2010年12月29日水曜日

119(690) 放課後: 2010.12.29

東野圭吾著「放課後」
(ISBN4-06-184251-X C0193)
を読んだ。
松山空港で購入して、
ほとんど移動中に読んでしまった。
なかなか面白かった。
東野氏のミステリーはいずれも面白い。

2010年12月25日土曜日

118(689) 偽装通貨: 2010.12.25

相場英雄著「偽装通貨」
(ISBN978-4-487-80195-4 C0093)
を読んだ。
初めて読んだ作家だったが、
面白かった。
大きなテーマだが身近に感じる書き方だ。
いくつかのストーリ、
伏線が並行するが、
それが終わりにすべて解決され、
なおかつ大きなどんでん返しがある。
これが面白い。

2010年12月23日木曜日

117(688) 流星の絆: 2010.12.23

東野圭吾著「流星の絆」
(ISBN978-4-06-214590-9 C0093)
を読んだ。
やはり、東野氏のストーリーは面白い。
兄、弟、妹の三人兄弟。
両親を殺された兄弟が、
犯人と出会う。
そのとき犯人に迫るが、
妹が犯人の息子に惚れた。
最後に何重ものどんでん返しがある。
これが納得できるものだから
面白い。

2010年12月22日水曜日

116(687) 影法師: 2010.12.22

百田尚樹著「影法師」
(ISBN978-4-06-216224-1 C0093)
を読んだ。
百田氏が今度は時代小説を書いた。
なかなか面白かった。
信頼、友情、信念などの
普遍的テーマを扱いながらも
時代小説、武士社会ならではの
特殊性を充分活かしていたと思う。

2010年12月20日月曜日

115(686) 秘密: 2010.12.20

東野圭吾著「秘密」
(ISBN4-16-317920-8 C0093)
を読んだ。
ミステリーかと思って読んだら、
ミステリーではなかった。
でも、面白かった。
最後の最後に大きな展開が続く。
何度も使われている設定だが、
新しいものにしている。

2010年12月19日日曜日

114(685) 風の中のマリア: 2010.12.19

百田尚樹著「風の中のマリア」
(ISBN978-4-06-215364-5 C0093)
を呼んだ。
オオスズメバチのワーカーを
主人公にした小説である。
不思議な物語であった。
蜂でありながら、
会話し、名前があり、
そして思考する。
しかし、その習性は
オオスズメバチのものである。
シートン動物記のようなものか。

2010年12月17日金曜日

113(684) ゲームの名は誘拐: 2010.12.17

東野圭吾著「ゲームの名は誘拐」
(ISBN4-334-92375-5 C0093)
を読んだ。
非常に面白い。
犯人の側から書かれていて、
順調に計画が進んでいるように見えるのに
どこか違和感がある。
そしてうまくいったように見てたのに、
実はとんでもないことが起こっている。
そして最後にどんでん返しが仕組まれている。
なかなか面白かった。

2010年12月15日水曜日

112(683) 天地明察: 2010.12.15

冲方丁著「天地明察」
(ISBN978-4-04-874013-5 C0093)
を読んだ。
非常に面白かった。
日本の和暦が
ケプラーの法則を暦に
世界に先駆けて導入していた。
地球の公転軌道が、楕円で、
その楕円が変化していることも
観測から見出している。
すばらしい。
そこに関孝和の数学的能力も関与していたという
ストーリーである。
なかなか面白い。

2010年12月11日土曜日

111(682) モンスター: 2010.12.11

百田尚樹著「モンスター」
(ISBN978-4-344-01807-5 C0093)
を読んだ。
ブスで性格のゆがんだ子が、
事件を起こし、地方を出て、
東京に行く。
そこで整形をして絶世の美人に生まれ変わる。
追い出された町にもどり、
復讐とあることを考える、
というストーリーである。
時間が前後しながら進む。
しかし、振り回されることなく、
ストーリーが追える。
これが百田氏の技量か。

2010年12月7日火曜日

110(681) のぼうの城: 2010.12.07

和田竜著「のぼうの城」
(上:ISBN978-4-09-408551-8- C0193
下:ISBN978-4-09-408552-5- C0193)
を読んだ。
秀吉が天下統一をするために、
小田原の北条氏を攻めたとき、
北条氏に組していてた忍(おし)城が
10倍以上の石田三成軍に対して、
抵抗し、2度に渡って打ち破った。
その総大将が(でく)のぼう様であった。
それが大器なのか、ほんとうのでくのぼうなのか。
この小説を面白くしている。

2010年12月5日日曜日

109(680) 宇宙は何からできているのか: 2010.12.05

村上斉著「宇宙は何からできているのか」
(ISBN978-4-344-98188-1 C0295)
を読んだ。
読むのに時間がかかった。
面白かったのだが、
疲れる時期だったので、
すぐに寝てしまい、
読むスピードがあがらなかった。
宇宙初期、素粒子の最新情報が
分かりやすく書かれていた。
ただ、もう少し詳しく書いて欲しかった。

2010年11月29日月曜日

108(679) 退出ゲーム: 2010.11.29

初野晴著「退出ゲーム」
(ISBN978-7-04-873898-9 C0093)
を読んだ。
これは高校生が主人公の
連絡短編集である。
それがミステリーとなっている。
なかなかこったつくりの作品集で
作者の力量がすごいことがわかる。
なかなかいい作品であった。

2010年11月26日金曜日

107(678) 1/2の騎士: 2010.11.26

初野晴著「1/2の騎士」
(ISBN978-4-06-182542-0 C0293)
を読んだ。
表紙が少女マンガ的なので、
少々戸惑ったが、
内容は充分読み応えのある内容であった。
ファンタジーとミステリーが混じった、
展開である。
ミステリーとしても、
充分練られたものだと感じた。

2010年11月20日土曜日

106(677) 環境問題のウソ: 2010.11.20

池田晴彦著「環境問題のウソ」
(ISBN4-480-68730-0 C0251)
を読んだ。
口調が結構、きつい言い方だが、
内容には共感できる。
論理も常識的だ。
でも、国、メディア、一部の人が
強行に突き進めた結果、
戻れない状態が起きている。
間違いは正すべきだし、
主張も時には変える勇気も必要だ。
知り合いが批判の対象になっていた。
複雑な気持ちだが、
論理は論理だ。

2010年11月18日木曜日

105(676) 地球温暖化スキャンダル: 2010.11.18

S. モシャー T. フラー著「地球温暖化スキャンダル」
(ISBN978-4-535-78652-3 C1040)
を読んだ。
IPCCの第四次報告書に深く関わった人に、
どうも科学的データの取り扱いや
執筆に関わる点で不正があったというスキャンダルを
詳細に示したものである。
日本のある論文では、
問題ないという発言であったので
半信半疑に読んだ。
話半分にしても、
充分IPCCの内容には検討の余地が
あることは明らかだ。
日本でこの事件を大きく伝えないのは、
なぜだろう。
不思議だ。
経緯を見守っていきたい。

