2017年12月26日火曜日

134(1588)D ヒカルの卵:2017.12.26

森沢明夫著「ヒカルの卵」
を読んだ。
限界集落の村人たちが繰り広げる村おこしである。
自称「ツイている」養鶏業者が
無料の卵かけご飯の店を始めるという。
無謀だと誰も賛同しないが、
はじめていくと同級生たちが
かげて助けてくれい成功に導いくれていた。
しかし欲のない主人公は
それを他の人に譲って自分の本業に戻っていく。
幸福の尺度は
金銭では計れない
という当たり前のことを思い出されてくれる作品であった。

「財産を失うのは小さな痛手だけども、
勇気を失うのは人生を失うのと同じだってよ」


2017年12月23日土曜日

133(1587)D 揺籃の星 下:2017.12.23

ジェイムズ・P・ホーガン著「揺籃の星 下」
を読んだ。
下巻では、地球の文明が崩壊する状況での
パニックの作品でSFとばいないが。
前提が少々いただけないが、
なかなか面白い。
主人公が最後に助かった。
全体で3部構成だが、
2部までは発刊されている。
全体構想がどうなのはホーガンしか知らないが、
もうそれは望めない。
これからもホーガンの作品をゆっくりと付き合っていこう。

2017年12月18日月曜日

132(1586)D 万能鑑定士Qの事件簿 III:2017.12.18

松岡圭祐著「万能鑑定士Qの事件簿 III」
を読んだ。
出張で移動している時読み始めた。
軽く読めるので、
こんな状況や、気分転換の時に読む。
今回は音に関するミステリーだ。
軽く読めるのでちょうどいいものだ。

2017年12月16日土曜日

131(1585)D 揺籃の星 上:2017.12.16

ジェイムズ・P・ホーガン著「揺籃の星 上」
を読んだ。
数十年前に土星の衛星に移住して
クロニア人として独自の文化を作り上げられている。
彼らの科学は地球よりずっと進んでいる。
そこから地球への使者がきた。
地球は土星の衛星としてあったものが
軌道が変わったものだ。
金星は土星から飛び出したものだ。
そんな説をしめすような現象が起こった。
そこから地球とクロニア人の確執がはじまる。
長い物語でやっと展開がはじまった。
ホーガンのSFは設定を理解し入り込むのに
長い時間が必要だ。
そして入り込めば一気に引き込まれる。

2017年12月11日月曜日

130(1584)D 創世記機械:2017.12.11

ジェイムズ・P・ホーガン著「創世記機械」
を読みだした。
すると内容のあちこちを覚えている。
書庫を見直したら、
以前読んでいてことがわかった・
だいぶ前なので、何を読んだから記録していないので、
なかなか思い出せない。
次の作品に進むことにした。

2017年12月7日木曜日

129(1583)D 光と重力:2017.12.07

小山慶太著「光と重力 ニュートンとアインシュタインが考えたこと 一般相対性理論とは何か」
を読んだ。
ニュートンの力学をアインシュタインはどのように改訂したのか。
アインシュタインの相対性理論とはどのような背景があったのか。
またアインシュタインの奇跡の年1905年の論文の中身とその意義。
なかなか面白い本であった。

2017年12月5日火曜日

128(1582)D フライ・トラップ:2017.12.05

高嶋哲夫著「フライ・トラップ JWAT・小松原雪野巡査部長の捜査日記」
を読んだ。
県警の生活安全部JWATとして、
女性と子供の安全を守る特別チームの物語である。
刑事モノで、少年犯罪を追いかけていくものである。
やはり、高嶋氏の小説は
科学的背景をもったパニックものがいい。

2017年12月3日日曜日

127(1581)D 老人と宇宙:2017.11.27

ジョン・スコルジー著「遠すぎた星 老人と宇宙2」
を読んだ。
シリーズ2作目である。
最初の巻にできたゴースト部隊の正体と
そこに起こるある出来事から、
さらに大きなでき語を予感させるストーリへと続く。
このようなSFは面白い。

2017年11月27日月曜日

126(1580)D 老人と宇宙:2017.11.27

ジョン・スコルジー著「老人と宇宙」
を読んだ。
久しぶりのSFである。
なかなか面白かった。
75歳以上が、志願して軍隊になっていく。
それが人体改造によって、
25歳くらいの容姿の高性能の肉体を得る。
しかし、生き残るのは4分1しかくらいしかない。
そんな設定がなかなか面白い。
これはシリーズは続く。

2017年11月22日水曜日

125(1579)D 即身仏(ミイラ)の殺人:2017.11.22

高橋克彦著「即身仏(ミイラ)の殺人」
を読んだ。
今回もいつもの同窓のメンバーの
チョーサク、リサ、オケイとして石川、山影、
最後にはトーマが加わる。
山形県庄内地方にあるミイラと出羽三山が題材である。
いつものチョーサクのひたすらの会話による推理がすすむ。
新たな展開が進むたびに推理は二転三転する。
しかし、実は単純な背景があったことが最後にわかる。

2017年11月19日日曜日

124(1578)D 南朝迷路:2017.11.19

高橋克彦著「南朝迷路」
を読んだ。
チョーサク、リサのいつものメンバーと写真家の石川が
同行して事件を解決するという物語だ。
その後醍醐上皇の南朝に関する歴史にからんだミステリーだ。
隠岐─吉野─長野─青森と東北もやはり舞台になる。
そしていつものトーマや山影警部補も出てくる。
語りによる推理が進む物語だが、
なんとなく引き込まれる。

2017年11月16日木曜日

123(1577)D 万能鑑定士Qの事件簿 II:2017.11.16

松岡圭祐著「万能鑑定士Qの事件簿 II」
を読んだ。
前作の続きの物語でもあり、
偽札で日本が超インフレとなり、
経済混乱が起こる。
その謎を凜田莉子が解決していく。
一見間違った方向性進んでいるようにみえるが、
すべてが結びついていく。
なかなか面白いミステリーであった。

2017年11月15日水曜日

122(1576)D パンドラ・ケース よみがえる殺人:2017.11.15

高橋克彦著「パンドラ・ケース よみがえる殺人」
を読んだ。
久しぶりの高橋氏の本だ。
以前は伝奇や歴史もの、推理もの読んだことがあったが、
久しぶりに読んだ。
少々長いミステリーだが、最後まで面白く読んだ。
主に会話によって推理が進むものがたりだ。
塔馬双太郎(トーマ)を主人公として、
名掛亜里沙(リサ)、長山作治(チョーサク)が
登場人物のシリーズとなっているようだ。
まだ何作かあるようだ

2017年11月1日水曜日

121(1575)D 特等添乗員αの難事件 I:2017.11.01

松岡圭祐著「特等添乗員αの難事件 I」
を読んだ。
ラテラル・シンキングの能力にすぐれた浅倉絢奈、22歳が
今までの引きこもり生活から旅行添乗員へとなっていく。
そのときラテラル・シンキングを使って、
難題を簡単に解決していく。
鑑定家の凜田莉子も登場する。
隠る読める読みのものだ。

2017年10月28日土曜日

120(1574)D 首都崩壊:2017.10.28

高嶋哲夫著「首都崩壊」
を読んだ。
関東に直下型の地震が襲う
という地震学者の予測が出てきそうだという状況から
物語ははじまる。
留学帰りの官僚が主人公ですべての登場人物が
主人公と関連がある。
官僚、政治家、大統領に近いアメリカの友人、
格付け会社、ハゲタカ、建築家、日本の民間企業が
絡み合いながら物語は進む。
首都移転がその打開策となる。
面白い小説であった。

2017年10月21日土曜日

119(1573)D 中村修二劇場:2017.10.21

日経BP社特別編集班著「中村修二劇場」
を読んだ。
日経の雑誌に書かれた中村関係の記事を集めたもんのである。
一部本人のインタビューや重要論文を掲載している。
ノーベル賞を受賞したことを記念して
出版されたようだ。
今まで読んできた中村関係の書籍だけでなく、
周辺状況をまとめた感がある。
まあ、状況がかなりわかってきたが、
近況を知りたいものだが、
どうなっているのだろうか。

