2002年12月31日火曜日

78 「超」文章法: 2002.12.31

野口悠紀雄著「「超」文章法」
(ISBN4-12-101662-9 C1230)
を読んだ。 

私にはあまり面白くなかったが、
いくつか参考になることがあった。
要するに、人それぞれの文章作法が
あるということで、
それは、自分が見出すべきであり、
もし、その作法がまとまるものであれば、
降下すべき程度のものである。 

論理法則を忘れてしまって
文章を書いていることがよくある
という注意があった。
これは、重要な指摘であった。
私も、忘れていた。 

元の命題が真であるとき、
逆命題が必ずしも真ではない。
対偶命題は必ず真である。
裏命題(対偶命題の逆命題)は必ずしも真ではない。
たとえば、
元の命題:空は青い→真
逆命題:青いのは空である→必ずしも真ではない
対偶命題:青くないものは空ではない→真
裏命題:空でないものは青くない→必ずしも真ではない
というようになる。

2002年12月21日土曜日

70(149) 大学授業の生態誌: 2003.12.21

島田博司著「大学授業の生態誌」
(ISBN4-474-30259-4 C3037)
を斜め読みした。

生態を理解する、あるいは教員の授業努力をすること
そしてその実践例を示している。
これは重要なことである。
もちろんある提案がされている。
しかしである。
普遍的でない。
教育の普遍化は必要である。
でも、このようは提案は局所的である。
普遍的でない。
もっと一般化した理論が必要だ。
それも空論でなく、実用的なものが、
ということえお強く感じだ。
それができないのであれば、
場所ごと、地域ごとのやり方をやるしかない。
ということとは、教育の理論はいらないということである。
実践例と、実用的教材の提供をするしかない。
進歩がない。
進歩を求めたいのであれば、
普遍化である。
それができない限り教育論は不要である。

2002年12月14日土曜日

77 陽だまりの樹: 2002.12.14

手塚治虫著「陽だまりの樹」
(ISBN4-09-192051-9 C-179): 2002.12.08
(ISBN4-09-192052-7 C-179): 2002.12.09
(ISBN4-09-192053-5 C-179): 2002.12.09
(ISBN4-09-192054-3 C-179): 2002.12.11
(ISBN4-09-192055-1 C-179): 2002.12.11
(ISBN4-09-192056-X C-179): 2002.12.13
(ISBN4-09-192057-8 C-179): 2002.12.14
(ISBN4-09-192058-6 C-179): 2002.12.14
を読んだ。 

手塚治虫の3代前の先祖の話である。
幕末に、蘭学医として、生きた
先祖のはなしを、幕末の歴史上の人々
そして歴史に残らなかった人々
そんな多くの人たちの話である。
面白かった。
一気に読んでしまった。

2002年12月8日日曜日

76 あの無限、この無限、どの無限?: 2002.12.08

吉田武著「あの無限、この無限、どの無限?」
(ISBN4-532-16428-1 C0041)
を読んだ。

今回の吉田氏の著書は、
数学をねたに楽しい話題を提供するという
嗜好のものである。
お芝居調のものが18ある。
なかなか面白い嗜好である。

以前にも、ハノイの塔を題材にした
不思議な本を読んだが、
タイトルは忘れた。
確か横浜国立大学の先生が書かれていた
ような気がする。

2002年12月5日木曜日

74 アドルフに告ぐ: 2002.12.05

手塚治虫著「アドルフに告ぐ」
(1巻 ISBN4-16-811013-3 C0179):2002.11.30
(2巻 ISBN4-16-811014-1 C0179):2002.12.02
(3巻 ISBN4-16-811015-X C0179):2002.12.02
(4巻 ISBN4-16-811016-8 C0179):2002.12.04
(5巻 ISBN4-16-811017-6 C0179):2002.12.04
を読んだ。

マンガも創造的産物である。
ここにかけられた、労力を思うと、
読み捨ててしまうの惜しいような気がする。
作者は、そんなこと百も承知で創作する。
マンガとはそんなものだ。
しかし、その手軽さゆえに、
活字メディアとはちがった、
膨大な読者を有する。
そして、いまや、子供から大人まで
多くの階層にその読者はいる。

私が、子供の頃、マンガは
教育上よくないもの
というレッテルを貼られていた。
しかし、マンガにも
文学と同じように深い内容をもつもの、
活字メディアのような批判精神を持っているもの、
教育に役立つもの、
マンガでしか表現できない世界があること、
など、新興の紙メディアとして
独自の位置を確保するにあたった。
その一番の功労者、手塚治虫である。
面白かった。

2002年12月4日水曜日

75 惑星学が解いた宇宙の謎: 2002.12.04

井田茂著「惑星学が解いた宇宙の謎」
(ISBN4-89691-633-6 C0244)
を読んだ。

この本は、第一線級の研究者が書いた
最新の惑星学の普及書である。
目新しいことが、たくさん書かれていた。
非常に参考になった。
他の恒星で、惑星が発見されたたことによって、
太陽系の惑星学が個別の記載学的な
学問体系でなく、
やっと普遍的科学への歩みだしたのである。
その雰囲気が伝わる。
次は、地球学であり、
地球生命学であり、
地球知的生命学であり、
地球文明学が
普遍化していって欲しいものである。