2007年12月31日月曜日

82(367) 冥府の虜: 2007.12.31

高嶋哲夫著「冥府の虜」
(ISBN4-396-63182-0 C0093)
を読んだ。
この本は、著者が以前専門としていた
原子力を素材とした内容である。
なかなか面白いものであった。
この本が今年最後の読書記録となる。

2007年12月29日土曜日

81(366) アインシュタイン丸かじり:2007.12.29

志村史夫著「アインシュタイン丸かじり」
(ISBN978-4-10-610207-3 C0242)
を読んだ。
わかりやすくアインシュタインの1905年の
主要論文を解説している。
なかなか面白い本である。
彼の各一連の本は、
わかりやすく説明されているので
読みやすく楽に読みきれるのでいい。
思い返してみると彼の書いた本は
結構手元にあることに気づく。
書き方は気をてらうこともなく、
正攻法でただわかりやすく書いている。
数式も書かれているが、
もっと説明が欲しいと思えるくらいでとまるので、
より詳しい本を読みたくなる。
このような科学解説書では
それがベストであろう。
なかなかいい書き方である。

2007年12月22日土曜日

80(365) エビデミック:2007.12.22

川端裕人著「エビデミック」
(ISBN4-04-873801-9 C0093)
を読んだ。
川端氏の久々の本格小説である。
エピデミックとは、疫学のことである。
東京近郊で発生した原因不明の疫病を
早期に対処するために、架空のチームが対処を始める。
しかし、疫病ははやりだすが、
何とか対処し、抑えるという話である。
内容が疫学の原理を紹介しながら進むので
非常に専門性を楽しめて非常に楽しかった。
そしてさまざまな人間が現れていくので
小説としての面白さもある。
久しぶりに読む川端氏の本格小説であった。

79(364) くちぶえ番長:2007.12.22

重松清著「くちぶえ番長」
(ISBN4-10-134920-6 C0193)
を読んだ。
小学校4年生の男の子と転校してきた女の子の
友情物語である。
いわゆる青春小説である。
このような分野の小説を久しぶりに読んだ。
中篇だろうが少々読み応えに書けた。
しかし、久しぶりだったのでさわやかな感じがした。

2007年12月15日土曜日

78(363) はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語:2007.12.15

吉田武著「はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語」
(ISBN4-344-98015-8 C0295)
を読んだ。
数学の話を書いていた吉田氏の
科学技術についての本である。
JAXAの全面協力は受けているが、
情報自体は公開されているものだけを使って、
それをわかりやすく、
そして彼なりの思い入れと書き方で紹介している。
なかなか面白い本であった。

2007年12月9日日曜日

77(362) 石はきれい、石は不思議:2007.12.09

堀秀道ほか著「石はきれい、石は不思議」
(ISBN4-87275-841-2 C0370)
を読んだ。
こんな石の表現の仕方があるのかと思った。
石は自然のままか、研究素材にされてたものか、
私は2分してみていた。
自然物である石を
人工的にピックアップして、分類して
自然物の砂や浜の中で
再配置したものも十分訴えるものがある。
そんなことをこの冊子が教えてくれた。
INAXのギャラリーで展示の図録のようだ。
すばらしい本である。

76(361) 昆虫力: 2007.12.09

赤池学著「昆虫力」
(ISBN4-09-387543-X C0095)
を読んだ。
昆虫の持つさまざまな機能を紹介したものだ。
紹介が多く、深みを感じなかった。
やはりこのような本は
中心人物からいろいろな話を
展開した方が面白い気がした。
ただし、扱っている個々の内容は
面白いものであった。
だから余計に残念であった。

2007年12月8日土曜日

74(359) 宇宙と大地 農のある暮らし:2007.12.08

秋山豊寛著「宇宙と大地 農のある暮らし」
(ISBN4-00-000180-9 C0095)
を読んだ。
日本人最初の宇宙飛行士秋山氏の本を
久しぶりに読んだ。
あまりたくさん書かれているわけではない。
しかし、彼の生き方には私にはまねのできない潔さがある。
そんなことを改めに感じさせられた。

2007年11月23日金曜日

73(358) 朽ちる散る落ちる:2007.11.23

森博嗣著「朽ちる散る落ちる」
(ISBN4-06-182252-7 C0293)
を読んだ。
前に起こったが事件現場で更なる事件が
起きたという設定である。
さらにもう一つ、帰還した有人衛星のなかで
起こった密室殺人である。
これらが関連あるというストーリーである。
どうもトリックが大掛かり過ぎて
なじめないものであるが、
以前からこの作家を読んでいたいたのと
主人公の個性に魅力を感じている。
しかし、この作家もそろそろ卒業かもしれない。

2007年11月17日土曜日

72(357) 捩れ屋敷の利鈍:2007.11.17

森博嗣著「捩れ屋敷の利鈍」
(ISBN4-06-182231-4 C0293)
を読んだ。
この本も設定が異常で、トリックも異常である。
そして最後にはあまり驚かないトリックが披露される。
十分吟味されずに書かれたような気がする。
それを補うためだろうか、
2つのシリーズの主人公が出てきて競演しあう。
それだけが面白さといえる。

71(356) 六人の超音波科学者:2007.11.17

森博嗣著「六人の超音波科学者」
(ISBN4-06-182204-7 C0293)
を読んだ。
設定が異常で、トリックも異常、
このような異常を好む人もいるのだろうが、
私は余り好まない。
しかし、それでも読むのは、
主人公が魅力的だからであろう。
小説のひとつの重要なファクターとして
主人公のキャラクターがあるのだろう。
そんなことを感じながら読んだ。

