2005年12月28日水曜日

49(233) 読み・書き・計算が子供の脳を育てる: 2005.12.28

川島隆太著「読み・書き・計算が子供の脳を育てる」
(ISBN4-91330-21-7 C0037)
を読んだ。
現在系統的に読んでいる子供の教育や
発達に関する文献の一つである。
川島氏が多くの著書で主張している
読み・書き・計算の必要性を示すものである。
母にもこの手法を勧めようと思う。

2005年12月25日日曜日

48(232) 学力はこうして伸ばす: 2005.12.25

陰山英男著「学力はこうして伸ばす」
(ISNB4-05-042780-6 C0095)
を読んだ。
ほぼいつもの同じ内容であった。
しかし、現在の小学校で行っている内容が加わっている。
そして中央教育審議会義
務教育特別委員会委員となって、
日本の教育を考える立場になっている。
あとは実践をするかどうかである。
我が家でもどれくらい続くかわからないが
自宅での学習は陰山方式である。
だから参考になる。

2005年12月20日火曜日

47(231) 小学校1年生で国語辞典を使えるようにする30の方法: 2005.12.20

深谷圭助著「小学校1年生で国語辞典を使えるようにする30の方法」
(ISBN4-18-698300-3 C3337)
を読んだ。
面白い試みである。
しかし、これは、学校のクラス全員の子供たちが
競争や付箋をたくさんつけたいと気持ちを
持ちながらする方法である。
我が家でやってみたがなかなか定着しない。
まあ仕方がない。
これは家庭教育の限界であろう。
何をすべきかを選択するとき、
選択したときにどうすれば良いかを
教えてくれる方法である。

2005年12月17日土曜日

46(230) 生命 最初の30億年: 2005.12.17

アンドルー・H・ノール著「生命 最初の30億年」
(ISBN4-314-00988-8 C1045)
を読んだ。
なかなか面白かった。
古生物学者ならではの本で、その書きぶりであった。
しかし、あまり真新しいことはなかった。
もちろんいくつかの点で進展があったが、
それはまだ未解決な状態のもので、
可能性の高低の議論であった。
最新情報とはこのようなものなのだろう。
しかし、なんとまどろっこしいことだ。
これが慎重な科学の進め方のかも知れないが、
はっきりとした判断、明瞭な決断、推定がされていた方が、
読む側としてはわかりいい。
もちろん不確かさを十分伝えた上でのことではあるが。

2005年12月13日火曜日

45(229) 奇跡の学力 土堂小メッソド: 2005.12.13

陰山英男著「奇跡の学力 土堂小メッソド」
(ISBN4-16-365840-8)
を読んだ。
兵庫県の小学校教員の陰山氏が
校長として尾道私立の小学校に応募して選ばれ赴任した。
研究校でいろいろな試みができる学校であるから
このような人事ができたのである。
そこで自分の信じる方法を繰り広げた
1年間の記録のその方法を公開したものである。
自由にさまざなま試みがなされいる。
今年は3年目になるのだろうか。
どうなっているのか、どのように発展しているのか
知りたい気もする。
しかし、これは部外者の希望である。
校長が本務なのでそちらを優先していくことが本筋である。
その結果得られたものを
まとまった形で報告して欲しいものである。

2005年12月12日月曜日

44(228) 本当の学力は作文で劇的に伸びる」: 2005.12.12

芦永奈雄著「本当の学力は作文で劇的に伸びる」
(ISBN4-8047-6104-7 C0095)
を読んだ。
子供は作文のまともな訓練を受けていないから
作文がなかなかうまくなれない。
教員も作文指導がなかなかうまくできない。
悪循環が生じている。
そのため、子供たちは国語に苦手意識をもってしまう。
それを克服するために
良い作文を書くための方法が示されている。
しかし、この本は奇をてらった書き方がされていて
作者自身の実力はよくわからない。
少なくともこのような書き方は
理性的、論理的な書き方ではない。
そのため、子供たちが良くなったという報告の列挙に
信憑性が疑わしくなる。
客観的なデータでなく、
いいデータしか出してない可能性がある、
という気がする。
表現はなかなか難しい。
行間を感じてしまい、
その感覚が読後感として残る。

