2024年8月30日金曜日

065(2273) 永遠についての証:2024.08.30

岩井圭也著「永遠についての証」
を読んだ。
数学の数覚に秀でた天才の瞭司と
その恩師と親友たちの物語である。
大学に残った瞭司は
恩師、親友と離れ離れになり
数学だけを生きがいだが
苦悩の後、死んでしまう。
友人の熊沢が遺族からノートをもらった。
6年後にそのノートを開いたら、
未解決問題のコラッツ予想を
解いたと書かれている。
いくら読んでも理解できない。
恩師や親友と乗り組んでも理解できない。
仕方なく数百ページの証明をネットに公開する。
瞭司のコラッツ予想の証明は
2ページの終わっているのに
大半は新しい数学を作るための作業であった。
面白いが、後半の悩む瞭司の姿は重く苦しい。

2024年8月28日水曜日

064(2272) 駐在刑事 尾根を渡る風:2024.08.28

笹本稜平著「駐在刑事 尾根を渡る風」
を読んだ。
元刑事で奥多摩の派出所勤務の江波が
次々と事件に関わっていく短編集である。
のんびりとした田舎暮らしの中で
事件が起こるが、
その事件もなんとなく
ほのぼのとしたものになっている。
シリーズはこれ終わりのようだ。

2024年8月27日火曜日

063(2271) 駐在刑事:2024.08.25

笹本稜平著「駐在刑事」
を読んだ。
主人公の江波は警視庁捜査一課の刑事であった。
参考人が疑われたことを苦に
取りしべ中に自殺した。
管理官から、その責任を取らされた。
所轄の刑事に左遷とされたが
奥多摩の水根駐在所に空きがあったので
刑事をやめて駐在所勤務になった。
そこで次々と起こる事件に取り組んでいく。
田舎の人情や奥多摩の景色や山の描写も多い。
短編集であるが、なかなかいい。

2024年8月22日木曜日

062(2270) QED 竹取伝説:2024.08.22

高田崇著「QED 竹取伝説」
を読んだ。
昔話の竹取物語になかに隠されている秘密。
山村の2つの村で
昔から死者が多い。
その地には、笹姫様の手毬唄があった。
笹、竹、かぐや姫など、
昔の日本の社会にあった
因習に由来してる
という説にもどついて展開される。
なかなかおもしろい。

2024年8月17日土曜日

061(2269) カジノを破産させた男たち:2024.08.17

 牧野武文著「カジノを破産させた男たち:
ブラックジャックとルーレットの必勝法 レトロハッカーズ」
を読んだ。
カジノでは胴元が勝つようになっている。
しかし、少しの確率の差を利用して勝つ人がいた。
それを防止するカジノ側の作戦もある。
そんな攻防が書かれている。
しかし、ギャンブルはしないので
確率の話として読んだ。

2024年8月16日金曜日

061(2268) マングースの尻尾:2024.08.16

笹本稜平著「マングースの尻尾」
を読んだ。
ヨーロッパで武器商人をしている戸崎が主人公の
短編連作である。
ライバルでフランス情報局の大物
マングースに対抗して復讐していく。
殺された相棒の娘と情報屋の仲間と
マングースに対抗していく。
連作でマングースへとだんだんと迫っていく。
なかなかおもしろい。

2024年8月12日月曜日

060(2267) QED 式の密室:2024.08.12

高田崇著「QED 式の密室」
を読んだ。
陰陽師が密室で殺害されていた。
その後、二人の関係者も死んでいく。
陰陽師の起こりから、
それぞれの意味まで解説される。
そのような歴史的な説明から、
密室事件の謎が解けていく。
不思議な内容であるが、
いつものように展開がおもしろい。

2024年8月9日金曜日

059(2266) そろばん、計算尺、機械式計算機:2024.08.09

牧野武文著「そろばん、計算尺、機械式計算機:
ネーピアの対数とパスカルの計算機 レトロハッカー」
を読んだ。
桁数の大きな掛算、割算をいかに簡単にするか。
天文学者たちは苦労していた。
そこで、ネーピアは、最初ネーピアの骨を発明し
その後、対数を使うことで
足し算引き算に還元できることを発見した。
それが計算尺へとつながった。
またパスカルも機械式計算機を発明した。
原理は素晴らしいものであったが、
商品化したがほとんど普及しなかった。

2024年8月8日木曜日

058(2265) グリズリー:2024.08.08

笹本稜平著「グリズリー」
を読んだ。
立てこもり襲撃でSITが射殺した。
北海道で自衛隊の輸送トラックが襲われ、武器が盗まれる。
東京で過激派の爆発で襲われる。
浮かんできたのは自衛隊の幹部候補で退職した人物。
立てこもり事件の生き残りであった。
犯人は警察でグリズリーと呼ばれるが
まったく実態がつかめない。