2016年10月29日土曜日

098(1435) 熊楠の星の時間: 2016.10.29

中沢新一著「熊楠の星の時間」
(ISBN978-4-06-258633-7 C0310)
を読んだ。
5つの講演から起こした文章が掲載されている。
講演の文章は読みやすく、内容も豊で面白い。
もともと文章として書かれたものは理解不能である。
講演であれば、人に話しかけるときには
言い回しがシンプルで
ダイレクトに言いたいことが書かれているのだろうか
非常にわかりやすい。
隠喩などが多用されてい

2016年10月27日木曜日

097(1434) 南方マンダラ: 2016.10.27

南方熊楠著「南方マンダラ
南方熊楠コレクション1」
(ISBN4-309-47206-0 C0100)
を読んだ。
一部支離滅裂のところがあるが、
根幹部分は言葉足らずのところがあるが
重要な指摘である。
ただし、十分練れていないように思え
理解しづらいところがある。
これは自分に仏教的背景が
足りないからなのかもしれない。
なかなかおもしろかった。

2016年10月22日土曜日

096(1433) クマグスの森: 2016.10.22

松居竜五著「クマグスの森
南方熊楠の見た宇宙」
(ISBN978-4-10-602165-7 C0395)
を読んだ。
展覧会の図録として出版されたもののようだ。
写真を中心とした解説書である。
松居氏の解説なのでしっかりしている。
写真が多いので気楽の読めた。

2016年10月21日金曜日

095(1432) 素顔の南方熊楠: 2016.10.21

谷川健一・中瀬喜陽・南方文枝著
「素顔の南方熊楠」
(ISBN4-02-261038-7 C0139)
を読んだ。
娘の文枝さんのインタビューが掲載されている。
父として、家族としての素顔がわかる。
そして親族として熊楠の資料を
守り続けたのは頭が下がる。
そのおかげで熊楠の業績がしることができる。

2016年10月18日火曜日

094(1431) 南方熊楠: 2016.10.18

唐沢太輔著「南方熊楠
日本人の可能性の極限」
(ISBN978-4-12-102315-5 C1223)
を読んだ。
熊楠の伝記的な系譜を追いながら
それぞれでの場面での
思想を概観したものである。
時間軸で追い、先行研究を追い、
それぞれの場面での思想の可能性を
指摘しているが、根拠がしめされていない。
論理的展開ではない。
掘り下げがなされていない気がする。
しかし、それなりの研究論文である。
人文系論文の一般的な傾向なのだろうか。
鶴見氏の論文はなっとくできたのだが。

2016年10月15日土曜日

093(1430) 南方曼荼羅論: 2016.10.15

鶴見和子著「南方曼荼羅論」
(ISBN4-89694-620-0 C1095)
を読んだ。
ざっと目を通したが、
以前読んだものばかりだった。
しかし、鶴見氏の論理は明快だ。

2016年10月10日月曜日

091(1428) 南方熊楠 一切智の夢: 2016.10.10

松居竜五著「南方熊楠 一切智の夢」
(ISBN4-02-259530-2 C0323)
を読んだ。
生涯を扱ってはいるが、
主にロンドン時代を中心にして
熊楠の思想を読み解いている。
多数の英文論文や新資料を
しっかり読み解いている点が特徴だ。
熊楠は一切智を目指していたと解釈をした。
しっかりと論考している。
しかし、熊楠の思想全体に
及ぶものではないような気がする。
修士論文を改稿したものだそうだ。

2016年10月1日土曜日

089(1426) 捏造の科学者: 2016.10.01

須田桃子著「捏造の科学者
STAP細胞事件」
(ISBN978-4-16-390191-6 C0095)
を読んだ。
事件の書記から取材していた毎日新聞の記者の
取材をもとにしたルポルタージュ記事である。
科学者や理研、科学界の問題点を色々してきしている。
須田氏は科学者が
純粋に好奇心に基づいて
研究をしていることはよく理解している。
現状はいろいろな問題が起こる。
そのような問題点をいくつも指摘してきた。
しかし、好奇心を削ぐことなく
どう解決するかの提案が欲しかった。
また捏造事件を大きく過剰に報道することで
貴重な人材を失われた。
メディアの改善案の提示して欲しかった。