2004年8月31日火曜日

21(172) リバーネーム: 2004.08.31

岸由二著「リバーネーム」
(ISBN4-947648-10-4 C0036)
を読んだ。
あちこちに書かれた文章を集めたものだ。
新しいアイディアが含まれているが、
内容的には雑多で統一感がなく
読みごたえのない本であった。
新しいアイディアとは、
自分の所属する川を名前に入れて
つけるというものである。
これは素晴らしいアイディアであった。
しかし、彼の身近な川を守るために
という考えもいいのだが、
地球的、宇宙的発想を否定している。
私はそれも重要な視点だと思っている。
だから私はリバーネームのアンチテーゼとして、
アースネームを提唱した。
詳しくはここで。

2004年8月27日金曜日

20(171) 学者の値打ち: 2004.08.27

鷲田小弥太著「学者の値打ち」
(ISBN4-480-06180-0 C0200)
を読んだ。
学者の質をどうのように評価するかを示した本である。
なかなか面白い。
大学の研究者の質が落ちているのではない。
以前からレベルの低い研究者はぞろぞろいたのである。
それが一時期、大学の粗製濫造によって
だれでも研究者になっただけで、
問題が表面化しただけである。
しかし、現在でも立派な研究者をり、
評価すべきである。
学者たるもの、自分の研究成果を誰もが読める状態で
公表すべきであるというという見解は同感である。
私も、しっかりとした成果を
公表すべきであると感じた。

19(170) 座右のゲーテ: 2004.08.27

斎藤孝著「座右のゲーテ」
(ISBN4-334-03250-8)
を読んだ。
斎藤氏は最近国語や教育で有名な人である。
彼の著書を読むのははじめてである。
しかし、少々失望してしまった。
多作のせいだろうか。
ゲーテの語録を利用して作ったが本だが、
内容が統一性がなく、ばらばらである。
ゲーテ自身の本は何年間に渡る会話を
本にしたものだから、
統一が取れてなくてもいいかもしれない。
しかし、それをネタにして本を書くのなら、
もう少し内容に統一が欲しかった。
斎藤氏には少々失望した。
彼の代表作を読んで評価すべきなのだろうが、
あまり読む気がなくなった。

2004年8月15日日曜日

18(169) 大人のための「数学・物理」再入門: 2004.08.15

吉田武著「大人のための「数学・物理」再入門」
(ISBN4-344-90052-9 C2041)
を読んだ。
気軽に読めるものだ。
重複したテーマが入っている。
やはりたくさん書くとこのようなことになってくるのか。
仕方がないこととはいえ、
その著者の本を読んでいるものにとって、
これは、つまらなく感じるものだ。
吉田氏には本格的なものを望みたいものだ。

2004年8月14日土曜日

17(168) 地球は火山がつくった: 2004.08.14

鎌田浩毅著「地球は火山がつくった」
(ISBN4-00-500467-9 C0244)
を読んだ。
火山学者が書いた子供向けの普及書であった。
新しい情報は入っているが、
知っていることばかりで、
ほとんど刺激がなかった。
取り立てて感想はない。

2004年8月9日月曜日

16(167) 大江戸リサイクル事情: 2004.08.09

石川英輔著「大江戸リサイクル事情」
(ISBN4006-263612-3 C0195)
を読んだ。
持ち歩いているカバンに入れていた本なので、
読み終わるのにだいぶかかった。
この本は江戸時代の生活が、
太陽エネルギーを利用して成り立っていたことを
説明したものである。
なかなか面白い本である。
しかし、この知恵を現在社会でどう利用するか
それを考えなければならない。
しかし、現在の社会は発展することが一番の目標で、
経済発展なくして社会が成り立たないという
とんでもない道を進みつつある。
この発想を変えない限り、
石川氏の本を読む限り、
未来は暗いのではないだろうか。
そんなことを考えさせられる。