2005年12月8日木曜日

43(227) 学力は家庭で伸びる: 2005.12.08

陰山英男著「学力は家庭で伸びる」
(ISBN4-09-345361-6 C0095)
を読んだ。
今までどこかで書かれた内容が書かれている。
それになにか細切れであるという気がしていた。
女性誌に連載されていたものを
手を加えて一冊の本にしたためであろう。
この本の内容は、大切である。
家庭での子供の教育において
心がけるべきことが書かれている。

2005年12月7日水曜日

42(226) 脳を育て、夢をかなえる: 2005.12.07

川島隆太著「脳を育て、夢をかなえる」
(ISBN4-7743-0717-6-3 C0047)
を呼んだ。
脳科学の本である。
一般、子供向けの本であるからすぐ読める。
いかに昔風の基礎的な
読み書き計算という勉強方法が重要か、
脳科学の立場から説明している。
説得力ある本である。
教育とは、なかなか難しいものであるが、
昔から経験的にやっていたことが
実は一番効率の良いことであることが
証明されてきたのだ。
いくつになっても遅くない。
痴呆症の改善も見られてたのです。
こんな単純なことからはじめればいい。
家内にも読むことを勧めた。

2005年12月6日火曜日

41(225) 本当の学力をつける本: 2005.12.06

陰山英男「本当の学力をつける本」
(ISBN4-16-358320-3)
を読んだ。
なかなかいい内容であった。
基礎が大切であることを説き、
その実践結果がいいものであることを実証している。
我が家でも取り入れたいものである。
実践の詳細が分からないので、
別の本を当たることにする。

2005年11月26日土曜日

40(224) 虫をめぐるデジタルな冒険: 2005.11.26

小檜山賢二著「虫をめぐるデジタルな冒険」
(ISNB4-00-006047-3 C0045)
を読んだ。
昆虫のような小さな対象物を写真に取っていく手法の話だが、
虫をめぐるさまざまな思いが書かれている。
感じの虫撮影についてはあまり詳しくかかれていなかった。
多分それはコンピュータでは当たり前にする手続き
ひたすら長時間かけてやっていくことなのだろう。
そして研究としておこなったことは、
特殊すぎて誰にでもできるようなものでなくなったからなのだろう。
その中間的な手法、テクニック、技術が本当は
虫屋がほしがっているのではないだろうか。

2005年11月15日火曜日

39(223) なっとくする無限の話: 2005.11.15

玉野研一著「なっとくする無限の話」
(ISBN4-06-154548-5)
を読んだ。
なかなか面白かった。
もう少し面白い内容が
無限についてはありそうな気がするが
それはこちらの期待に過ぎないのか。
でも、面白く参考になる話題であった。

2005年10月31日月曜日

38(222) わたしもファラデー: 2005.10.31

板倉聖宣著「わたしもファラデー」
(ISBN4-7735-0175-8 C0040)
を読んだ。
「ぼくらはガリレオ」を以前読んだが、
それが「ぼくら」というタイトルが気になっていたため
こんかの「わたしも」にしたようだ。
ファラデーの仕事のあまり注目されていないところに
着目して書かれている。
しかし、はじめて読む子供に
ファラデーのすばらしさを示すために、
やはり、ファラデーの研究の重要な点を
きっちりと紹介すべきではないだろうか。
多分板倉氏はたくさんの本書いているので、
どこかで書いたことなので、
真新しさをだすためにそのような書き方をしたのだろう。
やはり、はじめてファラデーを知る人を想定すべきであろう。
なぜならこれは子供向けの本だからである。
多作の著者の弱点を露呈した本といえる。

2005年10月16日日曜日

37(221) 論理パラドクス: 2005.10.16

三浦俊彦著「論理パラドクス」
(ISBN4-576-02166-4 C0076)
を読んだ。
三浦氏の三部作の2作目になるのだろうか。
パラドクスに分類されるものの99個集めたものである。
面白いものもあったし、
無理くりというものあった。
でも、これだけたくさん集め、
それなりの答えを与えた本は
レファレンスとして重要であると考えられる。
保存すべき本であった。

