2014年12月31日水曜日

読書メモ: 2014.12.31

今年は、145冊の読書メモをした。
中でも小説をよく読んだ気がする。
精神的に疲れていると、
気分転換に小説を読んでしまう。
専門書はなかなか読まなくなった。
必要で目を通す専門書は多数ある。
購入してる本でみると、
専門書の方へ使用している
金額の方が多いだろう。
娯楽のための本は、
古本で購入することが多いので、
使用金額は以前と比べると
少なくなっているはずだ。
しかし購入冊数は
多くなっているような気がする。
書店で見て、思いつきで
買う本がかなり少なくなってきた。
街に出なくなったせいもあるのだろ。
ネットで選んで関連したテーマの本を
購入することが多くなった。

最近の研究者の傾向として、
専門書より一般向けの
新書などでの出版が
多くなってきたような気がする。
新書でも論文ではないが、
最新情報が紹介され、
そこに著者のアイディアが提示されている。
なかなかおもしろ状況である。
科学好きの市民や、初学者、
知的好奇心を満たしたい人には
非常にいい状態である。

145(1176) 地球はどうしてできたのか: 2014.12.31

吉田晶樹著「地球はどうしてできたのか」
(ISBN978-4-06-257883-7 C0244)
を読んだ。
コンピュータによるマントルの
シミュレーションからみた
地球の仕組みを考えた本である。
大陸移動のメカニズム、
マントル対流の実態を知る方法を
まとめたものである。

2014年12月26日金曜日

144(1175) The Profiler: 2014.12.26

柴田哲孝著「The Profiler
悪魔は天使の胸の中に」
(ISBN978-4-19-893159-9 C0193)
を読んだ。
もとFBIのプロファイラーと
日本の刑事がネットをもちいた
サブリミナル効果を利用した
殺害計画の犯人と戦う話しである。
なかなか面白かった。

2014年12月24日水曜日

143(1174) 銀座ブルース: 2014.12.24

柴田哲孝著「銀座ブルース」
(ISBN978-4-575-51447-6 C0193)
を読んだ。
戦後の数年間に起こった、
不思議な事件、帝銀事件、山下国鉄総裁事件、
昭電疑獄事件、小平事件など
現実にあった事件や
実在の刑事や裏で動いた人物などが
登場して物語がすすむ。
短篇連作集だが
共通する何人かの登場人物が
物語が進み、事件の時系列とともに
人の関係も進む。
この作家はやはり面白い。

2014年12月21日日曜日

142(1173) 西川麻子は地理が好き: 2014.12.21

青柳碧人著「西川麻子は地理が好き」
(ISBN978-4-16-790221-6 C0193)
を読んだ。
地理を題材にした
小さなミステリーの短篇集である。
地理の知識をいろいろ使った謎解きが使われている。
まあ、それに力を入れすぎたせいか、
ミステリー時代の謎は深くない。
他の青柳の作品と同様、
軽いミステリーである。

2014年12月19日金曜日

141(1172) 気候変動はなぜ起こるのか: 2014.12.19

ブロッカー著「気候変動はなぜ起こるのか」
(ISBN978-4-06-287846-2 C0244)
を読んだ。
オーシャン・コンベアーモデルを
提唱した研究者が書いた
一般向けの本である。
最終氷期から現在の間氷期への
転換をテーマとしている。
1000年周期の海洋循環を
水温と塩分濃度(熱塩循環)が
原因であるという説である。
しかし、この本から、
大きな気候変動の原因究明することの
難しさがよくわかる。
生涯をかけて研究している
多くの人の努力をもってしても、
結論にはいたらないのだ。

2014年12月14日日曜日

140(1171) 木嶋先生の静かな世界: 2014.12.14

森博嗣著「木嶋先生の静かな世界」
(ISBN978-4-06-21-6636-2 C0093)
を読んだ。
いい本である。
森氏の本はミステリィ以外では
あまり読んだことがなく、
読むの自体も久しぶりだ。
この本は久しぶり感動した本である。
静かだが頭脳の巨人である木嶋先生と
そこに配属され研究者というものに
成長していく主人公の精神的な成長を描いている。
静かだが、そこには壮絶な精神性が蠢いている。
私も大学院時代に、
こんな気持の時があったことを思い出させてくれた。

2014年12月12日金曜日

139(1170) 地球外生命: 2014.12.12

長沼毅・井田茂著「地球外生命
われわれは孤独なのか」
(ISBN978-4-00-431469-1 C0244)
を読んだ。
なかなか面白い本であったが、
専門や考えの違う研究者が
一つのテーマについて書くのはいい。
しかし、この本に関しては、
別々に書いたほうが面白かった。
お互いの専門に踏み込まないような
遠慮があったり、
思い切った意見表明が
されていない気がする。
二人とも十分一冊の本が書け
そこそこ売れるものになはるはずなので、
それぞれで書いて欲しかった。

