2020年12月27日日曜日

103(1953) 空海の哲学:2020.12.27

竹村牧男著「空海の哲学」

を読んだ。

空海の哲学を「即身成仏」について

概要をまとめたものである。

仏教の歴史、密教の概要、

そして後半が空海の「即身成仏義」を解釈したものである。

空海が以下に天才的な頭脳と

教義に関する理解を持っていたかがよく分かる。

また、仏教がもっている哲学的世界の深さ、

そして文字に込められた深い思索がわかる。

仏教哲学について今後も考えていく必要がありそうだ。

近代の西洋哲学より納得できるような気がする。

2020年12月22日火曜日

102(1952) 地球は特別な惑星か?:2020.12.22

 成田憲保著「地球は特別な惑星か? 

地球外生命に迫る系外惑星の科学」

を読んだ。

系外惑星に関する研究の現状をまとめた本である。

ちょうど書いている本の参考になるものであった。

今後の探査の計画も示されているため

詳細への期待もある。

2020年12月13日日曜日

100(1950) 哲学入門:2020.12.13

戸田山和久著「哲学入門」

を読んだ。

二度目の挑戦であった。

語り口調が読みやすく、文体も好みである。

「序 これがホントの哲学だ」は面白く、

読んでいこうと期待できる。

以下、章として意味、機能、情報、表象、目的、自由、道徳

と続く。

扱っているものが「ありそでなさそでやっぱりあるもの」という

少々不思議なテーマまである。

しかし、最新の哲学的議論が紹介されている。

まさに哲学入門である。

なのに、第1章は読み切るのだが、

第2章になると興味が続かない。

どうしてだろう。

前回は紙の書籍でも第1章まで、デジタルでも同じであった。

だが、「人生の意味─むすびにかえて」と

「参考文献と読書案内」は読んだ。

戸田山氏は科学哲学者でもあるが他の書も書いているので、

別の書でチャレンジしてみたい。

2020年12月9日水曜日

099(1949) 人類と気候の10万年史:2020.12.09

中川毅著「人類と気候の10万年史 

過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか」

を読んだ。

水月湖の年縞の研究者のまとめた

気候変動の研究成果である。

専門は花粉化石による環境解読だ。

14万年分の1年毎の記録が

日本の福井県に存在している。

その地の14万年分の

その時代の物質が手に入る。

非常に貴重である。

現在の分析技術をもってすれば

年単位の情報が読み取れる。

氷期と間氷期の変化、

最終氷期から間氷期への変化が

詳細に読み取れる。

そこから何を考え、どう行動するのかは

現在の人類に与えられた使命だ。 

2020年12月6日日曜日

098(1948) 救命拒否:2020.12.06

鏑木蓮著「救命拒否」

を読んだ。

救命医が講演中に爆発に巻き込まれた。

駆けつけた救急救命士に、

まだ息があった救命医は自分のブラックダグをつけろといった。

捜査で救命医は尊敬されこそはするが、

恨まれるようなことはない人格者であった。

犯人はだれか。

捜査を昔の事故における救命医のブラックダグによって

死んでしまった人物の周辺に何かあることがわかってきた。

2020年11月29日日曜日

097(1947) 静かな月夜の不確かなこと :2020.11.28

 赤井五郎著「静かな月夜の不確かなこと 」

を読んだ。

シリーズ第三作である。

前作の後日の話である。

第1作で出てきたリーラという娘が出てくる。

前作で死んだ双一郎がその後どうなったのか、

ティティアと双一郎との新しい関係ができている。

そして第2作で死んだはずの京子も最後に登場する。

不思議な世界観でミステリーが展開されていく。

2020年11月25日水曜日

096(1946) 正義の天秤:2020.11.25

大門剛明著「正義の天秤」 

を読んだ。

名門で巨大な法律事務所の創設者が

亡くなったことで、

その部所の存続が危ぶまれている。

そこでもと医師だったが

海外で弁護士として活躍している

鷹野和也を招聘し、

部の全権委任した。

すると多くの所属弁護士を解雇した。

残ったのは、有能な事務員と

癖のある弁護士ばかりだった。

短編集だが、それぞれ面白い。 

2020年11月20日金曜日

095(1945) 月なき夜の幸せなこと:2020.11.20

赤井五郎著「月なき夜の幸せなこと」 

を読んだ。

前作の数年後の話である。

設定が架空の世界、時代のファンタジーで

内容はミステリーでもサスペンスでもある。

最後には、京子が双一郎のために自己犠牲になる。

その後が気になる終わりである。

2020年11月15日日曜日

094(1944) 蝶の力学:2020.11.15

 麻見和史著「蝶の力学 警視庁殺人分析班」 

を読んだ。

首の傷には青い花が刺されていた。

資産家の惨殺死体が見つかる。

妻は行方不明で、怪我をおっているようだ。

いつもの殺人分析班が調査に当たるが、

鷹野が塔子の目の前の暴漢に襲われ負傷する。

今回は筋読み鷹野を欠いて犯人逮捕を目指すことになる。

2020年11月12日木曜日

093(1943) 五体不満足:2020.11.12

 乙武洋匡著「五体不満足 完全版」 

を読んだ。

以前にも読んだ本だが、

内容は一部は覚えているが

なかりわすれていたため、新鮮に読めた。

校務に使う予定のなので、

急遽購入して読んだ。

2020年11月7日土曜日

092(1942) 青い月夜の特別なこと:2020.11.07

赤井五郎著「青い月夜の特別なこと」 

を読んだ。

ミステリー仕立てであるが、

不思議な世界観もったファンタジーである。

ミステリー自体は簡単に処理される。

それより世界観が興味深い。