36(220) 数の悪魔: 2005.10.16

エンチェンスベルガー著「数の悪魔」
(ISBN4-7949-6454-4 C0041)
を読んだ。
子供向けの数学の本だが、
数学にはこんなに面白い
世界があること教えてくれる。
なかなかいい本である。
しかし大人が読むと少し物足りなくなる。
多分そこに論理的な解決が
示されていないからであろう。
大人とは欲深いものだ。
多分論理的な解決が示されていたら、
それも数式でしっかりと示されていたら、
この本は難しくつまらない本になっていたであろう。
子供の本であるからこれでいいのであろう。

2005年9月6日火曜日

35(219) 哲学思考トレーニング: 2005.09.06

伊勢田哲治著「哲学思考トレーニング」
(ISBN4-480-6245-9 C0210)
を読んだ。
哲学の方法論について述べている。
哲学らしくなく、哲学の方法を紹介している。
そして、はっきりとやり方を示してる。
わかりやすく、はっきりしている点がいい。
しかし、哲学らしく方法の詳細、結局の結論が
わかりにくい点も多々あった。
しかし、根源に戻って、その方法が正しいのか。
真偽が判断できないときでも、次善の策を示している。
その点が単に論理学の内容ではなく、いい点である。
全般的に面白い本であった。
じっくり再読すべきかもしれない。

2005年9月3日土曜日

34(218) 図解雑学 パラドクス: 2005.09.03

富永裕久著「図解雑学 パラドクス」
(ISBN4-8163-3691-5 C0040)
を読んだ。
有名なパラドクスをいろいろ集めてあった。
なかなか入門としてはわかりやすかった。
パラドクスに関する多くの本は
論理学的に考えていくことをテーマにしている。
もちろんこの本もそうである。
そしてパラドクスには
単に言い回しの複雑さによる混乱などもあるが、
それは本当のパラドクスではない。
本当のパラドクスには、
まだ考え方が統一されてないもの
つまり論理学者の中でも意見が違うものもあるようだ。

2005年8月27日土曜日

33(217) ゲーデルの謎を解く: 2005.08.27

林晋著「ゲーデルの謎を解く」
(ISBN4-00-006506-9 C0341)
を読んだ。
以前にも一度読んだことがあるはずなのだが
まったく忘れている。
今回読んで、以前わからなかったことが少し判った気がする。
でもまだわからないところがある。
ゲーデルの不完全性定理を数式を使わないで説明しようとしている。
大変なことであるが挑戦している。
多分、読み込めばわかるのであろう。
再度、時期を改めで挑戦しよう。
P18
集合論は、新しい数学の足場となっただけではない。
集合論は、数学の基礎固めにも力を発揮した。
修吾論以前には、数は神から授かった天賦のものと考えられていたが、
集合さえあれば数も作りだせることがわかったのである。
これは、集合論さえあれば数学を完全に基礎から
再構築できることを意味する。
P43
「4以上の偶数は、必ず二つの素数の和になる」という
「ゴールドバッハ問題」は、
いまだに正しいかどうかわかっていない。
P47
「ゲーデルの第一不完全性定理」と呼ばれる、次の定理である。
《算術ゲームを含む数学ゲームは、
無矛盾である限り、完全ではない》
P50
ゲーデルは、第一不完全性定理を利用して、次の定理を証明した。
《算術ゲームを含む数学ゲームは、無矛盾である限り、
自分自身の無矛盾性を証明する能力を持たない》