2007年11月11日日曜日

70(355) ズッコケ中年三人組age41:2007.11.11

那須正幹著「ズッコケ中年三人組age41」
(ISBN4-591-09530-4 C0093)
を呼んだ。
昔の本の登場人物が人気占い師として再度登場する。
最近のテレビをネタにしたようなストーリーである。
子供も読める単純明快なものだが、
どこか腑に落ちない理不尽さがあるのは、
大人の小説を意識してのことなのだろうか。

2007年11月10日土曜日

69(354) 無限連鎖: 2007.11.10

楡周平著「無限連鎖」
(ISBN4-16-321460-7 C0093)
を読んだ。
イスラム原理主義者によるテロを題材にした
サスペンスである。
面白いのだが、2つの点がすごく気になった。
終わりが良くない点と、もうひとつは、
2つのストーリが展開されるのだが、
その関係が希薄で、
連作中篇を二つ読まされたような気になる点である。

2007年11月3日土曜日

68(353) ズッコケ中年三人組: 2007.11.03

那須正幹著「ズッコケ中年三人組」
(ISBN4-591-09087-6 C0093)
を読んだ。
子供のことの三人組が28年後怪盗Xと対決する話だ。
もちろん全員大人でXも老人だが、
場面は大人のものになっているが
やはり昔の子供たちのようにやっている。
しかし、大人の話としては少々物足りない気がする。

66(351),67(352) 都会のトム&ソーヤ5上・下 2007.11.03

はやみねかおる著「都会のトム&ソーヤ5上・下」
(ISBN4-06-269383-7 C8093)
(ISBN4-06-269385-1 C8093)
を読んだ。
子供向けの本だが、以前から読んでいたものだ。
今回も少々不満な部分があったが、
やはり全体としては面白いものであった。

65(350) ロボットの天才: 2007.11.03

高橋友隆著「ロボットの天才」
(ISBN4-8401-1545-1 C0095)
を読んだ。
独自のスタイルのロボットを造ってい人だ。
以前テレビで見たことがあるような気がする
ロボットの解体を子供たちにさせていた。
彼はロボットをひとつひとつ手作りしている。
そしてなんといっても彼のロボットのすばらしさは、
フォルムが誰もが見ても
いいと「感じる」ものだからだ。
形態の中に何かを感じさせるものをもっている。
彼はそんなフォルムを生み出すことができのだ。
彼は、バウハウスの原則「機能が形態を生む」ではなく、
「形態に機能を閉じ込める」職人なのだ。

2007年10月27日土曜日

64(349) 都庁爆破!: 2007.10.27

高嶋哲夫著「都庁爆破!」
(ISBN4-7966-2540-2 C0093)
を読んだ。
テロリストが都庁の半分を爆破していく話である。
要求があり、首相と都知事の葛藤がある。
まあまあ面白かった。

2007年10月24日水曜日

63(348) 命の遺伝子: 2007.10.24

高嶋哲夫著「命の遺伝子」
(ISBN4-19-861557-8 C0093)
を読んだ。
生化学の研究者が
ナチスとナチス狩りの闘争に巻き込まれていく
サスペンスである。
なかなか面白いストーリである。
日常から非日常があまりかけ離れているので、
本から離れると、気持ちがすっと切り替われるので
読みやすい本であった。

2007年10月20日土曜日

62(347) クラッシュ: 2007.10.20

楡周平著「クラッシュ」
(ISBN4-7966-1448-6 C0093)
を読んだ。
インターネットとコンピュータ社会の危険性を示すような
サスペンス小説である。
楡も最近読み始めた作家だ。
なかなか面白いものが多く、集中的に読んでいきたい作家だ。
しかし、大作が多くてなかなか一気に読みきれないのだ難点だ。
でもそれが醍醐味が長く味わえるのでファンにはいいだろう。

2007年10月13日土曜日

61(346) トルーマン・レター: 2007.10.13

高嶋哲夫著「トルーマン・レター」
(ISBN4-08-775285-2 C0093)
を読んだ。
やはり彼の書く本は面白い。
広島と長崎に原爆を落とす決断をした
大統領の手紙が、ふとしたきっかけで
元新聞記者の手に入ることから物語が始まる。
非常に面白いストーリーが展開する。
その謎を解きながら
民族の中にある血とその思いについて語られていく。
これからも彼の本には目が離せないだろう。

2007年10月9日火曜日

60(345) ふたりのシンデレラ: 2007.10.09

鯨統一郎著「ふたりのシンデレラ」
(ISBN4-526-03533-1 C0093)
を読んだ。
一人8役の構成の話になる。
どうしてもストーリやオチが奇抜になっていく。
そうれは仕方がないが、
やはりこの話は少々強引な気がする。

2007年10月7日日曜日

59(344) メルトダウン:2007.10.07

高嶋哲夫著「メルトダウン」
(ISBN4-06-211782-7 C0093)
を読んだ。
アメリカの東部の西部を舞台にした
別々の事件と報道が
最終的には一つになっていくという物語である。
なかなか面白いストーリーであった。

2007年9月30日日曜日

58(343) 都会のトム&ソーヤ4: 2007.09.30

はやみねかおる著「都会のトム&ソーヤ4」
(ISBN4-06-269363-1 C0093)
を読んだ。
面白い本であった。
ただし、不満もいっぱいある。
続けて読むと、その不満が重なる。
しかし、これはこれでいいのかもしれない。
とりあえずは面白いのだから。

57(342) 都会のトム&ソーヤ3: 2007.09.30

はやみねかおる著「都会のトム&ソーヤ3」
(ISBN4-06-269350-X C0093)
を読んだ。
なかなか面白い本であった。
アラはいろいろある。
しかし、この著者ぐらいになると、
そのようなアラは問題ではないのだ。
全体として面白いかどうか。
シリーズとして主人公が面白いかどうか。
新たななぞやキャラクターが出てきたか。
シリーズ全体が盛り上がっているか。
それが総合的に判断されるのだ。
大物になる売れる、読まれるのは当たり前なので、
あとの読者の満足度か問題だけなのだ。