3部作のシリーズとなっている。 

2020年11月5日木曜日

091(1941) カムイの剣 5:2020.11.05

 矢野徹著「カムイの剣 5」 

を読んだ。 

アメリカ、ロシア、フランス、イギリス、ロシア、プロシアなど

極東の利権と日本を利用しようとする各国の動きが激しい。

そんな国際状況を説明しながら、

催眠術師ラスプーチン一族の状況も進む。

今後が気になっているところだ、

ここで本書は終わっている。

残念なことになっている。

2020年11月2日月曜日

090(1940) ブルーネス:2020.11.02

 伊与原新著「ブルーネス」 

を読んだ。

東日本大震災で矢面に立たされ、

地震研をやめた研究者が主人公である。

津波を手軽で、リアルタイムで観測し

実際のデータで計算して津波予測をする、

そんなシステムを開発していく、

はみだしものの研究者の物語である。

解説に巽好幸さんが

著者の研究についても紹介されている。 

2020年10月28日水曜日

089(1939) べらぼうくん:2020.10.28

 万城目学著「べらぼうくん」 

を読んだ。

大学生から小説家になりまでのエッセイである。

筆が遅いこと、それは2つの仕事ができないという

自身の性格のためである。

小説を書くための苦労?も紹介されている。

寡作な作家だが、

次なる小説を期待しているのだが、

気長に待つしかなそさうだ。

2020年10月25日日曜日

088(1938) カムイの剣 4:2020.10.25

矢野徹著「カムイの剣 4」 

を読んだ。 

カムイを殺害しようとする組織がでてきた。

日本からアメリカへ向かう日本の

幹部と留学生の乗る巨大船で起こそうとした。

それをカムイみずから阻止した。

日本、アメリカだけでなく、

明治維新直後の正解情勢が書かれている。

2020年10月24日土曜日

087(1937) 聖者の凶数:2020.10.24

麻見和史著「聖者の凶数 警視庁殺人分析班」 

を読んだ。 

警察小説のシリーズの第5作である。

4つの連続殺人事件が起こった。

犯人像が性格異常者、怨恨、

消防関係者など変化していく。

4つの殺人の中には

別の目的の事件が混在していた。

その目的は、過去のあった犯罪と

止むに止まれぬ事情が関係していた。

2020年10月20日火曜日

086(1936) カムイの剣 3:2020.10.20

 矢野徹著「カムイの剣 3」 

を読んだ。 

明治維新以降の次郎と政府との

関わりがストーリーとなっている。

明治の史実を可能な限り再現しながら、

進められている。

小説の体をとっているが、

史実を追っているのが中心のような小説である。

司馬遼太郎の小説、

特に「空海の景色」に似ている。

2020年10月16日金曜日

085(1935) SE神谷翔のサイバー事件簿3:2020.10.16

 七瀬晶著「SE神谷翔のサイバー事件簿3」

を読んだ。

3つの短編と電子版の特別編が掲載されている。

いつものよう事件を軟弱なSE神谷が解決していくが。

しかし、「光の道」とそこに関係している

黒川とその妹の美咲の関係や経緯が全く不明であった。

最後の特別編で紹介される。

しかしもう少しじっくりと丁寧に

説明して解決したほうがいいのだが。

2020年10月11日日曜日

084(1934) カムイの剣 2:2020.10.11

矢野徹著「カムイの剣 2」

を読んだ。

1に続いて、2も一気読みとなる。

次郎は蝦夷でアイヌを救う男になっている。

次郎は親を殺された恨みで天海に復讐に燃える。

知床からカムチャツカ、北米大陸、そして秘宝をみつける。

そして身分を貴族の富豪に変え、日本に戻る。

そして天海と背後にある謎を追う。

2020年10月10日土曜日

083(1933) カムイの剣 1:2020.10.10

矢野徹著「カムイの剣 1」

を読んだ。

以前、読んだはずだが、全く忘れている。

その時面白いと思っていたので、再読し始めた。

面白くて一気に読みする。

久しぶりのことである。

江戸時代末期の下北からつれてこられた肉親殺しの

汚名をかぶせされた次郎が函館で忍者に仕込まれる。

北海道を舞台にした、アイヌと和人との混血の青年の物語である。

キャプテン・キッドの財宝の謎がその青年がにぎっている。

2020年10月9日金曜日

082(1932) SE神谷翔のサイバー事件簿2:2020.10.09

七瀬晶著「SE神谷翔のサイバー事件簿2」

を読んだ。

インターネットのサイバー犯罪に関する

短編3つからなる。

警視庁生活安全部長の誘拐事件、

サーバーのセキュリティの穴をついた

社内のドタバタに巻き込まれる事件、

カルトに見せかけた詐欺

の3つがある。

物語としては深みがないが、

ハッカーのミステリは、あまり読んだことがないので

なかなか面白い。

2020年10月6日火曜日

081(1931) 女狐:2020.10.06

黒崎視音著「警視庁心理捜査官 公安捜査官 柳原明日香 女狐」

を読んだ。

柳原明日香の公安捜査官時代の物語である。

柳原は公安から捜査一課へ転属してきた。

しかし、そこには公安の

スケープゴートになった事件がある。

その顛末を書いた物語である。

沈着冷徹で深慮で公安全体を騙す。

女狐たる所以の反撃をする。

しかし、魅力的な人物である。

2020年10月4日日曜日

080(1930) SE神谷翔のサイバー事件簿:2020.10.04

七瀬晶著「SE神谷翔のサイバー事件簿」
を読んだ。
短編3話からなる。
新米SEの神谷翔がくる。
即戦力のはずが、実務能力がなく
仕事もあまりできない。
しかし、ネット犯罪に対しては、
ハッカーとしての腕は折り紙付き。
そんなSE神谷と先輩の理沙が
会社は身の回りで起こる事件を解決していく。

