2008年6月25日水曜日

43(410) ごめん!: 2008.06.25

中村修二著「ごめん!」
(ISBN4-478-70327-2 C0036)
を読んだ。
中村氏が、自分の東京高裁における
若い判決のでた裁判についてかったものだ。
日本の技術者の地位に一石を投じたが、
それは、司法制度の壁に阻まれ、
思うように言ってないことを伝えている。
彼ならではの論理の強引さ飛躍がはあるが
いいたいことはよく分かる。
同世代人として、彼には研究でがんばって欲しい。
そして研究者として日本に対して
発言を続けてもらいたいものだ。

2008年6月21日土曜日

42(409) 『地球温暖化』論に騙されるな!: 2008.06.21

丸山茂徳著「『地球温暖化』論に騙されるな!」
(ISBN978-4-06-214721-7 C0095)
を読んだ。
わが意を得たりという書物であった。
強引さ、詰めの甘さ、論理の飛躍もある
相変わらずの丸山節であった。
しかし、そのような問題点を差し引いても、
そこには彼なりの説得力のある
論理が展開されている。
実際に彼は研究者を動員して、
研究データを集める努力をしている。
春の惑星地球合同学会でも
セッションを開いて議論をしている。
なぜ、地質学者が今まで
地球温暖化に、反論しなかったのか、
私は不思議でならなかった。
地球の歴史を見ると、
人為でない温暖化、寒冷化が一杯あった。
その原因究明もなされないまま、
現在の地球温暖化を騒ぎ、
二酸化炭素を犯人扱いしている。
私は常に疑問を感じ、
講義でもその点をいろいろ述べてきた。
それが、今丸山氏が学問として展開しようとしている。
もちろん反主流派の集合になるだろう。
しかし、一線級の研究者が最先端の研究手法と考えで
試料を分析・観測機器などでデータを集めながら、
シミュレーションも修正しながら、
学問としていく行動が始まった。
研究者は学問で勝負しなければならない。
そこには、自由で何者にも縛られない発想、
どんな結論でっても阻害されることなく
公開される場を提供すべきであろう。
丸山氏がそんな状況を作ってくれることを願っている。
彼がいれば、賛否両方の一流の研究者が
学問として議論できるような気がする。
そんな気運が日本から生まれれば素晴らしいことだ。
久しぶりに刺激的な本であった。

2008年6月17日火曜日

41(408) 負けてたまるか!: 2008.06.17

中村修二著「負けてたまるか!」
(ISBN4-02-259848-4 C0340)
を読んだ。
久しぶりに中村氏の本を読んだ。
あいかわらずの中村節である。
裁判やアメリカの大学での生活、研究についての
様子がいろいろ知ることとができた。
週刊誌に連載したものを大幅に書き直したものだ。
彼が愛媛県の大洲市の出身だったのは、
興味が引かれた。
勝訴までの話だが、
現在を知りたいものだ。

2008年6月13日金曜日

40(407) 疑似科学入門: 2008.06.13

池内了著「疑似科学入門」
(ISBN978-4-00-431131-7 C0240)
を読んだ。
池内氏のホンはいろいろ読んでいる。
彼が疑似科学について分類し、
それぞれの問題点を指摘している。
地球環境のような複雑系は
科学的に決着のみていない問題への対処も考えている。
著者自身も書いているが、
まだ練れていない点がある気がする。
しかし、このような問題は、
私自身も、まだ判断できない、
対処できないものでもある。
予防措置原則は
私も現在たどりついている対処法であるが、
それを池内氏もいっているので、心を強くした。

2008年6月7日土曜日

39(406) カンブリア爆発の謎: 2008.06.07

宇佐美義之著「カンブリア爆発の謎」
(ISBN978-4-7741-3417-8 C0045)
を読んだ。
チャンジャンの成果を中心に
カンブリア大爆発のまとめたものだ。
最新のデータをいろいろいれているので、
興味深かったが、
個々の種のスケッチは直感的でわかりよく
非常に効果がある。
その記載は専門家やマニア以外には
あまり興味がない内容である。
まあ、久しぶりにカンブリア紀だけの
内容の書を読んだ気がする。

38(405) 情報は一冊のノートにまとめなさい: 2008.06.07

奥野宣之著「情報は一冊のノートにまとめなさい」
(ISBN978-4-901491-76-1 C0034)
を読んだ。
小さいなA6(文庫本サイズ)のノートに
何でも日付をつけて書き込み、
その日付とキーワードをつけて
テキストファイルで管理するというものである。
簡単である。
私は、B5サイズのノートである。
しかしテキストファイルを作っていない。
だいたいいつごとのことがというので、
思い出して探し出す。
それにあまりノートにメモいっぱい書かなくなった。
必要なら直接パソコンに打ち込んでいる。
しかし、いつでもメモを取るというのは重要である。
できれば歩いているときもそうしたいものだ。
それがなかなかできないので
悩みなのだ。
備忘録をどうするかである。
このような本を読むと
いつもそこに戻るような気がする。
それでいいのかもしれない。
そのような啓発書とすればいいのだ。