56(341) M8: 2007.09.30

高島哲夫著「M8」
(ISBN4-08-746200-5 C0193)
を読んだ。
なかなか面白い本であった。
科学者であった著者が書いた本である。
地震の専門家ではないが、
科学者たちが登場する話はなかなか面白い。
しかし、最近地震や富士山の火山噴火など、
地質学を素材とした小説が多いように感じる。
それとも私が小説を最近まで読んでいなかったため
そのような本を読んでしまったのだろうか。
まあどちらいでもいい。
面白い本であればいいのだ。

2007年9月20日木曜日

55(340) マリア・プロジェクト: 2007.09.20

楡周平著「マリア・プロジェクト」
(ISBN4-04-376501-0 C0193)
を読んだ。
ストーリーは現実に有りそうが気がするが、
まだ完成していてない技術などが利用されている。
奇想天外な気がするが、現実的なストーリーである。
なかなか面白い小説である。

54(339) 白夜行: 2007.09.20

東野圭吾著「白夜行」
(ISBN4-08-747439-8 C0193)
を読んだ。
20年以上に及ぶ主人公たちの犯罪らしきものが
詳細に間接的に描かれている。
しかし、そこに実際の犯罪の証拠や解決は示されていない。
不思議な小説だ。
しかし、文庫本で850ページ以上の大著だが、
飽きることなく、最後まで読ませるものであった。

2007年9月19日水曜日

53(338) スーパーコンピューターを20万円で創る: 2007.09.19

伊藤智義著「スーパーコンピューターを20万円で創る」
(ISBN978-4-08-720395-0 C0244)
を読んだ。
東大のGRAPEを作った時の話である。
大学院生だった著者が、
実際のコンピュータを設計、作成した話である。
コンピュータの素人である著者が
世界をあっといわせる世界最高速のコンピュータを
作成したときの経緯を当事者の視線で
かかれたものである。
なかなか面白い本であった。

52(337) タイムスリップ森鴎外: 2007.09.19

鯨統一郎著「タイムスリップ森鴎外」
(ISBN4-06-275138-0 C0193)
を読んだ。
森鴎外がタイムスリップして
現在に現われという始まりである。
有名作家が十数名が若死にしているという事実から、
その謎を現在の若者と森鴎外が解くというストーリである。
なかなか面白い話であった。

51(336) とんち探偵・一休さん金閣寺に密室: 2007.09.19

鯨統一郎著「とんち探偵・一休さん金閣寺に密室」
(ISBN4-396-33064-2 C0193)
を読んだ。
一休さんのとんちの話が
この小説ではそれぞれが意味があるプロットとなっている。
なかなか面白いストリーであった。

2007年9月4日火曜日

50(335) 1985年の奇跡: 2007.09.04

五十嵐貴久著「1985年の奇跡」
(ISBN4-575-51076-9 C0193)
を読んだ。
野球少年の話である。
それが普通じゃない、リアルな不真面目高校生の
野球物語である。
少々荒唐無稽の設定があるが、
でも読み物として面白い。

49(334) 北京原人の日: 2007.09.04

鯨統一郎著「北京原人の日」
(ISBN4-06-275014-7 C0193)
を読んだ。
世界史でいまだに謎である北京原人の紛失事件が
題材とされている。
その謎に対して、小説で一つの解を出す、
いわゆる歴史ミステリーである。
いろいろな人間が関係して話が展開する。
なかなか面白い本であった。

2007年9月3日月曜日

48(333) 感染: 2007.09.03

仙川環著「感染」
(ISBN4-09-408046-5 C0193)
を読んだ。
なかなか面白かった。
医学の専門の分野を扱いながら、
それでいて専門的過ぎない。
また、ストーリーもなかなか面白い。
ただ、スピーディといえるのだろうが、
ストーリの展開が早すぎると感じる部分もある。
そのあたりは両刃の刃であろう。
しかし、この小説は面白い。

2007年9月1日土曜日

47(332) 2005年のロケットボーイズ: 2007.09.01

五十嵐貴久著「2005年のロケットボーイズ」
(ISBN4-575-23531-8 C0093)
を読んだ。
この小説は面白かった。
理系小説と謳って書かれたものだが、
同じ題材のものがいくつかある。
しかし、面白ければいいのである。

46(331) 安政五年の大脱走: 2007.09.01

五十嵐貴久著「安政五年の大脱走」
(ISBN4-344-4063602 C0193)
を読んだ。
この著者の小説を最近読みふけっている。
いろいろなジャンルの小説があるので、
読んでいて飽きない。
ただ、どこか不完全さがあるのが気になるが、
これも愛嬌である。
なんといっても読んでいて面白いのが一番である。

45(330) 山之口獏詩文集: 2007.09.01

山之口獏著「山之口獏詩文集」
(ISBN4-06-197663-x C0192)
を読んだ。
詩が少ないが残念だった。
また、私が見聞きした詩が一つもないのだ残念だった。
しかし、沖縄出身の山之口が
東京で赤貧の暮らしをしていることを綴る詩が多い。
そんな中でもどことなくユーモアがあるのが
彼の詩のすごさかもしれない。

44(329) 富士山大噴火: 2007.09.01

鯨統一郎著「富士山大噴火」
(ISBN4-06-275672-3 C0193)
を読んだ。
タイトルに惹かれて買ったものだ。
石黒輝の富士の噴火の話より
少し先行してかかれたものだろう。
少々火山の噴火の記述に迫力はなく、
あまりパニックの緊張感は少なかった。
地球科学を題材にした小説だから
読んでいてもついついあらを探してしまうのは、
こまったものだ。