2020年10月2日金曜日

079(1929) 柳原明日香:2020.10.02

黒崎視音著「警視庁心理捜査官 捜査一課係長 柳原明日香」

を読んだ。

警視庁心理捜査官のシリーズのスピンオフである。

吉村爽子の元上司の捜査一課係長の

柳原明日香が主人公とした中編である。

警察官が殺された。

その死体は、首が切り落とされ、

その首が膝に載せられ、

警察手帳を咥えさせられていた。

猟奇的に見える事件だが、

なかなか捜査が進まない。

その結果、心理捜査官の爽子を呼び寄せる。

そのプロファイルにより新たな展開が起こる。

2020年9月30日水曜日

078(1928) 刻謎宮(4):2020.09.30

 高橋克彦著「刻謎宮(4) 登天篇」

を読んだ。

古代中国での龍馬との最後の戦いがはじまる。

龍馬が他の時代で新たに志を展開しようとする。

それを良しとしない手下が裏切る。

裏切った悪者を、総司たちが対抗していく。

そして悪の企みを砕いていく。

龍馬とその志は残されていく。

龍馬は、今後も歴史の中を動きそうだ。

大きな伝記ミステリーが終わった。 

2020年9月27日日曜日

077(1927) KEEP OUT II:2020.09.27

黒崎視音著「警視庁心理捜査官 KEEP OUT II 現着」

を読んだ。

短編2篇と描き下ろしの中編が1編の作品集。

いずれも警視庁本庁から多摩にいった吉村爽子が中心で展開。

中編は、八王子所へ駆り出された吉村爽子が事件を追いかけ、

そこで真犯人を発見したが、柳原明日香が登場して

事件の解決を進めていく。

面白い展開であった。

2020年9月24日木曜日

076(1926) 刻謎宮(3):2020.09.24

 高橋克彦著「刻謎宮(3) 渡穹篇」

を読んだ。

中国へ派遣されたメンバーが全員そろった。

ただし、他人の体を使っているため、

意識が混乱している。

いよいよ龍馬の兵たちとの戦いが始まる。

2020年9月20日日曜日

075(1925) KEEP OUT:2020.09.20

黒崎視音著「KEEP OUT 警視庁心理捜査官」 を読んだ。 
心理応用特別捜査官の吉村爽子の短編集である。 
警視庁を個人捜査で組織捜査を逸脱したため、 
多摩中央警察署に移動になった。 
そこでも小さな事件がいくつも解決されていく。 
そして爽子の過去の関する話題も語られる。
 それなりの面白さはあるが、 
厚みがないので、やはり長編が面白い。

2020年9月17日木曜日

074(1924) 刻謎宮(2):2020.09.17

高橋克彦著「刻謎宮(2) 光輝篇」
を読んだ。
歪んだ歴史を修正するために、
古代ギリシアから古代中国へと舞台が移った。
古代殷で、歴史的記録の少ない時代である。
その時代に意識だけが送られ、
肉体はその時代の人物となる。
なかなかおもしろい。

2020年9月13日日曜日

073(1923) 京都寺町三条のホームズ 9 :2020.09.13

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ 9 恋と花と想いの裏側」
を読んだ。
清隆の研修は続く。
節物造り酒屋、東京での研修、
そして親友の一日マネージャでひらかたパークへ。
京都、大阪の子どもは小さい時
ひらかたパーク、ドリームランド、
桃山城へは行った記憶がある。
そんな懐かしさもある。
しかし、恋愛話ばなりで、ミステリが薄くなっているので、
これでしばらく読むのを中止とする。

2020年9月8日火曜日

072(1922) 刻謎宮(1):2020.09.08

高橋克彦著「刻謎宮(1) 彷徨篇」
を読んだ。
古代ギリシア時代へ、未来から沖田総司、アンネ、マタハリが
送り込まれていく。
歴史が歪められている。
それを修正するために、送り込まれた。
犯人は勝海舟だと思われていたが、
他にもいろいろと送り込まれているようだ。

2020年9月4日金曜日

071(1921) 京都寺町三条のホームズ 8:2020.09.04

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ 8 見習い鑑定士の奮闘」
を読んだ。
高校を卒業した葵は府立大の大学生になった。
大学院を卒業した清貴はオーナーの指示で
多くのところに修行にだされることになった。
最大3ヶ月で各所を回ることになる。
最初は、松花堂美術館。次が父の親友の西村の会社秘書。
アメリカNYのメトロポリタン美術館に。
クリスマスに葵の自宅近くの教会で事件が起こる。
短編集だが、京都の風情がなかなかいい。

2020年9月3日木曜日

070(1920) 警視庁心理捜査官 下:2020.09.03

黒崎視音著「警視庁心理捜査官 下」
を読んだ。
いよいよ結末に向かいそうだが、
思わぬところ突然犯人が登場する。
もともと犯人はサイコパスを想定していたが、
全く登場していなかったが違和感はない。
いろいろと細かい葛藤が描かれているが、
その必然性が感じられないところがあるが、
まあそれはこの小説の重要な点ではない。
公式なルールを守れるところ、守れないところの瀬戸際が
大きなクライマックスとなっている。
なかなか面白かった。

069(1919) 京都寺町三条のホームズ 7:2020.09.02

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 7 贋作師と声なき依頼」
を読んだ。
高3の夏からいよいよホームズとのライバルの
円生との戦いが、最終局面を迎える。
そこには恋愛物語もあるが、本来は対決だが
似た者同士の対決は一応の決着は見るが、
新たな展開が起こることになる。

2020年9月2日水曜日

068(1918) 警視庁心理捜査官 上:2020.09.02

黒崎視音著「警視庁心理捜査官 上」
を読んだ。
警視庁に新たに設けられた特別捜査官として、
心理学を用いて、プロファイリングをする部署があり、
その心理捜査官の吉村爽子が主人公となる。
長い小説ではあるが、読み応えのあるものだ。

069(1919) 京都寺町三条のホームズ 7:2020.09.02

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 7 贋作師と声なき依頼」
を読んだ。
高3の夏からいよいよホームズとのライバルの
円生との戦いが、最終局面を迎える。
そこには恋愛物語もあるが、本来は対決だが
似た者同士の対決は一応の決着は見るが、
新たな展開が起こることになる。

2020年9月1日火曜日

067(1917) 京都寺町三条のホームズ 6.5:2020.08.31

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 6.5 ホームズと歩く京都」
を読んだ。
これは、小説ではなく、読本というものだ。
小説で登場した観光スポットやカフェなどを
小説の一部を再現しながら紹介している。
ファンにはいい書物なのだろう。
私は、観光スポットに行きたいところがいくつかあった。
そのうちに行きたいものだが、
どうなるこだろうか。

2020年8月29日土曜日

066(1916) 警察庁α特務班 七人の天使:2020.08.29

六道慧著「警察庁α特務班 七人の天使」
を読んだ。
警察庁直属の特捜チーム「α特務班」とは、
女性のレイプ事件などを専門に扱う部署で、
被害者だけでなく加害者のカウンセリングも
臨床心理学的手法を駆使して犯人を追い詰めていく
7人のチームである。
シリーズ化されているが、
最初の話として14年前の未解決の
ペルソナによる連続強姦殺人事件との
関連が疑われたが、違っていた。
いろいろと回収されていないことがあるので、
今後の期待したいものだ。