32(216) 絶海への航海: 2005.08.27

ジェイムズ・P・ホーガン著「絶海への航海」
(ISBN4-15-011504-4 C0197)
を読んだ。
久しぶりのSF、久しぶりのホーガンである。
まだ読んでいない本がいくつかあったが、これもその一つである。
人類社会の一種の理想郷を書き出している。
合理性、論理性だけで生きる社会があったとしたら
どのようなものかを示してくれている。
やはり期待通り面白いものであった。
無尽蔵の資源と土地、エネルギーがあり、
ロボットが肉体労働をしているとする。
人間のすべきことは、ロボットが供給してくれないものである。
彼らはロボットに育てられて、
「自分の頭で考えること」の重要性を叩き込まれる。
そんな人間たちがつくる社会である。
今の人類にはできそうもないし、
もしかすると、この理想郷も虚像かもしれない。
最上のものなど、ありえないのかもしれない。

2005年8月10日水曜日

31(215) 至福の超現実数: 2005.08.10

D.E.クヌース著「至福の超現実数」
(ISBN4-7601-2646-5 C0041)
数学であり、小説である。
内容は難解である。
しかし、まったく新しい方法で数を厳密に定義して、
その定義は拡張性があり、汎用性があるようになっている。
その証明方法も単純で強力なものとなっている。
しかし、この内容を理解するには、
自分ですべて同じことを計算しながら
理解していく必要があるのだろう。
そういう意味では非常に難しい
征服するには困難な数学の教科書である。
でもやらんとしていることは、
非常に重要で論理的な方法であると考えられる。
内容自体は難しいが、
この方法論はすばらしいと思う。
どのように展開していくかは難しい問題であるが。

30(214) プリンストン高等研究所物語: 2005.08.10

ジョン・F・カスティ著「プリンストン高等研究所物語」
(ISBN4-7917-6158-8 C0010)を読んだ。
なかなか面白かった。
そして深い議論がなされていて非常に興味深かった。
前書きで、これはフィクションであると書いてあった。
それもサイエンス・フィクションと謳ってあった。
時間順序や会話を脚色しているからであろう。
しかし、いかにも彼らが考えたような内容となっているのであろう。
アインシュタイン、ゲーデル、オッペンハイマーなど
そうそうたる科学者が出てくる。
そしてその中心となる人物はフォン・ノイマンである。
彼が非常に多彩な人であったことがわかる。

29(213) 宇宙を支配する暗黒のエネルギー: 2005.08.10

千葉剛著「宇宙を支配する暗黒のエネルギー」
(ISBN4-00-006591-2 C0342)を読んだ。
内容的には既知のことばかりであるが、
新しい情報を源がいくつかあった。
でも、あまり興味を引く点がなかった。

2005年7月24日日曜日

28(212) 図解雑学構造主義: 2005.07.24

小野功生著「図解雑学構造主義」
(ISBN4-8163-3737-7 C0010)
を読んだ。
歴史的内容ばかりが書かれている。
構造主義の本当の意味、内容が少ない。
この内容なら、構造主義の周辺を書いたものである。
ちょっと期待はずれである。
また、研究者が日ごろ使っている言葉で
そのまま書かれている。
それに図解が添えられている。
その図も抽象的でわかりにくい内容を
そのまま図解されているので、
理解を助ける役に立っているようにみえない。
一般市民を対象に書いたものなのかという疑問もある。

2005年7月19日火曜日

27(211) ふしぎな無限: 2005.07.19

e-教室編 新井紀子監修「ふしぎな無限」
(ISBN4-06-257468-3 C0241)
を読んだ。
インターネットを通じて行われた
自主的な授業から生まれた本である。
いい進行がされている。
しかし、ただなる講師の努力が背後にあることを感じる。
そして気長に待ちながら、講義が進むことがわかる。
背景には学校授業とは違った時間の流れ
学習のスピードが感じられる。
なかなかいいものである。
私がこのようなものを生み出したいが、
大人数でおこなうだけがやり方ではない。
個人で複数人を相手にした
もっと違うe-learningがあっていいはずである。
そんなものを目指していこう。

26(210) 海辺の石ころ図鑑: 2005.07.19

渡辺一夫著「海辺の石ころ図鑑」
(ISBN4-591-08695-X C0644)
を読んだ。
著者の一連の石ころの子供向けの著作はいい。
私がやろうとしていることと
明らかに重複している。
ただし、私は別の目的があり、
その一環として石ころや砂がある。
それを何とか日の目を見るようにしていきたいものである。
しかし、この著者の活動には共感できる。
コンタクトを取りたいものだ。

