2003年12月27日土曜日

72(151) 理系白書: 2003.12.27

毎日新聞科学環境部著「理系白書」
(ISBN4-06-211711-8 C0040)
を読んだ。

理系のおかれている現状が紹介されていた。
新聞に連載されていたものだから
ひとつひとつのインタビューや取材が
あまりにも短く、内容が上っ面だけのような気がした。
本として考えてた場合、
もう少し精選して、深い取材内容で構成してほしかった。
でも、理系の現状と問題点の概要を知るには
役に立った。

2003年12月25日木曜日

71(150) 死都日本: 2003.12.26

石黒耀著「死都日本」
(ISBN4-06-211366-X C0093)
を読んだ。

以前に知り合いの地質学者から
面白い本であるという紹介をされたものだ。
最近入手して呼んだ。
考えたら、久しぶりに仕事の関係のない
小説を読んだ気がする。
火山の描写が面白く、
私の日本再生と似たいような方向性を持っているので
非常に面白く読んだ。
私は、火山は専門としていなかったので、
いろいろ知らないことも書かれていて勉強になった。
やはり自然現象でもここまで破局的なものであると、
学術的に細かく書き込んであっても面白く読める。
しかし、破局的噴火のあとの
各種の震災や富士の噴火など、
「火山の冬」の話の前でこの本は終わっている。
そこが知りたいところでもあるが、
そこの話はまだ、研究者間でも
結論が出ていないところでもある。
だから、書きにくく、ますますSFっぽくなるのかもしれない。
でも、ぎゃくにいうとSFだから書けるところでもある。
もし、可能なら続編を読んでみたいものだ。
しかし、これ以降は火山の知識だけでなく、
防災、災害だけでなく、
広く地質学の素養が必要となるであろう。

2003年12月21日日曜日

69(148) パソコン悠悠漢字術2002: 2003.12.21

文字鏡研究会編「パソコン悠悠漢字術2002」
(ISBN4-314-10249-0 C2055)
を読んだ。

以前にもこの文系のパソコン利用本があった。
そのときは、このような漢字のプロジェクトの紹介だけであったが、
いまやCD-ROMとして11万字という大量の漢字が付属している。
それが既存のパソコンのシステムで利用できるようになっているのである。
新しい漢字も随時更新されているという。
すばらしいことである。
これは、漢字文化圏の文化を新しいテクノロジーで利用したものである。
西洋の人たちにはなかなかできない発想であろう。
しかし、このような異文化の人たちが
自分たちの文化を表現するための努力、
これが既存の技術を大発展させていくのである。

68(147) 哲学ってなんだ: 2003.12.21

竹田青嗣著「哲学ってなんだ」
(ISBN4-00-500415-6 C0210)
を読んだ。

前半は面白かった。
しかし、竹田氏が専門としている現象学になると、
とたんに面白くなくなる。
あるいは、近代のヘーゲル以降の話になると面白くなくなる。
これは、なぜなのだろう。
これは彼のせいではなく、
内容が私の興味とは違うからなのだろうか。
それとも近代の哲学が現実の人間の思うことと遊離しているのではないか。
それとも意識が高度になったせいか。
それとも近代人が馬鹿になってきたか。
それとも私がこれを読む能力がないか。
判断できない。
でも、古代や近世の哲学は、解説されるとよくわかる。
なのに、いくら解説されても、わかりにくいし、
まして面白くない。
なぜなのだろう。
いつもここに疑問がたどり着く。

67(146) 日本の名河川を歩く: 2003.12.21

天野礼子著「日本の名河川を歩く」
(ISBN4-06-272204-6 C0276)
を読んだ。

私が興味をもっている河川ではあるが、
はやり釣りをする人とは、興味が違う。
自然の中で遊ぶという点では理解できるものがある。
しかし、その人数が多くなるにつれて、
そこには営利が生じる。
既得権、商売、集客。
すると、それに反対する自称自然派の釣り師が怒る。
しかし、彼らがその釣りのすばらしさを宣伝したために、
釣り人口が増えたため、荒廃が味待ったのではないか。
などとどうもいろいろ思いは巡る。
だから、この本は最後まで読めなかった。

66(145) 宇宙人としての生き方: 2003.12.21

松井孝典著「宇宙人としての生き方」
(ISBN4-00-430839-9 C0244)
を読んだ。

驚いた。
私が考えていたことがたくさん含まれていた。
私のメールマガジンやホームページを読んだのかと思うほど、
似ている内容もあった。
これは、今の時代がこのような考え方を求めているかのかも知れない。
だから、識者はこのようなことを考えるのであろう。
もちろん私とは違うことも盛り込まれている。
それにこの内容はNHKの人間講座で放送された後、
本としてかかれたものである。

65(144) ダーウィンとアフォーダンス: 2003.12.21

佐々木正人著「ダーウィンとアフォーダンス」
(ISBN4-06-149335-3 C0211)
を読んだ。

ゼミ学生がアフォーダンスに興味をもっている。
それに関連して昔途中まで読んであきらめたこの本を思い出した。
そして読み直した。
やはりよくわからない。
あげられている例は面白い。
そしてダーウィンも面白かった。
そしてダーウィンが考えた知能というものの
実証法、観察のすごさを知らされた。
時代がダーウィンの進化論生んだのでなく、
やはりダーウィンだから進化論が生まれたのだ。
この本の趣旨とは違うが、
そんなことを感じだ。

64(143) 現場主義の知的生産法: 2003.12.21

関満博著「現場主義の知的生産法」
(ISBN4-480-05940-7 C0234)
を読んだ。

面白かった。
フィールドワークをしている社会学者がどう思っているか知りたい。
そして、著者のような生産量をできればいいと考えた。
しかし、私は同じフィールドワークでもあては地質という自然だ。
そこに詣でることは、必要だ。
そして、親しくすることで、よりよく知ることになる。
そんなことを私もしたい。
いい本であった。

63(142) 時間論: 2003.12.21

二間瀬敏史著「図解雑学 時間論」
(ISBN4-8163-3055-0 C0042)
を読んだ。
私が知りたい哲学的な部分ではなく、
物理的時間につていの解説書であった。
しかし、物理的側面も
このように時間に関してまとめて読んでみると
面白く感じた。
そしてエントロピーへの議論へと進んでいく。
物理の抽象的時間論、
あるいは歴史的時間論はかならずエントロピーへといく。
そこになにな当たり前すぎて面白みにかける気がする。