43(328) 隕石誘拐: 2007.09.01

鯨統一郎著「隕石誘拐」
(ISBN4-332-73291-7 C0193)
を読んだ。
何年か前に本の隕石という言葉につられて買った本だ。
ここしばらく小説を読みふけっている。
これもその一環だ。
宮沢賢治が書いた「銀河鉄道の夜」に
暗号が隠されているという設定だ。
そして宝物はダイヤモンドで
隕石として降ってきたものだとなっている。
隕石中にダイヤモンドがみつかったという
話題をヒントに思いつかれたものだろうが、
実際のダイヤモンドはミクロンサイズのものだ。
まあまあ面白い話だった。

2007年8月31日金曜日

42(327) リカ: 2007.08.31

五十嵐貴久著「リカ」
(ISBN4-344-00150-8 C0093)
を読んだ。
ここ数日一気に小説を何冊も読んでいる。
これもその一つである。
ホラーサスペンス大賞を受賞したものである。
何度か鳥肌が立つような部分が何箇所もあったが、
ホラー小説を読むのははじめてである。
そしてわかったのは、
私にはホラーはあまりなじめないことである。

2007年8月25日土曜日

41(326) 交渉人: 2007.08.25

五十嵐貴久著「交渉人」
(ISBN4-344-40763-6 C0193)
を読んだ。
なかなか面白い小説であった。
前に読んだFakeと同じ作家である。
彼は、非常に多様な作風を持つ作家である。
他にも多様なものを書いているらしい。
読んでみたい作家となった。
ただし、現在は以前読みたいと思って買ってた、
小説を読んでいるのだが。

2007年8月19日日曜日

40(325) Fake: 2007.08.19

五十嵐貴久著「Fake」
(ISBN4-344-40980-4 C0193)
を読んだ。
コンゲームの小説である。
スティングのような引っかけをストーリと
読者に対して行っている。
なかなか面白かった。
最近なぜか小説を読むようになった。
まあ、暑い時期には娯楽小説もいいだろう。

2007年8月17日金曜日

39(324) 川中WOW部の夏休み:5 2007.08.17

阿部夏丸著「川中WOW部の夏休み」
(ISBN4-061487758 C8293)
と読んだ。
自分が書くときのことを考えて読んだ。
すると、この本は、あまり面白くないものだと思えた。
しかし、名前が売れていると、
これが面白く感じてしまう。
つまり一作目が面白いと、
2作目も期待して読まれるので、
少々のあらは目立たなくなり、
ストーリが面白いかどうかだけになる。
これは諸刃の刃であるので、
注意が必要だ。
しかし、いずれにしても、一作目で
強く人をひきつける必要があることがよくわかる。

2007年8月12日日曜日

38(323) 記号論 2007.08.12

コブリー、ジャンス著「記号論」
(ISBN4-7684-0089-2 C0330)
を読んだ。
記号論の入門書である。
しかし、主に記号論の発展を示したものだ。
入門書とは普通はこのようなものなのだろうが、
なじみがなくわかりにくかった。
構造主義と重複する部分があるが、
観念的で抽象的で理解できないところが多かった。
しかし、記号論は、
単に言語や身体のコミュニケーションにとどまらず、
非常に広範囲に適応されていることがわかる。

37(322) 墨攻: 2007.08.12

森英樹著「墨攻」
全11巻を読んだ。
古代中国の史実を題材にした漫画である。
以前途中まで読んでいたが、
最後まで読んだことがなかったものである。
オークションで入手して
読み出したら一気に読んでしまった。
予想通りなかなか面白かった。

36(321) 陽気なギャングが地球を回す: 2007.08.12

伊坂幸太郎著「陽気なギャングが地球を回す」
(ISBN4-396-33268-8 C093)
を読んだ。
サスペンスものの小説である。
面白くて旅行中にほとんど読んでしまった。

2007年7月28日土曜日

35(320) 氷河期の『発見』: 2007.07.28

エドマンド・ブレア・ボウルズ著「氷河期の『発見』」
(ISBN4-594-05143-x C0098)
を読んだ。
表題どおり氷河期を発見したルイ・アガシ、
現在のグリーンランドの巨大な氷河を発見した
イライシャ・ケーン、
有名な地質学者のチャールズ・ライエルが織り成す
氷河期発見の物語である。
非常に面白い本である。
アガシが氷河期を発見したのというのは知っていたが、
ライエルが絡んでいたこと、
アガシがキュヴィエの弟子であったことなど
知らないことも多数出てきた。
そして偉大な地質学者ライエルでも
一度は氷河期を認めても世間の反論の激しさに
その節を翻し、認めることがなかなかできなかったこと、
そして最後にはアガシを認めながらも
自分の成果にしてしまったこと
などなど面白いことが盛りだくさんであった。

2007年7月16日月曜日

34(319) 昼は雲の柱: 2007.07.16

石黒耀著「昼は雲の柱」
(ISBN4-06-213705 C0093)
を読んだ。
石黒氏の三作目である。
今度は富士山の噴火と
富士信仰や古代宗教などは、
共通の火山を崇拝する
原始的な精神構造から
由来しているというものである。
それらは、火山のタイプによって
大陸系と海洋系に分かれるというものである。
なかなかストーリは面白かったが、
火山現象に関する話は
以前ほど面白くなくなった。
まあ地質パニック小説は日本沈没以来だから
作家としてこの分野の話を
書き続けて欲しいものだ。

