2004年12月27日月曜日

33(184) 花崗岩が語る地球の進化: 2004.12.27

高橋正樹著「花崗岩が語る地球の進化」
(ISBN4-00-006667-6 C0340)
を読んだ。
市民には少々難しそうだが
地質学を志すもの、学生には
ちょうどよい参考書であろう。
私も花崗岩の基礎を学びなおすにのに丁度よかった。
今度復習をかねて花崗岩のエッセイでも書こうか。

2004年12月23日木曜日

32(183) 石ころがうまれた: 2004.12.23

渡辺一夫著「石ころがうまれた」
(ISBN4-591-08384-5 C8044)
を読んだ。
子供向けの本である。
私が書きたいなと思っていた内容の本である。
渡辺氏は川原の石ころをずっと調べている人である。
研究者ではない。
アマチュアの石愛好家で
子供のための科学ライターである。
面白い内容である。
しかし、私が書きたかった内容なので、
私ならこう書くのにというような読み方をした。
ちょっとあら捜しのようなことをしていた。
でも、私と同じように自然の中の石ころが好きで、
そこから自然の神秘を解明していくことを
楽しみにしている。
私もこんな本を書きたいものだ。

2004年12月20日月曜日

31(182) 土のコレクション: 2004.12.20

栗田宏一著「土のコレクション」
(ISBN4-577-08260-3)
を読んだ。
きれいである。
学術的なことはほとんどかかれていないが、
きれいである。
きれいとというだけでこれだけ
人の目をひきつけるものがある。
自然の造形の素晴らしさかもしれない。
研究することも重要である。
しかし、自然の造形が美しいことを
美しく見せるようにすることが重要かもしれない。
大切なことを見せ付けられて気がする。

2004年12月12日日曜日

30(181) はじまりのうたをさがす旅: 2004.12.12

川端裕人著「はじまりのうたをさがす旅」
(ISBN4-16-322620-6)
を読んだ。
小説である。
川端氏のいつものように、面白いものであった。
しかし、内容がそれほど深くはないような気がする。
最近は読書時間がみじかくなり、
本をあまり読まなくなった。
しただって、小説もほとんど読まなくなった。
それに、小説でも読むのは川端氏のものだけになっている。
でも、彼も主だったものは、ほとんど読んだ。
私の興味あるようなものもう書かれないのだろうか。
もしそうなら残念である。

2004年12月5日日曜日

29(180) 「水」をかじる: 2004.12.05

志村史夫著「「水」をかじる」
(ISBN4-480-06181-9 C0240)
を読んだ。
水についてのいろいろが書かれているのだが、
あまり期待していた内容とは違った。
あまりにもあれこれで、
統一感がなかった。
それに知りたかった水の
さまざなま科学的側面、
科学的最新成果があまりなかった。
でも、読み物としては楽しかった。

2004年12月3日金曜日

28(179) 世界を変えた地図: 2004.12.03

サイモン・ウィンチェスター著「世界を変えた地図」
(ISBN4-15-2085797 C0044)
を読んだ。
地質学者なら誰でも名前を知っている
ウィリアム・スミスについての
ノンフィクションである。
地層累重の法則、化石による地層同定法を用いて
世界で最初の地質図を作ったスミスは
「イギリスの地質学の父」として称されるが、
その人生は苦渋に満ちたものであること、
そしてその苦渋の一部は
イギリスの地質学会から受けたものであることなど
知らないことをいろいろ知ることができた。
最近地質学者を扱った評伝を読むことが多い。
しかし、これは、そのような研究者に
光があてられていること意味しているのだろう。
そしてこの本がアメリカで
ベストセラーになったことがまたすばらしい。
日本でどの程度売れているか心配であるが。

2004年11月15日月曜日

27(178) 宇宙創成から人類誕生までの自然史: 2004.11.15

和田純夫著「宇宙創成から人類誕生までの自然史」
(ISBN4-86064-035-7 C0042)
を読んだ。
私が以前、宇宙の階層性の論文で
書いていたような内容である。
ただし、もう5年以上前になるので、
多くの分野で新しい内容に更新されている点が
この本には反映されている。
なかなか面白い本であった。

