2024年8月30日金曜日

065(2273) 永遠についての証:2024.08.30

岩井圭也著「永遠についての証」
を読んだ。
数学の数覚に秀でた天才の瞭司と
その恩師と親友たちの物語である。
大学に残った瞭司は
恩師、親友と離れ離れになり
数学だけを生きがいだが
苦悩の後、死んでしまう。
友人の熊沢が遺族からノートをもらった。
6年後にそのノートを開いたら、
未解決問題のコラッツ予想を
解いたと書かれている。
いくら読んでも理解できない。
恩師や親友と乗り組んでも理解できない。
仕方なく数百ページの証明をネットに公開する。
瞭司のコラッツ予想の証明は
2ページの終わっているのに
大半は新しい数学を作るための作業であった。
面白いが、後半の悩む瞭司の姿は重く苦しい。