2010年11月13日土曜日

104(675) 失われた町: 2010.11.13

三崎亜記著「失われた町」
(ISBN4-08-774830-8 C0093)
を読んだ。
ありえない架空の現象が、
町でおる話である。
ありえないことだが、
それがリアルに感じること。
これが小説のすごいところだ。
新しい世界を生み出せる。
三崎氏はこれがうまい。
そして次期作「コロヨシ!!」にも
その世界観が引き継がれている。

2010年11月10日水曜日

103(674) 医学のたまご: 2010.11.10

海堂尊著「医学のたまご」
(ISBN978-4-952-08620-9 C0093)
を読んだ。
落ちこぼれの中学生が、
あることから全国試験で一位になる。
そのして大学の医学部で学ぶことに。
そこで、教授の捏造事件に巻き込まれる。
医学の現状と問題をまぶしてある
面白くい小説である。

2010年11月8日月曜日

102(673) アナーキー・イン・ザ・JP: 2010.11.08

中森明夫著「アナーキー・イン・ザ・JP」
(ISBN978-4-10-304632-5 C0093)
を読んだ。
一気に読んだ。
寝不足である。
パンクロックに目覚めた高校生が、
イタコにいって、交霊したら、
大杉栄が脳内に下りてきた。
そこからパンクの高校生と
大正のアナーキストの大杉栄が、
入れ替わりながら、
平成を歩く。
文章も内容もアナーキーでパンクである。
面白い。

2010年11月6日土曜日

101(672) 宇宙飛行士選抜試験: 2010.11.06

大鐘良一・小原健右著「ドキュメント宇宙飛行士選抜試験」
(ISBN978-4-334-03570-9 C0236)
を読んだ。
NHKが実際のドキュメント番組をつくるために、
今まで非公開であった選抜試験を収録して
放映したディレクターがその状況を書いたものだ。
立ち会ったものにしか
書けないないようである。
なかなかおもしろく、
帰りの飛行機と列車で
一気に大半を読んでしまった。

100(671) 白銀ジャック: 2010.11.06

東野圭吾著「白銀ジャック」
(ISBN978-4-408-55004-6 C0193)
を読んだ。
スキー場を舞台にしたサスペンス物であった。
なかなか面白かった。
最後の何十もどんでん返しがある。
少々複雑な気もした。

099(670) 疾走: 2010.11.06

重松清著「疾走 上下」
(上:ISBN4-04-364602-X C0193
下:ISBN4-04-364603-8 C0193 )
を読んだ。
重い。
救いのない話だ。
重松氏の本は元気が出るものしか
読んだことがなかったので、
これは、あまりに重いので、
読後感がよくない。
しかし、上下巻を読んでしまった。
不思議な魅力があるのだろうか。

2010年11月4日木曜日

098(669) 電脳血風録: 2010.11.04

勝谷誠彦著「電脳血風録」
(ISBN4-8222-4418-0 C0095)
を読んだ。
勝谷氏が日経パソコンに連載をされていた
ITに関するエッセイを集めたものだ。
洒脱でジョークに富んだエッセイである。
2001.10.01から2004.08.02までの
エッセイをまとめたものである。
素人である担当編集者S嬢を
煩わせている様が面白おかしく書かれている。

2010年11月2日火曜日

097(668) 算法少女: 2010.11.02

遠藤寛子著「算法少女」
(ISBN4-480-09013-4 C0141)
を読んだ。
1973年に書かれた小説だが、
長らく絶版になっていたが、
2006年に復刻された出版されたものだ。
江戸時代の「算法少女」本があり、
その本を書いた少女が主人公の話である。
なかなか面白い。

2010年10月30日土曜日

096(667) 卒業: 2010.10.30

東野圭吾著「卒業」
(ISBN4-06-184440-7 C0193)
を読んだ。
東野圭吾は以前ひとつ読んだだけだ。
面白かったが、このシリーズを
続けて読むほど興味を持てなかった。
別のタイプの作品を読んでみたい。
それはそのうち。

2010年10月23日土曜日

095(666) 骨音: 2010.10.23

石田衣良著「骨音」
(ISBN4-16-321350-3 C0093)
を読んだ。
池袋ウエストゲートパークシリーズの
3冊目である。
中篇が4つ入ったものであった。
いつ読んでも面白いシリーズだ。

2010年10月16日土曜日

094(665) はるがいったら: 2010.10.16

飛鳥井千砂著「はるがいったら」
(ISBN978-4-08-746393-4 C0193)
を読んだ。
これも途中から面白くなり、
一気に読んでしまった。
またまた寝不足である。
姉弟を主人公にしている。
子供の頃に拾ってきた
要介護犬を買いながら
別れて暮らす姉弟を取り巻く
複雑な状況が興味を引いた。
その複雑さが、ストーリーでは自然に見える。
それがこの著者の能力なのだろう。

2010年10月15日金曜日

093(664) BOX!: 2010.10.15

百田尚樹著「BOX!」
(ISBN978-4-7783-1134-6 C0093)
を読んだ。
非常に面白かった。
ボクシングには興味がないが、
特別どこが面白いのか不明。
しかし、この3日間寝不足になるほど
一気に読み込んだ。

2010年10月12日火曜日

092(663) 眠りにつく太陽: 2010.10.12

桜井邦朋著「眠りにつく太陽」
(ISBN978-4-396-11215-8 C0244)
を読んだ。
温暖化の否定する本である。
温暖化と二酸化炭素の因果関係が
不明であること示している。
地球の気温は太陽活動に依存すること。
その因果は、太陽活動低下によって、
銀河宇宙線が大気圏に多数入り、
雲の形成が多くなり、
気温降下が起こる。
現在、太陽黒点が異常に少ないので、
寒冷化に向かっているのではないか
というのが根拠となる。
無黒点については、以前エッセイにも書いた。
最近の様子は調べていないが、
いずれにしても、今までの活動低下は事実だ。
このような温暖化否定の風潮が強まってきているが、
日本のメディアでは取り上げられないのは何故か。

2010年10月11日月曜日

091(662) 光車よ、まわれ!: 2010.10.11

天沢退二郎著「光車よ、まわれ!」
(ISBN978-4-591-11422-3 C0193)
を読んだ。
古い本だ。
しかし、ファンタジーには古さはない。
なかなか不思議な世界だ。

2010年10月9日土曜日

090(661) 二酸化炭素温暖化の崩壊: 2010.10.09

広瀬隆著「二酸化炭素温暖化の崩壊」
(ISBN978-4-08-720552-7 C0236)
を読んだ。
はじめて読む著者のである。
いっていることやデータ、思考は
まともなことだと思う。
しかし、口調が乱暴なので、
反感を買うのではないかと思う。
読みながら、そのことが気になり、
なんとなく反感を持ちそうになった。

2010年10月7日木曜日

089(660)今夜は眠れない: 2010.10.07

宮部みゆき著「今夜は眠れない」
(ISBN978-4-04-361101-0 C0193)
を読んだ。
久しぶりの宮部みゆきだ。
なかなか面白かった。
中学1年生の目を通じて家庭と
とんでもないお金が動く話である。
ミステリー仕立てでなかなかおもしろい。
犯人が表立っていないのも
なかなかいい。

