2005年6月30日木曜日

21(205) よくわかる最新宇宙論の基本と仕組み: 2005.06.30

竹内薫著「よくわかる最新宇宙論の基本と仕組み」
(ISBN4-7980-1035-9 C0044)
を読んだ。
この本には、宇宙論に関する最新情報が
盛り込まれているので参考になる。
竹内氏の本や訳書はよく目にする。
そして、わかりやすく書かれている。
ただくだけた書かれ方が気になるところだが、
これも個性であろう。
当面の最新情報の参考書および
重要サイトへの入り口として
重宝しそうである。

2005年6月5日日曜日

20(204) アフォーダンス: 2005.06.05

佐々木正人著「アフォーダンス」
(ISBN4-00-006512-2 C0311)
を読んだ。
同じ著者の別のアフォーダンスに関する本を読んで、
続きで読み出しが、
抽象的過ぎて理解できずに、一時読むのをやめていた。
しかし、取り出して再び読み出したものである。
やはりいってることが良く理解できない。
何か新しいことを言わんとしているのだが、
それが伝わらない。
それはもしかすると、たいしたことがないのか、
それとも伝えるすべが悪いのか、
それとも読む私が馬鹿なのかわからない。
いずれてにしても、もう少しわかりやすく
伝えられないものだろうか。
「アフォーダンスは物事の物理的な性質ではない。
それは「動物にとっての環境の性質」である。
アフォーダンスは知覚者の主観が構成するものではない。
それは環境の中に存在する、
知覚者にとって価値のある情報である。」
少なくとも私には、何か面白そうなこと、
新しそうなことがありそうに思えるのだが、
それがわからない。
残念である。

19(203) キューブサット物語: 2005.06.05

川島レイ著「キューブサット物語」
(ISBN4-7678-0399-3 C0095)
を読んだ。
大学生が小さいけれども本物の人工衛星を手作りして
実際に打ち上げ運用していったものを
取材したドキュメントである。
4年ほどに及ぶ製作から打ち上げまで、
学生たちが行った苦労や経験を取材したものである。
打ち上げのキャンセルや延期など、
苦労の大半は、しなくてもいいものである。
それがいい経験であったと美談とされて語られている。
考えてみると、それは大人の現実社会が生み出した、
暗い面を学生たちが経験していくものである。
苦労は、大人の側の都合によって生じたものである。
それが現実社会で、社会勉強と割りきるべきものだろう。
しかし、私は、大学というというところは、
実社会でない環境で、
実社会を意識しながら学ぶ場だと思う。
だから思い切ったことも、突拍子もないこと、
現実離れしたことも、さらには失敗も許されるのである。
学びを実社会のしきたりで行うのは、私は好きではない。
インターンシップなどで、
学生がボランティアやアルバイトのように、
会社に一時的に出向して、
社会経験をつむことを盛んに行われている。
そんな経験は4年後には誰もが嫌というほど、
そして一生経験しなければならない。
そんなのは社会に出てからすればいい。
それよりももっと純粋な部分を、大学という場では
学び経験しなければならないのではないだろうか。