2005年7月8日金曜日

25(209) 超ひも理論とはなにか: 2005.07.08

竹内薫著「超ひも理論とはなにか」
(ISBN4-04-257444-6 C0242)
を読んだ。
超ひも理論の概要が紹介されている。
詳細は多分私には理解できないだろうが、
しかしこの本のおかげで、概略がわかった。
そして万物の理論への道は
まだまだ遠いということが良くわかった。

24(208) がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!: 2005.07.08

島田洋七著「がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!」
(ISBN4-19-892184-9 C0195)
を読んだ。
前作に続けて一気に読んだ。
なかなか面白い。
人間に必要なもの。
生きていくのに必要なもの。
そして生きていくのに不要なもの。
人間としてこだわらなくていいもの。
食べることができなくても、食べてける方法があること。
昔の人が当たり前にできたことで、
今の人ができないこと。
今の人が忘れてしまったこと。
そんなことをいろいろ思い出させてくれた。
そしてそれをノスタルジーではなく、
実現しなければならないときに来ているのではないか。
そんな思いが、この本が売れ、
映画になり、漫画になっていく理由ではないだろうか。

23(207) 佐賀のがばいばあちゃん: 2005.07.08

島田洋七著「佐賀のがばいばあちゃん」
(ISBN4-19-892000-1 C0195)
を読んだ。
テレビで、彼の佐賀での生き方や話を聞いていると
すばらしいものを感じた。
そしてこの本を読んだ。
なかなか面白い内容であった。
ただし、文章を書く専門家でないので、
もっとうまく書いたら面白いな思うところが各所にあった。
しかし、この文章も彼の個性なのである。
だからこれでいいのかもしれない。
そしてもっと続きを読みたくなるなる内容であった。

2005年7月3日日曜日

22(206) 奇妙な論理 2005.07.03

マーティン・ガードナー著「奇妙な論理I、II」
(ISBN4-15-050272-2 C0140、ISBN4-15-050273-0 C0140)
を読んだ。
I巻を読んでいくうちに、
似非科学の紹介の批判の羅列だったのあきてきた。
大切なことであるが、個別攻撃ばかりで
面白みが薄れてきた。
地質学対創世記を過ぎたあたりでやめた。
しかし、この本はカールセーガンが似非科学の批判に
目を向けるようになった本だそうだ。
いろいろな科学分野における
似非科学の歴史を見るときに使えそうな本である。
どうすれば批判できるかがわかる本である。
ただし、論理的に、理性的にどう批判するかは
体系的に詳しく書かれていないので、
応用が難しそうであるが。

2005年6月30日木曜日

21(205) よくわかる最新宇宙論の基本と仕組み: 2005.06.30

竹内薫著「よくわかる最新宇宙論の基本と仕組み」
(ISBN4-7980-1035-9 C0044)
を読んだ。
この本には、宇宙論に関する最新情報が
盛り込まれているので参考になる。
竹内氏の本や訳書はよく目にする。
そして、わかりやすく書かれている。
ただくだけた書かれ方が気になるところだが、
これも個性であろう。
当面の最新情報の参考書および
重要サイトへの入り口として
重宝しそうである。

2005年6月5日日曜日

20(204) アフォーダンス: 2005.06.05

佐々木正人著「アフォーダンス」
(ISBN4-00-006512-2 C0311)
を読んだ。
同じ著者の別のアフォーダンスに関する本を読んで、
続きで読み出しが、
抽象的過ぎて理解できずに、一時読むのをやめていた。
しかし、取り出して再び読み出したものである。
やはりいってることが良く理解できない。
何か新しいことを言わんとしているのだが、
それが伝わらない。
それはもしかすると、たいしたことがないのか、
それとも伝えるすべが悪いのか、
それとも読む私が馬鹿なのかわからない。
いずれてにしても、もう少しわかりやすく
伝えられないものだろうか。
「アフォーダンスは物事の物理的な性質ではない。
それは「動物にとっての環境の性質」である。
アフォーダンスは知覚者の主観が構成するものではない。
それは環境の中に存在する、
知覚者にとって価値のある情報である。」
少なくとも私には、何か面白そうなこと、
新しそうなことがありそうに思えるのだが、
それがわからない。
残念である。