2010年10月2日土曜日

088(659) トーキョー・プリズン: 2010.10.01

柳広司著「トーキョー・プリズン」
(ISBN978-4-04-382902-6 C0193)
を読んだ。
戦後の東京裁判のために戦犯が収監されている
巣鴨拘置所での殺人事件。
その探偵役が囚人と面会人。
少々複雑だが、
なかなか面白いストーリーだった。

087(658) はやぶさの大冒険: 2010.10.01

山根一眞著「はやぶさの大冒険」
(ISBN978-4-8387-2103-0 C0095)
を読んだ。
山根氏がはやぶさの現場を長らく取材していた。
そのまとめを、帰還まで含めて報告している。
なかなか面白いものでった。
山根氏の市民向けのわかりやすい解説がいい。

2010年9月26日日曜日

086(657) ニ十一世紀に生きる君たちへ: 2010.09.26

司馬遼太郎著「ニ十一世紀に生きる君たちへ」
(ISBN4-418-01504-3 C0095)
を読んだ。
小学校の教科書向けに書いた
2つの文章が収録されている。
ひとつが、 ニ十一世紀に生きる君たちへで
もう一つが、洪庵のたいまつである。

085(656) 電信柱と寂しい夜: 2010.09.26

神山恭昭著「電信柱と寂しい夜」
(ISBN4-915699-54-4 C0093)
を読んだ。
神山氏の文章は、
朴訥として、ほっとする。
内容もありふれたものだが、
彼や彼の家族の個性が
ストーリを彩る。

2010年9月25日土曜日

084(655) 桃山ビート・トライブ: 2010.09.25

天野純希著「桃山ビート・トライブ」
(ISBN978-4-08-771208-7 C0093)
を読んだ。
安土桃山前後の時代、
黒人のドラマー、三味線、笛、踊り子の
4人組がビートの利いた音楽を始める。
彼が時代に翻弄されながらも、
自分たちの音楽を信じて演奏を続ける。
不思議な魅力のある作品であった。

2010年9月24日金曜日

083(654) しずかな日々: 2010.09.24

椰月美智子著「しずかな日々」
(ISBN978-7-06-276677-7 C0193)
を読んだ。
引っ込み思案で目立たない
小学校5年生の主人公。
5年生になって、新たな友達を得て、
少しずつ学校になじんでいく。
家庭の都合で祖父と同居を始めるが、
その祖父が昔ながら生活をしている。
そんな祖父に友達もなじみ、
しずかな日々がはじまる。
淡々とした物語のなかで
少年の変化が起こる。
母親と祖父の関係、友人の家庭状況。
現代風の問題も孕んでいる。
淡々としたストーリーの中で、
奥行きを感じる。

2010年9月22日水曜日

082(653) 宇宙のみなしご: 2010.09.22

森絵都著「宇宙のみなしご」
(ISBN978-4-04-394108-7 C0193)
を読んだ。
中2、中1の姉弟がいじめられっ子、
八分にされている子
と共に屋根に上る。
不思議なストーリーである。

2010年9月21日火曜日

081(652) わしの新聞: 2010.09.21

神山恭昭著「わしの新聞」
(ISBN4-915699-66-8 C0095)
を読んだ。
この本は大洲の博物館で見つけた本だ。
松山在住の作家の本である。
すべて手書きの文字とイラストで
書かれた本である。
字も下手、イラストも下手。
しかし、非常に味がある。
貧乏とさえないところが「売り」の中年の
自分自身と身の回りに起こったことを
彼自身のさえない視点で見ていく。
それが魅力である。
非常に面白かった。
彼のほかの作品も即座に注文した。

2010年9月19日日曜日

080(651) おまんのモノサシ持ちや!: 2010.09.19

篠原匡著「おまんのモノサシ持ちや!」
(ISBN978-4-532-31621-1 C0034)
を読んだ。
梅原真のことを書いたルポである。
面白くユニークな人物を取材したものである。
しかし、大物過ぎると悪いところが書けない。
ネット雑誌に連載していたものを
書籍にしてる。
だから、いいところだけしか書けない
というハンディがある。
人物の悪いところもかけるライターは
なかなかいないのだろう。
まあ、梅原の人物については、
よく分かった。

2010年9月16日木曜日

079(650) 風をつかまえて:No. 3406 2010.09.16

高嶋哲夫著「風をつかまえて」
(ISBN978-4-14-005561-8 C0093)
を読んだ。
北海道の小さな田舎町で
つぶれそうな鉄工所が、
町の依頼で風車をつくる。
台風で風車が倒れる。
しかし、次は自分たちの力で
風車をつろうと決意する。
完成で話は終わる。
高校の課題図書になっている。

2010年9月15日水曜日

078(649) ニッポンの風景をつくりなおせ: 2010.09.15

梅原真著「ニッポンの風景をつくりなおせ」
(ISBN978-4-904702-12-3 C0070)
を読んだ。
道の駅十和で購入した本だ。
高知のデザイナーで
田舎や一次産業を盛り立てる仕事をしている。
デザインしたものも示されている。
売れているものは、
やはりなかなかいい。
デザインとはそんなものだ。
どこがいいのか言葉では示せないが、
感覚的に誰もが感じされるものだ。
それを創出することができる人が
デザイナーだ。
一次産業をデザインし、田舎の風景をつくりなおす。
なかなか面白い仕事だ。

2010年9月14日火曜日

077(648) 月のえくぼを見た男 麻田剛立: 2010.09.14

鹿毛敏夫著「月のえくぼを見た男 麻田剛立」
(ISBN978-4-7743-1391-7 C8395)
を読んだ。
江戸時代、観測を中心に天文学を独自につくり上げ
そして西洋の古典物理に基づく
ケプラーの天文学をいち早く導入した
麻田剛立の伝記である。
なかなか面白く、
そしてよく調べている本であった。

2010年9月12日日曜日

076(647)山もりのババたち 脱ダム村の贈り物:2010.09.12

玄番真紀子著「山もりのババたち 脱ダム村の贈り物」
(ISBN4-7736-2705-0 C0036)
を読んだ。
中川の最上流部、
徳島県のはずれの村、木頭村(現那賀町)
北川部落のババたちが
ダム建築を阻止した。
そこに大阪から家族で移住した人の
見聞したババたちの生活が描かれている。
木頭村で購入した本だ。

075(646)エキスペリエンツ:2010.09.12

堺屋太一著「エキスペリエンツ」
(ISBN4-532-17068-0 C0093)
を読んだ。
団塊の世代という言葉を生み出した
堺屋太一が団塊の世代が定年前後に
今までの経験を活かして
さびれかけた商店街を復活させようという
ストーリーである。
現実的ではあろうが、
若い世代がその商店街に
参入できるのかが問題だ。
そのためには経済的基盤ができるかどうかだろう。