2020年8月27日木曜日

065(1915) 京都寺町三条のホームズ 6:2020.08.27

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 6 新緑のサスペンス」
を読んだ。
京都で仏教関係の美術品が次々と盗まれていく。
他の高額の物があるのに、
一連の作品一点だけが盗まれる。
所有者には、調べるまで盗難き気づかない場合もあった。
一方、かつての事件で知り合いになった、
探偵から失踪した娘の行方を探してもらう依頼を受ける。
2つの関係のない出来事が調べていくうちに絡み合う。

2020年8月24日月曜日

064(1914) 転生:2020.08.24

鏑木蓮著「転生」
を読んだ。
京都の外れで染め物作家の女性が絞殺される。
調べる刑事大橋砂生は、キャリアがだ転々としており
岐阜県警から京都府警に移動してきたばかりである。
所轄の若い女性刑事と協力して事件を解決していく。
京都が舞台だが、各地に話は及ぶ。
京都の舞台の小説が最近面白く感じる。

2020年8月21日金曜日

063(1913) 京都寺町三条のホームズ 5:2020.08.21

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 5 シャーロキアンの宴と春の嵐」
を読んだ。
骨董店、蔵でアルバイトをはじめて1年が経つ。
女性記者が父の取材に来る。
その時、貴重な青磁の壺の取材もする。
その記者はライバルの円生の仲間であり、
夜に円生が忍び込んで盗もうとする。
しかし、ホームズが裏をかいて阻止するが、
家宝の志野の茶碗が盗まれる。
翌日、円生からの挑戦状が届く。

2020年8月19日水曜日

062(1912) 女神の骨格:2020.08.19

麻見和史著「女神の骨格」
を読んだ。
洋館の火災現場の焼け残ったところから隠し部屋と
白骨遺体が見つかった。
その部屋は「驚異の部屋」と呼ばれ
家主のコレクションが集められていた。
ひとつの遺体だと考えられていたが、
実は2体が組み合わせられていた。
いつものメンバーが事件を追う。

2020年8月15日土曜日

061(1911) 京都寺町三条のホームズ4:2020.08.15

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 4 ミステリアスなお茶会」
を読んだ。
新年からの骨董品店での出来事になる。
実在する京都のカフェや神社仏閣が紹介される。
そんなとろこにいってみたい気になる。
今回は吉田山荘と弟分の高校生の利休の
お祖父さんの依頼による相続人としての
ミステリーが紹介される。

061(1911) 京都寺町三条のホームズ4:2020.08.09

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 4 ミステリアスなお茶会」
を読んだ。
新年からの骨董品店での出来事になる。
実在する京都のカフェや神社仏閣が紹介される。
そんなとろこにいってみたい気になる。
今回は吉田山荘と弟分の高校生の利休の
お祖父さんの依頼による相続人としての
ミステリーが紹介される。

2020年8月9日日曜日

060(1910) メゾン・ド・ポリス:2020.08.09

加藤実秋著「メゾン・ド・ポリス 退職刑事のシェアハウス」
を読んだ。
新人刑事の牧野ひよりは、お茶くみばかりさせられている。
管内で事件が起こる。
しかし、上司から元刑事に話を聞くように命じられる。
そこは退職刑事ばかりがシェアハウスしているところだ。
しかし、癖はあるが有能な刑事ばかりである。
彼らが事件を解決するという謎解きが短編で進む。
しかし、そこには一連の事件が見え隠れしている。
それも大きな事件がある。
その一部は解決されるが、それは続編へと続く。

2020年8月8日土曜日

059(1909) 京都寺町三条のホームズ32:2020.08.08

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 3 浮世に秘めた想い」
を読んだ。
歌舞伎役者の喜助が「蔵」に来る。
南座で顔見世の直前に脅迫状が届く。
暮れの京都の風物とお寺などを舞台になる。
京都がなつかしい。

2020年8月5日水曜日

058(1908) 「ファインマン物理学」を読む:2020.08.05

竹内薫著「「ファインマン物理学」を読む 普及版 量子力学と相対性理論を中心として 」
を読んだ。
「ファインマン物理学」の全5巻を以前はもっていた。
読みだしたが挫折。今では手元にない。
ファイマンに関する書籍は何冊か読んでいて
そのユニークな逸話は知っていた。
そしてファイマンは、説明の旨さ、講義の旨さにも定評があった。
大学学部生向けの2年間の講義が
全5巻の教科書となった。
本書はその量子力学と相対性理論に関する巻を
わかりやすく解説したものである。
重要な数式がしっかりと導出とその説明はされている。
一部理解できないこともあったが、
シュレディンガーやディラックの方程式、
ファイマンの経路図と経路積分の概要も紹介されていた。
全3巻のシリーズになっているので、
間を置いて読んでいきたい。

2020年7月31日金曜日

057(1907) 京都寺町三条のホームズ2:2020.07.31

望月麻衣著「京都寺町三条のホームズ : 2 真贋事件簿 」
を読んだ。
シリーズ第2弾の短編集である。
贋作に関する短編がいくつ入っている。
そして、若い僧侶である円上が登場する。
円上は贋作師であったが、
以降ライバルとして登場する。
京都の各地の寺や名所が舞台になり、
そこの含蓄が紹介される。
それもなかなか面白い。

2020年7月29日水曜日

056(1906) 虚空の糸:2020.07.29

麻見和史著「虚空の糸 警視庁殺人分析班」
を読んだ。
東京都民全員が人質にして
2億円の身代金が請求された。
3日間、殺人がおこなわれていく。
警視庁捜査一課十一係のシリーズである。
新米刑事の如月のひらめきが
事件を解決に導く。

2020年7月23日木曜日

054(1904) 水晶の鼓動:2020.07.23

麻見和史著「水晶の鼓動 警視庁殺人分析班」
を読んだ。
殺人現場が真っ赤にペイントされていた。
その直後に爆破事件が起こる。
赤い殺人事件が続き、
爆破事件も続く。
その背景に関連がでてくる。
片岡真子のシリーズの第2弾である。

