2006年3月27日月曜日

9(250) 地震のすべてがわかる本: 2006.03.27

土井恵治監修「地震のすべてがわかる本」
(ISBN4-415-02590-0 C2040)
を読んだ。
一般的な内容で、あまり詳しいことがなく、
直接の参考になることはあまりなかった。
しかし、網羅的なので手元においておこう。

2006年3月25日土曜日

8(249) 音読と計算で子供の脳は育つ: 2006.03.25

川島隆太・川島英子著「音読と計算で子供の脳は育つ」
(ISBN4-576-03079-5 C0077)
を読んだ。
脳科学で有名な川島氏の自分の4人の子供の
子育てについての話である。
脳科学以外の部分については、
普通の親としての子育ての話である。
川島氏だからこのような本が出るのである。
まあしかし、医者で脳科学者であっても
普通の親であるということだ。

7(248) なぜ貝の化石が山頂に?: 2006.03.25

アラン・カトラー著「なぜ貝の化石が山頂に?」
(ISBN4-86029-116-6 C0044)
を読んだ。
地質学の先達として地層累重の法則や
面角一定の法則などを発見した。
そしてなにより、聖書職者でありながら
最終的に聖書に書かれた
激変説を否定する理論の礎をつくったのである。
彼の地質学の業績というべき
「固体について」を見たくなった。
しかし、これは、かれの「固体論」のための
概略であるという。
それを見たかったが、彼はそれを完成させずに、
聖職者となって一生を終える。
幸い「固体について」は
ステノ研究者の山田俊弘氏の「プロドロモス固体論」が
日本語訳としてあるのでそれを手に入れよう。

2006年3月6日月曜日

6(247) 絶滅のクレーター: 2006.03.06

ウォルター・アルヴァレズ著「絶滅のクレーター」
(ISBN4-7948-0333-8 C0044)
を読んだ。
K-T境界の隕石説を父のルイスと共に
唱えた地質学者である。
地質学者として、隕石説にいたる考えの
変遷を述べたものである。
偉大な父とうまく協調した研究をした。
10年以上に及び学界での激しい議論。
その矢面に父は立ち、そして成果を上げながら
それを楽しんでいた。
慎重で、着実で、地質学を愛する息子が
どう考えていたのかがあまり表に現れなかった。
そしてこの本を発見して、
息子の考え方が少し見えてきた。
慎重で控えめで他の人を配慮する地質学者であった。
そして、自分の考えで研究を進めていた。
父の一般書「恐竜はなぜ絶滅した」を読んで、
隕石説の集大成ともいうべき
「白亜紀に夜が来る」を読んだ。
その間の人間ドラマを
中心人物の地質学者が埋めてくれる本であった。
内容、構成にいろいろ不満はあるが、
この本の重要性は損なわれない。
重要な本である。