2010年9月4日土曜日

074(645)コロヨシ!!:2010.09.04

三崎亜紀著「コロヨシ!!」
(ISBN978-4-04-874014-2 C0093)
を読んだ。
なかなか長編であったが、
なかなか面白かった。
ただ、終わりが中途半端であった。
月刊誌の連載だったせいだろうか。
不思議な世界をかもし出している。

2010年8月28日土曜日

073(644)ひかりの剣:2010.08.28

海堂尊著「ひかりの剣」
(ISBN978-4-16-779001-1 C0193)
を読んだ。
海堂氏の有名な登場人物の速水、清川が
学生時代の剣道で対決する話である。
他にもいろいろな登場人物がでてくる。
彼の小説はこのような入れ子状態の
仕組みなっていることが多いので
彼の作品を読んでいる人間には
いろいろな楽しみが出てくる。

2010年8月26日木曜日

072(643)ジーン・ワルツ:2010.08.26

海堂尊著「ジーン・ワルツ」
(ISBN978-4-10-133311-3 C0193)
を読んだ。
海堂氏の小説で、
人工授精の話である。
なかなかおもしろいストーリであった。
人工受精、代理母、これらの新しい医療と
行政、法律の軋轢という
社会問題を提示している。
登場人物が各小説で重複している。
不思議な設定となっている。

2010年8月24日火曜日

071(642)東京バンドワゴン:2010.08.24

小路幸也著「東京バンドワゴン」
(ISBN978-4-08-746287-6 C0193)
を読んだ。
著者は北海道江別在住である。
そこに惹かれて読んだ。
東京の下町の大家族の中のどたばたに
日常のミステリーが組み込まれている。
連作らしいが
続きをどうしようか。
悩むところである。

2010年8月19日木曜日

070(641)風が強く吹いている:2010.08.19

三浦しをん著「風が強く吹いている」
(ISBN978-4-10-116758-9 C0193)
を読んだ。
大学のアパートの住人の学生が、
春から突然箱根駅伝を目指す。
単にスポ根ものではなく、
勝つこと強くなることを
考えながら邁進していく。
なかなかおもしろ小説である。
三浦しをんの小説は面白いものが多い。

2010年8月16日月曜日

069(640)となり町戦争:2010.08.16

三崎亜紀著「となり町戦争」
(ISBN978-4-08-746105-3 C0193)
を読んだ。
不思議な設定の小説である。
行政が事業として戦争をする。
国がそれに対して助成金を出す。
数年かけて年次計画をたてながら
ろなり町とも協定をしながら戦争をする。
もちろん、死人も出す。
そんな設定の中で主人公は、
翻弄されながら、
変化の少ない日常を過ごす。
しかし、周りの人に目立たないが
戦争の影響を感じる。
不思議な小説である。

2010年8月15日日曜日

068(639)夏を拾いに:2010.08.14

森浩美著「夏を拾いに」
(ISBN978-4-575-51351-6 C0193)
を読んだ。
著者も書いているが
スタンド・バイ・ミー風の
少年時代を思い出す話である。
時代が私のときより数年後なので、
なんとなく雰囲気が似ている。
情景や風俗が懐かしさがある。
ノスタルジーを感じた小説である。

2010年8月12日木曜日

067(638)ザ・万歩計:2010.08.12

万城目学著「ザ・万歩計」
(ISBN978-4-16-778801-8 C0195)
を読んだ。
万城目のエッセイである。
雑多なエッセイが集められているが、
万城目らしさがでている。
でもやはり万城目は小説が一番だ。

2010年8月11日水曜日

066(637)図書館の神様:2010.08.11

瀬尾まいこ著「図書館の神様」
(ISBN978-4-480-42626-0 C0193)
を読んだ。
臨時の教員が部員一人の文芸部の顧問となる。
その少年と淡々とした交流を通じて
お互いにささやかな変化が起こる。
不思議な小説であった。

065(636)まほろ駅前多田便利軒:2010.08.11

三浦しをん著「まほろ駅前多田便利軒」
(ISBN978-4-16-776101-1 C0193)
を読んだ。
都内のはずれの大きな町。
そこに多田が便利屋を営んでいる。
そこにもと同級生の行天が居候をしてく。
ささやかな事件がいろいろ関連を持ってくる。
ただし、関連がないものもあり、
少々不満が残る。
135回直木賞受賞作である。

2010年8月8日日曜日

064(635)神去なあなあ日常:2010.08.08

三浦しをん著「神去なあなあ日常」
(INBN978-4-19862731-7 C0093)
を読んだ。
高卒の青年が、突然、
三重の山奥の林業従事者に就職されられた。
主人公が村で過ごす1年の様子を
本人が書くという手法で表現されている。
なかなか面白い小説である。
三浦女子の作品ははじめてである。
いくつか読んでみることにする。

2010年8月6日金曜日

063(634)永遠の0:2010.08.06

百田尚樹著「永遠の0(ゼロ)」
(ISBN978-4-06-276413-1 C0193)
を読んだ。
現代に生きる司法試験に失敗したフリーターが
最近まで知らされていなかった
実の祖父の素性を探る話である。
ゼロ戦のパイロットであったが、
その話を戦争の生き残りの人から
話を聞くことでストーリーが展開する。
戦争当時の様子や、
現代の若者が初めて聞くそのような話を
どう受け止めるか、
姉のフリーのライターの心情などもからみながら、
話が思わぬところで結びつく。
なかなか面白い話である。

062(633)裸足と貝殻2010.08.06

三木卓著「裸足と貝殻」
(ISBN4-08-747830-3 C0193)
を読んだ。
終戦直後の話である。
昔の本ではなく、
1999年に出版され
2000年にで読売文学賞を受賞している。
新しく書かれた本である。
引揚者の少年の小学校から
新制の中学校時代の話である。
貧しさが当たり前の時代に、
苦労しながら、そしてそれぞれに青春を生きている。
そんな話である。

2010年7月31日土曜日

061(632)フォーティ 翼ふたたび:2010.07.31

石田衣良著「フォーティ 翼ふたたび」
(ISBN978-4-06-276269-4 C0193)
を読んだ。
40歳で会社をドロップアウトした主人公が、
自分の会社で仕事とは関係のない依頼で
同年代の人々と人間関係をもつ。
そこから人々が生きていく目標を見出す。
そんなストーリーがいくも繰り返される。
なかなか面白い中年小説だ。

2010年7月28日水曜日

060(631)かのこちゃんとマトレーヌ夫人:2010.07.28

万城目学著「かのこちゃんとマトレーヌ夫人」
(ISBN978-4-480-68826-2 C0293)
を読んだ。
新書での小説である。
直木賞にノミネートされたが
受賞は逃した作品である。
彼の作品にしては、
少々奇抜がないのと、
ストーリの奇抜さがないような気がする。
ホルモーの印象が強すぎる。

2010年7月27日火曜日

059(630)ホルモー六景:2010.07.27

万城目学著「ホルモー六景」
(ISBN978-4-04-873814-9 C0093)
を読んだ。
いろいろ読んだが、
ホルモーが一番面白い。
そしてそこからいろいろ生まれた
短編集がこの六景である。
これからも続編を期待したいのだが、
著者はいろいろ新しい展開をしている。