2017年10月14日土曜日

117(1571)D てんぎゃん :2017.10.14

岸大武郎著「てんぎゃん-南方熊楠伝- 第一巻、第二巻」
を読んだ
KindleUnlimitedで読んだ。
しばらく熊楠から遠ざかっていたが、
久しぶりの熊楠に戻ってきた。
幼少期から東京、アメリカ、
そしてロンドンへ向かうところで終わっている。
デジタル版の熊楠が少ないので
なかなかKindleでは読めないのだが、
古い作品集があるので、
読んでもいいのだが、
読むものが、読みたいものがいっぱいあるので大変だ。

116(1570)D 富士山大噴火と阿蘇山大爆発 :2017.10.14

巽好幸著「富士山大噴火と阿蘇山大爆発」
を読んだ。
巽氏の本はいつも刺激的だ。
視点が独自なのだ。
そして、主張に重要な点がある。
今回はめずらしく、似非学者への批判があった。
市民向けの話もわかりやすくていい。
私にも内容のみならず、学問への姿勢も参考になる。

2017年10月11日水曜日

115(1569)D 電王 :2017.10.11

高嶋哲夫著「電王」
を読んだ。
同級生で将棋を通じて親友となり、
奨励会をめざす。
一人は途中で将棋を止めて数学とコンピュータの道に進む。
他方は将棋の名人を目指し7冠を2度も奪取する。
最後はコンピュータソフトの開発者と名人が対決する。
その背景に企業の思惑の蠢く。
現在と過去が交互に語られ、やがて現在に収斂する。
そして最後が名人とコンピュータソフトが電王戦で対決する。
面白かった。

2017年10月7日土曜日

114(1568)D 日本の火山 :2017.10.07

山元孝広監修「日本の火山」
を読んだ。
現状の火山についてまとめたものだ。
活発に活動している火山のカタログとして
丁寧にまとめられている。
参考文献として手元において置かなければならない。

2017年10月6日金曜日

113(1567)D 万能鑑定士Qの事件簿 I :2017.10.06

松岡圭祐著「万能鑑定士Qの事件簿 I」
を読んだ。
なんでも鑑定できる23歳の凜田莉子が、
事件を推理していく。
謎解きもさることながら、
なぜそのような能力を持つに至ったかも語られる。
そして大きな変化が謎のままのこる。
IIにその謎解きは引き継がれる。
次を読みたくなるような展開だ。
もちろん次を読んでいくことになる。

2017年10月3日火曜日

112(1566)D 葬神記 :2017.10.03

化野燐著「葬神記 考古探偵一法師全の慧眼」
を読んだ。
考古学の現場や発掘品を舞台にしたミステリーである。
ユニークな探偵、素人のアルバイトの視点でストーリが語られる。
なかなか面白い。
4部作なので続きはすでに入手済みである。
そのうち読んでいこう。

2017年10月1日日曜日

111(1565) ほぼ日刊イトイ新聞の本 :2017.10.01

糸井重里著「ほぼ日刊イトイ新聞の本」
を読んだ。
だいぶ昔に出された本である。
以前読んでいた「ほぼ日」の起こりを書いた本だ。
1998年にスタートして2年間のバタバタの歴史と
そのポリシーを書いたものだ。
そして、文庫本になる3年後、2004年の時点での
ほぼ日について1章がまとめられている。
ほぼ日、発足当時、よく見ていたサイトであった。
買い物もした記憶がある。
なかなか思い出深いものあった。
久しぶりの簿いてみると大量のコンテンツであれていた・
20年近い歴史が残されていた。

2017年9月25日月曜日

110(1564)D 大火砕流に消ゆ: 2017.09.25

江川紹子著「大火砕流に消ゆ: 雲仙普賢岳・カメラマンの生と死の狭間から見えるもの」
を読んだ。
だいぶ昔に出された本である。
普賢岳の火砕流で多くのジャーナリストが被災した。
地元の人、また消防団、警察官、タクシー運転手
火山学者なども含まれている。
この災害以降、報道自主規制が強まった。
それは良いことなのか、悪いことなのか。
当時のジャーナリストの問題点とそして当たり前の姿勢。
自主規制後のジャーナリスト間の監視関係など
いろいろ問題があることを
詳細な取材とともに示されている。
なかなかハードな内容で面白かった。

2017年9月24日日曜日

109(1563)作家の収支: 2017.09.24

森博嗣著「作家の収支」
を読んだ。
なかなか面白い。
森氏の独特の姿勢、個性がでている。
しかし、これほどの売れっ子になると、
20年間で大金を稼いである。
大学の教員を止めても好きなことをしながら、
収入はそれなりなる。
そんな売れっ子作家の現状をが数字でわかる本であった。
今回の本は、紙の本であった。
新書であったので、比較的軽かったので読むのに疲れなかった。
デジタルになれてきたので、
重い本はなかなか読めなくなってきた。

2017年9月21日木曜日

108(1562)D 怪盗グリフィン、絶体絶命: 2017.09.21

法月綸太郎著「怪盗グリフィン、絶体絶命」
を読んだ。
一見、海外サスペンスの翻訳ものにしているが、
法月氏の意匠であった。
内容は、海外を舞台にした、
泥棒グリフィンの特技を活かした冒険サスペンスである。
面白かった。

2017年9月20日水曜日

107(1561)D ケトン体が人類を救う: 2017.09.19

宗田哲男著「ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか」
を読んだ。
糖質と人体の関係が医学的に述べられている。
糖質がなければ、脂肪の分解物質であるケトン体が
エネルギー源になっていることがよく分かる。
その本のお陰で、再度の糖質制限の生活を見直した。

2017年9月16日土曜日

106(1560)D 探偵の探偵IV: 2017.09.16

松岡圭祐著「探偵の探偵IV」
を読んだ。
シリーズ4巻を一気に読んでしまった。
なかなか壮大で面白かった。
探偵のためのテクニックとしての小ネタが
いろいろ散りばめられているのも面白い。

2017年9月15日金曜日

105(1559)D 探偵の探偵III: 2017.09.15

松岡圭祐著「探偵の探偵III」
を読んだ。
この巻で主人公の復讐という目的は達成された。
その後主人公は辞職するのだが、
その以降は最終巻へとなる。
なかなか面白いが話が重くなってきた。

2017年9月13日水曜日

104(1558)D 探偵の探偵II: 2017.09.13

松岡圭祐著「探偵の探偵II」
を読んだ。
2巻目も読み出した。
面白くて一気読み。
旅館で、データの整理以外に、
することがないので、
寝っ転がって本を読む。
それで読書が進む。
これは、あまり体が疲れていないということだ。
雨のせいもあるのだろう。

2017年9月11日月曜日

103(1557)D 探偵の探偵: 2017.09.11

松岡圭祐著「探偵の探偵」
を読んだ。
4巻の合本のKindle版が安売りしていたので、
思わず購入した。
読みだしたら、面白くて
一気に1巻を読んでしまった。
次は他の本をと思ったが、
疲れていたので、2巻を読み出した。
なかなかやめられない面白さだ

2017年9月10日日曜日

102(1556)D 人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか: 2017.09.10

山本一成著「人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか」
を読んだ。
将棋ソフトのポナンザを開発した山本氏の話である。
将棋が中心になっているが、
人工知能が如何にして開発された来たのか。
それはどこまで行くのかを示している。
なかなかおもしろかった。
行きの移動中に読み出して、
旅行の初日に読み終わっていた。
一気に読んでしまった。

2017年9月9日土曜日

101(1555)D すごい宇宙講義: 2017.09.09

多田将著「すごい宇宙講義」
を読んだ。
多田氏の文章は読みやすい。
移動の時間に読み終わった。
しかし、次の本に悩むことはない。
Kindle中の本を探せばいい。
多田氏の他の本も読みたいが、
デジタル版は古本のように安くないので
買うのに少々悩んでしまう。

2017年9月5日火曜日

100(1554)D エコール・ド・パリ殺人事件: 2017.09.05

深水黎一郎著「エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ」
を読んだ。
エコール・ド・パリという主に画家の潮流をもとに
画廊の主人が死亡する。
その謎を解き明かすミステリーだが、
著者にはエコール・ド・パリに関する、
作中作をものすることにも、
注力している。
それもなかなか斬新な試みだ。
そして最後にどんでん返しがある。
この作者も高尚ではあるが、
なかなか読み応えがあり、面白い。