2020年7月19日日曜日

053(1903) 炎罪:2020.07.19

鏑木蓮著「炎罪 片岡真子」
を読んだ。
片岡真子シリーズの第2となる。
優秀はメンタルクリニックの山之内一蔵が焼死する。
その教え子の優秀な精神鑑定師が府警の指導をする。
また弟子が仙台で死亡していたが、自殺とされていた。
調べ直すのどうも自殺とは思えない。
複雑な伏線が入り乱れて、
意外な人物が犯人とわかってくる。
警察ミステリーで面白い。

2020年7月12日日曜日

052(1902) 地磁気逆転と「チバニアン」:2020.07.12

菅沼悠介著「地磁気逆転と「チバニアン」 
地球の磁場は、なぜ逆転するのか」
を読んだ。
地磁気や古地磁気の原理や研究史から、
わかりやすく説明してある。
また地磁気の逆転に関する
現状の研究成果までがわかりやすかった。
そしてチバニアンの下限が、
最後の地磁気逆転の松山ーブリュンヌ逆転の
位置にあるということを知った。
そして、千葉県市原市の「千葉セクション」が
GSSP認定と認定され
また、他の団体とのトラブルも紹介されていた。

2020年7月9日木曜日

051(1901) 分類思考の世界:2020.07.09

三中信宏著「分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか」
を読んだ。
前著の「系統樹思考の世界」に続く書である。
系統分類の方法論はアブダクションによる
時系列の推定であった。
分類に対する人類の本能があったが、
科学的な方法論はまだ決定的なものはないという。
分類というだれもができることなのに、
そこは一般的な手法がないというのは
どういうことなのだろう。
興味深い。

2020年7月4日土曜日

050(1900) 系統樹思考の世界:2020.07.04

三中信宏著「系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに」
を読んだ。
面白い。
ちょうど今改訂版を作成している本の参考にすべてき、
重要文献であった。
しかし、時期すでに遅し。
現行が仕上がっているので、
次回のチャンスに取り組もう。

2020年6月30日火曜日

049(1899) 時限:2020.06.30

鏑木蓮著「時限 片岡真子」
を読んだ。
京都府警五条署の若手の片岡真子が、
キャリア警察官と組んでの事件を解決していく。
自殺かと見えた死体に絞殺の痕跡があり、
もっと詳しく見ると縊死の痕跡がもあった。
複雑の様相を事件を説いていく。
京都を舞台にした、
京都弁の女警察官の活躍のシリーズである。

2020年6月26日金曜日

048(1898) 蟻の階段:2020.06.26

麻見和史著「蟻の階段 警視庁殺人分析班」
を読んだ。
死体をいくつかの品々で飾った現場がある。
2度も同じ形式の死体がみつかる。
犯人は、自分を尋問した退職警官に連絡した
犯行の情報を流している。
「警視庁殺人分析班」シリーズの2巻目である。

2020年6月22日月曜日

047(1897) 護られなかった者たちへ:2020.06.22

中山七里著「護られなかった者たちへ」
を読んだ。
宮城県を舞台にしたミステリである。
生活保護を受けられなかった老人が死んだ。
老人と関係の深い人が
保健福祉事務所の人に復讐していく。
しかし、その人物は誰にも恨まれない人格者であった。
だが、公務としておこなったことが、
国や法律に守られなかった人への恨みとなった。

2020年6月16日火曜日

046(1896) 継続捜査ゼミ:2020.06.16

今野敏著「継続捜査ゼミ」
を読んだ。
警察を退職したのち、女子大で教授になった小早川が
ゼミとして、未解決事件をテーマとする。
5名のゼミ生とともに、
小さな事件を解決しながら
事件を追いかける。
継続捜査の担当や、地元の警官などの助力を受けて、
ゼミ生が事件を解決する。
おもしろい設定である。

2020年6月15日月曜日

045(1895) 石の繭:2020.06.13

麻見和史著「石の繭 警視庁殺人分析班」
を読んだ。
「警視庁殺人分析班」シリーズの第一弾である。
モルタル詰めにされた死体から物語ははじまる。
犯人から新米の刑事如月塔子への電話で展開していく。
第2の事件が起こり、最後に警察官の多くが、大きな事件に誘導されていく。
犯人の指示に従いながら、事件の概要がわかっていく。
しかし、最後には思わぬ展開が起こる。
なかなかおもしろかった。

2020年6月9日火曜日

044(1894) 沈黙の詩:2020.06.09

鏑木蓮著「沈黙の詩 京都思い出探偵ファイル」
を読んだ。
思い出探偵社の第3弾である。
自宅で倒れた老婦人に急に認知症の症状がではじめた。
ご主人とともに会社を大きくしてきたが
これまで内縁であった。
継子も立派に育てて慕われている。
しかし、過去を全く語らない。
ノートに書かれた数編の詩やかすかの痕跡を手がかりに
老女の過去を探っていく。
そして彼女の過去を明らかにしていく。

2020年6月6日土曜日

043(1893) 竜の柩(6):2020.065.06

高橋克彦著「竜の柩(6) 交霊英国編」
を読んだ。
コナン・ドイルが信じている心霊のロンドンにいく。
そこで本当に霊に遭遇する。
霊媒師と鹿角の霊にあい、イシュタルに連絡が取れる。
そして、狂ったパラレルワールドから
脱出する方法を考えていく。

2020年6月1日月曜日

042(1892) 静おばあちゃんにおまかせ:2020.06.01

中山七里著「静おばあちゃんにおまかせ」
を読んだ。
刑事の葛城は平凡だが、
ガールフレンドの円とその祖母の静に助けられて
難事件を解決していくという短編連作である。
円の両親も交通事故でなくしているが
その事件も最後に解決する。
いろいろな伏線が解決される。
面白い。

2020年5月26日火曜日

041(1891) 竜の柩(5):2020.05.26

高橋克彦著「竜の柩(5) 心霊日本編」
を読んだ。
タイムマシーンで元の世界にもどるはずだたが、
ハレー彗星のサイクルの数え間違いで
1919年の日本の十和田に戻ってしまった。
大正時代の日本にもどって、
若き著名人に出会いながら、
イシュタルへの接触の可能性を考えていく。
霊魂の存在が帰還のヒントがあるのではないと考える。
イギリスへと向かための努力をしていく。