2010年7月25日日曜日

058(629)DIVE!!下:2010.07.25

森絵都著「DIVE!!下」
(ISBN978-4-04-379104-0 C0193)
を読んだ。
もともと4冊本が
文庫では上下2冊になっている。
完結編である。
大きな山場を迎えて終える。
なかなかおもしろい話であった。

2010年7月23日金曜日

057(628)プリンセス・トヨトミ:2010.07.23

万城目学著「プリンセス・トヨトミ」
(ISBN978-4-16-3278808-8 C0093)
と読んだ。
設定が面白い。
大阪の男だけが、その国の存在をしっている。
そしてその国は日本も認知しており、
国の管理団体に多くの助成金が
毎年支給されている。
その金を三権から独立した会計検査院が調べる。
そんなストーリにいろいろな人間模様がからむ。
なかなか大胆で奇想天外な話であった。

2010年7月22日木曜日

056(627)DIVE!!上:2010.07.22

森絵都著「DIVE!!上」
(ISBN978-4-04-379103-3 C0193)
を読んだ。
ジャンプ競技の中高校生の話である。
サラブレットの高校生、
引っ込み思案の中学生、
野生の天才高校生
が中心に話が進む。
中学生には隠れた才能があり、
それを見抜いたコーチとともに成長する。
なかなか面白い話である。

2010年7月18日日曜日

055(626)一瞬の風になれ 第三部:2010.07.17

佐藤多佳子著「一瞬の風になれ 第三部-ドン-」
(ISBN978-4-06-276408-7 C0193)
を読んだ。
三部作の最後の本である。
主人公が高校三年生になる。
ハッピーエンドの完結編である。
一気に読んでしまった。
なかなか面白かった。

2010年7月16日金曜日

054(625)一瞬の風になれ 第二部:2010.07.16

佐藤多佳子著「一瞬の風になれ 第二部ヨウイ」
を読んだ。
3部作の2作目である。
主人公が高校2年生になる。
大きな事件がいくつか起こる。
その事件がまだ解決しないまま二部が終わる。
三部への期待が募る。

2010年7月15日木曜日

053(624)鴨川ホルモー:2010.07.15

万城目学著「鴨川ホルモー」
(ISBN978-4-04-393901-5 C0193)
を読んだ。
不思議なタイトルだが、
内容はとんでもない設定だ。
しかし、面白い。
以前鹿男の話を読んだ。
それもとんでもない設定であった。
それでも面白い。
次作では大阪を舞台にしたものが、
あるそうだ。
鹿男では、京都、大阪、奈良の対抗を
設定に用いていた。
もしかすると、著者にも
そのような意図があるのか。

2010年7月14日水曜日

052(623)一瞬の風になれ 第一部:2010.07.14

佐藤多佳子著「一瞬の風になれ 第一部ーイチニツイテー」
(ISBN978-4-06-276406-3 C0193)
を読んだ。
短距離走者の話である。
サッカーの天才(兄)と陸上の天才(友人)が
身の回りにいる主人公の話である。
努力は好きだが、小心で
なかなか実力がさせない主人公である。
三部作の一作目である。

2010年7月13日火曜日

051(622)チェンジング・ブルー:2010.07.13

大河内直彦著「チェンジング・ブルー」
(ISBN978-4-00-006244-2 C0044)
を読んだ。
研究者が書いた一般向けの書物としては、
秀逸である。
読み応えもありながら、
内容も平易で分かりやすくなっている。
いい本であった。

2010年7月6日火曜日

050(621)志高く 孫正義正伝 完全版:2010.07.06

井上篤夫著「志高く 孫正義正伝 完全版」iPad版
を読んだ。
初めてすべて読みきったデジタル書籍である。
PDFファイルの論文などでも
全部読みたいときは、
印刷して読んでいる。
斜め読みのときはデジタルのままで読むことはある。
しかし、まとまった量を読むのは
今でも紙メディアがいいと思っている。
しかし、資料がたくさんあるときや、
出かけるときはデジタルがいい。
辞書は今ではすべてデジタルにしている。
漢字辞典ですらデジタルのものを使っている。
私の読書がこれからデジタルに
移行するかというとそうにはなりそうもない。

2010年7月5日月曜日

049(620)走れ!T校バスケット部:No. 3320 2010.07.05

松崎洋著「走れ!T校バスケット部」
(ISBN978-4-344-41443-3 C0193)
を読んだ。
ベストセラーの青春小説である。
ライトノベルというべきだろうか。
ストーリーが単純でさらりと読める。
そんなところが受けているのだろうか。

2010年7月4日日曜日

048(619)地球環境46億年の大変動史:2010.07.04

田近英一著「地球環境46億年の大変動史」
(ISBN978-4-7598-1324-1 C0344)
を読んだ。
新しい情報がいろいろあった。
ただし、まだ分からないことが
いろいろあることはわかる。
しかし、それが多いと読む側に欲求不満になる。
やはり、本は、何かいいたいことがあり、
それを主張するものが読んでいて楽しい。
ただし、センスが合わないと
嫌になることもあるが。

047(618)海の底:2010.07.03

有川浩著「海の底」
(ISBN978-4-04-389802-2 C0193)
を読んだ。
自衛隊三部作のうちの一つである。
他の二作を読んだので、
これが私にとっては
最後に作品になる。
なかなか面白い話であった。

046(617)鹿男あをによし:2010.07.03

万城目学著「鹿男あをによし」
(ISBN978-4-344-41466-2 C0193)
を読んだ。
初めて読む作者だ。
面白い話である。
荒唐無稽であるが、
その設定がなかなか面白い。
別の作品も読んでみたくなって、購入した。

2010年6月21日月曜日

045(616) ルリボシカミキリの青:2010.06.21

福岡伸一著「ルリボシカミキリの青」
(ISBN978-416-372430-0 C0095)
を読んだ。
「週間文春」 に連載中のエッセイを
本にまとめたものである。
ばらばらにかかれたはずのエッセイだが、
なかなかまとまりのある内容であり、
なかなか面白く読めた。

2010年6月18日金曜日

044(615) 96%の大絶滅:2010.06.18

丸岡照幸著「96%の大絶滅」
(ISBN978-4-7741-4205-0 C3044)
を読んだ。
一線の研究者が
大絶滅について各種のデータから示している。
分かっていること、分からないことを
はっきりと示している。
K-TとP-T境界を中心に
書かれている。
なかなか面白かった。

2010年6月17日木曜日

043(614) 成長するチップス先生:2010.06.17

池田輝政・戸田山和久・近田正博・中井俊樹著
「成長するチップス先生」
(ISBN978-4-472-30257-2 C2037)
を読んだ。
大学の学長が全教員が
読むように指示した本である。
大学教員の教授技術向上を目指して
一種のノウハウ本である。
参考になることもあるが、
なかなかできないこともある。
あるいは実際にやっていること、
悩んでいることがある。
一日でできるようなことでないことが多い。
しかし、教育とはたゆまぬ努力が
必要であるということである。