2017年9月3日日曜日

99(1553)D どうする?親の介護: 2017.09.03

太田差惠子著「どうする?親の介護」
を読んだ。
親の介護は、大変である。
まして突然発覚すると子どもは、戸惑う。
公的な支援やボランティアによる支援
などがあることが紹介されていた。
そして、遠隔地の子どもの介護の方法もいろいろある。
介護保険料や遺産に関する話も書かれていた。
参考になった。

2017年9月1日金曜日

98(1552)D ワセダ三畳青春記: 2017.09.01

高野秀行著「ワセダ三畳青春記」
を読んだ。
学生時代から長年住んでいた不思議なアパート。
3畳と4畳半の部屋がある格安のアパート。
隣に住む大家一家も含めて、
そこには不思議な住民がいる。
その不思議を紹介しながら、
自身の奇行も含めて紹介される。
そこに安住している自分を顧みながらも、
不思議な魅力を感じてします。
本の面白さより、そこに登場する人物、
著者の不思議な生き方が面白い。

2017年8月31日木曜日

97(1551)D 親が認知症かもしれない: 2017.08.31

杉山孝博著「親が認知症かもしれない
頑固、怒りっぽい、疑う、不安がる、ふさぎ込む」
を読んだ。
いろいろな対処法が書かれている。
そして自分の親に当てはめて考えいる自分がいる。
しかし、地域の温かい支えがあり、
母も無事暮らしている。
しかし、子供として、長男として、
親のことを考えなければならない。

2017年8月29日火曜日

95(1549)D 孤独なバッタが群れをつくるとき: 2017.08.29

前野ウルド浩太郎著「フィールドの生物学9
孤独なバッタが群れをつくるとき
サバクトビバッタの相変異と大発生」
を読んだ。
実験室での飼育実験に基づく研究を中心に示されたものだ。
前に読んだ、「バッタを倒しにアフリカへ」の前の時代の話である。
なかなか面白い。
フィールドの生物学のシリーズで飼育実験の内容となっている。
しかし、次の作品をみれば、
その素質のある研究者であったことがわかる。
本書の最後にその様子が書かれている。
なかなか面白い本であった。

2017年8月26日土曜日

94(1548)D 切り裂きジャックの告白: 2017.08.26

中山七里著「切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人」
を読んだ。
中山氏の作品はどんでん返しがある。
2度も3度も起こる。
そのどれでもが納得できる理由が構築されている。
なかなか面白い。
読み続けていきたい作家だ。

2017年8月25日金曜日

93(1547)D 蔵書の苦しみ: 2017.08.22

岡崎武志著「蔵書の苦しみ」
を読んだ。
紙の本への収集癖と
その蔵書への苦しみを書いた本であった。
私もこれほどではないが、
蔵書の量には苦労している。
書籍には仕事柄多数の書物を購入している。
また読書も趣味なので
多数の本を自宅でも購入している。
家内も本を買う。
子どもたちも漫画を多数購入する。
そのため、研究室も自宅も書籍であふれる。
その処分に困る。
しかし、著者ほどに困ってはいない。

2017年8月21日月曜日

92(1546)D ヒポクラテスの誓い: 2017.08.21

中山七里著「ヒポクラテスの誓い」
を読んだ。
研修医の栂野真琴が法医学に
配属されたところから話がはじまる。
短編集だが、法医解剖によって
事件が解決されたり、事件が明るみに出る。
そんな意表を突くような内容で構成されていく。
ヒポクラテスの誓いが
死者への適用できることを知らされる。
真琴はだんだん法医学の重要性に目覚めていく。
なかなか面白いものであった。

2017年8月17日木曜日

91(1545)D 潮騒のアニマ: 2017.08.17

川瀬七緒「潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官」
を読んだ。
法医昆虫捜査官赤堀のシリーズである。
伊豆の小さな島でのミイラ化した死体に対して、
検死の判定と比べて、昆虫からみると
3分の1程度の期間でミイラ化したことになる。
そんな謎を解いていくうち、
警察の操作と同じ結論へと導かれる。
そして秘密を暴いた赤堀は
生命の危機に見舞われる・・・
なかなかおもしろかった。

2017年8月11日金曜日

90(1545)D ねこ耳少女の 相対性理論と超ひも理論: 2017.08.11

竹内薫著、松野時イラスト「ねこ耳少女の 相対性理論と超ひも理論」
を読んだ。
これも相対性理論と量子力学をつなぐ、超ひも理論の説明だ。
なかなか面白くかかている。

【メモ】

量子論:小さいもの
特殊相対論:高速ほど、時間が遅れ、長さの縮み(ローレンツ収縮)、同時性がない、E=mc^2
一般相対論:重力理論、重力が強いほど、時間が遅れ、空間が縮む(時空の歪み)
ニュートン力学:3つの基礎理論が重なるところの近似的に計算

GPS衛星のずれ
高速運動によるもの:7秒/100万・日 遅れる
重力の弱くなった分:45秒/100万・日 進む
38秒/100万・日 進む
ずれが 11.4km/日のずれ、3960km/日のずれ

シュレディンガー方程式→特殊相対性理論の取り込み→ディラック方程式

超ひも理論:プランク長の超ひもが素粒子をつくっている
閉じたひも:重力子と考えられる
開いたひも
の2種類と
Dプレーン(Dはディレック、プレーンは膜):
プレーン同士の衝突がビックバンの可能性

2017年8月10日木曜日

89(1544)D ねこ耳少女の 量子論: 2017.08.10

竹内薫著、松野時イラスト「ねこ耳少女の 量子論 萌える最新物理学」
を読んだ。
いろいろ入門書を読んだが、内容として理解しやすい。
しかし、漫画なので読みやすいのだが、
内容的には新書でいいのだろうな。


【メモ】
ディラック方程式:量子力学的現象はこの方程式にて大部分が説明可能

ℏ:プランク定数hを2πでわったもの
波動関数ψ:時間tと位置xの関数で、ψ(x, t)と書かれる
ハミルトニアン:運動エネルギーとポテンシャルエネルギー(位置エネルギー)の和

量子が持つ性質
質量
電荷
スピン

物資を構成する素粒子
原子核などを構成する素粒子(クォーク、質量大)
第1世代
アップ
 チャーム
第2世代
 トップ
 ダウン
第3世代
 ストレンジ
 ボトム
電子の仲間の素粒子(レプトン:質量小)
第1世代
 電子ニュートリノ(中性、小) 
ミュー・ニュートリノ(中性、小)
第2世代
 タウ・ニュートリノ(中性、小) 
電子
第3世代
 ミュー
タウ

素粒子をつないだり、力を媒介する素粒子
1 光子(電磁気力を伝える:電磁相互作用)
2 グルーオン(3つのクォークを結びつける:強い相互作用)
3 ウィークボソン(ニュートリノに力を伝える:弱い相互作用)
4 ヒッグス粒子(重力を伝える、質量を与える)

2017年8月9日水曜日

88(1543)D れんげ野原のまんなかで 2017.08.09

森谷明子著「れんげ野原のまんなかで」
を読んだ。
人のあまり来ない市立図書館でいろいろな起こる日常の謎を
図書館司書が解いていく。
なかなかほのぼのとしていい小説であった。

2017年8月8日火曜日

87(1542)D 罪の声: 2017.08.08

塩田武士著「罪の声」
を読んだ。
以前から読みたかったのだが、安くなるまで待とうと思っていたが、
Kindle版に割引がおおきかったので、
つい購入して、読みだした。
面白い。
ある程度の事実をもとにしているのだろうが、
真実味があってリアルさあった。

2017年8月5日土曜日

86(1541)D バッタを倒しにアフリカへ: 2017.08.05

前野ウルド浩太郎著「バッタを倒しにアフリカへ」
を読んだ。
博士を取得した研究者が
研究対象のサバクトビバッタの調査のために
単身アフリカ、モーリタニアにでかける。
野外調査の経験が少ないが
やる気とチャレンジ精神、
そしてないよりも個性的な性格で
苦難のときも前向きに野外調査をしていく。
若きフィールドワーカーの生態は
自分の若い頃に思い至って楽しめた。