2020年5月20日水曜日

040(1890) 悪徳の輪舞曲:2020.05.20

中山七里著「悪徳の輪舞曲 御子柴礼司」
を読んだ。
悪徳弁護士の御子柴の妹が母の弁護を頼みに来る。
母の再婚相手が死んだ。
それを母の殺人として起訴された。
御子柴は、どう弁護していくのか。
いつものようにどんでん返しがある。
中山氏のこのシリーズは面白い。

2020年5月16日土曜日

039(1889) 竜の柩(4):2020.05.15

高橋克彦著「竜の柩(4) 約束の地編」
を読んだ。
紀元前2500年のシュメール時代に
タイムトラベルした虹人らは、
その時代の日本の津軽にいく。
そこには縄文時代のムラがありで、
シュメール語を話す縄文人、
そして龍の一族が残した装置が埋もれていた。
それを利用してものと時代にもどっていく。

2020年5月9日土曜日

038(1888) ねじれた過去:2020.05.09

鏑木蓮著「ねじれた過去 京都思い出探偵ファイル」
を読んだ。
新メンバーで医師免許をもった人物が加わる。
20年以上の前の忘れ物のレンズ付きカメラ
以前のメンバーだった役者の失踪した先輩、
記憶喪失の人間
の3つの中編が入っているものである。
話は少しずつ関連している。
なかなかおもしろかった。

2020年5月1日金曜日

037(1887) 竜の柩(3):2020.05.01

高橋克彦著「竜の柩(3) 神の星編」
を読んだ。
宇宙船にのって別の惑星に連れこられた。
そこは龍と牛の神として支配する
シュメール文明とそっくりな世界であった。
軍に囚われた虹人らは主導権を握り、
敵対する民族に接する。
そこの神に対面した。
自分たちが未来から呼んでこられたことを知らされる。
奇想天外な展開が面白い。

2020年4月27日月曜日

036(1886) 神酒クリニックで乾杯を:2020.04.27

知念実希人著「神酒クリニックで乾杯を」
を読んだ。
医療事故で居場所がなくなった外界の勝己は
知人経由で神酒クリニックで働くことになった。
ユニークだが腕のいいクリニックである。
しかし、それは表向きで裏ではいろいろなことがしている。
そして勝己の医療事故も実は仕組まれていた。

2020年4月23日木曜日

035(1885) 思い出探偵:2020.04.23

鏑木蓮著「思い出探偵」
を読んだ。
北森鴻のような面白さがある。
連作なのだが、事件や登場人物が関連していてる。
なかなか思い出を探る探偵
というアイディアも面白い。
シリーズになっているので、
続きも読んでいきたい。

2020年4月17日金曜日

034(1884) 竜の柩(2):2020.04.17

高橋克彦著「竜の柩(2) ノアの方舟編」
を読んだ。
神話にSFを絡めたシリーズである。
前巻に続いて龍を海外に追う。
モヘンジョ・ダロインド、アララト山へ古代文明を追う。
最後には龍が登場する。
まだこのシリーズは続く。

2020年4月12日日曜日

033(1883) 占い処・陽仙堂の統計科学:2020.04.12

二宮敦人著「占い処・陽仙堂の統計科学」
を読んだ。
占いで人探しをしていると、
その背景にいろいろな事件がこるというというものである。
ストーリーに少々、あれこれの波があり、
日常ミステリーとしてはもうひとつであった。
四柱推命を統計学として、
中国の古い時代の膨大な戸籍データから
生年月日との関連を示したものと説明している。
まあそれもいいのだが、説得力はあまり感じなかった。

2020年4月9日木曜日

032(1882) 竜の柩(1):2020.04.09

高橋克彦著「竜の柩(1) 聖邪の顔編」
を読んだ。
龍神の伝説を追いかけるテレビクルーには
不思議な背景があり、それに対抗する勢力もある。
龍とはロケットで神がエイリアンとして
古事記、日本書紀を捉えていく解釈が面白い。
そして日本と海外の勢力の争いもある。
エンターテイメントとして面白い。

2020年4月3日金曜日

031(1881) 宇宙軍士官学校-前哨-6:2020.04.03

鷹見一幸著「宇宙軍士官学校-前哨-6」
を読んだ。
どこかで読んだ記憶があたのだが、
はっきりと覚えて着なかった。
合本で読んでいたのがやっとわかった。
費用を無駄にした。

2020年3月25日水曜日

029(1879) 総理にされた男:2020.03.25

中山七里著「総理にされた男」
を読んだ。
総理のモノマネが受けていてた売れない役者がいた。
ある日突然、拉致されてた。
連れて行かれたところが官房長官のところであった。
病気の総理の替え玉をさせられた。
役者なのでその能力で議場を圧倒して魅了する。
その演説には政治家が忘れていた初心、義憤などがあった。
総理が病気で死に、代役が本業でなくなった。
そして大きな政治の問題を、ニセ総理として解決していく。
中山の作品だからはずれはない。

2020年3月21日土曜日

028(1878) ダークシティ:2020.03.21

永瀬隼介著「ダークシティ」
を読んだ。
警備会社にあった金の強奪を企て、成功した翔太。
そこには想定外の6億円があった。
終了後、共犯者の友人が殺され、
金ももっていかれる。
だが、怪我させた警備員のことも
強奪のこともニュースにならず警察も動かない。
小学校時代の同級生3名が
それぞれの立場で協力しながら、
町の巨悪を暴いていく。
この著者は予想外の展開あり、面白い。

2020年3月19日木曜日

027(1877) 基礎からわかる はじめての俳句:2020.03.19

上野貴子著「基礎からわかる はじめての俳句
上達のポイント コツがわかる本」
を読んだ。
俳句の基礎を学ぶための本である。
名句を例として、句例とその修正が示されている。
その中でテーマや季語などもを示されている。
基礎知識としては知っていることだが、
事例があるとわかりやすい。
ただし、実践が必要なのだが
なかなかする気にはならないのだ。

2020年3月16日月曜日

026(1876) 人生にお金はいくら必要か:2020.03.16

山崎元 岩城みずほ著「人生にお金はいくら必要か
―超シンプルな人生設計の基本公式」
を読んだ。
山崎元のいつもの考えを示したものである。
考え方は同じである。
確認のために目を通した。

