2023年6月30日金曜日

044(2163) 怪物のささやき:2023.06.30

久住四季著「異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 怪物のささやき」
を読んだ。
「羊たちの沈黙」を思わせる。
しかし主人公は新米刑事の氷膳莉花である。
知り合いの管理官から内密に犯罪者への
接触を依頼される。
犯罪者は大学の准教授で気鋭の犯罪心理学で
自身のデータ収集のために
犯罪も辞さず、死刑判決を受け、
医療刑務所の特別室「研究室」に隔離さている。
その知識のプロファイル力は優れている。
そのプロファイルに基づいて犯人にたどり着くが、
犯人が殺された。
謎が深まっていく・・・。

2023年6月27日火曜日

043(2162) ジョン・マン 6:2023.06.27

山本一力著「ジョン・マン 6 順風編」
を読んだ。
学校を卒業した後、最初の航海からはじまる。
二等航海士として乗船する。
捕鯨船でもあるが、
珍品収集の依頼も受けている。
しかし、船長の体調がどうも思わしくない。
副船長と協力して航海を進めていく。
ハワイの仲間の消息を聞く。

2023年6月24日土曜日

042(2161) 呪護:2023.06.24

今野敏著「呪護」
を読んだ。
警察小説と伝奇小説を合体したものである。
特別な宗教での争いを背景にした
傷害事件が起こる。
加害の男子高校生と、被害少女高校生、
被害者であり加害者である高校教師がいる。
それぞれの証言が噛み合わず、
事情があり、それが宗教を背景になっている。
今野敏の小説は面白い。

2023年6月22日木曜日

041(2160) ジョン・マン 5:2023.06.22

山本一力著「ジョン・マン 5 立志編」
を読んだ。
万次郎は2月からアカデミーに通い出した。
親代わりのホイットフィールド船長は
新造の捕鯨船の船長に請われ出向することになった。
その間、万次郎は樽づくり職人の元で
住み込みで修行をすることになった。
その職人は、偏屈で厳しいものであった。
それを承知で弟子に入った。
そこで唯一の弟子がバディになっていく。

2023年6月21日水曜日

040(2159) コールド・ファイル:2023.06.21

山邑圭著「コールド・ファイル 警視庁刑事部資料課・比留間怜子」
を読んだ。

警視庁刑事部資料課には、
捜査一課で問題を起こした3名がいる。
業務は過去の解決済み事件の資料を
ただただデータ入力するだけである。
その資料の中に、
なぜか未解決事件のファイルもあった。
玲子が学生時代に
先輩モデルとして信頼していたマリの
殺人事件のファイルがあった。
気になって調べはじめた。
後輩の原田と
その事件で責任をとって
やめさせられた元刑事が
捜査を手伝いはいじめた。
謎の人物からの情報提供もあった。
途中から合同捜査になった。
犯人は意外な人物であった。

2023年6月20日火曜日

039(2158) ジョン・マン 4:2023.06.20

山本一力著「ジョン・マン 4 青雲編」
を読んだ。
万次郎は基礎学力をつけるために、
小学校に入学した。
年下の子どもたちと
学びながら交流ができていく。
ライバルもでき、友人もでき成長していく。
2ヶ月で小学校を卒業して
次は航海士養成の入学試験を目指す。
しかし、年齢が満たず、
試験が受けられない。
だが、船長の交渉で、
受験だけは可能になった。
合格したら半年後ではあるが
入学が許可されことになった。
そして80名以上の受験者で
20名の合格者しかでない難関を
3位で合格を果たした。

2023年6月19日月曜日

038(2157) 秋葉原先留交番ゆうれい付き:2023.06.19

西條奈加著「秋葉原先留交番ゆうれい付き」
を読んだ。
デブのオタク警官、長身のイケメン警官、
そして足だけの幽霊。
オタクだが東大卒の切れ者。
イケメンだが頭が少々足りない。
幽霊は生きていたときは美人だが
足だけでコミュケーションが困難。
三者が秋葉原の交番を舞台に
次々と起こる事件を解決していく。
三者の個性と幽霊の過去が
少しずつ明らかになっていく
連作ミステリーである。

2023年6月12日月曜日

037(2156) ジョン・マン 3:2023.06.12

山本一力著「ジョン・マン 3 望郷編」
を読んだ。
ついに3年間の漁を終えて
ジョン・ハウランド号は、
ニューベッドフォード港にたどり着く。
港で、万次郎のこれまでの航海の回想と、
土佐での徳左衛門が
5人の生存を信じての行動が描写される。
この巻は、時間的には行き来する
断片的な回想が綴られる。

2023年6月9日金曜日

038(2157) 隠居すごろく:2023.06.09

西條奈加著「隠居すごろく」
を読んだ。
糸問屋の6代目を還暦を機に引退した。
隠居宅で住みはじめたが何をしていいか
わからなくなっている。
そこに孫が出入りして、
第二の人生のすごろくが動き出す。
はじめて読む作家だが、面白い。
時代小説を書いているようだが、
今後いくつか読んでみたい。

2023年6月6日火曜日

037(2156) 継続捜査ゼミ2 :2023.06.06

今野敏著「エムエス 継続捜査ゼミ2」
を読んだ。
小早川教授の5名のゼミ生が
冤罪事件をテーマに演習を進める。
一方、大学は学祭でミスコンがあるが
ミスコンの反対派のリーダーが襲われ怪我をする。
小早川が容疑者にされていく。
その捜査もゼミ生が進めていく。
しばら間が空いて読んだがなかなか面白かった。
大学には竹芝教授のような本の森に住む教員も実在する。

2023年6月5日月曜日

036(2155) ジョン・マン 2:2023.06.05

山本一力著「ジョン・マン 2 大洋編」
を読んだ。
鳥島に漂流した宇佐浦の漁師5人は
5ヶ月後、捕鯨船ジョン・ハウランド号に
助けられた。
怪我をしていた重衛も手術で回復した。
万次郎は、英語を少しずつ覚え、
船長や乗組員に可愛がられれる。
ハワイに寄港したとき4人は下船したが、
万次郎は捕鯨船に残る。
そして自慢の遠目で信頼を買っていく。

2023年6月3日土曜日

035(2154) マーダーズ:2023.06.03

長浦京著「マーダーズ」
を読んだ。
必要な殺人、殺人が人を救う。
そんな殺人をしていく個人と
影のグループが対決する。
いろいろな立場の殺人者が出てくる。
だからマーダーズなのだ。
一人での殺人者が
殺された身内の依頼(脅迫)を受けて
刑事ととも犯罪を追いかける。
複雑な構造だが、
罪と罰、生と殺人などについて
考えさせられる。