2014年12月8日月曜日

138(1169) 1たす1は2にならない: 2014.12.08

三浦つとむ著「1たす1は2にならない」
(ISNM4-7503-2396-9 C0010)
を読んだ。
子ども向けの生き方、考え方の本である。
失敗をどう考えるか、
ものごとにはひとつの見方、考え方ではなく、
いろいろものがあることをしめしている。
いろいろな視点で書かれている。
もうひとつわかりにくい本だ。

2014年12月3日水曜日

136(1167)とうさんは、大丈夫: 2014.12.03

佐川光晴著「とうさんは、大丈夫」
(ISBN978-4-06-216107-7 C0093)
を読んだ。
児童相談所の児童福祉司が
ストレスでうつ病にかかる。
治療をして復帰するときに、
児童養護施設でリハビリを兼ねて働き出す。
自主的に1週間の当直をかってでる。
幻聴や妄想が現実と錯綜して
トラブルをおこすぎりぎりのところまでいく。
家族との電話やメール、コミュニケーションで
なんとか踏みとどまっている。
そして1週間の当直を終えて
作品も終わる。

2014年11月30日日曜日

135(1166) 漂流者たち: 2014.11.30

柴田哲孝著「漂流者たち」
(ISBN978-4-396-63417-9 C0093)
を読んだ。
3.11直後に依頼受けた私立探偵の
神山健介を主人公とするシリーズである。
被災地を彷徨う容疑者。
それを追う探偵と女性。
被害者を私立探偵が追ううちに
実は黒幕に嵌められていることがわかってくる。
なかなか面白い。

2014年11月28日金曜日

134(1165) 秋霧の街: 2014.11.28

柴田哲孝著「秋霧の街」
(ISBN978-4-396-63385-1 C0093)
を読んだ。
神山健介の探偵物語である。
新潟で殺人事件の被害者の依頼で探ると、
行方不明の被疑者や混血の女性、
ロシアや腐敗警官など
巨悪がだんだん明らかになってくる。
一個人がその巨悪を
崩壊させるというストーリである。
なかなか面白い。
柴田の書く小説は
どれも私の好みにあっているようだ。

2014年11月25日火曜日

133(1164) ベイジン 下: 2014.11.25

真山仁著「ベイジン 下」
(ISBN978-4-344-41469-3 C0193)
を読んだ。
重要人物の逮捕、北京オリンピックの開催
原子力発電の完成。
そして逮捕におけるどんでん返しと原発事故。
ストーリは大きく展開する。
原発事故は、
福島第一原発の事故を思い浮かばせる。
似たパターンで事故が起こる。
この小説は事故前に書かれたものだ。
事故処理の最中で話が終わる。
嫌な終わり方だ。

2014年11月22日土曜日

132(1163) 失敗学のすすめ: 2014.11.22

畑村洋太郎著「失敗学のすすめ」
(IBSN978-4-06-210346-6)
を読んだ。
失敗から学ぶ重要性を示した本である。
主張は理解できる。
畑村氏の活躍も知っている。
だからこの重要性もわかる。
しかし、なぜが学ぶ気がしない。
どうしてだろうか。

131(1162) ベイジン 上: 2014.11.22

真山仁著「ベイジン 上」
(IBSN978-4-344-41468-6 C0193)
を読んだ。
最新で最大の原子力発電所の
建築を巡る小説である。
中国の現状を反映した
危機感がリアリティをもって描かれている。
なかなか面白い。

2014年11月19日水曜日

130(1161) 永遠の誓い: 2014.11.19

佐川光晴著「永遠の誓い」
(ISBN4-06-212990-6 C0093)
を読んだ。
県職員から中学校教員になった夫と
地元で生まれ育った保育士の妻。
小説は2部にわかれていて、
夫の視点で結婚と中学校教師の生活と
そこで起こる事件が夫婦に亀裂を生む。
次に妻の視点で
事件以降の短い期間の話がすする。
生活に密着した視点の転換が面白い。

129(1160) 悟浄出立: 2014.11.19

万城目学著「悟浄出立」
(ISBN978-4-10-336011-7 C0093)
を読んだ。
短篇集で、
西遊記の沙悟浄、
三国志の趙雲、
四面楚歌の虞美人、
秦の刺客と同名の役人、
司馬遷の娘と、
有名な物語や歴史の人物で
主役じゃない人たちを取り上げたものだ。
中国色をきっちりと出せているので、
それなりの取材がされている。
読み応えがあった。