2020年3月15日日曜日

025(1875) 北斎殺人事件:2020.03.15

高橋克彦著「北斎殺人事件」
を読んだ。
浮世絵シリーズの第2弾である。
津田に北斎が隠密であったという説の検証し
その調査を経て執筆を依頼する有名画廊があった。
その出版と合わせて、北斎の新しい肉筆画を見つけ
その発見とともに出版するという、計画であった。
そんな時、運良く、北斎の肉筆画が発見される。
だが、その背景にはいろいろな策略があった。
著者は、北斎が隠密であったという証拠を
研究しながら見つけていく。
それもこの小説の面白いところである。

2020年3月9日月曜日

024(1874) 超巨大密室殺人事件:2020.03.09

二宮敦人著「超巨大密室殺人事件」
を読んだ。
オンラインゲーム「サンド・ランド」の中で
起こるアカウント消しのマーダーと、
現実の人社会で起こる殺人事件。
オンラインゲームに参加する人物を
中心に物語が進む。
やがて現実の事件がリンクしていく。

2020年3月6日金曜日

023(1873) 総理に告ぐ:2020.03.06

永瀬隼介著「総理に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉」
を読んだ。
もと幹事長の佐竹のを引き受けた小林はその取材で
現首相のスキャンダルが語られた。
その直後、公安に秘書が殺害され、佐竹も発作で死ぬ。
一方、警察内でも、NEOという組織をつくって動き出していた。
現首相の悪事をダメライターの小林がどう対応するのか。
現在の政府を彷彿とさせる設定であった。
この作品は面白かった。

2020年3月3日火曜日

022(1872) RDG4 世界遺産の少女:2020.03.03

荻原規子著「RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女」
を読んだ。
夏休みが終わり、学園祭の準備がたけなわになる。
急遽、衣装のモデルにされる。
その時、三編みをおろした。
その後、姫神が入れ替わる。
姫神の口から自身の実態が語られる。
いよいよクライマックスへと突入する。

2020年2月28日金曜日

021(1871) お金の増やし方を教えてください:2020.02.28

山崎元・大橋弘祐著「図解・最新 難しいことはわかりませんが、
お金の増やし方を教えてください!」
を読んだ。
私が考えてきたことを
専門家の支持をえたことになる。
・保険は不要
・株や投資は不要
・銀行に1000万円以上預けない。
・銀行、保険会社、証券会社は潰れるリスクがある
しかし、年金を基礎的ライフラインとして足りない分を
貯蓄という考えが参考になった。
また、資産を増やす方法として
個人国債、インデックス投資、個人拠出年金などは
自分に不要であった。
今まで通りの原則に則った方法でいいことが確認できた。

020(1870) 優しき共犯者:2020.02.28

大門剛明著「優しき共犯者」
を読んだ。
父の残した鎖製造工場を継いだ翔子は、
連帯保証債務で破産の危機に陥った。
負債したものは、すでに自己破産して
優雅な暮らしをしている、
債権者が殺され、死体が遺棄された。
心優しき共犯者が主人公で話が進む。
もしろん大門の作品だから
どんでん返しがいくつか仕組まれている。

2020年2月25日火曜日

019(1869) RDG3 夏休みの過ごしかた:2020.02.25

荻原規子著「RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた」
を読んだ。
学園祭の執行部は、長野県戸隠で合宿をすることにした。
そこは、宗田兄弟の出身地である。
真夏の馬が危篤になり死ぬ。
そのため大きな異変が起こる。
少しずつ、物語の世界が展開されていく。
しかし、その歩みは遅いが、
学園生活が描かれなが進んでいくので、
読んでいける。

2020年2月21日金曜日

018(1868) 確信犯:2020.02.21

大門剛明著「確信犯」
を読んだ。
広島で起こった殺人事件で無罪判決が下った。
目撃者の少年がその判決に起こった。
それから13年後、事態が進み出す。
当時の事件の関係者が、殺されていく。
犯人は当時の少年に見えるが、
なかなか決め手がなかったが逮捕直前で逃亡される。
一方、関係者には真犯人が見えてくる。
最後には何度もどんでん返しが起こる。
面白い。

2020年2月17日月曜日

017(1867) RDG2 はじめてのお化粧:2020.02.16

荻原規子著「RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧」
を読んだ。
シリーズの第2弾である。
奈良の山奥から東京の高尾山裏の鳳城学園に入学した。
そこは中高一貫校だが、
何割から高校に上がれない学生もいる。
一方、無試験で高校に入ってくるものもいる。
生徒はどうもひとくせありそうなものが集まっている。
仲間になれそうな同室の宗田真響と
弟の真夏とともに生活を始める。
しかし、不思議な同級生の存在を
発見したことでドラマがはじまる。

2020年2月13日木曜日

016(1866) 影の斜塔:2020.02.13

麻見和史著「影の斜塔 警視庁文書捜査官」
を読んだ。
文章捜査官シリーズである。
文書解読班に、管理官から機密の使命が下された。
限られた文章から、探っていく。
そこには事件や死体が現れてくる。
そして組織の不正や組織の権力争いが見えてくる

2020年2月11日火曜日

015(1865) はじめてのお使い:2020.02.11

荻原規子著「RDG レッドデータガール はじめてのお使い」
を読んだ。
熊野古道にある神社の泉水子が主人公である。
引っ込み思案のどんくさい中学生である。
中学校と神社を車の送り迎えで往復するだけの日々である。
そこにおなさ馴染みの秀才が転向してくる。
ファンタジーなのだが、不思議な物語である。
この物語はシリーズ化されている。

2020年2月8日土曜日

014(1864) ワルツを踊ろう:2020.02.08

中山七里著「ワルツを踊ろう」
を読んだ。
リストラと父の死により帰郷して住む。
限界集落の村になっていたが、
なかなか村人の輪に入れない。
大好きなクラシックを聞いてもらいたが、拒否される。
なんとか村人に取り入ろうとするが、
ことごとく失敗する。
そして嫌がらせが激しくなる。
そしてとうとう限界を越える。
最後に次々とどんでん返しが起こる。