33(318) バタフライパワー: 2007.07.16

ブリッグス、ピート著「バタフライパワー」
(ISBN4-478-83011-8 C1042)
を読んだ。
複雑系の話である。
人類の昔ながらの考えや振る舞いには、
実は複雑系の背景があることを示している。
そしてそこには限りない可能性と創造性があることを
主張している。
論理展開はいいのだが、
素材が数学的でないのが私には退屈であった。
ブリックスは美学、心理学の研究者だが、
ピートは複雑系の科学者であるから
期待していたが、期待はずれであった。

2007年6月30日土曜日

32(317) 哲学者とは何か: 2007.06.30

中島義道著「哲学者とは何か」
(ISBN4-480-03558-3 C0110)
を読んだ。
この本は持ち歩いているバックに
長年入れていた本である。
とうとう先日読み終わった。
あちこちに掲載された文章をまとめたものである。
最後に対談が2編あったが、
それは中島氏の師にあたる大森荘蔵氏とのものである。
非常に本質的な内容を対談している。
師匠に対してこのような言い方をするのか
というなこともあった。
しかし、そんなことを意に介せず大森氏は会話を進める。
中島氏の指摘に対して素直に答えている。
そしてわからないところは教えを請い、
反対するべきところは反対する。
まさに対等の議論である。
師匠と弟子の関係を超えたところにある議論に見える。
そこが彼のすごさであり、尊敬すべき点なのであろう。
内容より師弟関係のすごさを見た。
そして中島氏書いた「大森さんはいい人であった」
という言葉は心に沁みる。

31(316) 数学にときめく: 2007.06.30

新井紀子著ムギ畑編「数学にときめく」
(ISBN4-06-257372-5 C0241)
を読んだ。
この本は、お母さんたちが数学について
話あいながら親しんでいくというサイトの記録である。
新井氏が数学のクイズを出して、
それを数学をほとんど忘れているような
お母さんたちが自由にいろいろな考えで
解いてくということを記録した本だ。
新井氏の行っている同様の活動による本は
以前も読んだ。
非常に面白いことだと思う。
このためには、熱心は参加者、
そしてたゆまない努力を続けられる
指導者あるいは主催者が必要である。
私もやろうとしたが、なかなかうまくいかなかった。
最終的にはメールマガジンだけになった。
しかし、それでもそのメールマガジンでも
長期的に継続すれば、時々反応のメールが来る。
その飽くことのない継続が重要なのだということを
感じさせてくれる本である。

2007年6月24日日曜日

30(315) 桜川ピクニック: 2007.06.24

川端裕人著「桜川ピクニック」
(ISBN4-16-325700-6 C0093)
を読んだ。
川端氏の子育ての連続短編小説である。
父親の育児に対する
さまざまな思いや葛藤が描かれている。
著者の実体験に基づく小説なのであろう。
しかし、私はしっかりとした取材のもとに書かれた
長編小説が好きである。
そのような新しい物語を待ちたいものだ。

29(314) コトの本質: 2007.06.24

松井孝典著「コトの本質」
(ISBN4-06-213664-3 C0095)
を読んだ。
本書は中学・高校の同級生が
松井氏に何回かのインタビューをしたものを
まとめたものだ。
だから重複、不明瞭なところがある。
これは、何度かのインタビューを編集したためだろう。
また、地球科学や松井氏の考えを余り知らないために
インタビューごとに繰り返し説明があったためだろう。
まあ、本人が書いたのではないので
本人のせいではない。
地球科学を知らない人に
松井氏がどのような態度で接するのか
垣間見たような気がする。

2007年6月17日日曜日

28(313)人はなぜ簡単に騙されるのか: 2007.06.17

ゆうきとも著「人はなぜ簡単に騙されるのか」
(ISBN4-10-610196-0 C0211)
を読んだ。
クロースアップマジックを得意とする
プロのマジシャンが書いた本である。
人は条件さん整えられれば
だれでも簡単にだまされということを
マジックや詐欺などを例に書いた本である。
なかなか面白かった。
本当はマジックを見ながら
この話を聞いたら
もっと面白く説得力のあるものになるのだろう。

27(312)てのひらの中の宇宙: 2007.06.17

川端裕人著「てのひらの中の宇宙」
(ISBN4-04-873713-9 C0093)
を読んだ。
短編の連作である。
少々不思議な世界の半紙であったが、
やはり以前の大作と比べると
読み応えが足りない気がする。
このような小説も書けるということなのかもしれないが、
私にとって、川端氏の小説に期待しているものとは違う。
これも少々期待はずれであった。

2007年6月10日日曜日

26(311)みんな一緒にバギーに乗って: 2007.06.10

川端裕人著「みんな一緒にバギーに乗って」
(ISBN4-334-92469-7 C0093)
を読んだ。
新人男性保育師の心の変化と成長をテーマにした
短編連作である。
そこそこ面白かったが、
やはり子供のテーマは灰谷健次郎を読むと
浅く、深みにかける。
それに最近の川端の作品には
圧倒的な取材力がないような気がする。
もっとストーリーの展開と内容とで
読者をひきつける魅力があったのに、
この本にもそれが欠如していた。
残念である。

2007年6月8日金曜日

25(310)地球温暖化は本当か?: 2007.06.08

矢沢潔著「地球温暖化は本当か?」
(ISBN4-7741-3001-X C3004)
を読んだ。
なかなか面白い本であったが、
少々ヒステリックに書かれているところがある。
内容的には私の支持したいものである。
冷静に論理的に書かなければならないが、
どうしても反論には、反証だけを示し、
それの反証で論を論破したとして
自分の論についての不確かさを
無視して話すようなことが気になった。
反論を示せば、対案を論理的に示し、
どうすればいいのか、いままでの論において
無視すべきでない成果もあるはずだから、
全否定ではなく、成果を取り入れようにすべきである。
しかしこれはなかなか難しいことではあるが、
私の同じ立場の論者として注意すべきでことであることに
気づかせてくれた。
相手は大きい集団で、正論、世論となり、
そして行政と結びついている。
心して向かわなければならない。