2014年11月15日土曜日

128(1159) 異聞太平洋戦記: 2014.11.15

柴田哲孝著「異聞太平洋戦記」
(ISBN978-4-06-216722-2 C0093)
を読んだ。
短篇集だが、
第二次世界大戦の日本軍のミステリーを
小説として可能性を示している。
どこまで事実でどこまらフィクションなのかが
歴史に詳しくないので、わかならない。
しかし、それでも面白い。
なかなかの力量である。

2014年11月11日火曜日

127(1158) 小泉政権―非常の歳月: 2014.11.11

佐野眞一著「小泉政権―非常の歳月」
(ISBN4-16-734007-0 C0195)
を読んだ。
異形の総理である小泉を
政権在籍中に書いたルポをまとめたものである。
小泉自身より秘書の飯島勲、
政権の生みの母ともいうべき田中真紀子、
女系一家を背負う姉の信子を
書き、そして小泉純一郎の本質に迫るものだ。
綿密な取材にもとづいたノンフィクションであった。

2014年11月7日金曜日

126(1157) 牛を屠る: 2014.11.07

佐川光晴著「牛を屠る」
(ISBN978-4-575-71417-3 C0195)
を読んだ。
佐川氏の実際の屠殺場での
仕事についての話を書いたものだが。
「生活の設計」の背景になっているものである。
被差別などの問題をはらむ職業なので
それにからんだ背景を
だれもが想像するのだが、
佐川氏はまったくその気がないようだ。
ただたんに体を使って働くこと。
仕事には自分の技術が
仕事の効率や出来栄えに反映される。
ひらすら体を使って働くことが
佐川氏の喜びになるという。
それを素直に書いた作品であった。
佐川氏の書く本は実体験があるので面白い。

2014年11月6日木曜日

125(1156) 初恋よ、さよならのキスをしよう: 2014.11.06

樋口有介著「初恋よ、さよならのキスをしよう」
(ISBN4-488-45902-1 C0193)
を読んだ。
ミステリーだが、会話が洒脱なところがいいが、
今回の作品はそれほどではなかった。
主人公の柚木のだらしなさが際立っていた。
ミステリーとしては、比較的単純だが、
彼の作品の面白さは、
主人公の視点だけで書かれている点である。
著者や他者の視点が全く入っていない。
これは、気にしなければ気づかないが、
なかなか面白い試みである。

2014年11月2日日曜日

124(1155) チャイナ・インベイジョン: 2014.11.02

柴田哲孝著「チャイナ・インベイジョン」
(ISBN978-4006-218066-5 C0093)
を読んだ。
中国に関する日本の尖閣問題、
水源地、不動産の購入などの話題をもとに、
中国の脅威を小説としてまとめたものだ。
終わりが戦争への突入となり、
後味の悪いものであるが、
現実に近いシナリオに見える。
それが恐ろしさを増す。
前作の中国毒に通じる恐ろしさがある。

2014年10月29日水曜日

122(1153) 人生で大切なこと: 2014.10.29

伊藤元重著「東大名物教授がゼミで教えている
人生で大切なこと
(ISBN978-4-492-04550-3 C0034)
を読んだ。
ハウツーものである。
ゼミの運営などを交えて
語られる本なのか思ったが、
そうではなかった。
そのため少々期待がはずれだった。
まあ、ハウツー本なので
いろいろないい言葉は内容があったが、
思い起こすと、はとんど心に残っていない。
ハウツーものを読むときは
自分の気持ちと一致しなければ
心に刺さらないのだろうな。

2014年10月19日日曜日

120(1151) 縮んだ愛: 2014.10.19

佐川光晴著「縮んだ愛」
(ISBN978-4-06-2760720-0 C0193)
を読んだ。
不思議な小説である。
小学校で特別支援学級を受けつも教員が主人公ある。
成人した昔の教え子をたまたま出会い、
その若者と交流がはじまる。
家族との亀裂ができていたが、
そのそれが埋められそうに見えた時、
若者が襲われ植物状態になる。
妻がその若者を面倒を見るという。
そんなとき、主人公は若者を妻の前で乱暴に扱う。
警察が、暴行犯として主人公逮捕する。
主人公は暴行はしていないのに、
妻のために罪をかぶる。
不思議な小説で、
何があったのが、なぜ罪をかぶるのかが書かれていないのだ。
いろいろな想像ができるストーリであるが、
少々気になる終わり方だ。

