2013年7月31日水曜日

77(979) 地震と噴火は必ず起こる: 2013.07.31

巽好幸著「地震と噴火は必ず起こる」
(ISBN978-4-10-603715-3 C0344)
を読んだ。
巽氏の書く普及書は面白い。
最新情報を盛り込むこともさることながら、
考えがシンプルで説得力がある。
今回の著書で気づいたことは、
文調が明らかに文語調に変わっている。
寺田寅彦を引用しているので、その影響か。
格調があってなかなかいい。
私には書けない文体だが、
すぐにそんな文体が書ける
巽氏の才能はすごい。
ただし本のタイトルがあまりに
時代迎合しているようでいただけない。

2013年7月27日土曜日

76(978) 親不孝通りディテクティブ: 2013.07.27

北森鴻著「親不孝通りディテクティブ」
(ISBN4-06-275474-6 C0193)
を読んだ。
博多を舞台にした二人組の探偵の
短篇集である。
屋台の親父、結婚相談所の調査員。
この幼馴染の友人が探偵として、
いろいろな事件を解決していく。
最後は衝撃の事件が起こり 終わる。
しかし、続編があるので
どうんな話が展開するか楽しみだ。

2013年7月24日水曜日

75(977) 怪魚ウモッカ格闘記: 2013.07.24

高野秀行著「怪魚ウモッカ格闘記」
(ISBN978-4-08-746125-9 C0195)
を読んだ。
インドの海岸に打ち上げられた
ウモッカと呼ばれる未知の生物。
それを探しに行こうというものである。
発見者で記録者である日本人に面会し、
UMAのサイト運営者に会い、
現地の言語を覚え、
相棒も見つけ、
準備万端整えて、
インドに行くが、入国できず、
強制送還。
日本でひっそりと悶々として過ごす。
それを格闘記としてまとめたのが
本書である。
さて、ウモッカはいるのだろうか。
高野氏の行動がいい、
トラブルに巻き込まれ方がいい、
文体もいい。
やみつきになりそうである。

2013年7月22日月曜日

74(976) ダイヤモンドは超音速で地底を移動する: 2013.07.22

入舩徹男著「ダイヤモンドは超音速で地底を移動する」
(ISBN978-4-8401-4699-9 0277)
を読んだ。
著者は愛媛大学で高圧実験をされている。
今での挨拶状は交換している。
ヒメダイヤというダイヤモンドより固い物質を
合成して研究に利用しようとしている。
高圧実験で革新的な研究をされている。
一般向けだ新しい研究成果が紹介されてる。
大学院時代の先輩でもある。

2013年7月19日金曜日

73(975) 虚栄の肖像: 2013.07.19

北森鴻著「虚栄の肖像」
(ISBN978-416-777396-0 C0193)
を読んだ。
前作に続き、絵画修復師佐月恭壱が
主人公の中篇集である。
佐月恭壱のシリーズは
これが最後の作品となる。
2010年に亡くなった作家だが、
残念であるが、
まだ未読がいくつかあるので、
それを読み続けることにする。

2013年7月17日水曜日

72(974) 深淵のガランス: 2013.07.17

北森鴻著「深淵のガランス」
(ISBN978-4-16-775357-3 C0193)
を読んだ。
絵画修復師佐月恭壱を
主人公とする中・短篇集である。
北森の小説の主人公は
どこか不思議な影や思いを持っている。
もちろん秀でた才能を持っているが。
脇役も味がある。
次なる作品を読みだした。

2013年7月16日火曜日

71(973) 瑠璃の契り: 2013.07.16

北森鴻著「瑠璃の契り」
(ISBN978-4-16-771758-2 C0193)
を呼んだ。
宇佐美陶子シリーズの最後の作品である。
名残惜しいいが
最後まで楽しませてもらった。
まだまだ呼んでいない作品が残っているので
今、それを読みにかかっている。

2013年7月12日金曜日

70(972) 生き物屋図鑑: 2013.07.12

盛口満著「生き物屋図鑑」
(ISBN4-87746-100-0 C0045)
を読んだ。
生物に関するいろいろなものに
興味を持っている人たち。
そんなユニークでオタクな人たちの図鑑である。
研究者もいる。
アマチュアというには
あまりにハマっている人もいる。
しかし、生活や収入を気にせず、
好きなことにのめり込める。
日本は、そんな人たちが暮らせる国でもある。
しかし、正職として彼らが暮らせばと思うが、
彼らにとっては大きなお世話だろうか。

2013年7月10日水曜日

69(971) 緋友禅: 2013.07.10

北森鴻著「緋友禅」
(ISBN4-16-767972-8 C0193)
を読んだ。
旗師冬狐堂を主人公とした短篇集である。
長編で登場した脇役も何人か出てくる。
いつものことだがストーリーは面白く
ハズレはない。

2013年7月8日月曜日

68(970) 素数ゼミの謎: 2013.07.08

吉村仁著「素数ゼミの謎」
(ISBN4-16-367230-3 C0095)
を読んだ。
今年はアメリカで17年ゼミの大量発生が
ニュースでは伝えられている。
素数と生物の蝉の発生状況に関連があったのだ。
その秘密を日本人の研究者が解き明かした。
子供向けの本だが、なかなかおもしろかった。

2013年7月7日日曜日

67(969) 狂乱廿四考:No. 4468 2013.07.07

北森鴻著「狂乱廿四考」
(ISBN4-04-358301-X C0193)
を読んだ。
明治初登の歌舞伎社会を舞台に
実在の人物と事件にフィクションを加えながら
ミステリーが展開する。
その原型となった短編も合わせて収められている。
最初期の長編なので
北森の作品としては、
少々荒削りのところがあるが、
でも十分読み応えのあるものであった。

2013年7月2日火曜日

66(968) 孔雀狂想曲: 2013.07.02

北森鴻著「孔雀狂想曲」
(ISBN4-08-747780-0 C0193)
を読んだ。
古物商、雅蘭堂の店主、越名集治が
骨董品に関する事件を解決していく短篇集だ。
内容が深く、ストーリーも複雑だが、
北森氏の腕ならば、
複雑ではなく、
次々と展開するストーリーとなる。
北森氏の作品に今のところハズレはない。