2007年6月2日土曜日

24(309)銀河のワールドカップ: 2007.06.02

川端裕人著「銀河のワールドカップ」
(ISDN4-08-774807-3 C0093)
を読んだ。
川端氏の本にしては、深くなかった。
彼がサッカーがすきなのは知っている。
今までの彼の小説からすると明らかに
レベルが低い。
彼の小説は圧倒的な取材とデータにもとづいて
構築される新しいシナリオ、意表をつく展開が
売り物のはずである。
なのにこの小説は、深くない。
残念である。

2007年6月1日金曜日

23(308)フィールドロジー: 2007.06.01

今村遼平著「フィールドロジー」
(ISBN4-485-30016-1 C3044)
を読んだ
フィールドロジーとは著者の造語で
現場の知というべきものである。
現場での見方・考え方という副題が示しているように
野外研究者、技術者に対する教科書である。
非常に興味深い本であった。
地質学の野外調査が重要性を
様々な局面それも哲学的に深く掘り下げている。
冗長な部分も多数あったが面白い本であった。
そして学ぶべきことが多数あった。
ただ、これは教科書ではあるが、
野外を多数経験し、
このようなことを考え悩んだものでないと
理解しにくいものではないだろか。
でも、野外調査の指針として非常に重要なものである。
いくつか誤植があり気になった。

2007年5月29日火曜日

22(307)マラケシュの贋化石(上): 2007.05.29

スティーブン・ジェイ・グールド著「マラケシュの贋化石(上)」
(ISBN4-15-20808685-8 C0045)
を読んだ。
グールドの本を久しぶりに読んだ。
私はグールドのファンで大抵のものは読んでいる。
日本語訳されているものを読んでいる。
原著ではあってもまだ日本語訳されていないものは、
読んでいない。
邦訳されたもので未読の本が少しずつ減っていく。
邦訳されているのは後5冊となった。
まだ訳されていないものがあるので
将来訳されていくかもしれないが、
現状では残り少なくなった。
今後の楽しみとしてじっくりと読んでいこうと
以前から思っているために、
なんとなく読みはじめないようになっている。
そんなことを考えていると、なかなか読み終わらなくなる。
この本だって1カ月以上かかって読んでいる。
内容が非常に高度で
すんなりとは理解しづらいところがあるからでもある。
そんなことを考えていると、
理解するには何度も読み返えしたほうが
いいのかもしれない。
そうなると今まで読んだ本を再度読み返すことにもなる。
それも一度ではなく何度も読み返していもいいことになる。
すると多数の非常に難解だが楽しみの本が
まだ読むべきものとして残っていることとなる。
となると読むべき楽しみは
これからもずっと続くということである。

2007年4月30日月曜日

21(306)地球の自叙伝: 2007.04.30

マーシャ・ビョーネルード著「地球の自叙伝」
(ISBN4-8222-8302-8 C0044)
を読んだ。
地質学者による地球の解説である。
しかし、一般的過ぎてあまり面白くなかった。
やはりしっかりとして視点で構成されていないと
内容にインパクトがないような気がする。
そのような本は研究者が自分の研究テーマで
何冊も書けるものではないような気がする。
もし書けるとすると、自分の研究分野を
いろいろな視点で概観したり、
再構成したりすることであろう。
そしてより優れた研究者には、
科学哲学へと昇華していくのではないだろうか。
その道は私には遠いと感じた。

2007年4月14日土曜日

20(305)メタルカラー列伝 温暖化クライシス: 2007.04.14

山根一眞著「メタルカラー列伝 温暖化クライシス」
(ISBN4-09-379428-6 C0095)
を読んだ。
環境や防災に取り組んでいる
人たちへのインタビューである。
本当に多くの人がいる。
そして本当にいろいろな現場、局面、状況、もの
にそれぞれ取り組んでいるのことがわかる。
たぶん、掘り起こせば、人の数だけ、
努力や苦労などがのだろう。
それは個人のレベルから、家族、社会、国家、
そして人類の歴史や物語と変化していくのであろう。
そんなことを感じた。

2007年4月8日日曜日

18,19(303,304)プレイ: 2007.04.08

マイケル・クライトン著「プレイ」(上・下)
(ISBN4-15-041109-3 C0197)
(ISBN4-15-041110-7 C0197)
を読んだ。
コンピュータプログラムと
分子生物学とナノテクノロジーを基にしたSFである。
なかなか面白く一気に読んだ。
自己組織化によって小さなナノ有機物が
学習し進化していく物語である。
面白いが少々荒唐無稽の話であるような気がした。
もしかすると最新科学を扱う物語は、
現実の科学と少しでも乖離が起こると
不自然さが目に付くのかもしれない。

17(302)13歳からの論理ノート: 2007.04.08

小野寺博一著「13歳からの論理ノート」
(ISBN4-569-65560-2 C0010)
を読んだ。
平易には書いてあるが、
簡略化が過ぎてわかりにくい。
これは、なかなか難しい問題だ。
特に子供向けの本の難しさである。
たぶんこのような本は、子供がより、
大人が入門書的に読むことの方が
多いのかもしれない。

16(301)デカルトの暗号手稿: 2007.04.08

アミール・D・アクセル著「デカルトの暗号手稿」
(ISBN4-15-20876205 C0040)
を読んだ。
なかなか面白かった。
そしてデカルトの数学的才能と
宗教裁判に対する慎重さがわかった。
本は、ライプニッツが調べた
デカルトの手稿の写しとそこに秘められた暗号を
中心にして本書の話題は進む。
宗教や時代の抑圧がなければデカルトは
もっといろいろな才能を開花させ、
哲学だけでなく、微積分や代数幾何学など
いろいろ数学や物理の世界でも
業績がもっと評価されたはずだ。
しかし歴史を悔やんでもしょうがないのだ。