2004年11月14日日曜日

26(177) 歴史の方程式: 2004.11.14

マーク・ブキャナン著「歴史の方程式」
(ISBN4-15-208528-2 C0040)
を読んだ。
面白い。
べき乗になる現象がフラクタルで、
それは臨界状態から起こることであり
現象自体に原因はないというもうのである。
もしこれが本当なら、
生物の大絶滅や地震の時期と規模などの
自然現象だけでなく
人口集中、経済活動、人間活動にも
原因がわからずに、究明するために
調べていることの多くが無意味となってくる。
面白が、納得しかねることがある。
でも、十分考えてみることが必要である。
現象とそこから導かれる方程式は単純である。
そしてコンピュータによるシミュレーションとも一致する。
さて、そこに真実があるのだろうか。
深く考えてみる必要がある。
この本の英文名は”Ubiquity”である。
この意味するところは、
「至る所にあること」、「遍在」というものである。
そして副題として
「歴史の科学。。。。
あるいは、世界が考えているより
ずっと単純なのはなぜか」
というものである。
読んでその意味が良くわかった。
これは永久保存書である。

25(176) 数学の愛しかた 2004.11.14

ピーター・フランクル著「数学の愛しかた」
(ISBN4-14-189108-8 C9441)
を読んだ。
NHKの人間講座のテキストである。
実際の放送は見ていない。
しかし、テキストに興味があったので、読んでみた。
昔、彼の本は読んだ記憶がある。
その本にはどのようにして多くの語学を
身に付けていったのかを書いてあった。
この本には数学だけのことだけが書いてある。
そして彼の大道芸については書かれていない。
彼がどのようにして数学を好きになり、
そしてそれをはぐくんできたのかが書かれている。
そして最後に、日本の数学教育についての考えが
述べられていた。
できれば、彼が数学に対して
どのような活動をしているのかを示してほしかった。
研究でもいい。教育でもいい。
現在の彼自身の数学への
かかわり方を伝えてほしかった。

2004年9月25日土曜日

24(175) 博士の愛した数式: 2004.09.25

小川洋子著「博士の愛した数式」
(ISBN4-10-401303-X C0093)
を読んだ。
久しぶりの小説らしい小説を読んだ。
以前には、川端裕人の一連の小説を読んだ。
それは私の興味を持っている内容の
本だったからである。
この本は小説だとわかって読んだ。
しかし、主人公が数学者で、
あるため購入し読んだもであった。
短いせいもあって、
一気に読んでしまった。
数学の記述が効果的に本文で利用されている。
なかなか面白い本であった。

23(174) 百億の星と千億の生命: 2004.09.25

カール・セーガン著「百億の星と千億の生命」
(ISBN4-10-519204-3 C0044)
を読んだ。
いろいろな文章が集められている。
それだけでは面白くないのだが、
これは彼の遺作となったものである。
最後には当人の病に対する文章、
死後の奥さん文章などがある。
すると前半に書かれた文章にも
その重要性が感じられる。
彼は最後まで何を書こうとしていたのか。
最後までどのようなことを皆に伝えたかったのか。
最後に何を考えいたのか。
そんなことを感じさせる文章であった。
そして彼は最後まで科学者であり
科学普及のために全力を尽くした人だった。

2004年9月14日火曜日

22(173) モンゴル恐竜調査の夢: 2004.09.14

林原自然科学博物館準備室編著
「モンゴル恐竜調査の夢」
(ISBN4-88197-560-9 C0045)
を読んだ。
林原が調査し、設立しようとしている博物館を、
学会で見学した。
素晴らしい構想である。
また、この本は、モンゴルでの
恐竜発掘調査の様子を伝えるもので、
非常に面白かった。
ただし、研究成果が
あまり公表できてないようであり、
批判的な人もいる。
しかし、博物館自体は素晴らしい構想である。
早く完成することを祈ってる。

2004年8月31日火曜日

21(172) リバーネーム: 2004.08.31

岸由二著「リバーネーム」
(ISBN4-947648-10-4 C0036)
を読んだ。
あちこちに書かれた文章を集めたものだ。
新しいアイディアが含まれているが、
内容的には雑多で統一感がなく
読みごたえのない本であった。
新しいアイディアとは、
自分の所属する川を名前に入れて
つけるというものである。
これは素晴らしいアイディアであった。
しかし、彼の身近な川を守るために
という考えもいいのだが、
地球的、宇宙的発想を否定している。
私はそれも重要な視点だと思っている。
だから私はリバーネームのアンチテーゼとして、
アースネームを提唱した。
詳しくはここで。

