2011年3月29日火曜日

045(735) あの頃ぼくらはアホでした: 2011.03.29

東野圭吾著「あの頃ぼくらはアホでした」
(ISBN4-08-748785-7 C0195)
を読んだ。
自伝的エッセイである。
子供の頃から大学生、
そして就職活動で終わっている。
その後も読みたいところだが、
いいところで終わっている感じである。
作品とはあまりに違っている作者の個性。
それが面白いところだろう。

044(734) 沈底魚: 2011.03.29

曽根圭介著「沈底魚」
(ISBN978-4-06-214234-2 C0093)
を読んだ。
第53回江戸川乱歩賞を受賞した作品だ。
なかなか面白かったが、
3転4転するとこが面白いのだが、
その展開があまりに多く、
付いけいないところがある。
もう少しシンプルにして欲しかった。

2011年3月26日土曜日

043(733) ブレイクスルー・トライアル: 2011.03.26

伊園旬著「ブレイクスルー・トライアル」
(ISBN978-4-7966-5673-3 C0093)
を読んだ。
「第5回このミステリーがすごい」 の大賞作である。
犯罪のミステリーだろうか。
セキュリティーの強い建物に入るというストリーである。
しかし、主人公達があまりに素直に入りすぎるので、
少々拍子抜けしてしまうところがある。
でも、背景や服装するストリーは面白い。

2011年3月23日水曜日

042(732) ヒコベエ: 2011.03.24

藤原正彦著「ヒコベエ」
(ISBN978-4-06-216375-0 C0093)
を読んだ。
藤原氏の自伝的小説である。
「若き数学者のアメリカ」 以来、
時々出されるエッセイは読んできた。
少々過激なところがあるが、
共感できるところはある。
そして、今回彼の生い立ちが
詳細に小説として語られる。
本人がさいごに語っているが、
これはフィクションはないとしている。
では、自叙伝ではないか。
しかし、どこか少年小説的でもある。
時代背景、彼の経験、家庭環境などが
そう思わせるのかもしれない。
なかなか面白かった。

2011年3月22日火曜日

041(731) カッコウの卵は誰のもの: 2011.03.22

東野圭吾著「カッコウの卵は誰のもの」
(ISBN978-4-334-92694-6 C0093)
を読んだ。
自分の子どもではない。
妻が事件を起こしていたらしい。
妻は自殺している。
その子供は主人公と同じような
スキーの才能を持っている。
そんな前提から、ストーリは転がる。
思わぬ展開が起こる。

2011年3月20日日曜日

040(730) マッチメイク: 2011.03.20

不知火京介著「マッチメイク」
(ISBN4-06-212001-1 C0093)
を読んだ。
第49回江戸川乱歩賞受賞作である。
プロレスを舞台にしたミステリーだ。
ミステリーだた、プロレスの小説としても
充分可能なほどの魅力ある作品であった。
さすがに、多数の作の中から
選ばれたものだけはある。

2011年3月18日金曜日

039(729) 声を出していこう: 2011.03.18

朝倉かすみ著「声を出していこう」
(ISBN978-4-334-92724-0 C0093)
を読んだ。
連絡短編集だが、章立てになっているので
長編というべきなのだろうか。
その各章の主人公は違い、
設定に似たところがあり、
登場人物もどこかで連環している。
不思議な雰囲気を出している。
その不思議さが魅力である。

2011年3月15日火曜日

038(728) だいじょうぶ3組: 2011.03.15

乙武洋匡著「だいじょうぶ3組」
(ISBN978-4-06-216299-9 C0093)
を読んだ。
乙武氏た小学校の先生をした
経験に基づいて書かれた小説である。
5年生が障害を持った新任先生を担任として
1年間の様子を綴ったものだ。
実体験を交えたものだということだ。
なかなかいい内容であった。
教員希望する学生には一読を勧めたいものだ。

2011年3月14日月曜日

037(727) 赤・黒 : 2011.03.14

石田衣良著「赤・黒」
(ISBN4-19-861308-7 C0093)
を読んだ。
池袋ウエストゲートパーク外伝である。
マコトは名前は出てくるがストーリにはでてこない。
タカシや刑事もでてくる。
サルもでてくるが助役のようなものだ。
しかし、なかなか面白い。
やはり石田衣良にもハズレはない。

2011年3月12日土曜日

036(726) 歌舞伎町セブン: 2011.03.12

誉田哲也著「歌舞伎町セブン」
(ISBN978-4-12-004175-4 C0093)
を読んだ。
誉田氏の作品を読むのは二作目だ。
一作目は青春ものだったので、
今回の本格サスペンスものだ。
なかなか面白かったが、
どうもストーリの甘さが気になる。
石田衣良氏や東野圭吾氏などの
緻密な作品を読んだあっとだと、
ついその甘さが気になる。

2011年3月9日水曜日

035(725) パーフェクト・プラン: 2011.03.09

柳原慧著「パーフェクト・プラン」
(ISBN4-7966-3811-3 C0093)
を読んだ。
「第二回このミステリーがすごい」 の最小受賞作だ。
投稿稿にかなりでがはいったようだが、
なかなか面白かった。
ただし、内容や設定が盛りだくさんすぎて、
少々戸惑いがある。
予想できない展開がやはり売りだろう。
私と同年代の人が、
この小説で、50歳前にデビューした。
それに対しても好感を抱かせる。

2011年3月6日日曜日

034(724)電子の星: 2011.03.06

石田衣良著「電子の星」
(ISBN4-16-322390-8)
を読んだ。
久しぶりの石田氏だ。
池袋ウエストゲートパークのシリーズ4巻目だ。
あまり短編は好きではないのだが、
この小説だけは短編でもいい。
石田衣良氏も私と合う作家で、
大抵の作品はハズレがない。

2011年3月5日土曜日

033(723)使命と魂のリミット: 2011.03.05

東野圭吾著「使命と魂のリミット」
(ISBN4-10-303171-9 C0093)
を読んだ。
病院に脅迫状が届く。
それと別個に複雑な人間関係、
いくつかの事件が重なる。
しかし、物語はすべて必然性をもっていく。
最後は納得のいく結末。
いつもの東野小説だ。
すばらしいストーリと筆力である。

2011年3月3日木曜日

032(722)田村は まだか: 2011.03.03

朝倉かすみ著「田村は まだか」
(ISBN978-4-334-92598-7 C0093)
を読んだ。
連作短編集である。
淡々としたストーリーだが、面白い。
その面白さは、著者のセンスの良さであろう。
「田村は まだか」
というフレーズは、中島みゆきの
「ビールはまだか」を思い出された。
また、「〇〇はまだか」 というフレーズを
歴史上の誰かがいったのが思い出せない。
暗殺された人か、とも思っているのだが、
思い出せない。
「それにつけても金の欲しさよ」
はどんな言葉のあとにつけてもいいフレーズだ。
そんことも府に落ちる。
他の著書も読んでみたい。

2011年3月1日火曜日

031(721)繋がれた明日: 2011.03.01

真保裕一著「繋がれた明日」
(ISBN4-02-257838-6 C0093)
を読んだ。
救いのないような負のスパイラル。
その負に落ちていく主人公が、
それでも立ち直ろうと進む。
そして最後に、
その方向性が実は違っていたことに気づく。
そして救われる話へとなる。
その救いは最後の数行である。
この長い負の話が、
最後の数行で救われる。
展開として面白いが、
読んでいて疲れる。