2016年7月30日土曜日

069(1406) 真夏の島に咲く花は: 2016.07.30

垣根涼介著「真夏の島に咲く花は」
(ISBN978-4-276570-1 C0193)
を読んだ。
不思議な作品だ。
フィジーで起きたクーデターの時
フィジー人、インド系、中国系の住民、
日本人の住民、ワーキンホリディーの日本人。
人種を超えた付き合いがあったのが、
首都で起きたクーデターの影響を受けて
大きく変わっていく。
そんな変化が淡々として日常から語られる。
少々変化に乏しいが、文芸作品である。

2016年7月26日火曜日

068(1405) 生物はなぜ誕生したのか: 2016.07.26

P.ウォード、J.カーシュヴィク著「生物はなぜ誕生したのか」
(ISBN978-4-309-25340-4 C0044)
を読んだ。
大部なので読み終わるのに2週間かかった。
非常の後半は生物史である。
そこに二人の著者の
いくつかの仮説が入れ込まれている。
また生物の進化において
地球表層の酸素濃度が
重要な役割を果たしているというものである。
いろいろ面白い視点がある。
もう一度、後日目を通したい。

2016年7月13日水曜日

067(1404) 地球の履歴書: 2016.07.13

大河内直彦著「地球の履歴書」
(ISBN978-4-10-603776-4 C0344)
を読んだ。
気軽に、読みやるい本だ。
大河内氏は、文章がうまいので、
読者を引きこんでいく書き方ができる人だ。
ただし、この本は、関連がない8つの章からなる。
単発ものが連なっている。
雑誌に連載されたものをまとめたものだ。
そのため単発の内容になっているのだ。

2016年7月11日月曜日

066(1403) 未来の2つの顔: 2016.07.11

ジェイムズ・P・ホーガン著「未来の2つの顔」
(ISBN4-488-663052-2 C0197)
を読んだ。
久しぶりのホーガンの作品だ。
日本語訳が1984年発行で
原作は1979年に発表されている。
いまから40年ほど前に書かれた作品だ。
人工知能に関する作品である。
舞台は、2028年である。
現在AIはチェスや将棋、碁で
人間のプロを負かせるようになってきた。
デープラーニングという手法で
猛烈な勢いで自身で学んでいく。
その状況をホーガンは40年も前に見通し
小説にしてているのである。
AIが人類を凌駕していく。
最初は敵対的に、そして最後は友好的になり、
人間の倫理観をも越えていく。
全く内容は古くなく、面白い。
ホーガンの未読作品はあと10作品。
絶版も多いので、すべての文庫は入手している。
時々読み進めていこう。

2016年7月3日日曜日

065(1402) 水鏡推理: 2016.07.03

松岡圭祐著「水鏡推理」
(ISBN978-4-06-293234-9C0193)
を読んだ。
文部科学省の研究費不正使用を調査するチームの
一般職の主人公が不正の事件を暴いていく。
ただし、総合職との職権の違いを
見せつけられながらも
彼女の功績に周りが感化されていく。
松岡の他の作品同様気軽に読めるのはいい。
ただ、深みに欠け、重層感、重厚感が
足りなく感じる点が少々満足感が足りない。