2007年3月18日日曜日

15(301)藤の木山砦の三銃士: 2007.03.18

塩野米松著「藤の木山砦の三銃士」
(SIBN4-09-366352-1 C0093)
を読んだ。
団塊世代の東北地方で少年時代をすごした著者である。
そのころの様子が現れている。
イラストもなかなかいい。
しかしどのとなく寂しさがある。
なぜだろう。
最後には、学校が忙しくなり、
子供たちに地域で年齢を越えて遊ぶ余裕が
なくなって行く話である。
モノは豊かでなかったが、
時間がいっぱいあり、遊ぶことが
子供の仕事だった時代の話である。

2007年3月17日土曜日

14(300)見えない敵: 2007.03.17

安部夏丸著「見えない敵」
(ISBN4-89309-152-2 C0093)
を読んだ。
一昔前の田園地帯の子供たちが
集まって自然の中で遊んでいた時代の話である。
私からすると懐かしい少年時代の話のような気がする。
しかし思い返せば、自分が年齢を越えて
近所の子供同志で遊んでいたのは、
低学年くらいで、高学年になると、
同級生と遊ぶことが多くなった気がする。
だから、私よりもう少し前の団塊の世代が
この本の少年時代を経験していたのではないだろうか。
しかし作者は私と似たような世代である。
だから、地域によっては、
このような少年時代を過ごせた人もいたのであろう。

2007年3月11日日曜日

13(299) レッツゴー!川中WOW部: 2007.03.11

安部夏丸著「レッツゴー!川中WOW部」
(ISBN4-06-148734-5 C8293)
を読んだ。
現在私は子供向けの本を書いている。
その参考のために、典型的な子供の本を読んでみた。
一気によめて、なかなか面白い。
そしてどこか考えさせられるところ、
何かを学ぶところが必要だ。
子供向けの本は、これでなければならない。
いい参考となった。
彼の別の本も読み出した。

12(298) Google誕生: 2007.03.11

デビッド・ヴァイス、マーク・マルシード著「Google誕生」
(ISBN4-87257-644-6 C0034)
を読んだ。
私も毎日いっていいほど使っているGoogleの歴史を
2名の大学院生の創設者を中心とした
ノンフィクションである。
私は現在Goolgeを検索だけでなく、
検索を中心とした、URLのノートや
GoogleEarthなどを使っている。
他にもG-mailやFirefoxなども使ってみようか迷ったが
現状を変更するとトラブルがあるといやなのでやめた。
しかし、それがどのような思想でつくられ、
なぜ無料なのかがわかった。
無料なのに、ユーザーはお金を払わないのに
なぜ、成長する企業になっているのかもわかった。
そしてそこには共感するものがあった。

2007年3月3日土曜日

11(297) 「超」手帳法: 2007.03.03

野口悠紀雄著「「超」手帳法」
(ISBN4-06-213578-7 C0036)
を読んだ。
私も新しい手帳システムに移行したので、
他の人がどのようなことを書いているかを
知るためにこの本を読んだ。
以前も書かれていたことが
手帳だけについてまとめられたものだ。
内容はいろいろ変化している。
それでいいのだ。
デジカメの使い方を書かれていたが、
メモ代わりにするのはいいとおもっていた。
しかし、画像をデジタルの活字にするのが
一番面倒なのだ。
汚い字、複雑な表も、デジタルにしてくれる
賢いOCRのソフトはないのだろうか。
少なくともOCRのソフトは、手書き文字に対しては、
非常に認識率は悪い。
私の走り書きに関しては、
キュー入力をしたほうが早いほどである。
そうなればデジタルカメラの利用法は
ますます多くなるのだが。

2007年2月17日土曜日

10(296) メタルカラーの時代6 しぶといモノ作り: 2007.02.17

山根一眞著「メタルカラーの時代6 しぶといモノ作り」
(ISBN4-09-379426-X C0095)
を読んだ。
2段組600ページほどの本だが、
朝の時間しか読まなかったが
かなり早いペースで読んだ。
いろいろな技術者や科学者が登場してきた。
なかなか面白いものであった。
山根氏のライフワークとして
なかなか面白いものである。
私のライフワークも自分も面白く、
そして他の人も面白いと思えるものが
あることはすばらしいと思う。

2007年2月10日土曜日

9(295) 『親力』で決まる!: 2007.02.10

親野智可等著「『親力』で決まる!」
(ISBN4-7966-286-2 C0037)
を読んだ。
メールマガジンで有名になったものが書籍化されたものだ。
現役小学校教師が親が
家庭でどのような教育をするかを書いたものだ。
なかなかおもしろかったが、
実現できることとできないことがある。
しかし、著者の主張する心構えは理解できた。

2007年2月9日金曜日

75(360) ブルバキとグロタンディーク:2007.12.09

アミール・D・アクゼル著「ブルバキとグロタンディーク」
(ISBN4-8222-8332-2 C0041)
を読んだ。
アクゼルの本を久しぶりに読んだ。
数学者集団ブルバキと
一時はそこに所属しながら独自路線を歩み
フィールズ賞を与えられながら辞退した。
後に政治運動にかかわったが失望した。
その後、世の中に嫌気がさし
山奥に隠れてしまい、
未だに行方をくらましている。
非常に不思議な人生を送っている人についての
ノンフィクションである。

2007年1月27日土曜日

8(294) 世界一おいしい火山の本: 2007.01.27

林信太郎著「世界一おいしい火山の本」
(ISBN4-338-18608-9C8344)
を読んだ。
林氏は同級生である。
彼のこの本は彼の性格が出ている文章と
着眼が面白い本である。
でも、子供向けに「おいしい」本ではなく、
「よくわかる」そして「おもしろい」火山の本を
書いてほしいものだ。
彼ならきっといい本がかけると思う。
期待したいものだ。

