地質学と科学教育、そして哲学に興味を持った私がつれづれなるままに読んだ本を記録しています。
今村翔吾著「夏の戻り船 くらまし屋稼業」を読んだ。阿部将翁は長年幕府の採薬使の役目を担っていた。高齢なって今、本草家がつぎつぎと攫われている。幕府は将翁を高尾山麓にある隠し薬園に軟禁した。守りは薬園奉行、道中奉行、御庭番。くらまし屋の他に、拐かしている謎の集団も将翁を狙っている。将翁のくらまし屋への願いは、死ぬ前に生まれ故郷に船で帰りたいとのことであった。