2017年8月2日水曜日

85(1540)D 拝金: 2017.08.02

堀江貴文著「拝金 青春経済小説」Kindle版
を読んだ。
堀江氏が自分の体験をもとにして、
フィクションとして書いたものだ。
その中には、実在の会社、組織、人物など
思い起こさせるものが
随所に出てくる。
どこまでが事実を下敷きにしているのかが
よくわからないところが、
この小説の面白さを高めている。
デジタル版で読んだ。

2017年8月1日火曜日

84(1539)D 一生使える見やすい資料のデザイン入門: 2017.08.01

森重湧太著「一生使える見やすい資料のデザイン入門 Kindle版」
を読んだ。
Kindleにて流し読みとなった。
ハウツーものなので、これでいい。
PowerPointの使い方を理解すればいいのだから。

2017年7月31日月曜日

83(1538) 20世紀科学・思想: 2017.07.31

読売新聞世紀取材班編「20世紀科学・思想」
(ISBN4-12-203966-5 C1120)
を読んだ。
いつも持ち歩いているバックに入れていた本。
北大近くの古本屋でだいぶ前に買ったものだ。
内容的にはかなり古いものだが、
過去をまとめるための内容だから、
これはこれで損壊価値はあるのだろう。

2017年7月30日日曜日

82(1537) サイレント・ヴォイス: 2017.07.30

佐藤青南著「サイレント・ヴォイス
行動心理捜査官・楯岡絵麻
(ISBN978-4-8002-0328- 1 C0193)
を読んだ。
巡査部長の楯岡が取調べをしていく 短編集である。
その手法が行動心理を利用して。
容疑者の仕草、表情などから
嘘や動揺を見抜き、自供に導くというもである。
ちょっと抜けた後輩を相棒として、
同じパターンのストーリが進む。
5話ぐらいの話だといいが、
さらにこのパターンが進むとなる、
少々飽きてくる。
新たな展開があればと思うのだが。

2017年7月29日土曜日

81(1536)D 本好きのためのAmazon Kindle 読書術: 2017.07.29

和田稔著「《新版2017》本好きのためのAmazon Kindle 読書術:
電子書籍の特性を活かして可処分時間を増やそう!」
を読んだ。
走り読みだが、このようなハウツーものは、
要点だけを把握するのでいいので、
読み飛ばしやすい。
そして電子書籍読みの人たちの方法論を垣間見た。
利用できそうなところは、試してみたい。

2017年7月27日木曜日

80(1535) フォルトゥナの瞳: 2017.07.27

百田尚樹著「フォルトゥナの瞳」
(ISBN978-4-10-336411-5 C0093)
を読んだ。
人の死が見える主人公の戸惑いと
変えることの苦悩、
恋愛への悩みがテーマとなっている。
人間のドラマである。
なかなか面白くて一気に読んでしまった。
百田氏の小説はテーマはいろいろだが、
面白いものが多い。

2017年7月26日水曜日

79(1534) 人はなぜ御用学者になるのか: 2017.07.26

島村英紀著「人はなぜ御用学者になるのか
地震と原発」
(ISBN978-4-7634-0671-2 C0036)
を読んだ。
いろいろなテーマで
御用学者の実態を示してある。
共感できるとこも多い。
ただ、内容が継ぎ接ぎのところがある。
いろいろなところで書かれていたものを
利用して作成されたものだ。
その違和感が読んでいる時に感じたのだ。
私も気をつけなければならない。

2017年7月23日日曜日

78(1533)D アウトライン・プロセッシング入門: 2017.07.23

Tak.著「アウトライン・プロセッシング入門: アウトライナーで文章を書き、考える技術 Kindle版」
を目を通した。
デジタル版なので、精読してはいなが、
ざっと読み飛ばすには、
デジタル版がちょうどいいようだ。
内容的には、自分がやってきた方法が大半であったが、
あまり真新しいことはなった。

77(1532) キリストゲーム: 2017.07.23

一田和樹著「キリストゲーム」
(ISBN978-4-06-182807-0 C0293)
を読んだ。
サイバーセキュリティの危機と担当する
政府機関CITの二人の不思議な人物が
主人公である。
言罠という言葉で人の意思を操る
という人物が犯人となる。
言罠を武器に日本の転覆を考えている。
なかなか面白い小説であった。

2017年7月20日木曜日

76(1531) 宇宙の最初の星はどうやって生まれたのか: 2017.07.20

吉田直紀著「宇宙の最初の星はどうやって生まれたのか」
(ISBN978-4-7966-8310-4 C0244)
を読んだ。
シミュレーションで132億年前に起こったはずの
最初の星の誕生を研究する内容である。
概要はわかった。
他にいろいろな基礎知識やQ&Aなどがあったが、
本編の内容をもう少し詳しおこなってほしかった。

2017年7月15日土曜日

74(1529) ジークフリートの剣: 2017.07.15

深水黎一郎著「ジークフリートの剣」
(ISBN978-4-06-219453-5 C0093)
を読んだ。
ワーグナーのオペラをめぐるミステリーだが、
最後の最後までミステリーではなく
普通の小説として話題が進む。
そして最後の最後に突然、ミステリーになる。
不思議な物語である。
だが、最後に一気に面白さが生まれてきた。

2017年7月9日日曜日

73(1528) 盤上に散る: 2017.07.09

塩田武士著「盤上に散る」
(ISBN978-4-06-218887-6 C0093)
を読んだ。
前作の「盤上のアルファ」に登場する
伝説の真剣士、林鋭生をめぐる物語である。
主人公は前作とは全く違った人物となるが、
前作の登場人物が重要な役割をはたす。
なかなかおもしろかった。

2017年7月6日木曜日

72(1527) 最後のトリック: 2017.07.06

深水黎一郎著「最後のトリック」
(ISBN978-4-309-41318-1 C0193)
を読んだ。
読者が犯人というトリックを用いてる。
それは本文の中でも最初から明示されている。
それの上でトリックが示される。
読み終わったとき、
読者が自分が犯人であると
納得できるかどうか。
論理的にはありえるが、
少々違和感はある。
しかし、この作品は面白い。

2017年7月3日月曜日

71(1526) 盤上のアルファ: 2017.07.03

塩田武士著「盤上のアルファ」
(ISBN978-4-06-277706-3 C0193)
を読んだ。
左遷された新聞記者が文化部の仕事して、
将棋のしごともする。
そこでプロ棋士を目指すごっつい棋士と出会い
不思議な関係ができる。
その後も気になるストーリーだが、
それば別の機会にしたい。
アルファとは狼の群れ中で一位のものをいう。
この著者の一番の作人は「罪の声」である。
それに向けての作品だ、
読む方もそれに向かって
読んでいくべきだろうか。
次も読みたい気がする。

2017年7月1日土曜日

70(1525) 美人薄命 2017.07.01

深水黎一郎著「美人薄命」
(ISBN947-4-575-51881-8 C0193)
を読んだ。
おもしろい。
盲点をついたどんでん返し。
何重かに組まれたどんでん返しが、
さり気なく仕組まれている。
作中話が意味をもつ。
そして会話の小さな言葉に仕掛けがある。
それが最後まで続く。
面白い。
今後も読んでいきたい作家となりそうだ。

2017年6月29日木曜日

69(1524) ブラタモリ6: 2017.06.29

NHK「ブラタモリ」制作班「ブラタモリ6
松山道後温泉沖縄熊本」
(ISBN978-4-04-104326-4 C0095)
を読んだ。
1年間の最後の分である。
だいぶ忘れているもののあるが、
なかなかおもしろい。
このあとは出版されているのだろうか。

2017年6月27日火曜日

68(1523) ブラタモリ5: 2017.06.27

NHK「ブラタモリ」制作班「ブラタモリ5
札幌小樽日光熱海小田原」
(ISBN978-4-04-104325-7 C0095)
を読んだ。
だいぶ以前にみた番組が
書籍化されたものである。
やはりなかなかおもしろい。
現地にいって見て回りたいと
思わせるものだ。
今回は知り合いは出ていなかったが。

