2007年12月31日月曜日

82(367) 冥府の虜: 2007.12.31

高嶋哲夫著「冥府の虜」
(ISBN4-396-63182-0 C0093)
を読んだ。
この本は、著者が以前専門としていた
原子力を素材とした内容である。
なかなか面白いものであった。
この本が今年最後の読書記録となる。

2007年12月29日土曜日

81(366) アインシュタイン丸かじり:2007.12.29

志村史夫著「アインシュタイン丸かじり」
(ISBN978-4-10-610207-3 C0242)
を読んだ。
わかりやすくアインシュタインの1905年の
主要論文を解説している。
なかなか面白い本である。
彼の各一連の本は、
わかりやすく説明されているので
読みやすく楽に読みきれるのでいい。
思い返してみると彼の書いた本は
結構手元にあることに気づく。
書き方は気をてらうこともなく、
正攻法でただわかりやすく書いている。
数式も書かれているが、
もっと説明が欲しいと思えるくらいでとまるので、
より詳しい本を読みたくなる。
このような科学解説書では
それがベストであろう。
なかなかいい書き方である。

2007年12月22日土曜日

80(365) エビデミック:2007.12.22

川端裕人著「エビデミック」
(ISBN4-04-873801-9 C0093)
を読んだ。
川端氏の久々の本格小説である。
エピデミックとは、疫学のことである。
東京近郊で発生した原因不明の疫病を
早期に対処するために、架空のチームが対処を始める。
しかし、疫病ははやりだすが、
何とか対処し、抑えるという話である。
内容が疫学の原理を紹介しながら進むので
非常に専門性を楽しめて非常に楽しかった。
そしてさまざまな人間が現れていくので
小説としての面白さもある。
久しぶりに読む川端氏の本格小説であった。

79(364) くちぶえ番長:2007.12.22

重松清著「くちぶえ番長」
(ISBN4-10-134920-6 C0193)
を読んだ。
小学校4年生の男の子と転校してきた女の子の
友情物語である。
いわゆる青春小説である。
このような分野の小説を久しぶりに読んだ。
中篇だろうが少々読み応えに書けた。
しかし、久しぶりだったのでさわやかな感じがした。

2007年12月15日土曜日

78(363) はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語:2007.12.15

吉田武著「はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語」
(ISBN4-344-98015-8 C0295)
を読んだ。
数学の話を書いていた吉田氏の
科学技術についての本である。
JAXAの全面協力は受けているが、
情報自体は公開されているものだけを使って、
それをわかりやすく、
そして彼なりの思い入れと書き方で紹介している。
なかなか面白い本であった。

2007年12月9日日曜日

77(362) 石はきれい、石は不思議:2007.12.09

堀秀道ほか著「石はきれい、石は不思議」
(ISBN4-87275-841-2 C0370)
を読んだ。
こんな石の表現の仕方があるのかと思った。
石は自然のままか、研究素材にされてたものか、
私は2分してみていた。
自然物である石を
人工的にピックアップして、分類して
自然物の砂や浜の中で
再配置したものも十分訴えるものがある。
そんなことをこの冊子が教えてくれた。
INAXのギャラリーで展示の図録のようだ。
すばらしい本である。

76(361) 昆虫力: 2007.12.09

赤池学著「昆虫力」
(ISBN4-09-387543-X C0095)
を読んだ。
昆虫の持つさまざまな機能を紹介したものだ。
紹介が多く、深みを感じなかった。
やはりこのような本は
中心人物からいろいろな話を
展開した方が面白い気がした。
ただし、扱っている個々の内容は
面白いものであった。
だから余計に残念であった。

2007年12月8日土曜日

74(359) 宇宙と大地 農のある暮らし:2007.12.08

秋山豊寛著「宇宙と大地 農のある暮らし」
(ISBN4-00-000180-9 C0095)
を読んだ。
日本人最初の宇宙飛行士秋山氏の本を
久しぶりに読んだ。
あまりたくさん書かれているわけではない。
しかし、彼の生き方には私にはまねのできない潔さがある。
そんなことを改めに感じさせられた。