2010年6月13日日曜日

042(613) 粘菌:2010.06.13

中垣俊之著「粘菌」
(ISBN978-4-569-777786-3 C245)
を読んだ。
粘菌を素材に、生命の知性や情報処理能力を
実験的にそして情報科学的に捕らえている。
学際的な面白い研究であった。
彼が粘菌の研究で
イグ・ノーベル賞をもらったのを知っていたが、
その背景にあった意図が
この本を読んではじめてわかった。

2010年6月6日日曜日

041(612) 時間を作る、時間を生きる:2010.06.06

松田文子編「時間を作る、時間を生きる」
(ISBN4-7628-2355-4 C1011)
を読んだ。
以前出版された「心理的時間」の
著者の主要メンバーが
市民にも分かりやすく紹介されたものである。
しかし、6名の著者が書いているため
内容は難易はさまざまである。
特に難の部分は研究者の独善的な部分があった。
しかしこのような研究している人が少ない分野を
紹介しようとしている試みは尊敬すべきものである。

040(611) パズルの軌跡:2010.06.06

機本伸司著「パズルの軌跡」
(ISBN978-4-7584-3436-2 C0193)
を読んだ。
話としては「神様のパズル」の続編となる。
今度は、二人が一緒に行動することが
スーリーの中心になっている。
なかなか面白かった。

2010年5月29日土曜日

039(610) 「手紙屋」蛍雪篇:2010.05.29

喜多川泰著「「手紙屋」蛍雪篇」
(ISBN978-4-88759-612-2 C0037)
を読んだ。
なぜ大学に行くのか。
なぜ勉強するのか。
だれもが悩んだことがある問題を
正面から答えを出している本である。
手紙のやり取りをしながら
その答えを出している。
少々論点についてけないところがあるが
なかなか面白い本だ。
悩んでいる若者たちに勧めたいものだが。
実際には実行できるかどうかだが。

2010年5月25日火曜日

038(609) てんやわんや:2010.05.25

獅子文六著「てんやわんや」
(ISBN4-620-51035-1 C0093)
を読んだ。
中学校か高校時代に読んだ作家である。
獅子文六は確か、この本から面白く
いろいろな作品を読み出した。
今は絶版でなかなか手に入らない本となった。
読み直したのは、
小説の舞台が、今いる地域の近くで、
先日調査の折によったとき、
旧北宇和郡岩松町(愛媛県宇和島市津島)で
河口か海か迷ったところだ。
のんびりとした場所である。
ここが獅子文六の妻の実家で
疎開し ていた時の様子を題材としているそうだ。
今回読み直したのだが、
覚えていた内容とだいぶ違っていた。
しかし、なかなか面白かった。

2010年5月21日金曜日

037(608) 大絶滅がもたらす進化:2010.05.21

金子隆一著「大絶滅がもたらす進化」
(ISBN978-4-7973-4407-3 C0245)
を読んだ。
絶滅についての情報のまとめである。
しかし、情報の古いものと新しいものが
混在していること、
テクトニクスに対するいくつかの
間違いがあったりすること
が少々気になった。

2010年5月19日水曜日

036(607) スペースプローブ:2010.05.19

機本伸司著「スペースプローブ」
(ISBN978-4-15-208838-3 C0093)
を読んだ。
日本が月着陸にいくという計画から
ETIの証拠が仲間からもたらされる。
しかし組織に公表することができないので
別のアプローチをする。
そしてストーリーが展開する。
しかし、前半がカラオケ内での
話だけで進む不思議な展開となっている。

2010年5月17日月曜日

035(606) 四万十日用百貨店:2010.05.17

迫田司著「四万十日用百貨店」
(USBN978-4-904702-04-8 C0036)
を読んだ。
先日四万十川の十和の道の駅で購入した本だ。
そこの道の駅はなんとなくセンスがよく、
いくつかの買い物をして
センスのいい食堂があったので、
食事もしてしまった。
その本を読むとこの著者が近くに住んでいて、
この道の駅の商品をトータルデザインをしているようだ。
著者はデザイナーでありながら、
四万十の田舎に住み、
農業をしている。
高知県だけど、近い。
こんどじっくりいってみようか。

2010年5月11日火曜日

034(605) 分類思考の世界:2010.05.11

三中信宏著「分類思考の世界」
(ISBN978-4-06-288014-5 C0245)
を読んだ。
この本を読むのは苦労した。
内容的には先月書いていた
論文のテーマと重複する。
そのため読まなければならないという
気持ちが強かった。
そして個々の内容にも興味があった。
しかし、なかなか読み進めない。
一つは雑多な内容(しかしそれぞれ深いのだが)が
混在してる。
そこに高度な内容がこめられている。
2、3度挫折してやっと読み終わった。
昨年買っていたが、一度は諦めた。
しかし、今回四国に持ってきて
読もうと考えた。
新たに読み進めるうちに、
今の論文と関係があることわかってきた。
しかし、なかなか進まない。
その間に別の本を何冊も読んだ。
今度は三中氏の別の視点の本を
読んでみようと考えている。

2010年5月10日月曜日

033(604) ダイスをころがせ!:2010.05.10

真保裕一著「ダイスをころがせ!」
(ISBN4-620-10654-2 C0093)
を読んだ。
友人が国会議員を目指す。
それに引っ張り出されたリストラされた社会人。
そこからいろいろな思惑が動き出す。
そして大きな目標を目指す傍ら、
自分自身の指針を見つけていくような
話になっている。

2010年5月6日木曜日

032(603) マグマの地球科学:2010.05.06

鎌田浩毅著「マグマの地球科学」
(ISBN978-4-12-101978-3 C1244)
を読んだ。
専門の分野の本は読みやすい。
すいすい読める。
別の専門の難解な本が
なかなか読み進めないのに比べれば
楽に読めた。

2010年5月1日土曜日

031(602) 僕たちの終末:2010.05.01

機本伸司著「僕たちの終末」
(ISBN978-4-7584-3335-8 C0193)
を読んだ。
本格的なSFである。
この著者の長編台作目である。
やはりなかなか面白い。

2010年4月26日月曜日

030(601) 史上最強の哲学入門:2010.04.26

飲茶著「史上最強の哲学入門」
(ISBN978-4-89644-732-3 C9410)
を読んだ。
以前に同じ著者の哲学を中心にした
科学と数学に関する本を読んだ。
軽く分かりやすく書かれている。
これも哲学史を分かりやすく書いてある。
ただし、大切な言葉を哲学者の言葉ではなく
著者の分かりやすい、砕けたことばで書かれている。
生の言葉を知りたかった。
それが残念である。

2010年4月24日土曜日

029(600) メシアの処方箋2010.04.24

機本伸司著「メシアの処方箋」
(ISBN978-4-7584-3285-6 C0193)
を読んだ。
彼の作品は最初の一作を読んで、
一気にファンになった。
手にはいる作品を入手して、
順次読んでいこうとしている。