19(203) キューブサット物語: 2005.06.05

川島レイ著「キューブサット物語」
(ISBN4-7678-0399-3 C0095)
を読んだ。
大学生が小さいけれども本物の人工衛星を手作りして
実際に打ち上げ運用していったものを
取材したドキュメントである。
4年ほどに及ぶ製作から打ち上げまで、
学生たちが行った苦労や経験を取材したものである。
打ち上げのキャンセルや延期など、
苦労の大半は、しなくてもいいものである。
それがいい経験であったと美談とされて語られている。
考えてみると、それは大人の現実社会が生み出した、
暗い面を学生たちが経験していくものである。
苦労は、大人の側の都合によって生じたものである。
それが現実社会で、社会勉強と割りきるべきものだろう。
しかし、私は、大学というというところは、
実社会でない環境で、
実社会を意識しながら学ぶ場だと思う。
だから思い切ったことも、突拍子もないこと、
現実離れしたことも、さらには失敗も許されるのである。
学びを実社会のしきたりで行うのは、私は好きではない。
インターンシップなどで、
学生がボランティアやアルバイトのように、
会社に一時的に出向して、
社会経験をつむことを盛んに行われている。
そんな経験は4年後には誰もが嫌というほど、
そして一生経験しなければならない。
そんなのは社会に出てからすればいい。
それよりももっと純粋な部分を、大学という場では
学び経験しなければならないのではないだろうか。

2005年5月21日土曜日

18(202) パーフェクト・プラン: 2005.05.21

柳原慧著「パーフェクト・プラン」
(ISBN4-7966-4452-0 C0193)
を読んだ。
久々に小説を読んだ。
なかなか面白かった。

2005年5月20日金曜日

17(201) 超常現象をなぜ信じるのか: 2005.05.20

菊池聡著「超常現象をなぜ信じるのか」
(ISBN4-06-257229-X C0211)
を読んだ。
非常に面白い本であった。
認知心理学の内容であったが、
私が科学するとき必要な視点を
学生たちに伝えるときに示すものと似ている。

2005年5月14日土曜日

16(200) Sue: 2005.05.14

ピーター・ラーソン クリスティン・ドナン著「Sue」
(ISBN4-02-250010-7 C0045)
を読んだ。
3月の恐竜展2005を見に行く前に買って、
4月の頭から読み始めたので、
1ヶ月半かけて読んだことになる。
このようなしっかりと書かれた本は読み応えがあるが、
本を読む時間の少ない人間には、
なかなか大変である。
この本はもっとも保存状態のよい
「Sue」と呼ばれるティラノサウル・レックスの騒動と
ティラノサウルスに関わる科学的検討に関する本である。
面白かった。
Sueに関する、事件の被告の側の文章だから
それなりに差し引いて読むべきだが、
それにしても原告側の政府や裁判官の
不公正さにはあまりある。
政府や古生物学会の申し立ては、
古生物学的資料の公正な取り扱いや
悪徳業者に高価格化の防止であったはずだ。
しかし、最終的にはSueの競売という処分、
博物館には入ったが、マクドナルド、ディズニーという、
もっとも商売毛のあるスポンサーが
836万ドルというとんでもない金額まで吊り上げた。
これは化石を商売とする
業者への見せしめであったのだろうか。
先進国アメリカ合衆国でこのようなことが
公然と起こっていることが信じがたいが、
いずれも人間のなすことである。
仕方がないのだろう。
しかし、こんな騒動によって
Sueはますます歴史に残るのであろう。

