2017年1月30日月曜日

10(1465) 犬はどこだ: 2017.01.30

米澤穂信著「犬はどこだ」
(ISBN978-4-488-45104-2 C0193)
を読んだ。
面白い。
二人の全く関係のないような捜索が、
実は関係があり、謎が最後の一気に解ける。
二人の視点で交互に語られるので
最初はとっつきにくいが、
読んでいるうちの面白さが伝わる。
読み終わった後にも、
余韻が残る。
これでいいのか、もっと大変なことがおこるのではなどと。
それでいて語りぐちが軽妙だ。
米澤氏の作品で以前読んで挫折している。
もしかしたら、面白さを十分理解する前に
読むのを辞めたのかもしれしれない。

2017年1月27日金曜日

9(1464) ナイト&シャドウ: 2017.01.27

柳広司著「ナイト&シャドウ」
(ISBN978-4-06-293151-9 C0193)
を読んだ。
柳氏の作品は壮大な構想でおもしろい。
移動中に一気に読んでしまった。
SPのヒーローがアメリカのシークレットサービスで研修。
その期間にいろいろな事件が起こるが、
自分の関連する事件となる。
何度もどんでん返しがあり面白い。

2017年1月26日木曜日

8(1463) 絵と言葉の一研究: 2017.01.26

寄藤文平著「絵と言葉の一研究
「わかりやすい」デザインを考える」
(ISBN978-4-568-50507-8 C0070)
を読んだ。
デザイナーの文平氏が
デザイナーになっているこを考えている。
本の装丁のいろいろなバージョン案がおもしろい。
ここまで考えていくのだという気がする。
そしてデザイナーの視点も面白い。

2017年1月25日水曜日

7(1462) 青の数学: 2017.01.25

玉城夕紀著「青の数学」
(ISBN978-4-10-180072-1 C0193)
を読んだ。
数学の物語である。
学生が数学の問題を解いていく。
全国の高校生の数学の合宿が
後半の舞台となる。
その問題が示されるのは少ない。
読みやすさを重視したためだろうか。
数学色をもっとだしていいのかもしれない。
なぞの人物が数名いるが
その謎があかれていない。
治作もあるようだが、
まだ読む気は起きない。

2017年1月21日土曜日

6(1461) ウイルスは生きている: 2017.01.21

中屋敷均著「ウイルスは生きている」
(ISBN978-4-06-288359-7 C0245)
を読んだ。
一線の研究者が書いた2冊目の一般書である。
最初の一冊でもう縦書きの本は
書かないだろうと考えていたそうだ。
私は、ウイルスは生物だと考えているが、
多くの生物学者は生物でないという。
中屋敷氏も生物であるという。
生物の分子レベルのメカニズムと
ウイルスの多様性が明らかになってきて、
境界が不明瞭になってきた。
境界をもうけるより、
境界周辺を解明することが重要だ。
なかなか面白かった。

2017年1月17日火曜日

5(1460) ブラタモリ4: 2017.01.17

NHK「ブラタモリ」制作班「ブラタモリ4
松江出雲軽井沢博多・福岡」
(ISBN978-4-04-104324-0 C0095)
を読んだ。
このシリーズを久しぶりに読んだ。
なかなかよい。
内容を取捨選択をしすぎで、
もう少し取材でしたことを盛り込んでほしい。
知り合いの地質学者がでいてるのに
そのときに出されているであろう内容が
ほんの一部しか使われていない気がする。
もったいない。
このようなぜいたくな
資料の使い捨てをすることがテレビなのか。

2017年1月16日月曜日

4(1459) 下山事件: 2017.01.16

柴田哲孝著「下山事件
暗殺者たちの夏」
(ISBN978-4-396-63470-4 C0093)
を読んだ。
下山事件を詳しく取材した
ノンフィクションを書いた柴田氏が、
今度は、ノンフィクションでは
書けない部分を含めて小説で書いたものだ。
柴田氏の下山事件への関心は、
祖父がもしかすると実行犯ではという
身内の言葉をきっかけにしていた。
そこから柴田氏の取材がはじまる。
小説ではストーリーが自由に作れる。
しかし、ノンンフィクショには
事実の積み重ねによる構成の面白さがあった。
甲乙つけがたい手法だ。

2017年1月10日火曜日

3(1458) 工学部ヒラノ教授と4人の秘書たち: 2017.01.10

今野浩著「工学部ヒラノ教授と4人の秘書たち」
(ISBN978-4-7741-5340-7 C0095)
を読んだ。
今野氏とその周辺の秘書たちを通じて
工学部の教員や秘書の生態を
ヒラノ氏を通じて書かれたものである。
ヒラノ氏が主人公で、
イニシャルを使っているものもあるが
実話のように見える話である。

2017年1月8日日曜日

2(1457) グズリ 2017.01.08

柴田哲孝著「グズリ」
(ISBN978-4-06-219838-7 C0093)
を読んだ。
ハードボイルドとサスペンスのあわさったものである。
ありふれた、どこかで読んだような物語だが、
柴田氏の手にかかると面白い。
久しぶりに柴田氏の小説を読んだ。
しかし、彼の物語はシリーズものが面白いのだが
新しいシリーズを目指しているのだろうか。