2017年6月26日月曜日

67(1522) パーマネント神喜劇: 2017.06.26

万城目学著「パーマネント神喜劇」
(ISBN978-4-10-336012-4 C0093)
を読んだ。
4つの短編からなっている本である。
神様を主人公とした話題である
コメディタッチの話でもあるが、
短編であっても、
万城目ワールドであった。
しかし、年々、万城目氏の作品の面白さは
減っていくような気がする。
長編でみても、
初期作品からだんだん面白さが減っていく。
残念だ。

2017年6月22日木曜日

66(1521) 蚊トンボ白鬚の冒険: 2017.06.22

藤原伊織著「蚊トンボ白鬚の冒険」
(ISBN4-06-211198-5 C0093)
を読んだ。
藤原氏の著書としては異色である。
万城目学氏の醸し出す世界の作品だ。
しかし、詳細は藤原氏の世界だ。
なかなかおもしろかった。
これで氏の長編はすべて読んだことになる。
藤原氏は死んでいるので
もう新作はもう読めないのは少々残念だ。
短編にはまだ手が出ない。

2017年6月10日土曜日

64(1519) シリウスの道: 2017.06.10

藤原伊織著「シリウスの道」
(ISBN4-16-324020-9 C0093)
を読んだ。
広告業界の人物を主人公にした物語だ。
ミステリーかもしれないが、
少々風変わりな人物のドラマだ。
幾つかの作品を読むと
藤原氏のパターンが分かってきた。

2017年6月7日水曜日

63(1518) 〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件: 2017.06.07

早坂吝著「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」
(ISBN978-4-06-299025-7 C0293)
を読んだ。
各章のタイトルがことわざになっている。
このタイトルもことわざなので
当てろというトリックがされている。
どんでん返しを用意しているが、
あまり興味を覚えなかった。

2017年6月4日日曜日

62(1517) いちえふ(3): 2017.06.04

竜田一人著「いちえふ(3)」
(ISBN978-4-06-388522-4 C9979)
を読んだ。
2012年から2014年夏にかけて
福島第一原子力発電所で作業員として働いていた
著者が匿名で執筆した漫画である。
これで一応の完結としている。
1Fの状況が改善されている。
しかし、まだまだ危なくて手の出せないほど
高線量のところも一杯ある。
そんなところで働いていた
著者の実体験に基づく物語である。
いったん完結となったのが残念だ。

2017年6月3日土曜日

61(1516) 名残り火: 2017.06.03

藤原伊織著「名残り火
てのひらの闇II」
(ISBN978-4-16-324960-5 C0093)
前作「てのひらの闇」の時の同じ堀江が主人公で
大原、柿島、ナミちゃんなどの
個性あるメンバーがでてくる。
柿島が殺され、
その謎を解き明かすことが
ストーリーとなっている。
いつものごとく、
堀江が非合法な手段を用いて
事件の真相を探っていく。
この作品が藤原の絶筆となった。
雑誌連載後、単行本化するために、
8章まで校正をしていたようである。
単行本の最後にそんな数行が書かれてあった。
惜しい作家である。

2017年5月31日水曜日

60(1515) 消失グラデーション: 2017.05.31

長沢樹著「消失グラデーション」
(ISBN978-4-04-101228-4 C0193)
を読んだ。
最後に何重からのどんでん返し?がある。
このどんでん返しは
物語の本質を変えるようなものだ。
述べられてきたことを
思い返すると、
うまく処理されている。
ただし、前半、なかなか本文に没入できないもので、
何度か読むのをやめようとした。
最後のどんでん返しは面白かった。

2017年5月26日金曜日

59(1514) てのひらの闇: 2017.05.26

藤原伊織著「てのひらの闇」
(ISBN978-4-16-761402-7 C0193)
を読んだ。
飲料会社の宣伝部の依願退職直前の
課長が主人公である。
彼に急にCM作成の仕事がきた。
そのCMは、たまたま個人が取ったビデオ映像で
その実写を用いて作成することになった。
しかしその実写はCG合成であった。
それに気づいた主人公は
依頼人に報告した。
そこからこのミステリーがはじまる。
ストーリーは時間経過順に語られるが、
内容は輻輳している。
面白かった。

2017年5月23日火曜日

58(1513) クレイジーヘブン: 2017.05.23

垣根涼介著「クレイジーヘブン」
(ISBN978-4-344-41107-4 C0193)
を読んだ。
重く暗い物語である。
そして救いもない。
垣根氏の小説は、もっと爽快な内容、
深い内容のものだと思っていたが、
これはいただけなかった。

2017年5月21日日曜日

57(1512) 永遠の一手: 2017.05.21

伊藤智義原作・松島幸太郎著「永遠の一手 上 下」
(ISBN978-4-253-25241-6 C9979
ISBN978-4-253-25242-3 C0079 )
を読んだ。
Grapeをつくった伊藤氏原作のコンピュータと
AIの将棋の未来についての物語である。
AIはやがて将棋を制覇するであろう。
それを人は望むのか、という問題提起である。
人と人が英知、気力をしぼって戦うから
将棋は面白いではないのだろうか。
そしていろいろな未知の手が
まだまだあるはずなの、
それを探る楽しみを人は
コンピュータに譲っていいのだろうか。
人のものにしておくべきであろう。
いい考えである。

56(1511) 城崎裁判: 2017.05.21

万城目学著「城崎裁判」
を読んだ。
この本は、短編であるが、
城崎温泉でした購入できないものである。
山陰へ調査に行ったとき、
城崎を通ったので、購入した。
万城目氏の作品は一通り読んでいる。
この作品だけは入手ルートが限られているので
読むことより、入手することが難しい。
内容は短編なので紹介しないが、
万城目氏らしい、幻想と温泉、
そして解決もある。

2017年5月20日土曜日

55(1510) テロリストのパラソル: 2017.05.20

藤原伊織著「テロリストのパラソル」
(ISBN978-4-04-384701-3 C0193)
を読んだ。
ミステリーでありながら格調の高い内容である。
そしてなにより面白く、間をあいて読んでいても
すぐに内容に没頭できる。
素晴らしい作品だ。
この作品はミステリーの形態をしているが、
その内容なハードボイルドでもあり、
全共闘たちの20年後の生きざまを描いている。
そして登場人物たちがどれも生き生きとしている。
すばらしい作品だった。
多数の謎が解かれながら、
最後に大きな展開がある。
表題のパラソルの意味が最後にわかる。

2017年5月17日水曜日

54(1509) その可能性はすでに考えた: 2017.05.17

井上真偽著「その可能性はすでに考えた」
(ISBN978-4-06-299055-4 C0293)
を読んだ。
これも不思議なミステリーである。
10数年前の宗教集団の集団自殺で
生き残りの少女からの事件解明を
ある探偵が依頼される。
それに関してすべての可能性を考えた後
奇蹟によるものとの判断をした。
その探偵を判断を
ほかの何人かの人から可能性の提案して、
探偵の穴を突こうとする。
しかしその可能性は
探偵がすでに考えていたという話である。
しかし、最後に3つの可能性を合わせると、
矛盾が生じるという反論できた。
探偵は、それに対しても
なんとか答えを導き出すことができた。
しかし、そこから奇蹟の論証が消えた。
不思議なミステリーであった。

2017年5月11日木曜日

53(1508) ひまわりの祝祭: 2017.05.11

藤原伊織著「ひまわりの祝祭」
(ISBN4-06-264898-9 C0193)
を読んだ。
ゴッホのひまわりが
もう一作あったという可能性を追い求める。
そこに主人公の自殺した家内の謎、
昔の上司の不思議な行動、
そこに家内に似た女性の出現。
それらひとりの不思議な主人公のまわりで
サスペンスのパーツとして繰り広げられる。
いろいろな別々のパーツが
最後の一気にミステリとして回収されていく。
面白い。

