2017年3月30日木曜日

37(1492) ワイルド・ソウル 上: 2017.03.30

垣根涼介著「ワイルド・ソウル 上」
(ISBN978-4-10-132973-4 C0193)
を読んだ。
戦後の食糧難などの事情から
日本政府は多数の移民を南米に送り込んだ。
その募集内容と現実は大きく違っていた。
移民はだまされていた。
しかし、外務省や領事館は無視した。
そんな事情を場面を転換しながら語られていく。
少々複雑な内容であるが、
次の大きな行動への動機が示される。
移民に対する罪と恨みを
日本国に対して晴らしていくという行動がはじまる。

2017年3月27日月曜日

36(1491) 贋作「坊っちゃん」殺人事件: 2017.03.27

柳広司著「贋作「坊っちゃん」殺人事件」
(ISBN978-4-04-382905-7 C0193)
を読んだ。
凝った小説である。
漱石の「坊ちゃん」をもとに、
その直後に事件があり、
それが殺人事件ではないかと
坊ちゃんと山嵐が
3年後に松山にいって調べていく。
すると小説の設定が
いろいろ覆されていく。
思わぬ展開がなされるミステリーとなっている。
不思議が面白い小説であった。

2017年3月24日金曜日

35(1490) 秋期限定栗きんとん事件 下:6 2017.03.24

米澤穂信著「秋期限定栗きんとん事件 下」
(ISBN978-4-488-45106-6 C0193)
を読んだ。
事件が解決するが、
その犯人が二転三転する。
そしていったん分かれた主人公たちが
また戻る。
その戻る理由が示される。
淡々としユーモラスに描かれているが
複雑な伏線が張られている。
面白い。

2017年3月22日水曜日

34(1489) 秋期限定栗きんとん事件 上: 2017.03.22

米澤穂信著「秋期限定栗きんとん事件 上」
(ISBN978-4-488-48105-9 C0193)
を読んだ。
二人の主人公が分かれて
それぞれのペアがスタートする。
そして新聞部の一人が
独自の取材と記事で放火犯の事件に迫る。
しかしそこにはなにか背景がありそうだ。

2017年3月20日月曜日

33(1488) 夏季限定トロピカルパフェ事件: 2017.03.20

米澤穂信著「夏季限定トロピカルパフェ事件」
(ISBN4-488-45101-0 C0193)
を読んだ。
2つの短編、中編で構成されている。
それらが完全にリンクしている。
今めでの主人公が決別を迎える。
それほど大きな事件があった。
この後も続編がある。
楽しみだ。

2017年3月18日土曜日

32(1487) 春季限定いちごタルト事件 2017.03.18

米澤穂信著「春季限定いちごタルト事件」
(ISBN4-488-45101-2 C0193)
を読んだ。
高校生のカップルの謎解き。
この二人が小市民を目指しているが
実はそれは自分たちが持っている
とんでもない能力を隠すためだ。
その能力を使う場目が少しずつ出てくる。
そしてその能力を封じる事情も少し明かされてくる。
なかなか面白い。

2017年3月16日木曜日

31(1486) 涙香迷宮: 2017.03.16

竹本健治著「涙香迷宮」
(ISBN978-4-06-219954-4 C0093)
を読んだ。
いろはのようにかな文字をすべて使って
意味のある文章をつくる。
それを50音すべてつくり、
そこに何重もの暗号を入れている。
それをつくる作者のすごさ。
さらに2つの文章が
逆さに読んでも意味のあるものが出てくる。
最後には、濁音なども加えてもつくっている。
その労力もすごい。
この作者は一体なにものだろうか。
圧倒される。

2017年3月13日月曜日

30(1485) ひと月15万字書く私の方法: 2017.03.12

佐々木俊尚著「ひと月15万字書く私の方法
ITジャーナリストの原稿作成フレームワーク」
(ISBN978-4-567-70867-6 C0095)
を読んだ。
走り書きのような本であった。
走り読みをした。
WZ Editorがあったので読んだが、
特性を活かす内容はなかった。

2017年3月12日日曜日

29(1484) ビックボーナス: 2017.03.12

ハセベバクシンオー著「ビックボーナス」
(ISBN978-4-7966-7481-2 C0193)
を読んだ。
スロットマシーンの攻略のニセ情報を
売って稼ぐ悪徳業者、
製造会社の中の悪だくみをする社員。
そこから稼ごうとするヤクザ。
いろいろな複雑な人間関係が絡み合う。
犯罪小説である。
「このミス」大賞をとった作品だ。
話は面白いが私には合わなかった。

2017年3月11日土曜日

28(1483) 八月のまぼろし: 2017.03.11

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が向かっている
八月のまぼろし」
(ISBN978-4-04-103006-6 C0193)
を読んだ。
久しぶりのシリーズを読んだ。
いつもの展開だが、
米澤氏などの複雑で緻密な
伏線の作品を読んでいると
ストーリに少々物足りなさを感じる。
しかし、この作品の特徴は
ほのぼのとしている点である。

2017年3月9日木曜日

27(1482) トランプ殺人事件: 2017.03.09

竹本健治著「トランプ殺人事件」
(ISBN4-10-144601-6 C0193)
を読んだ。
ゲーム三部作の最後のものである。
彼のミステリーは複雑である。
複雑な暗号。
作中作。
殺人か自殺か。
なかった殺人事件なのか。
非常に複雑な内容である。
頭が覚めているときでないと
面白が分かりにくいだろう。

2017年3月7日火曜日

26(1481) ふたりの距離の概算: 2017.03.07

米澤穂信著「ふたりの距離の概算」
(ISBN978-4-04-100325-1 C0193)
を読んだ。
2年生になった登場人物たちが
マラソン大会にでる。
新入部員が仮入部したが、
正式入部する直前にやめていく。
その謎をマラソン中に解くというシナリオである。
そこにはられたいくつもの伏線がおもしろい。
文庫本はこれですべて読み切った。

2017年3月5日日曜日

25(1480) 囲碁殺人事件: 2017.03.05

竹本健治著「囲碁殺人事件」
(ISBN4-309-40126-0 C0193)
を読んだ。
ゲーム三部作の最初の作品である。
竹本の作品は、動機も、状況も、方法も
解決さえ、難しい。
しかし、なぜが読ませる筆力がある。
ゲーム三部作の最後の作品が残っている。

2017年3月4日土曜日

24(1479) 奇跡のロックバランシング: 2017.03.04

ピーター・ジュール著「あなたもできる!
奇跡のロックバランシング」
(ISBN974-4-875650629-3 C0070)
を読んだ。
ただ石をつむ。
それだけだが、思わぬバランスで
それが達成されると
驚異と感嘆が生まれる。
そのコツを書いた本である。
実際には自分でやって体得するしかない。
そのコツとは物理学の原理に基づいてものだが、
やってみると難しいのだろう。
バランスの取れた瞬間をいかに感じ取るかだ。
今度、調査にいったら試してみたい。

2017年3月2日木曜日

23(1478) 遠まわりする雛: 2017.03.02

米澤穂信著「遠まわりする雛」」
(ISBN97804-04-427104-6 C0193)
を読んだ。
高校の古典部の1年生が
おこる小さな出来事をミステリーにしている。
短編としていろいろな話題が
上質のミステリーになっている。
そして前編までの小さなエピソードが
取り上げられている。
そんな気遣いも
連続して読んでいると楽しい。
続編もまだあるので読み続けよう。