2011年7月30日土曜日

078(768)空飛ぶタイヤ: 2011.07.30

池井戸潤著「空飛ぶタイヤ」
(ISBN4-408-53498-6 C0093)
を読んだ。
今年前期の直木賞作家となった。
そのような作品なのか、
手近にあった本を読んでみる。
なかなか面白く、
終わりがハッピーエンドなのだが、
大部で途中に重苦しい場面が多く、
気楽に読むには少々重い本となった。
しかし、なかなか面白かった。

2011年7月26日火曜日

077(767)顔に降りかかる雨: 2011.07.26

桐野夏生著「顔に降りかかる雨」
(ISBN4-06-263291-8 C0193)
を読んだ。
江戸川乱歩賞受賞作である。
桐野としてのデビュー作である。
少々だるいところがあったが、
なかなか面白い内容であった。
女性が主人公のハードボイルドとなっているが、
あまりハードボイルドなアクションはなく、
淡々と弱い起伏を持ちながらストーリはすすむ。

2011年7月24日日曜日

076(766)πとeの話: 2011.07.24

YEO エイドリアン著「πとeの話」
(ISBN978-4-7917-6469-6 C0041)
を読んだ。
読むというより
級数の複雑さ、
あるいは収束級数と
その収束値の不思議さを
感じる本であった。
中学生でもその証明が
理解できるものは面白い。

075(765)とんび: 2011.07.24

重松清著「とんび」
(ISBN978-4-04-873891-0 C0093)
を読んだ。
父子家庭の成長物語である。
トンビがタカを生んだ
ことからとったタイトルだろう。
一組の親子だけでなく、
孫と子、近所の手厚い付き合い。
それが人や家族を
守り育てるのかもしれない。
そんなことを考えさせる物語であった。

2011年7月23日土曜日

074(764)都立水商!: 2011.07.23

室積光著「都立水商!」
(ISBN4-09-386079-3 C0093)
を読んだ。
発想が面白い。
多くの種類の職業学校があるのに、
水商売の学校がない。
それを解決するために
試験的につくられた学校
という設定の小説である。
非常にユニークな発想で
書かれた小説である。

2011年7月16日土曜日

073(763)希望ヶ丘の人びと 2011.07.16

重松清著「希望ヶ丘の人びと」
(ISBN978-4-09-379797-9 C0093)
を読んだ。
長編小説であるが、面白かった。
母・妻を亡くした家族が
母・妻が中学校時代に住んていて
好きだった街に引っ越す。
その街にいるおなさ馴染み、
関係者、新たな出会い、そして彼らの家族たち。
母・妻の思い出をたどりながら、
この街の嫌なところ、人々の関係、
いろいろなことを知りながらこの町で暮らしていく。
そして最後には、この街や人びとが好きになっていく。

072(762)武士の家計簿: 2011.07.16

磯田道史著「武士の家計簿」
(ISBN978-4-10-610005-5 C0221)
を読んだ。
次男がソロバンを習っている。
そのためもあって、
映画版「武士の家計簿」を見た。
ドラマになっているが、
原作はノンフィクションの研究成果であった。
面白く一気に読んでしまった。
幕末から明治初期にかけての
武士の生活がわかりやすく書かれていた。

2011年7月10日日曜日

071(761)フリーター家を買う。: 2011.07.10

有川浩著「フリーター家を買う。」
(ISBN978-4-344-01722-1 C0093)
を読んだ。
面白かった。
一気に読んでしまった。
現代の若者たちの行動や
精神状態を反映しながら
何かに目覚め、そして行動をしていく。
一見最悪の条件が、幸運を呼ぶこともある。
そんな積み重ねが
人の人生を紡いでいくのだろうか。

070(760)知っておきたい放射能の基礎知識: 2011.07.10

齋藤勝裕著「知っておきたい放射能の基礎知識」
(ISBN978-4-7973-6568-9 C0242)
を読んだ。
福島第一原子力発電所事故にあわせて、
放射能についての基礎知識をまとめたものである。
大部分が既知であったが、
原子炉についていは
いくつか学ぶべきことがあった。
放射能について知りたい人には便利な本であろう。

2011年7月2日土曜日

068(758)ダンサー: 2011.07.02

柴田哲孝著「ダンサー」
(ISBN978-4-416-326140-9 C0093)
を読んだ。
遺伝子操作を受けたキメラ生物。
その生物「ダンサー」が遺伝子の命令に従って
使命を全うしようとする。
柴田氏の常連の登場人物が
時間を経て成長しながら話をすすめる。
面白い本であった。