2017年5月7日日曜日

52(1507) 葉桜の季節に君を想うということ: 2017.05.07

歌野晶午著「葉桜の季節に君を想うということ」
(ISBN978-4-16-773301-8 C0193)
を読んだ。
ミステリーの賞を総ナメした作品である。
いろいろな時期、場面がいろいろな人の視点で
細切れに描かれている。
しかし主人公はいる。
それぞれの物語が少しずつ交わりながら、語られる。
最後まで、交わらない物語もある。
しかし、最後にすべてが回収される。
そして付録も最後にある。
最初に付録を見たが、
意味がわかならなかったが、
読み終わるとその意味が理解できる。
素晴らしい作品であった。
章を総ナメした意味がわかった。

2017年5月5日金曜日

51(1506) 東京タクシードライバー: 2017.05.05

山田精機著「東京タクシードライバー」
(ISBN978-4-02-261848-1 C0195)
を読んだ。
以前単行本で読んだことが忘れていた。
飛行機に乗っているときにしばらく読んで
以前読んでいたことに気づた。
帰宅するまで3分の1まで読んだ。

50(1505) 恋と真偽の述語論理: 2017.05.05

井上真偽著「恋と真偽の述語論理」
(ISBN978-4-06-299038-7 C0293)
を読んだ。
すごい作品である。
ミステリーであるが、
論理学の教科書ともなりそうである。
短編集であるが、
全体として話が連続している。
最後にその関連が解かれていく。
私には面白ろかったが
好き嫌いが分かれるだろうなあ。
短編としても論理学の入門として
ナイトメアモードである。

49(1504) ルパンの消息: 2017.05.05

横山秀夫著「ルパンの消息」
(ISBN978-4-334-74569-1 C0195)
を読んだ。
調査に出る直前に読み終わったものである。
不思議なそして綿密に組まれたミステリーである。
時効直前に自殺が殺人であったという密告がある。
関係者の事情聴取がおこなれる。
高校3年の3名の悪ガキから
事情がいろいろだされ、
複雑な事情が1日で解明される。
三億円事件の犯人が関与する。
なかなか面白いものであった。
さすがにサントリーミステリー大賞佳作の作品である。

2017年4月26日水曜日

47(1502) 矢上教授の午後: 2017.04.26

森谷明子著「矢上教授の午後」
(ISBN978-4-396-33751-3 C0193)
を読んだ。
密室ミステリーである。
比較的軽いタッチで描かれているが、
内容は少々重い。
あまり私の興味は惹かなかった。

2017年4月24日月曜日

46(1501) 名も無き世界のエンドロール: 2017.04.24

行成薫著「名も無き世界のエンドロール」
(ISBN978-4-08-771500-2 C0093)
を読んだ。
俺(城田)とマコトと後から加わってきたヨッチ、
さらにリサも加わり、繰り広げられる不思議な物語。
軽いイタズラばかりをするマコトが
おとなになって、
リサに仕掛ける「プロポーズ大作戦」とは
実は大掛かりであった。
いくつものどんでん返しが
一気に起こるラスト。
時間がバラバラに記述されていくので
なかなか全貌をつかむのが難しいが、
これは最後に起こる
どんでん返しの伏線だったのだ。

2017年4月23日日曜日

45(1500) 珈琲店タレーランの事件簿5: 2017.04.23

岡崎琢磨著「珈琲店タレーランの事件簿5
この鴛鴦茶がおいしくなりますように」
(ISBN978-4-8002-6342-1 C0193)
を読んだ。
今回短編集だが、連絡である。
それも高校時代アオヤマと関係があった
眞子と呼ばれる女性が、
11年の歳月を経て会うことで起こる
いろいろな事件が。
そこから連作としての終わりを迎える。

2017年4月20日木曜日

44(1499) 珈琲店タレーランの事件簿4 2017.04.20

岡崎琢磨著「珈琲店タレーランの事件簿4
ブレイクは五種類のフレーバーで」
(ISBN978-4-8002-3552-9 C0193)
を読んだ。
久しぶりに読む。
知らないうちに2作が出版されていた。
京都を舞台にした
日常の謎の短編集であった。
なかなかホッとするような
話ばかりであった。

2017年4月18日火曜日

44(1499) 水底の棘: 2017.04.18

川瀬七瀬著「法医昆虫捜査官
水底の棘」
(ISBN978-4-06-293355-1 C0193)
を読んだ。
不思議な職業の研究者を主人公としている。
本人は大学の農学部の准教授である。
個性的で法医昆虫学を認知させようと
努力しているという設定である。
昆虫の生態を用いて事件解決の証拠、
情報を提示しようとする。
今回は、海洋生物と昆虫を用いた
捜査となっている。
少々シナリオのペースが長く
犯人への道筋が長く感じた。

2017年4月14日金曜日

43(1498) 栞子さんと果てない舞台: 2017.04.13

三上延著「ビブリア古書堂の事件手帖 7
栞子さんと果てない舞台」
(ISBN978-4-04-892640-9 C0193)
を読んだ。
本書でこのシリーズが、
一応の終わりとなるようだ。
ただ、スピンオフ作品が
いつかありそうだとあとがきで書かれている。
最後の作品としてなかなか面白かった。

2017年4月12日水曜日

42(1497) 蝶の足跡: 2017.04.12

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている
蝶の足跡」
(ISBN978-4-04-105202-0 C0193)
を読んだ。
いつものようなキャラクターで、事件が起こる。
影のような悪人の影もちらつくが、
みえない展開だ。
今回の事件はひどいもので、
そのストーリーも重いものとなっている。
こんな回もあるのだろう。
主人公や常連の関係が
少しずつ変化したり、深まったりしていく。
最後の一言が、
出されることはなく、次回に送られたが
その言葉を示して欲しかったのだが。

2017年4月11日火曜日

41(1496) 砂丘の蛙: 2017.04.11

柴田哲孝著「砂丘の蛙」
(ISBN978-4-334-91086-0 C0093)
を読んだ。
警察ミステリーである。
柴田にはシリーズがあり、
生物や山下事件などの周辺の物語が面白い。
このような話も物語としては面白いのだが、
期待しているものとは違っている。
期待のシリーズなどを続けてほしいものだ。

2017年4月2日日曜日

38(1493) ワイルド・ソウル 下: 2017.04.02

垣根涼介著「ワイルド・ソウル 下」
(ISBN978-4-10-132974-1 C0193)
を読んだ。
事件が大きく動く。
そして日本の有能な警察が
事件解決の糸口をつかむ。
一方、犯人も育ての親から命を狙われる。
ひとり能天気な若者だけが生き残る。
事件の渦中にいたジャーナリストも
区切りをつけて現場から遠ざかる。
ハッピーエンドなのだろうか。
フィクションではあるが、
発想のもととなった移民の悲劇は事実である。

2017年3月30日木曜日

37(1492) ワイルド・ソウル 上: 2017.03.30

垣根涼介著「ワイルド・ソウル 上」
(ISBN978-4-10-132973-4 C0193)
を読んだ。
戦後の食糧難などの事情から
日本政府は多数の移民を南米に送り込んだ。
その募集内容と現実は大きく違っていた。
移民はだまされていた。
しかし、外務省や領事館は無視した。
そんな事情を場面を転換しながら語られていく。
少々複雑な内容であるが、
次の大きな行動への動機が示される。
移民に対する罪と恨みを
日本国に対して晴らしていくという行動がはじまる。

2017年3月27日月曜日

36(1491) 贋作「坊っちゃん」殺人事件: 2017.03.27

柳広司著「贋作「坊っちゃん」殺人事件」
(ISBN978-4-04-382905-7 C0193)
を読んだ。
凝った小説である。
漱石の「坊ちゃん」をもとに、
その直後に事件があり、
それが殺人事件ではないかと
坊ちゃんと山嵐が
3年後に松山にいって調べていく。
すると小説の設定が
いろいろ覆されていく。
思わぬ展開がなされるミステリーとなっている。
不思議が面白い小説であった。

2017年3月24日金曜日

35(1490) 秋期限定栗きんとん事件 下:6 2017.03.24

米澤穂信著「秋期限定栗きんとん事件 下」
(ISBN978-4-488-45106-6 C0193)
を読んだ。
事件が解決するが、
その犯人が二転三転する。
そしていったん分かれた主人公たちが
また戻る。
その戻る理由が示される。
淡々としユーモラスに描かれているが
複雑な伏線が張られている。
面白い。