2020年2月5日水曜日

013(1863) 特務戦隊フュリアス:2020.02.05

ジャック・キャンベル著「彷徨える艦隊 2 特務戦隊フュリアス」
を読んだ。
敵の裏をかいて、故郷を目指しているが、
ある星にたどり着いたとき捕虜収容所を発見した。
捕虜の中に英雄とされるファルコ大佐がいた。
彼は艦隊から離脱して一部の艦隊を率いて、
他の星系へと戦いに向かっていった。
本隊は、敵の本拠地に進出していく。
そこで戦って勝ち、当初の補給を終える。
次の星系で反乱の艦隊が戻ってくる。

2020年1月31日金曜日

012(1862) 罪火:2020.01.31

大門剛明著「罪火」
を読んだ。
修復的司法という方法をすすめる校長とその家族。
その対象者となっている加害者との家族の関わり。
加害者の再犯と隠匿、関係者との深い付き合い。
複雑な心理的葛藤が描きながら、
最後には驚きと多難を予想させるが希望もある。

2020年1月27日月曜日

011(1861) 倭の水霊:2020.01.27

高田崇史著「神の時空 倭の水霊」
を読んだ。
涙川紗也がストーカーの男の死体を発見した。
しかし、その犯人にされそうな状況になる。
その背景には日本武尊(やまとたけるのみこと)と
弟橘媛(おとたちばなひめ)の怨念に関する
影の大きな陰謀があった。
走水神社、熱田神社がその舞台となる。
走水神社は懐かしいところだ。

2020年1月23日木曜日

010(1860) われら雑草家族:2020.01.23

重松博昭著「われら雑草家族 続・元祖田舎生活物語」
を読んだ。
最低限の収入だけで、あとは自給自足の農業生活をする一家。
多くは望まず、現状を精一杯生きる。
そんな暮らしの中でも
3人の子どもたちはそれぞれの個性を示しながら
問題も抱えながら自立していく。
家事、組織、ゴルフ場問題、付き合いとのトラブル。
自分にではない生活を送っている家族。
そんな家族の生活を知ることが興味深かった。

2020年1月21日火曜日

009(1859) 鎌倉の地龍:2020.01.21

高田崇史著「神の時空 鎌倉の地龍」
を読んだ。
辻曲の兄弟の次女が重体に陥る。
その直後鶴岡八幡宮で地震が起こる。
その異変は修善寺でも、再度八幡宮でも。
鎌倉時代の殺戮の怨念に起因するらしい。
歴史の題材にして妖怪などがうごめく。

2020年1月18日土曜日

008(1857) 山羊と暮らした:2020.01.18

重松博昭著「山羊と暮らした: 元祖田舎生活物語」
を読んだ。
筑豊の山奥で農業をすることになった夫婦の実話。
九大(中退)と教員(退職)を捨てて
自給自足を目指して農業をしていくことにした。
友は雌山羊ジン。
つぎつぎといろいろな家畜をかったり、作物に挑戦する。
うまくいくもの、失敗するものいる。
家族が増えていくが、そこにも大きな危機もある。
懸命に生きている田舎暮らしの家族の実話であった。
続編もあるので、読んでいきたい。

2020年1月15日水曜日

007(1857) ハリケーン:2020.01.15

高嶋哲夫著「ハリケーン」
を読んだ。
気象庁に勤務の田久保、広告代理店勤務の妻、
中学校受験に失敗し公立にいき不良仲間に入っている息子。
妻の母の認知症が進み、実家に引っ越す。
自衛隊の隊員と彼にたかる叔父、彼に土砂崩れから助けられた少年。
少年と息子が隣に引っ越す。
群像劇として、複雑な関係だが少しずつ交わる。
なかなか話しが進展せずに終わる。
著者の大きなサスペンスのような展開はない。

2020年1月10日金曜日

005(1855) アフナスの貴石:2020.01.10

野尻抱介著「アフナスの貴石 クレギオン6」
を読んだ。
ロイドが、突然、置き手紙で乗組員二人を解雇し、
退職金と荷物を送りつけて去った。
宇宙船も売りに出されてしまった。
一攫千金の宝石を手に入れるためであった。
その宝石はこれまで4つしか見つかっていない。
だが、その宝石には大きな秘密が隠されていた。

2020年1月7日火曜日

004(1854) タリファの子守歌:2020.01.07

野尻抱介著「タリファの子守歌 クレギオン5」
を読んだ。
クレギオン・シリーズの第5弾である。
砂嵐が吹き続ける惑星での物語である。
住むことすら大変な惑星だが、
希少なオパールが採れるため、
鉱夫たちが一攫千金を狙って暮らしている。
そこでの活劇である。

2020年1月6日月曜日

003(1853) サリバン家のお引越し:2020.01.06

野尻抱介著「サリバン家のお引越し クレギオン4」
を読んだ。
クレギオンシリーズの第4弾である。
惑星から軌道上のコロニーに
3人家族の引っ越しを請け負った。
なんど家財道具以外に、
よく聞くと花壇の花も土ごと
持っていってほしいいという。
それを終えようとしたら、
軌道上のコロニーで大きなトラブルがあった。
しかし、それが解決すると、
家族は引っ越し荷物より
もっと重要なものを手に入れることになった。

2020年1月5日日曜日

002(1852) アンクスの海賊:2020.01.05

野尻抱介著「アンクスの海賊 クレギオン」
を読んだ。
シリーズの第3弾である。
原始太陽系で惑星ができはじめている恒星系のはじまりが
舞台となっている。
そこには彗星の運行を熟知した海賊がいる。
ミリガン運送がその中で貨物を運ぶ。
海賊を撃退したが、マフィアが追跡もはじめる。
そんなところ、いつもの3名が解決していく。
海賊の正体も明らかになる。

2020年1月3日金曜日

001(1851) 彷徨える艦隊:2020.01.03

ジャック・キャンベル著「彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス」
を読んだ。
スペースオペラとして読んだ。
その前に読んでいたのは、
読みやすい作品だったので、
これは手応えのある作品だった。
これはこれでいい。
ただし、詳細がいろいろあって、
理解するのに時間が必要だ。
100年間冷凍睡眠装置で漂っていたギアリー大佐は
死んだものとされ、英雄になっていた。
しかし本人にはそんなつもりはなかった。
だが、艦隊司令官となり、指揮することになった。
敵への昔ながら対処法で凌いでいく。
長い物語のはじまりだ。