2010年4月20日火曜日

028(599) 生きた地球をめぐる:2010.04.20

土屋愛寿著「生きた地球をめぐる」
(ISBN978-4-00-500643-4 C0244)
を読んだ。
先生が世界を巡った話だ。
地質学者として巡っているようだが、
地質学を記述はあるが、
地質学者が読むと物足りない。
私にはたくさんの場所を巡ることに
意味は見出せなかった。

2010年4月18日日曜日

027(598) 図書館戦争:2010.04.18

有川浩著「図書館戦争」
(ISBN4-8402-3361-6 C0093)
を読んだ。
以前から読もうと思っていたが、
大部なので、なかなか読むのを躊躇していた。
しかし、世も出すと面白く一気に読んでしまった。
有川女史の著作は、
設定が奇抜で登場人物が普通の人で
その当たりにいそうな人である。
ただし、どんな状況でも
その性格のまま姿勢のままでいる。
特殊な状況でもそのままである。
それが面白い。

2010年4月16日金曜日

026(597) ひまわり事件:2010.04.16

荻原浩著「ひまわり事件」
(ISBN978-4-16-328640-2 C0093)
を読んだ。
著者は、私と同年代の人である。
荻原浩は以前読んだことがある。
それがなかなか面白かったので、
今回もこの本を手にした。
隣り合う幼稚園児と高齢者施設の老人を
主人公にした物語である。
設定が面白いし、ストーリーも面白かった。

2010年4月12日月曜日

025(596) 極北のクレイマー:2010.04.12

海堂尊著「極北のクレイマー」
(ISBN978-4-02-250571-2 C0093)
を読んだ。
北海道の田舎町の病院で起こる、
いくつかの事件。
海堂氏の一連の作品に登場する人物が
見え隠れするのも一興。
なかなか面白かった。

2010年4月11日日曜日

024(595) 空の中:2010.04.11

有川浩著「空の中」
(ISBN978-4-04-389801-5 C0193)
を読んだ。
奇想天外で面白い。
著者が考えている「大人のライトノベル 」
になっている。

2010年4月5日月曜日

023(594) 無限を読み解く数学入門:2010.04.05

小島寛之著「無限を読み解く数学入門」
(ISBN978-4-04-409102-6 C0141)
を読んだ。
非常に面白い本であった。
天才カントールの無限の説明が
いろいろ読んだが
これが一番分かりやすいかもしれない。
最後の小説もどうかなと思ってい読み始めたが、
なかなか面白く、
前半の数学の説明があれば、
内容が理解しやすい。
もし、それがなかったら、
この小説の意味は分からないかもしれない。

2010年3月30日火曜日

022(593) 神様のパズル:2010.03.30

機本伸司著「神様のパズル」
(ISBN4-7584-3233-3 C0193)
を読んだ。
面白い。
書評家の大森望氏が
あとがきで絶賛しているように
この本はおもしろい。
ただし、文庫本の表紙の装丁がいただけない。
ジュニア向きの装丁で、
大人が買うにはふさわしくない。
それが残念だ。
同じ作者の作品を読みたくなった。

2010年3月28日日曜日

021(592)ルパンの消息:2010.03.28

横山秀夫著「ルパンの消息」
(ISBN978-7-334-74569-1 C0193)
を読んだ。
時効直前の殺人事件。
その謎が高校生の供述から解けれていく。
どんでん返しがあり、
なかなか面白かった。

2010年3月14日日曜日

020(591) 三匹のおっさん:2010.03.14

有川浩著「三匹のおっさん」
(ISBN978-4-16-32800-4 C0093)
を読んだ。
定年をしたおじさんたちが、
街のためボランティアとして
問題を解決していく物語。
明るいそしてしみじみとした話が
6話つづく。
なかなか面白い。

2010年3月13日土曜日

019(590) 「超」リタイア術:2010.03.13

野口悠紀雄著「「超」リタイア術」
(ISBN978-4-10-125627-6 C0136)
を読んだ。
大半は日本の年金制度の問題点と
その対策である。
個人的な対策も紹介されている。
しかし、私が一番興味が引かれたのは、
退職後どのような姿勢で
時間を過ごすべきかという点であった。
金や時間にしばられない、自己実現の方法が
そこにあるはずという指摘である。
当たり前かもしれないが、
そこに数学や語学などがあったのは
目からうろこであった。

2010年3月4日木曜日

018(589) キケン:2010.03.04

有川浩著「キケン」
(ISBN978-4-10-301872-8 C0093)
を読んだ。
電気工科大学の機械制御研究部、
略してキケンの話である。
キケンのユニークな人たちが
大学の出来事、行事を中心におこす
どたばた劇である。
なかなか面白い。
ぶっ飛んだ人が、登場人物であることが
物語の面白さを増すのだろうか。

2010年3月3日水曜日

017(588) ブルータワー:2010.03.03

石田衣良著「ブルータワー」
(ISBN4-19-861918-2 C0093)
を読んだ。
あとがきによれば、
9.11の映像をみたとき、
このストリーを思いついたとのことだ。
現在と200年先の未来を
脳腫瘍の末期患者が
行き来するというSF的な設定である。
はやり彼の話は面白い。

2010年2月26日金曜日

016(587) 塩の街:2010.02.26

有川浩著「塩の街」
(ISBN978-4-04-389803-9 C0193)
を読んだ。
架空の現象を扱ったサスペンスもの。
不思議な構成である。
恋愛ものでもある。
SFでも、アクションでもある。
短編連作の形式ようでもある。
書き継ぎが
つぎつぎと成されたような本でもある。
しかし、不思議な魅力がある。
3部作の最初の本である。
次も読みたくなるような魅力である。

2010年2月24日水曜日

015(586) 宇宙がよろこぶ生命論:No. 3190 2010.02.24

長沼毅著「宇宙がよろこぶ生命論」
(ISBN978-4-480-68814-9 C0240)
を読んだ。
個性のある著者が書いた本である。
生物学へのアプローチも個性的である。
ただ、生命の前提について、
化学的な部分が多くの比率を占めている。
著者のフィールドワークに基づいた話を
読みたかった気がする。
それは別のの本でということなのだろうか。

014(585) 数学ガール ゲーデルの不完全性定理:2010.02.24

結城浩著「数学ガール ゲーデルの不完全性定理」
(ISBN978-4-7973-5296-2 C0043)
を読んだ。
やはり、おもしろい。
ただゲーデルの不完全性定理の証明を
真正面からすすめているとことは、
圧巻である。
ただし、私には内容が理解できない。
ゲーデルの不完全性定理は
今まで何度か読んできたが
分からなかった。
今回なんとなくこのような
アプローチをしていくのだという
全貌が見えてきた気がする。
次作も期待したい。

2010年2月17日水曜日

013(584) スティーブ・ジョブズ:2010.02.17

J.S.ヤング、W.Lサイモン著「スティーブ・ジョブズ」
(ISBN4-492-50147-9 C3034)
を読んだ。
iConという英名の本で
副題が日本語タイトルになっている。
Apple社やジョブズについての
ノンフィクションや伝記については、
いくつか読んだ。
それはだいぶ以前だったので
ジョブズがAppleにもどってからの
話は読んだ記憶がない。
それを補うような話だ。