2017年3月22日水曜日

34(1489) 秋期限定栗きんとん事件 上: 2017.03.22

米澤穂信著「秋期限定栗きんとん事件 上」
(ISBN978-4-488-48105-9 C0193)
を読んだ。
二人の主人公が分かれて
それぞれのペアがスタートする。
そして新聞部の一人が
独自の取材と記事で放火犯の事件に迫る。
しかしそこにはなにか背景がありそうだ。

2017年3月20日月曜日

33(1488) 夏季限定トロピカルパフェ事件: 2017.03.20

米澤穂信著「夏季限定トロピカルパフェ事件」
(ISBN4-488-45101-0 C0193)
を読んだ。
2つの短編、中編で構成されている。
それらが完全にリンクしている。
今めでの主人公が決別を迎える。
それほど大きな事件があった。
この後も続編がある。
楽しみだ。

2017年3月18日土曜日

32(1487) 春季限定いちごタルト事件 2017.03.18

米澤穂信著「春季限定いちごタルト事件」
(ISBN4-488-45101-2 C0193)
を読んだ。
高校生のカップルの謎解き。
この二人が小市民を目指しているが
実はそれは自分たちが持っている
とんでもない能力を隠すためだ。
その能力を使う場目が少しずつ出てくる。
そしてその能力を封じる事情も少し明かされてくる。
なかなか面白い。

2017年3月16日木曜日

31(1486) 涙香迷宮: 2017.03.16

竹本健治著「涙香迷宮」
(ISBN978-4-06-219954-4 C0093)
を読んだ。
いろはのようにかな文字をすべて使って
意味のある文章をつくる。
それを50音すべてつくり、
そこに何重もの暗号を入れている。
それをつくる作者のすごさ。
さらに2つの文章が
逆さに読んでも意味のあるものが出てくる。
最後には、濁音なども加えてもつくっている。
その労力もすごい。
この作者は一体なにものだろうか。
圧倒される。

2017年3月13日月曜日

30(1485) ひと月15万字書く私の方法: 2017.03.12

佐々木俊尚著「ひと月15万字書く私の方法
ITジャーナリストの原稿作成フレームワーク」
(ISBN978-4-567-70867-6 C0095)
を読んだ。
走り書きのような本であった。
走り読みをした。
WZ Editorがあったので読んだが、
特性を活かす内容はなかった。

2017年3月12日日曜日

29(1484) ビックボーナス: 2017.03.12

ハセベバクシンオー著「ビックボーナス」
(ISBN978-4-7966-7481-2 C0193)
を読んだ。
スロットマシーンの攻略のニセ情報を
売って稼ぐ悪徳業者、
製造会社の中の悪だくみをする社員。
そこから稼ごうとするヤクザ。
いろいろな複雑な人間関係が絡み合う。
犯罪小説である。
「このミス」大賞をとった作品だ。
話は面白いが私には合わなかった。

2017年3月11日土曜日

28(1483) 八月のまぼろし: 2017.03.11

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が向かっている
八月のまぼろし」
(ISBN978-4-04-103006-6 C0193)
を読んだ。
久しぶりのシリーズを読んだ。
いつもの展開だが、
米澤氏などの複雑で緻密な
伏線の作品を読んでいると
ストーリに少々物足りなさを感じる。
しかし、この作品の特徴は
ほのぼのとしている点である。

2017年3月9日木曜日

27(1482) トランプ殺人事件: 2017.03.09

竹本健治著「トランプ殺人事件」
(ISBN4-10-144601-6 C0193)
を読んだ。
ゲーム三部作の最後のものである。
彼のミステリーは複雑である。
複雑な暗号。
作中作。
殺人か自殺か。
なかった殺人事件なのか。
非常に複雑な内容である。
頭が覚めているときでないと
面白が分かりにくいだろう。

2017年3月7日火曜日

26(1481) ふたりの距離の概算: 2017.03.07

米澤穂信著「ふたりの距離の概算」
(ISBN978-4-04-100325-1 C0193)
を読んだ。
2年生になった登場人物たちが
マラソン大会にでる。
新入部員が仮入部したが、
正式入部する直前にやめていく。
その謎をマラソン中に解くというシナリオである。
そこにはられたいくつもの伏線がおもしろい。
文庫本はこれですべて読み切った。

2017年3月5日日曜日

25(1480) 囲碁殺人事件: 2017.03.05

竹本健治著「囲碁殺人事件」
(ISBN4-309-40126-0 C0193)
を読んだ。
ゲーム三部作の最初の作品である。
竹本の作品は、動機も、状況も、方法も
解決さえ、難しい。
しかし、なぜが読ませる筆力がある。
ゲーム三部作の最後の作品が残っている。

2017年3月4日土曜日

24(1479) 奇跡のロックバランシング: 2017.03.04

ピーター・ジュール著「あなたもできる!
奇跡のロックバランシング」
(ISBN974-4-875650629-3 C0070)
を読んだ。
ただ石をつむ。
それだけだが、思わぬバランスで
それが達成されると
驚異と感嘆が生まれる。
そのコツを書いた本である。
実際には自分でやって体得するしかない。
そのコツとは物理学の原理に基づいてものだが、
やってみると難しいのだろう。
バランスの取れた瞬間をいかに感じ取るかだ。
今度、調査にいったら試してみたい。

2017年3月2日木曜日

23(1478) 遠まわりする雛: 2017.03.02

米澤穂信著「遠まわりする雛」」
(ISBN97804-04-427104-6 C0193)
を読んだ。
高校の古典部の1年生が
おこる小さな出来事をミステリーにしている。
短編としていろいろな話題が
上質のミステリーになっている。
そして前編までの小さなエピソードが
取り上げられている。
そんな気遣いも
連続して読んでいると楽しい。
続編もまだあるので読み続けよう。

2017年2月27日月曜日

22(1477) 将棋殺人事件: 2017.02.27

竹本健治著「将棋殺人事件」
(ISBN4-01-188302-4 C0193)
を読んだ。
ゲーム三作のひとつである。
文庫本の最初であったので、
これから読みだしたが、
最初の作はなかった。
不思議な世界である。
記述が深く、意味が深い。
あと2作を読んでいこう。

2017年2月24日金曜日

21(1476) 朝のかたち: 2017.02.24

谷川俊太郎著「朝のかたち
谷川俊太郎詩集II」
(ISBN4-04-128502-X C0192)
を読んだ。
今回は北川透が選したものだ。
谷川俊太郎の1970年から1983年までの詩から
集めたものだ。

20(1475) クドリャフカの順番: 2017.02.24

米澤穂信著「クドリャフカの順番」
(ISBN978-4-04-427103-9 C0193)
を読んだ。
古典部のシリーズの三作目で、
長編である。
準備1日と3日の文化祭の間に起こる
事件を追いかけるミステリーである。
連続しておこる事件に
古典部の面々がいろいろ情報を得て
謎を解いていくストーリである。
なかなか面白いミステリーであった。
ちなみにクドリャフカとは、
スプートニク2号に乗せられた犬の名前で、
地球を最初に周回した動物である。

2017年2月21日火曜日

19(1474) 愚者のエンドロール: 2017.02.21

米澤穂信著「愚者のエンドロール」
(ISBN978-4-04-427102-2 C0193)
を読んだ。
一見簡単に謎が解かれたようにみえるが、
そこには複雑な仕掛けがあり、
2重のどんでん返しがあった。
なかなか面白い。
古典部の続きを読みたくなる。

2017年2月18日土曜日

18(1473) 氷菓:No. 6018 2017.02.18

米澤穂信著「氷菓」
(ISBN978-4-04-427101-5 C0193)
を読んだ。
日常にある謎解きのミステリーである。
高校の古典部という部活にでミステリーである。
短編集だが、全体として謎解きが進んでいく。
なかなかおもしろい作品であった。