2004年8月27日金曜日

20(171) 学者の値打ち: 2004.08.27

鷲田小弥太著「学者の値打ち」
(ISBN4-480-06180-0 C0200)
を読んだ。
学者の質をどうのように評価するかを示した本である。
なかなか面白い。
大学の研究者の質が落ちているのではない。
以前からレベルの低い研究者はぞろぞろいたのである。
それが一時期、大学の粗製濫造によって
だれでも研究者になっただけで、
問題が表面化しただけである。
しかし、現在でも立派な研究者をり、
評価すべきである。
学者たるもの、自分の研究成果を誰もが読める状態で
公表すべきであるというという見解は同感である。
私も、しっかりとした成果を
公表すべきであると感じた。

19(170) 座右のゲーテ: 2004.08.27

斎藤孝著「座右のゲーテ」
(ISBN4-334-03250-8)
を読んだ。
斎藤氏は最近国語や教育で有名な人である。
彼の著書を読むのははじめてである。
しかし、少々失望してしまった。
多作のせいだろうか。
ゲーテの語録を利用して作ったが本だが、
内容が統一性がなく、ばらばらである。
ゲーテ自身の本は何年間に渡る会話を
本にしたものだから、
統一が取れてなくてもいいかもしれない。
しかし、それをネタにして本を書くのなら、
もう少し内容に統一が欲しかった。
斎藤氏には少々失望した。
彼の代表作を読んで評価すべきなのだろうが、
あまり読む気がなくなった。

2004年8月15日日曜日

18(169) 大人のための「数学・物理」再入門: 2004.08.15

吉田武著「大人のための「数学・物理」再入門」
(ISBN4-344-90052-9 C2041)
を読んだ。
気軽に読めるものだ。
重複したテーマが入っている。
やはりたくさん書くとこのようなことになってくるのか。
仕方がないこととはいえ、
その著者の本を読んでいるものにとって、
これは、つまらなく感じるものだ。
吉田氏には本格的なものを望みたいものだ。

2004年8月14日土曜日

17(168) 地球は火山がつくった: 2004.08.14

鎌田浩毅著「地球は火山がつくった」
(ISBN4-00-500467-9 C0244)
を読んだ。
火山学者が書いた子供向けの普及書であった。
新しい情報は入っているが、
知っていることばかりで、
ほとんど刺激がなかった。
取り立てて感想はない。

2004年8月9日月曜日

16(167) 大江戸リサイクル事情: 2004.08.09

石川英輔著「大江戸リサイクル事情」
(ISBN4006-263612-3 C0195)
を読んだ。
持ち歩いているカバンに入れていた本なので、
読み終わるのにだいぶかかった。
この本は江戸時代の生活が、
太陽エネルギーを利用して成り立っていたことを
説明したものである。
なかなか面白い本である。
しかし、この知恵を現在社会でどう利用するか
それを考えなければならない。
しかし、現在の社会は発展することが一番の目標で、
経済発展なくして社会が成り立たないという
とんでもない道を進みつつある。
この発想を変えない限り、
石川氏の本を読む限り、
未来は暗いのではないだろうか。
そんなことを考えさせられる。

2004年7月18日日曜日

15(166) リスクテイカー: 2004.07.18

川端裕人著「リスクテイカー」
(ISBN4-16-766202-7 C0193)
を読んだ。
お金(マネー)をテーマにした小説であった。
内容の詳細さもさることながら、
金に対する価値観を問う内容であった。
川端氏の小説はほぼ読んだ。
いろいろな小説があったが、
川端氏はすばらしい書き手であり、
取材能力をもち、
そしてテーマを掘り下げる名手であることは確かである。
ここに対する不満をもちろんあったが、
専門かもうならせる内容、専門知識、
そして重要なテーマの追求をおこなっている。
これは、すばらしいものである。
ここ数ヶ月彼の小説を集中的に読んで、感じた。