2005年5月12日木曜日

15(199) 巨大隕石が降る 2005.05.12

金子史郎著「巨大隕石が降る」
(ISBN4-12-0032698-8 C0044)
を読んだ。
シベリアのツングースカの謎の大爆発から
テクタイトの謎などから、
大きな隕石がけっこう落ちていることを示してきた。
なかなか面白い本であった。

2005年4月21日木曜日

14(198) 世にも美しい数学入門: 2005.04.21

藤原正彦・小川洋子著「世にも美しい数学入門」
(ISBN4-480-68711-4 C0241)
を読んだ。
軽く読める本である。
藤原氏の本はよく読んだ。
小川氏の本も数学を題材にした本を1冊読んだ。
どちらもはじめて出会う著者ではない。
なじみある人同士の数学に関する対話である。
この手の本はどうしても、
尋ね、教えるという関係が生じ、
それを読者が追体験するようなことが多い。
そうなるとあまり面白くなくなる。
残念ながら、この本もそうであった。

2005年4月19日火曜日

13(197) さおだけやはなぜ潰れないか?: 2005.04.19

山田真哉著「さおだけやはなぜ潰れないか?」
(ISBN4-334-03291-5 C0263)
を読んだ。
会計学をわかりやすく解説したものだ。
いくつかの不思議なトピックスを材料に
会計学に考えるとどういう一般論、
あるいは処世訓が導き出されるかを
わかりやすく紹介したものだ。
私のは、あまり興味がわかなかったら。
それは、書き方にも、内容にも対してである。

2005年4月18日月曜日

12(196) 匂いの帝王: 2005.04.18

チャンドラー・バール著「匂いの帝王」
(ISBN4-15-208536-3 C0040)
を読んだ。
副題が
「天才科学者ツカ・トゥリンが挑む嗅覚の謎」
となっている。
この本は面白かった。
大著で読むのに時間がかかったが、
最後まで飽きずに読めた。
これは、型破りな天才的な研究者が、
画期的な発見をして、それを科学的な手順にしたがって
証明していくのだが、
画期的な内容すぎて、
学界に認められないでも抱いている姿を描いている。
この本の著者は、ジャーナリストとして、
その研究者の正しさを信じているいるのである。
現在は執筆当事よりは、この説に
多くの人が賛同しているようである。
しかし、科学の手法は証拠と論理によって成り立つのだが、
実際にそれをおこなう科学者は人間である。
名誉や地位、あるいは金、経済を考えると
今までの自分の説を否定されるのはいい気分はしない。
そんな時人間的などろどろしたものが、
沸き起こる。
そんなどろどろも描き出されている。

11(195) 時間の分子生物学: 2005.04.18

粂和彦著「時間の分子生物学」
(ISBN4-06-149689-1 C0245)
を読んだ。
時間を感じる分子や遺伝子についての話しで
眠りについての話へのつながる。
最前線で活躍している研究者が
自分の専門の話を書いている。
専門家でないものにでも
内容はよく理解できた。
この著者は、他にも類書を書いている。
しかし、手に取る気にならなかった。
なぜだろう。
この研究テーマが私に興味なかったためだろうか。
それとも、書き方の問題だろうか。
よくわからない。
このようなパターンになる本は多い。

2005年3月16日水曜日

10(194) 偉人と語るふしぎの化学史: 2005.03.16

松本泉著「偉人と語るふしぎの化学史」
(ISBN4-06-257464-0 C0243)
を読んだ。
歴史に登場する化学のビックネームの業績を
その正確とともに再現して、
解説していくものである。
手法としては既存のもので、
勝負は面白さである。
高校生が登場人物の割には、
内容が深くない気がする。
もう少し深い内容であって欲しい。

9(193) 都会のトム&ソーヤ2: 2005.03.16

はやみねかおる著「都会のトム&ソーヤ2」
(ISBN4-06-212505-6 C8093)
を読んだ。
前作に続けて読んだ。
面白かった。

8(192) 都会のトム&ソーヤ1: 2005.03.16

はやみねかおる著「都会のトム&ソーヤ1」
(ISBN4-06-212063-1 C8093)
を読んだ。
子供の本を探しに行った時に見つけた本である。
子供向けの本である。
この作家の本は以前から読んでいた。
今回はふとタイトルに惹かれてかった。
なかなか面白かった。