2017年2月15日水曜日

17(1472) 知の進化論: 2017.02.15

野口悠紀雄著「知の進化論
百科全書・グーグル・人工知能」
(ISBN978-4-02-273690-1 C0233)
を読んだ。
現状のICTをめぐる知の状況が語られている。
しかし、この状況が
将来にもつながっていくかどうかは
未定であろう。
野口氏の2つの関連する著作を読んだ。
うっすらと感じていることを
野口氏は先端を走って体験し、
まとめて発表している。
その先進性、気力、精神力には敬服できる。

2017年2月13日月曜日

16(1471) 究極の文章法: 2017.02.13

野口悠紀雄著「話すだけで書ける究極の文章法
人口知能が助けてくれる!」
(ISBN978-4-06-220057-8)
を読んだ。
音声入力の魅力を示したものだ。
少し音声入力を試してみたみたが、
なかなかうまく変換してくれないので
あまり使う気にならなかった。
しかし、スケジュール管理を
そろそろデジタルにすることは
必要かもしれなないと考えている。
アナログとの連携も
よく考えておかなればならない。
あと常に印刷をしてアナログとともに
手元に置いておく必要もあるのだが。

2017年2月10日金曜日

15(1470) 凶区の爪: 2017.02.10

竹本健治著「凶区の爪」
(ISBN4-334-72003-X C0193)
を読んだ。
閉鎖的な村での殺人事件である。
横溝正史の世界を意識した作品である。
動機、シナリオが少々無理がある。
少々レベルの低いミステリーであった。

2017年2月7日火曜日

14(1469) 校長、お電話です!: 2017.02.07

佐川光晴著「校長、お電話です!」
(ISBN078-4-575-23909-6 C0093)
を読んだ、
40代の主人公が、
それまで荒れていた中学校に
校長として赴任する。
その1学期間の奮闘の物語である。
管理職としての児童と教員との付き合い方を
考えさせるものであった。
佐川氏の作品にもはずれがない。

2017年2月4日土曜日

13(1468) ダブル・ジョーカー: 2017.02.04

柳広司著「ダブル・ジョーカー」
(ISBN978-4-04-100328-2 C0193)
を読んだ。
D機関のスパイの物語である。
短編集だが、
非常な日本のスパイの物語が面白い。
結城の事故の話も語られる。

2017年2月1日水曜日

12(1467) ボトルネック: 2017.02.01

米澤穂信著「ボトルネック」
(ISBN978-4-10-128781-2 C0193)
を読んだ。
米澤氏の作品である。
SFと日常ミステリー、
少々ホラーが混じった作品である。
複雑な読後感だが、
米澤氏の前に読んだような爽快感はない。
別の作品に期待したい。

11(1466) 宇宙のはじまり、そして終わり: 2017.02.01

小松英一郎・川端裕人著「宇宙のはじまり、そして終わり」
(ISBN978-4-532-26283-9 C1244)
を読んだ。
宇宙の背景放射の第一人者の小松氏を取材して、
そこから学んだことを川端氏がまとめたものだ。
研究者が書くのではなく、
ジャーナリストが書く解説書である。
これはジャーナリズムの重要な役割である。
宇宙背景放射やその周辺科学の
最新情報がわかった。

2017年1月30日月曜日

10(1465) 犬はどこだ: 2017.01.30

米澤穂信著「犬はどこだ」
(ISBN978-4-488-45104-2 C0193)
を読んだ。
面白い。
二人の全く関係のないような捜索が、
実は関係があり、謎が最後の一気に解ける。
二人の視点で交互に語られるので
最初はとっつきにくいが、
読んでいるうちの面白さが伝わる。
読み終わった後にも、
余韻が残る。
これでいいのか、もっと大変なことがおこるのではなどと。
それでいて語りぐちが軽妙だ。
米澤氏の作品で以前読んで挫折している。
もしかしたら、面白さを十分理解する前に
読むのを辞めたのかもしれしれない。

2017年1月27日金曜日

9(1464) ナイト&シャドウ: 2017.01.27

柳広司著「ナイト&シャドウ」
(ISBN978-4-06-293151-9 C0193)
を読んだ。
柳氏の作品は壮大な構想でおもしろい。
移動中に一気に読んでしまった。
SPのヒーローがアメリカのシークレットサービスで研修。
その期間にいろいろな事件が起こるが、
自分の関連する事件となる。
何度もどんでん返しがあり面白い。

2017年1月26日木曜日

8(1463) 絵と言葉の一研究: 2017.01.26

寄藤文平著「絵と言葉の一研究
「わかりやすい」デザインを考える」
(ISBN978-4-568-50507-8 C0070)
を読んだ。
デザイナーの文平氏が
デザイナーになっているこを考えている。
本の装丁のいろいろなバージョン案がおもしろい。
ここまで考えていくのだという気がする。
そしてデザイナーの視点も面白い。

2017年1月25日水曜日

7(1462) 青の数学: 2017.01.25

玉城夕紀著「青の数学」
(ISBN978-4-10-180072-1 C0193)
を読んだ。
数学の物語である。
学生が数学の問題を解いていく。
全国の高校生の数学の合宿が
後半の舞台となる。
その問題が示されるのは少ない。
読みやすさを重視したためだろうか。
数学色をもっとだしていいのかもしれない。
なぞの人物が数名いるが
その謎があかれていない。
治作もあるようだが、
まだ読む気は起きない。

2017年1月21日土曜日

6(1461) ウイルスは生きている: 2017.01.21

中屋敷均著「ウイルスは生きている」
(ISBN978-4-06-288359-7 C0245)
を読んだ。
一線の研究者が書いた2冊目の一般書である。
最初の一冊でもう縦書きの本は
書かないだろうと考えていたそうだ。
私は、ウイルスは生物だと考えているが、
多くの生物学者は生物でないという。
中屋敷氏も生物であるという。
生物の分子レベルのメカニズムと
ウイルスの多様性が明らかになってきて、
境界が不明瞭になってきた。
境界をもうけるより、
境界周辺を解明することが重要だ。
なかなか面白かった。

2017年1月17日火曜日

5(1460) ブラタモリ4: 2017.01.17

NHK「ブラタモリ」制作班「ブラタモリ4
松江出雲軽井沢博多・福岡」
(ISBN978-4-04-104324-0 C0095)
を読んだ。
このシリーズを久しぶりに読んだ。
なかなかよい。
内容を取捨選択をしすぎで、
もう少し取材でしたことを盛り込んでほしい。
知り合いの地質学者がでいてるのに
そのときに出されているであろう内容が
ほんの一部しか使われていない気がする。
もったいない。
このようなぜいたくな
資料の使い捨てをすることがテレビなのか。

2017年1月16日月曜日

4(1459) 下山事件: 2017.01.16

柴田哲孝著「下山事件
暗殺者たちの夏」
(ISBN978-4-396-63470-4 C0093)
を読んだ。
下山事件を詳しく取材した
ノンフィクションを書いた柴田氏が、
今度は、ノンフィクションでは
書けない部分を含めて小説で書いたものだ。
柴田氏の下山事件への関心は、
祖父がもしかすると実行犯ではという
身内の言葉をきっかけにしていた。
そこから柴田氏の取材がはじまる。
小説ではストーリーが自由に作れる。
しかし、ノンンフィクショには
事実の積み重ねによる構成の面白さがあった。
甲乙つけがたい手法だ。

2017年1月10日火曜日

3(1458) 工学部ヒラノ教授と4人の秘書たち: 2017.01.10

今野浩著「工学部ヒラノ教授と4人の秘書たち」
(ISBN978-4-7741-5340-7 C0095)
を読んだ。
今野氏とその周辺の秘書たちを通じて
工学部の教員や秘書の生態を
ヒラノ氏を通じて書かれたものである。
ヒラノ氏が主人公で、
イニシャルを使っているものもあるが
実話のように見える話である。

2017年1月8日日曜日

2(1457) グズリ 2017.01.08

柴田哲孝著「グズリ」
(ISBN978-4-06-219838-7 C0093)
を読んだ。
ハードボイルドとサスペンスのあわさったものである。
ありふれた、どこかで読んだような物語だが、
柴田氏の手にかかると面白い。
久しぶりに柴田氏の小説を読んだ。
しかし、彼の物語はシリーズものが面白いのだが
新しいシリーズを目指しているのだろうか。