2004年7月11日日曜日

14(165) 授業の復権: 2004.07.11

森口朗著「授業の復権」
(ISBN4-10-610057-6 C0237)
を読んだ。
これも期待はずれだった。
教育おけるいろいろな試みを行った人の授業を取り上げているのだが、
その扱いは浅く感じた。
そして議論自体も私には関心を起こさなかった。
参考にもならなかった。

13(164) せちやん: 2004.07.11

川端裕人著「せちやん」
(ISBN4-06-211966-8 C0093)
を読んだ。
川端氏の著作を読み続けている。
これは、「夏のロケット」の続編とされているが、
関連性は少ない。
それとテーマ性がそれほど強くなかった。
だから他の一連の力作とは一線を境する。

2004年6月26日土曜日

20(171) The S.O.U.P.: 2004.06.26

川端裕人著「The S.O.U.P.」
(ISBN4-04-374801-9 C0193)
を読んだ。
インターネットとゲームの世界を描いたものである。
今までの作品と比べて、
どうもテーマがあまり面白くなかった。
インターネットの脆弱性と自由な展開精神は理解できるが、
そのストーリが今までのものとは違って
私の興味をそれほど引かなかった。
しょうがない。
これ以上は嗜好の違いだろうから。
作品自体は良くできていると思う。

2004年6月12日土曜日

19(170) 夏のロケット: 2004.06.12

川端裕人著「夏のロケット」
(ISBN4-16-766201-9 C0193)
を読んだ。
これは川端氏のフィクションの最初の作で
サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞したものである。
個人的にロケットを上げるという内容である。
面白いが、やはり隠されたテーマがなく
ストレートな作品であった。
今の私は下心を持って読んでいるので、
興味が少ない。
でも、志向あっているのしばらく彼の作品を読むことにする。

18(169) 川の名前: 2004.06.12

川端裕人著「川の名前」
(ISBN4-15-208567-3 C0093)
を読んだ。
前回、川端氏の本を読んだ直後、
新聞でこの本の広告を見た。
私が興味を持っているテーマを扱ったようなタイトルなので
買って、読んでみた。
小説であるが、川についてのある考えを述べられている。
小説だからそれにあまり踏み込まれていないが、
重要な視点がある。
前回読んだ「竜とわれらの時代」に隠されていたテーマ
科学至上主義への警告を発していたものと
合い通じるものがある。
しかし、もっと強く訴えてほしいものである。
非常に重要なテーマである。

2004年5月29日土曜日

17(168) 一億個の地球: 2004.05.29

井田茂・小久保栄一郎著「一億個の地球」
(ISBN4-00-006571-8 C0344)
を読んだ。
これはトイレで読んでいたものだ。
井田氏の新しいものがあるので、
そのほうが情報が新しいが、
これはこれで、わかりやすく書かれていて
参考になるものであった。

16(167) 大江戸生活体験事情: 2004.05.29

石川英輔・田中優子著「大江戸生活体験事情」
(ISBN4-06-273390-0 C0195)
を読んだ。
電車の中で読んでいたい本だ。
やっと読み終わった。
著者の二人が、江戸時代の暦や道具などを使って、
実際に生活してその感想や考えをつづったものである。
なかなかおもしい。
このシリーズも読み続けているせいか、
以前ほど面白みがなくなってきたが、
それぞれ工夫が凝らしてあるので、
面白いことは面白い。

15(166) 竜とわれらの時代: 2004.05.29

川端裕人著「竜とわれらの時代」
(ISBN4-19-861585-3 C0093)
を読んだ。
久しぶりに小説を読んだ。
これも、一月かかってやっと読み終わった。
以前から読みたいと思っていた本であった。
ゴールデンウィークに出かけたときから
読み始めたものである。
予想通り面白かった。
そして、科学とはどのように位置づけるか考えさせられた。
私とは違ったものと比較されたが、
でも、考えている根本は同じであった。

2004年5月15日土曜日

14(165) データで検証!地球の資源ウソ・ホント: 2004.05.15

井田徹治著「データで検証!地球の資源ウソ・ホント」
(ISBN4-06-257316-4 C0240)
を読んだ。
たくさんのデータに基づいているが、
論理の不確かなことが多い。
ときには、論証されてない仮説の上に、
論理を構築している。
内容より、危ういところが
たくさん見受けられ気になった。
読者が、この本を読んで、書かれた内容を
ホントと信じているとすると、危ないことである。
ジャーナリストは、もっと論理的であるべきだ。
彼らこそ、常識にとらわれず、
証拠やデータをもとに、
もっともだと思われる考えをするべきだろう。
科学ジャーナリストの質を向上してほしい。
もちろんこの著者は、
その他のデータを基にしないジャーナリストよりは
証拠をたくさん示している点では充実しているが。

