2008年8月31日日曜日

56(453) ビフォア・ラン: 2008.08.31

重松清著「ビフォア・ラン」
(ISBN4-87728-651-9 C0193)
を読んだ。
体育会系の高校生の受験時代の物語である。
精神病を患った同級生と幼馴染の同級生、
その精神が共鳴しながら
主人公に大きな影響を与える。
普通の高校生に起きた
ちょっと変わった事件が題材である。
いろいろな立場で高校生の揺れ動く心を
一人の高校生の立場から見たものである。
なかなか面白小説であった。

2008年8月26日火曜日

55(452) エイジ: 2008.08.26

重松清著「エイジ」
(ISBN4-02-264274-2 C0193)
を読んだ。
中学二年生の目を通じた
現代(1990年代)の少年の心の動きを書いたものだ。
日常の心の動きと
同級生の犯罪事件が関わって
揺れ動く少年たちの心も模様が描かれている。
なかなかいい本であった。

2008年8月22日金曜日

54(451) 科学者の9割は・・・: 2008.08.22

丸山茂徳著「科学者の9割は
「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている」
(978-4-7966-9291-8 C0225)
を読んだ。
丸山氏は良く知っているし、敬愛している。
その前提で書く。
前半は、地球は寒冷化に向かっていること、
温暖化の要因は二酸化炭素でないことを
前著を要約したように書かれている。
この本の主眼は、寒冷化に対する
日本あるは世界のあり方を論じている。
その論理はあいからわず、丸山節で
乱暴なところがある。
論理的でないところも多々ある。
この説に私も賛成であるが、
その対策には賛同しかねる。
彼の説に従えば、10年以内に決着をみることになる。
彼が負ければ馬鹿な学者がいたことになるが、
彼が勝てば、世界中が悪者になる。
研究に加担した科学者の倫理、
その結果を鵜呑みにして宣伝したメディアの姿勢、
京都議定書や洞爺湖サミットも間違い、
IPCCもの悪者の一味だし、
それにノーベル賞を与えたノーベル委員会も
見識のなさが示される。
なにより大量の血税を投入にした無駄、
あるいは罪は大きい。
そのような事態を恐れる。
科学には、善悪はない。
科学を利用する人間には、間違い、思惑、
利害、営利、名誉、扇動、付和雷同などが起こる。
さて、どちらにころんでも、私には悩ましい。

2008年8月19日火曜日

53(450) 川中WOW部の釣りバトル: 2008.08.19

阿部夏丸著「川中WOW部の釣りバトル」
(978-4-06-285045-2 C8293)
を読んだ。
以前この著者を、児童小説の見本として読んだ。
その後シリーズが3冊目だが、
Amazonから連絡があったので、つい購入した。
こじんまりとした展開で、
なかなか面白いものであった。
しかし、特別面白いものではない。
でも、定判のある著者が、宣伝をして出版したら、
それなりに売れていくのだろう。

2008年8月16日土曜日

52(419) サウスバウンド: 2008.08.16

奥田英郎著「サウスバウンド」
(ISBN4-04-873611-6 C0093)
を読んだ。
小学生とその家族を中心とした物語である。
小学生が元過激派の両親が起こすさまざまなトラブルと
人間模様を描いたものである。
前半は東京での話、後半は八重山での話となる。
新入生用の課題図書を探す一環として読んだ。
なかなか面白い内容であった。
そして伝えるべきテーマがあった。
でも課題図書としては、
教訓的でないような気がする。

2008年8月10日日曜日

51(418) 小さき者へ: 2008.08.10

重松清著「小さき者へ」
(ISBN4-620-10662-3 C0093)
を読んだ。
中編小説が数編納められている。
それなりの内容の作品である。
大人からすると、
問題提起はあるのだが、
その解決が当たり前というか、
いってみれば、軽い小説に感じる。
以前読んだときの同じ思いを抱いた。
後数編読んでみるつもりだ。

50(417) マジシャン: 2008.08.10

松岡圭祐著「マジシャン」
(ISBN4-09-386108-0 C0093)
を読んだ。
マジックとマジシャンを題材にした小説である。
なかなか面白かった。
サスペンス小説でありながら、
マジックとマジシャンの本質を問うような
問題提起がある。
深い内容に仕上げられていた。

2008年8月1日金曜日

49(416) 正しく知る地球温暖化: 2008.08.01

赤祖父俊一著「正しく知る地球温暖化」
(ISBN978-4-416-20818-2 C0044)
を読んだ。
また名のある科学者が
温暖化問題への反論を書いた。
理性的で、勇気のある科学者が声を上げだした。
その関連の書物をいくつか入手した。
その一環である。
誤字脱字、内容のダブりなど、
少々校正不足の感は否めない。
しかし、いいたいことは理解できる。
でも、主流に反する意見を述べるのであれば、
もう少し校正や推敲に時間をかけて欲しかった。