2016年3月27日日曜日

027(1363) バベル九朔: 2016.03.27

万城目学著「バベル九朔」
(ISBN978-4-04-103464-4 C0093)
を読んだ。
万城目学の最新作で月刊誌で連載された作品のようだ。
少々空想部分が複雑で
わかりにくい世界になっている。
まあ、でも この不思議な世界観が
万城目氏の作品でもある。

2016年3月23日水曜日

026(1362) 刑事の墓場: 2016.03.23

首藤瓜於著「刑事の墓場」
(ISBN978-4-06-276325-7 C0193)
を読んだ。
首藤は「脳男」以降読み続けている。
ペースの遅い作家なの
一気に読み終わると
新作が2、3年ほどでてこないことになる。
読み残している作品は
あと一作となった。
面白いことに首藤の作品の舞台は
名古屋の次に大きい愛宕(おたぎ)市という
架空の町で常におこる。
そして登場人物の氏名が少々変わっている。
何かの含みがあるのかもしれないが
私には読み取れない。

2016年3月20日日曜日

025(1361) 黒猫の接吻あるいは最終講義: 2016.03.20

森晶麿著「黒猫の接吻あるいは最終講義」
(ISBN978-4-15-031160-5 C0193)
を読んだ。
黒猫シリーズの長編である。
バレイの「ベゼル」が素材である。
もちろんポーの作品も関わってくる。
美学の深い論説とミステリーが絡みなっている。
なかなか深みがあるが、
ベゼルを知らないので
少々腑に落ちないところが多い。

2016年3月17日木曜日

024(1360) 狼の時間: 2016.03.17

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている
狼の時間」
(ISBN978-4-04-103004-2 C0193)
を読んだ。
前作を読んで他の本を読み出したら
次のものがなかなか頭に入らない。
しかたがないので続編の本書を読む。
最初の中編は、
前作からの続きのはなしである。
あとは短編が1つはいっていた。
軽く読める小説であった。

2016年3月15日火曜日

023(1359) はじまりの音: 2016.03.15

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている
はじまりの音」
(ISBN978-4-04-103001-1 C0193)
を読んだ。
今回はクラスや近所の小さな物語と
美瑛を舞台にした物語
などを集めた短編集となっていた。
軽い読み物なのだが
今回は死体が二体出てくる物語もあった。
気軽に読めるところ
旭川が住居で
北海道が舞台なのもいい。

2016年3月14日月曜日

022(1358) 新ブラックジャックによろしく: 2016.03.14

佐藤秀峰著「新ブラックジャックによろしく」全9巻
を読んだ。
だいぶ前に「ブラックジャックによろしく」 をデジタル版を読んで、
続編を読みたいと思っていて、
一括購入はしていたのだが、
やっと先週から週末に書けて読みきった。
なかなか興味深かった。
臓器移植を考えさせる内容だ。
佐藤氏の作品は、心の状態
景観、情景、人物描写で書くことが上手い。
いい作品であった。

2016年3月10日木曜日

021(1357) 忘れられた日本人: 2016.03.10

宮本常一著「忘れられた日本人」
(ISBN4-00-331641-X C0139)
を読んだ。
民俗学者で地域を歩くこと、
そして地域の古老からの聞き取りをし、
それを丹念に記録していく。
そんな辺境の地の人々に、
日本の源流の名残が語られる。
そんな語りは面白い。
それを調べている宮本氏も面白い。

2016年3月6日日曜日

020(1356) 黒猫の刹那あるいは卒論指導: 2016.03.06

森晶麿著「黒猫の刹那あるいは卒論指導」
(ISBN978-4-15-031135-3 C0193)
を読んだ。
美学とミステリーの合体である。
シリーズの2作目である。
文庫の描きおろしのようで、
前作の3年前の卒論を書いている時期の話である。
4年生の1年間の出来事がかたられる。
今回は出来事、エビソードはあるが、
殺人や大事件はない。
日常のなかのミステリーである。
やはり面白かった。

2016年3月3日木曜日

019(1355) 北の無人駅から: 2016.03.03

渡辺一史著「北の無人駅から」
(ISBN978-4-89453-6210-0 C0036)
を読んだ。
北海道の無人駅から生まれる
いろいろな物語が紡がれる。
そこには北海道の歴史、課題、
日本の歴史と課題
など輻輳的に語られる。
そして地域に生きている人の
ライフヒストリーも記録される。
長期に地域に通い、
人や地域に入り込んだ
良質のルポルタージュであった。