2003年10月25日土曜日

61(140) 地球外生命体 存在確率: 2003.10.25

アミーア・D・アクゼル著「地球外生命体 存在確率」
(ISBN4-562-03195-6 C0098)
を読んだ。
アクゼルの著作である。
前半は面白くなかったが、
後半の統計部分は面白かった。
インスペクションン・パラドックスなどは、
統計を常識的誤解して使っていることを
統計学がその間違いを教えてくれる。
しかし、最終的な答えを出すときの方法には疑問がある。
地球外生命体の存在確率は1という答えを出すのである。

60(139) 改訂日本砂浜紀行: 2003.10.25

江川善則著「改訂日本砂浜紀行」
(ISBN4-8231-0619-9 C0044)
を読んだ。
私がホームページでやっていることを
趣味として本にしたものである。
学術的なデータをとっているが、
目指す方向がわからないので、
その結論がない。
非常に面白い試みで、
これを本として出すことは有意義である。
しかし、だれかこも面白い素材を科学にする必要がないだろうか。

59(138) 漂着物考 浜辺のミュージアム: 2003.10.25

石井忠ほか著「漂着物考 浜辺のミュージアム」
(ISBN4-87275-825-0 C0339)
を読んだ。
この本は漂着物についてのいろいろな考察がされている。
漂着物にも石ころと何か共通するところがある。
多くの人が興味をもっているのだが、
学問や系統だった考察がされていない。
一部の趣味的な扱いがされているだけである。
ただ面白いだけのものに終わるのか、
これをどう体系化していくのかが問題だ。
著者の1人に後輩の古生物学者がいたので、驚いた。

2003年10月5日日曜日

58(137) 暗号理論: 2003.10.05

伊藤正史著「図解雑学暗号理論」
(ISBN4-8163-3465-3 C0055)
を読んだ。
平易に書かれた暗号についての本である。
暗号の意味に変遷や、暗号に関する理論的内容が説明されている。
しかし、その内容に難易がさまざまでわかりやすいところと、
わかりにくいところあった。
しかし、図がほとんど不要な内容でった。
もう少し図の必要な内容にすべきであろう。

57(136) 地磁気逆転X年: 2003.10.05

綱川秀夫著「地磁気逆転X年」
(ISBN4-00-500397-4 C0244)
を読んだ。
子供向けに平易に書かれた
地磁気についての本である。
なかなかいい本であった。
大学の研究室を舞台に、現実にあった事例を元に
高校生に教員、大学院生が地磁気に関して
各種の説明をするという構成になっている。
私は、地磁気の逆転に興味があったのだが、
予想通り電子機器には被害がありそうだが、
生物自体には大きな被害はなさそうである。
非常にいい本であった。

56(135) 寝ながら学べる構造主義: 2003.10.05

内田樹著「寝ながら学べる構造主義」
(ISBN4-16-660251-9 C0295)
を読んだ。
気軽に読めるようなタイトルだが、
じつは、独自の姿勢のものに書かれている。
確かに一般向けに書かれている。
しかし、構造主義の本質を
いかに、平易に伝えるかにに力が裂かれている。
なかなかいい本であった。

55(134) 科学の考え方・学び方: 2003.10.05

池内了著「科学の考え方・学び方」
(ISBN4-00-500272-2 C0240)
を読んだ。
池内氏が一気に書き上げた書である。
内容はそれなりに面白いものであった。
一気に書き上げたため、一気に読むには読みやすいが、
やはり引用や素材が、粗雑な感じがした。
自分の経験や、物語なら
このような書き方もいいのだが、
子供への科学への誘いの書だから、
もう少し丁寧に書いてほしかった。
その点が少し残念であった。

54(133) 活火山富士山: 2003.10.05

読売新聞社特別取材班+小山真人ほか「活火山富士山」
(ISBN4-12-150096-2 C1244)
を読んだ。
富士山で作られたハザードマップに基づいた
さまざま考察をしている。
全国のハザード地域の取材もしている。
しかし、新聞の連載記事をもとにしているせいか、
寄せ集めた感じがする。
でも、災害、防災を中心にした本は重要である。