2005年2月20日日曜日

7(191) 物理学と神: 2005.02.20

池内了著「物理学と神」
(ISBN4-08-720174-0 C0242)
を読んだ。
なかなか面白い本である。
物理学では、物理学者自身によって
神や悪魔などが比喩的にではあるが
歴史上何度も登場している。
それを著者は現代から
なぜそのようなものが登場してきたのかを
解説している。
そして最終的に、現在われわれの知識が
まだまだ不十分で「お釈迦様の掌の上」
にいるにすぎないということなのだと結論付けている。

2005年2月15日火曜日

6(190) 地質学者アーサー・ホームズ伝: 2005.02.15

チェリー・ルイス著「地質学者アーサー・ホームズ伝」
(ISBN4-7722-5080-8 C1044)
を読んだ。
なかなか面白かった。
イギリス人の書く一級の自伝は面白い。
詳細な調査に基づいて十分な資料を
もとに再現されている。
そしてそのような資料を保管する習慣が
イギリスにあるからこそ、
このような本ができるのだ。
ただし、訳が変なところがあって読みづらかった。
多分英語固有の言い回しだろうが、
それを直訳されると、
まるで中学生の英文和訳みたいで読みづらい。
実はこの本の原著を持っているのだが、
まったく読んでいなかった。
しかし、こうして読めたので、よかった。

2005年1月27日木曜日

5(189) ジェイムズ・ハットン: 2005.01.27

ジャック・レプチェック著「ジェイムズ・ハットン」
(ISBN4-393-32219-3 C0010)
を読んだ。
期待はずれであった。
もっと詳細なハットンの生活、研究内容などの
紹介があるのかと思ったが、
あまりにも周辺事情ばかりの紹介で、興ざめした。
詳細なウインチェスターの伝記を
呼んだせいだろうか。
ハットンは、当地の科学界に革命を起こした。
その革命の内容があまりに貧弱にしか伝えられていない。
これでは、ハットンの偉業が矮小化されてしまう。
非常に残念である。

2005年1月15日土曜日

4(188) 直感でわかる数学: 2005.01.15

畑村洋太郎著「直感でわかる数学」
(ISBN4-00-005679-4 C3041)
を読んだ。
羽田の飛行場で買った本だ。
待ち時間と乗り物に乗っている時間で読みきった。
読みやすい本である。
目標は良くわかるのだが、
面白くなかった。
それよりもなぜ岩波書店が
なぜこのような本を出すのか理解に苦しむ。
体裁も岩波らしくない。

3(187) 博士と狂人: 2005.01.15

サイモン・ウィンチェスター著「博士と狂人」
(ISBN4-15-208220-8 C0082)
を読んだ。
やはり彼の著書はきっちりとした取材、
資料集めがしてあるので、面白い。
ジャーナリストの徹底した取材による面白さが
伝わってくる良書であった。

2005年1月2日日曜日

2(186) 川と海辺にチャレンジ: 2005.01.02

地学団体研究会編「川と海辺にチャレンジ」
(ISBN4-272-40513-6 C8344)
を読んだ。
川と海辺で総合的な学習をするための本である。
しかし、内容が少し中途半端な気がする。
子供が読む、読み物風にしようとしているが、
内容が教師が教える副教材的な書き方だ。
だから面白い素材なのに
中途半端な気がするのだろう。

1(185) かわをのぼろう 石のふるさとさがし: 2005.01.02

渡辺一夫著「かわをのぼろう 石のふるさとさがし」
(ISBN4-447-00894-5)
を読んだ。
以前に目を通した本だ。
図書館で見つけたので、
今度はしっかり読もうと借りた。
私がやりたいことをやっているような気がする。
でも、これでは地質学者のすべきことがなくなる。
しかし、もっと面白く踏み込んだことを
考えなければならない。
そんなことを考えさせてくれた。