2004年5月7日金曜日

13(164) スノーボールアース: 2004.05.07

ガブリエル・ウォーカー著「スノーボールアース」
(ISBN4-15-208550-9 C0044)
を読んだ。
この本はカンブリア紀の前に起こった
全地球凍結の理論が認知されるまでの
過程を描いたノンフィクションである。
全地球凍結の理論は、
一人の個性的な人間によって作られていく。
そんな理論を著者自身が
世界各地に地質学者たちと赴きながら
体験して書いたものである。
もちろん反対論者の取材もしている。
非常に面白い本であった。
主人公ともいうべきポール・ホフマンとは、
カナダで一度案内をしてもらった。
また、カナダの地質調査所いた時代だ。
彼に対して、巨漢でマラソンランナーで、
タフであるという印象をもった。
しかし、それは断片に過ぎない。
この本から得たポール・ホフマンは
違った印象であった。
この理論がなかなか面白いものである。
斉一説を否定しているような面もある。
この件については、私も今後
充分考えていきたいテーマでもある。

2004年4月8日木曜日

12(163) 川を知る事典:2004.04.08

鈴木理生著「川を知る事典」
(ISBN4-534-03656-6 C0025)
を読んだ。
川の由来や地誌についていろいろ書かれていたが、
私が知りたいことは、
あまり書かれていなかった。
由来を書くのはいいのだが、
論旨がはっきりせずに。
言いたいことがよくわからなかった。
少し欲求不満になってきた。

2004年4月7日水曜日

11(162) リサイクル:2004.04.07

安井至著「リサイクル」
(ISBN4-535-04826-6 C3340)
を読んだ。
シリーズ「地球と人間の環境を考える」
の一冊である。
個別の情報はいろいろ書かれてある。
最新情報にいたる方法も示されている。
しかし、なぜか一般論がない。
最終的にたどり着いた結論として
「トータルリスクミニマム思想に基づく
持続型消費の実現」
というものであった。
これを述べたいのであれば、
もっとその点をわかりやすく説明して欲しかった。
論点がぼやけて、主張がよくわからない本であった。
シリーズの「温暖化」が良すぎたせいかもしれない。
それとついつい比べてしまう。
環境問題は専門家がいない。
いろんな分野の専門家が環境問題をテーマにして
研究してきている。
そんな学際的な分野であるのなら、
最低限の約束事として、
誰にでもわかる書き方をすべきではないだろうか。
そんな書き方は市民に理解できるものとなるはずだ。
環境問題は、最終的に市民の日常生活や行政に
反映されなければ意味がない。
だったらなおさら多くの人わかる書き方を望む。
それがすごく残念であった。

2004年3月25日木曜日

10(161) 川のなんでも小事典: 2004.03.25

土木学会関西支部編「川のなんでも小事典」
(ISBN4-06-257204-4 C0244)
を読んだ。
前半の川の自然地理と流水のメカニズムについては
興味深かった。
それ以外は、間違いや古い説があったり、
工学的で興味がなかったりで流し読みをした。
しかし、前半は面白く読んだ。

2004年3月20日土曜日

9(160) それがぼくには楽しかったから: 2004.03.20

リーナル・バルズ デイビッド・ダイヤモンド著
「それがぼくには楽しかったから」
(ISBN4-7968-8001-1 C0098)
を読んだ。
Linuxの開発者の本である。
軽い調子ではあるか、
彼がLinuxを開発していった経緯、
オープンソースとなった経緯、
そしてそのポリシーなどがわかりやすく書かれている。
しかし、やはりこのように砕けた調子で書かれている本は
読みにくい。
しかし、最後だけはしっかりと主張している。
それは現在のポジションと関係があるのだろうか。

