2016年9月30日金曜日

088(1425) 森のバロック: 2016.09.30

中沢新一著「森のバロック」
(ISBN4-06-159791-4 C0110)
を読んだ。
全く理解できない。
一部理解できることがあったが、
鶴見和子や橋爪博幸と大違いだ。
何が言いたいの全く理解できない。
評価の高い作品なのだが、
評価した人に、あるいは書いた本人に
論理的にすべての人が
わかりやすく説明できるのだろうか。
もしできるなら、
そんな書き方をしてほしかった。
読んで事細かに
内容をしっかりと把握しているのだろうか。
私は言葉遣い、用語、隠喩、暗喩など
高尚なる表現なのだが、
あまりに過美であるようにみえる。
素直に表現して欲しい。
熊楠がこれを読んだらどう思うだろうか。
聞いてみたい気がする。

2016年9月23日金曜日

087(1424) 南方熊楠と「事の学」: 2016.09.23

橋爪博幸著「南方熊楠と「事の学」」
(ISBN4-88629-931-8 C0095)
を読んだ。
学術論文の書き方だ。
博士論文を出版したものだ。
詳細だが、大きな展開
独自の視点が少なく感じ。
魅力があまりなかった。
しかし、重要な文献であった。

2016年9月19日月曜日

086(1423) 南方熊楠: 2016.09.19

鶴見和子著「南方熊楠
地球志向の比較学」
(ISBN4-06-158528-2 C0123)
を読んだ。
鶴見氏の著書は初めてである。
硬質の研究者の論文だが、
読んでいて楽しい。
一般向けの書籍としても
なかなか充実して読み応えがある。
南方の仕事を比較の学問と位置づけた。
また、神社合併の反対運動も
エコロジーの環境運動とした。
ローカルとグローバルの包摂をする
実践家としての面目躍如だ。
鶴見氏は他にも熊楠に関する論文を
いくつか入手したので
読んでいくつもりである。
論文にする予定も出てきたの
当面の仕事になるかもしれないが。

2016年9月9日金曜日

085(1422) 南方マンダラ: 2016.09.09

中沢新一編「南方マンダラ
南方熊楠コレクション1」
(ISBN4-309-47206-0 C0100)
を目を通した。
クマスクが示しているマンダラの世界観は
現在思想を超えていたようだ。
ただそれを土宜法竜への手紙に示した。
おもしろい。
もう少し深く考察できればと思っている。

2016年9月8日木曜日

084(1421) 思遠: 2016.09.08

津田さち子著「思遠」
(ISBN4-8060-4066-5 C0095)
を読んだ。
「思遠」を知りたくで読んだのだが、
エッセイ集であった。
ひとつのエッセイにのみに
思遠について書かれていた。
思ったデータは出てこなかった。

2016年9月7日水曜日

083(1420) 13階段: 2016.09.07

高野和明著「13階段」
(ISBN4-06-274838-X C0193)
を読んだ。
江戸川乱歩賞で高野氏のデビュー作である。
まるで大家の作品のようだ。
緻密な構成、多様な伏線、
最後のどんでん返し、
いずれもすごい作品だ。
今後読んでいきたい作家となった。

2016年9月6日火曜日

082(1419) 木の国熊野からの発信: 2016.09.06

重栖隆著「木の国熊野からの発信
「森林交付税構想」の波紋」
【ISBN4-12-101366-2 C1261)
を読んだ。
熊野のありようを考えた書である。
面白いルポルタージュである。
そして、著者はそれを実践している。
それがなかなかいい。
しかし、文章へなかなか入り込めない。
著者の文章は私にはなじめない。

2016年9月2日金曜日

081(1418) ニュースの”なぜ?”は世界史に学べ: 2016.09.02

茂木誠著「ニュースの”なぜ?”は世界史に学べ
日本人が知らない100の疑問」
(ISBN978-4-7973-8240-2 C0295)
を読んだ。
現在の国際情勢、地政学的問題が
実は世界史に由来していることがよくわかる。
しかし、歴史はやはり複雑だ。
でもその概要がこのような本を紐解いていくと
なんとなくわかってくる。