7(293) 宇宙で地球はたった一つの存在か: 2007.01.27

松井孝典編著「宇宙で地球はたった一つの存在か」
(ISBN4-900594-87-3 C0344)
を読んだ。
松井氏が半分以上の分量を書いている。
しかし、内容としては
私が以前言っていたことと重複している。
まるで私が公表している内容を
そのまま利用したようなものである。
これは松井氏の以前の著作でも感じたことであるが、
彼の方が有名なので騒いでもしょうがないことだ。
私はより進んだ内容を考えていくまでのことだ。
本の中では長沼毅氏の内容が面白かった。
彼は、生物の根源について考えている。

2007年1月14日日曜日

6(292) 天の瞳 あすなろ編II: 2007.01.14

灰谷健次郎著「天の瞳 あすなろ編II」
(ISBN4-040873512-8)
を読んだ。
とうとう最後の巻となった。
著者が昨年暮れに亡くなったので、
この続きをもう読むことはできない。
この巻の終わり方からすると、
著者はもっと続きを書くつもりであったはずだ。
主人公はまだ中学生で、
ここ数巻で大きなテーマとなったいものだ、
まったく解決していいない。
そして、この巻で生じた問題も解決していた。
読者としては、非常に欲求不満となる。
もしかすると、著者は続きを書いていたかもしれないが、
その存在は発行されない限り読者は知りようがない。
この本はいたるところ中途半端な状態なので、
完結の形で評価したかった。

2007年1月13日土曜日

5(291) 日本恐竜探検隊: 2007.01.13

真鍋真・小林快次編著「日本恐竜探検隊」
(ISBN4-00-500485-7 C0240)
を読んだ。
日本で多数の恐竜化石が見つかっていることは、
知っていたが、どのような種類のものが発見されいて、
どのような研究者が関与しているかが良く知らなかった。
しかし、このジュニア向けの本を読んで、
日本の恐竜研究の概要を知ることができた。
しかし、研究者が書いた文章なので、
ジュニア向けなのに
論文調の書き方をしているものが多い。
それが残念であった。
編者はあま表現内容を統一しなったようだ。
それが残念である。

2007年1月8日月曜日

4(290) クマムシ?!: 2007.01.08

鈴木忠著「クマムシ?!」
(ISBN4-00-007462-8 C0345)
を読んだ。
驚異的な生命力を持つクマムシの話だ。
しかし、私たちが聞いているクマムシの不死身説は、
一部は本当であるが、多くは尾ひれのついた
噂話が多いようだ。
面白いことにクマムシの研究者は少なく、
研究史もあまりなかったようだ、
現在では研究者もでてきたようだ。
クマムシは樽状になって休眠するが、
生きているが代謝をしない状態になって、
悪い環境を生き延びる。
その状態のことをクリプトビオシスと呼ぶ。
「潜伏生命」や「隠蔽生活」などと訳されているらしいが、
正式訳はないようだ。
鈴木氏も私より少し若いが、
今までの研究テーマを変更して、
40歳のときにクマムシの研究に入ったようだ。
それまでいくつ研究テーマを変えてきたようだ。
なかなか共感を覚える姿勢である。

2007年1月6日土曜日

3(289) 天の瞳 あすなろ編I: 2007.01.06

灰谷健次郎著「天の瞳 あすなろ編I」
(ISBN4-04-873379-6 C0093)
を読んだ。
ストーリ自体はなかなか進まないが、
いろいろ重要で面白い話題が書かれている。
後一冊で手元の本は終了するが、
今後どのような成長をするかは楽しみであるが、
著者が昨年く暮れに亡くなったので
これ以上の続きは期待できない。
ライフワークと銘を打っているが、
ライフワークともいうべき内容の本が、
途中で終わってしまうのは、
興味を持って読んで読者には欲求不満になる。
それが一番の問題だ。
この本で教師と生徒の正常な関係を
テーマとしているのだが、
著者と読者の関係に読みかえると、
著者が死んでしまうことは、
著者にとって読者への一番の裏切りかもしれない。
いいたいのは、私は、この物語を
それほど読みたいということである。

2007年1月4日木曜日

2(288) 天の瞳 成長編II: 2007.01.04

灰谷健次郎著「天の瞳 成長編II」
(ISBN4-04-873286-2 C0093)
を読んだ。
学校の窓ガラス破壊事件、暴力事件など
良く聞くものを題材にして、
生徒、学校、親が一般的な対処と、
理想的な対処を問う内容である。
考えることと議論すること、
言うことと実行すること、
暴力と非暴力、
武術と暴力、
理想と現実。
そして当たり前ということを実現するのが、
いかに大変か、そして努力を要するのかが
書かれている。
そして、その当たり前を当たり前と感じられる力が
必要である。

2007年1月2日火曜日

1(287) 天の瞳 成長編I: 2007.01.02

灰谷健次郎著「天の瞳 成長編I」
(ISBN4-04-873204-8 C0093)
を読んだ。
成長する主人公と不良と呼ばれる子供たちの抗争。
それに対して事なかれで対応する学校教師。
そんな学校にあっても子供たちのことを考えている教師。
学校のふがいなさに憤る親。
理想の教育、理想の学校はそれぞれ違うだろうが、
現実に子供たちに問題が起こっているとき、
どう対処するかが早急の問題だが、
その姿勢が思わぬ対立を生む。
しかし、子供を教育するところが学校であるのだから、
視点は子供に置かなければならない。
そんな簡単なことができない大人がいると
問題がこじれていくのである。