2010年2月10日水曜日

012(583) ジェミニの方舟:2010.02.10

高嶋哲夫著「ジェミニの方舟」
(ISBN978-7-08-771249-0 C0093)
を読んだ。
2つの台風が合体して、
超巨大な台風が発生して、
東京を襲うという話である。
そのとき、東京が洪水に襲われ、
さまざまな被害が起きるというストーリである。
いわゆるパニック小説である。
しかし、自然災害がテーマなので、
なかなか面白い内容であった。

2010年2月7日日曜日

011(582) 波の上の魔術師:2010.02.07

石田衣良著「波の上の魔術師」
(ISBN4-16-320280-3 C0093)
を読んだ。
株の投資で稼いでいくのだが、
その目的が、ある銀行に
ダメージを与えることである。
そして自分たちその混乱に乗じて
儲けることである。
なかなか面白い話であった。

2010年2月1日月曜日

010(581) 少年計数機:2010.02.01

石田衣良著「少年計数機」
(ISBN4-16-319280-8 C0093)
を読んだ。
池袋ウエストゲートパークのシリーズである。
サスペンスと心温まるものや
心動かすものがこめられている。
主人公の真島誠、マコトの目から見た、
池袋の青年たちの物語である。
面白いシリーズである。

2010年1月30日土曜日

009(580) 池袋ウエストゲートパーク:2010.01.30

石田衣良著「池袋ウエストゲートパーク」
(ISBN4-16-317990-9 C093)
を読んだ。
池袋の西口公園を舞台にした、
いわゆる不良たちの話。
主人公の真島誠、マコトの目を通してみた
不良たちのさまざまな出来事。
短編集だが、なかなかおもしろい。
続編が何巻もあるようだ。
読んでしまいそうだ。

2010年1月25日月曜日

008(579) アキハバラ@DEEP:2010.01.25

石田衣良著「アキハバラ@DEEP」
(ISBN4-16-323530-2 C0093)
を読んだ。
面白い。
いろいろなオタクが登場する。
彼らのオリジナルのソフトとアイディアが、
巨大IT企業に奪われる。
それを彼らなりの方法で
奪還するというストーリーである。
ありふれたストーリーかもしれないが、
石田氏にかかると
なかなか面白いものとなっている。
別の代表作を読んでみたくなる。

2010年1月23日土曜日

007(578) アルファベット70音:2010.01.23

小倉陽子著「アルファベット70音」
(ISBN4-434-07525-X C2082)
を読んだ。
英語の発音をいかにして
身につけるかのハウツー本である。
しばらく接していなかったので、
英語の発音記号を忘れている。
この本は日本人には難しい発音を、
カタカナ書きで示して、
だれでも読めるようにして、
発音を示していこうというものである。
英語は文字の表記と発音が一致していない。
そのため、表記方法の癖や例外を覚えるのに
時間がかかる。
それが英語習得の一つのネックなっているのだろう。
しかし現在の英語教育は発音やリスニングが
重視されているので、
その弱点は私のころよりは
改善されているのだろう。
そんなことを考えた。

2010年1月20日水曜日

006(577) 5年3組リョウタ組:2010.01.20

石田衣良著「5年3組リョウタ組」
(ISBN978-4-04-873837-8 C0093)
を読んだ。
小学校5年生の担任の良太を
中心とした小学校で発生しそうな問題を
テーマにした小説である。
読んでいて、
現在の坊ちゃん風であるなと思った。
すると著者があとがきで
坊ちゃんを意識して書いている
とのことであった。
なかなか面白い本であった。

2010年1月17日日曜日

005(576) 今そこに迫る「地球寒冷化」人類の危機:2010.01.17

丸山茂徳著「今そこに迫る「地球寒冷化」人類の危機」
(ISBN978-4-10-584013170-1 C0036)
を読んだ。
いつもの丸山節である。
言いたいことはわかる。
しかし、その言い方が過激だ。
推敲も足りず、誤字脱字が気になる。
丸山氏はよく知っている。
でも、ここまでして
なぜ、寒冷化にこだわるのか。
本人も寒冷化の論争で
「まるで楽しい思いはないが」
「正義」のためだという。
彼は、科学者の良心に基づき、
古武士のように、正義のため、
名誉もなりふりもかまわず、
突き進んでいるのである。
そんなところが彼の魅力でもあるのだが。

004(575) 4TEEN:2010.01.17

石田衣良著「4TEEN」
(ISBN978-4-10-125051-9 C0193)
を読んだ。
面白かった。
これが直木賞を受賞している。
大人が読めば、
直木賞を受賞したということが理解できる。
ただ、14歳の中学生が
性、暴力、死、病気
などに対して、
こんな状況なのかと思ってしまう。
高校生が主人公ならわかる。
うちの小学校6年生の長男や
その周辺の子供をみていると
2年間でこんな状況になるのか。
余りにも違うことに愕然とする。
しかし、友情や恋、そして少年らしい
冒険心、背伸びがある。
それもやはり14歳なのだ。

2010年1月10日日曜日

003(574)ブラックペアン: 2010.01.10

海堂尊著「ブラックペアン」
(上:ISBN978-4-06-276525-1 C0193
下:ISBN978-4-06-276526-8 C0193)
を読んだ。
海堂氏の一連の医者のシリーズで、
1988年当時を舞台にしている。
「チーム・バチスタの栄光」の
20年ほどの前の話である。
彼の小説は、いろいろなものがあるが、
すべて一連の舞台、
そしてどこかに共通する登場人物がいる。
このような書き方もあるのだという気がする。
今までの彼の小説を読んできた人は、
そのような設定を楽しむことになる。

2010年1月9日土曜日

002(573)数学ガール フェルマーの最終定理: 2010.01.09

結城浩著「数学ガール フェルマーの最終定理」
(ISBN978-4-7973-4526- C0041)
を読んだ。
面白い。
ピタゴラスの定理、互いに素、
素数などの整数の基礎から、
オイラーの式と公式、
群や環、体、アーベル群などの整数論、
さらに、背理法、
無限降下法、テーラー展開などの
数学の基礎的手法、
最後にフェルマーの最終定理へと一気に進む。
さすがの最終定理の説明は
難しくて理解できなかったが、
それ以外の部分は、
数学の素人でもついていけるという
楽しさがあった。

2010年1月5日火曜日

001(572)火星の生命と大地46億年: 2010.01.05

丸山茂徳、ビック・ベーカー、ジェームス・ドーム著
「火星の生命と大地46億年」
(ISBN978-4-06-154282-2 C0044)
を読んだ。
火星の地質発達史の概略をまとめたものだ。
前半のSFは不要だ。
どこまで科学的事実なのか
そこまでがフィクションなのかわからない。
後半だけで示された方がわかりよかった。
火星は地球の半分の半径しかない。
だから地球より早く一生を生きている。
地球の未来がそこにはある。
火星を調べることは、
地球の未来を知ることであった。
なかなか面白い。