8(159) フェルマーの最終定理: 2004.03.20

富永裕久著「図解雑学 フェルマーの最終定理」
(ISBN4-816326979 C0041)
を読んだ。
なかなかわかりやすかった。
最終定理にいたる流れがよくわかった。
しかし以前読んだアクセルの著書のように、
証明自体を詳しく示しているわけではない。
多分、非常に難しい内容であるため、
理解できる人も少なく、
説明することも難しいのかもしれない。
概要を知るには役に立つ本であった。

2004年2月12日木曜日

7(158) 「原因」と「結果」の法則2 2004.02.12

ジェームズ・アレン著「「原因」と「結果」の法則2」
(ISBN4-7631-9555-7 C0030)
を途中まで読んで、
読むのをあきらめた。
美辞麗句はもういらない。
今の私には、これは既知のことである。
あとは、それをどう実践するかにかかっている。
だから、この本を読む気になかなかならなかった。
でも、書かれていることには共感できる。

2004年2月9日月曜日

6(157) エネルギー: 2004.02.09

小島紀徳著「エネルギー」
(ISBN4-535-04825-8 C3340)
を読んだ。
正確なエネルギー残量を計算したものを見た。
しかし、二酸化炭素と温暖化を
疑問なく結びつける態度が、問題だ。
特に、このシリーズの最初で、
因果がはっきりしないということを示しているのに、
研究者としては、良くない態度である。
技術者というべきなのかもしれない。

2004年2月8日日曜日

5(156) 「原因」と「結果」の法則: 2004.02.08

ジェームス・アレン著「「原因」と「結果」の法則」
(ISBN4-7631-9509-3 C0030)
を読んだ。
このような内容の本を
成功哲学の書というのだそうだ。
ある学生が、先生のいっていることは、
この本の内容と似ている、といわれた。
それは、一種の褒め言葉であったのだろう。
読んでみたが、なかなか頭がこの本のほうへ向かない。
集中できないのだ。
これは、何度もくり返し読んでこそ、
味わいがわくのかもしれない。

2004年2月6日金曜日

4(155) メアリー・アニングの冒険: 2004.02.06

吉川惣司・矢島道子著「メアリー・アニングの冒険」
(ISBN4-02-259839-5 C0323)
を読んだ。
なかなか面白かった。
恐竜化石の発掘で生計をだてていた
女性が、博物学に果たした役割を
限られた資料から想像力豊かに再現している。
そこに、グールドがでてきて興味を引かれた。

2004年2月1日日曜日

3(154) 地底から宇宙を探る: 2004.02.01

戸塚洋二著「地底から宇宙を探る」
(ISBN4-00-006523-8 C0342)
を読んだ。
1995年の本だから、
最新のスーパーカミオカンデの製作途中である。
だから、カミオカンデの話が中心となっている。
しかし、科学技術の話は、進めば陳腐化していく。
はかなさを感じてしまう。
その点、心や本質の問題を論じるものは、
陳腐化しない。
重要性は変わらない。
そんなことを目指すべきであろう。
最新の科学の紹介は、
所詮読み捨てのものとなりかねない。
そんな中から読みとるべき
大切なことを求めなければならないのであろう。
この本を面白く読んだが、
反面冷めた心も生まれた。

2(153) ゲーデルの謎を解く: 2004.02.01

林晋著「ゲーデルの謎を解く」
(ISBN4-00-006506-8 C0341)
を読んだ。
ゲーデルの入門としていい本である。
以前読んだ、入門書よりわかりやすく書いてある。
こちらも続けて読んだ方が
わり良かったかもしれない。
自己否定から生まれる不完全性。
全体からすると自己とは小さいかもしれないが、
論理体系からすると、
多数でも一律に処理できる多数は
それほど問題ではなくなる。
問題は、一律に処理できない少数である。
そこに例外だけでなく、本質的破綻、
あるいは新たな発明や改革の芽があるかもしれない。
注目すべきは、自己という不思議な存在である。

2004年1月17日土曜日

1(152) 地球温暖化: 2004.01.17

伊藤公紀著「地球温暖化」
(ISBN4-535-04821-5)
を読んだ。
温暖化に対する不確かさを
はっきりと示してくれているいい本であった。
温暖化に対する私の疑問に対する
多くのヒントが書かれていた。
私もこれを基礎的参考書として、
地球温暖化に対して勉強していこうと思った。