2014年10月17日金曜日

119(1150) ぼくたちは大人になる: 2014.10.17

佐川光晴著「ぼくたちは大人になる」
(ISBN978-4-575-51480-3 C0193)
を読んだ。
高校生の主人公が
いくつかの事件、出来事、人間関係の変化を
契機に少しずつ、成長してくいく話である。
奥深い内容で、どう成長しているのかは
一言で言えないし、
人によって違ってくるだろう。
まあ、このような読者によって
違った思いを生み出すもの文学なのだろう。

2014年10月15日水曜日

118(1149) 中国毒: 2014.10.15

柴田哲孝著「中国毒」
(ISBN978-4-334-76707-5 C0193)
を読んだ。
複雑に入り組んだストーリー仕立てで
なかなか面白い。
そして本当にあった事件や出来事を背景に
フィクションが織り交ぜられている。
そのフィクションも、実際に起こりそうなことである。
中国の食品に恐怖がでてくる物語だ。

2014年10月8日水曜日

117(1148) おれたちの故郷: 2014.10.08

佐川光晴著「おれたちの故郷」
(ISBN978-4-08-771563-7 C0093)
を読んだ。
連作の小説の一部の簡潔となっている。
高校2年生の陽介と卓也。
別々の学校に進んで卓也はバレーボールで
日本一、日本選抜にも選ばれ活躍している。
出身の施設の閉鎖の危機が訪れる。
恵子おばさんの様子もおかしい。
そんな状況に翻弄される17歳の青年の
気持ちが揺れ動くストーリが展開する。

2014年10月6日月曜日

116(1147) おれたちの約束: 2014.10.06

佐川光晴著「おれたちの約束」
(ISBN978-4-08-771516-3 C0093)
を読んだ。
今回は、児童施設のおばさんが主人公ではなく
おいの陽介の話だ。
仙台の私立高校に進学して寮に入った
1年生のときの物語だ。
夏の学園祭の時に大地震があり
東北が震災を受けたという設定だ。
最後に短編として、
おばさんの物語が収められている。

2014年10月4日土曜日

115(1146) 真夜中の神話: 2014.10.04

真保裕一著「真夜中の神話」
(ISBN978-4-16-713110-4 C0193)
を読んだ。
飛行機事故で唯一の生き残りの女性研究者が
熱帯奥地で不思議な治療をうけて回復した。
それが超音波でイルカのセラピーと通じるものがあり
治癒効果があることを体験的に悟った研究者が
その秘密を探ろうとしていくと、
いろいろな思惑をもった人物が
その人物を追い始めるという内容である。
なかなか面白かった。

2014年9月27日土曜日

114(1145) おれたちの青空: 2014.09.27

佐川光晴著「おれたちの青空」
(ISBN978-4-08-745147-4 C0193)
を読んだ。
「おれたちのおばさん」の続編で
登場人物のおばさん、卓也
そして主人公の陽介の物語が、
短編中編として書かれている。
なかなかおもしろい。
さらなる続編もあるようだ。
いずれ読んでみたい。

2014年9月25日木曜日

113(1144) おれのおばさん: 2014.09.25

佐川光晴著「おれのおばさん」
(ISBN978-4-08-745050-7 C0193)
を読んだ。
なかなか痛快なおばさんである。
やはり人間としての弱さも
いい年して叶えたい夢もある。
設定や人物にリアリティがあるので
私生活を反映した小説かと思えるほどであった。
しかし、フィクションのようだ。
続編があるのでそれを読みだした。

2014年9月24日水曜日

112(1141) 青い鳥: 2014.09.24

重松清著「青い鳥」
(ISBN978-4-10-134926-8 C0193)
を読んだ。
中学校のいじめにかかわる生徒の
揺れ動く心と吃語の非常勤教師の
不思議な交流がえがかれている。
難しい問題でなぜ解決できているのが
言葉にできないような結末がいろいろある。
答えのない問題提起も小説の重要な役割だ。

111(1140) 冬蛾: 2014.09.24

柴田哲孝著「冬蛾」
(ISBN978-4-396-33893-0 C0193)
を読んだ。
私立探偵神山健介シリースの
四季をタイトルにいれた3作目である。
秋もあるのだが、
まだ入手していない。
横溝正史の田舎の集落で
因習にまみれた不思議な現場でのミステリーだ
なかなか面白い。

2014年9月19日金曜日

110(1139) 早春の化石: 2014.09.19

柴田哲孝著「早春の化石」
(ISBN978-4-396-33741-4 C0193)
を読んだ。
私立探偵神山健介のシリーズの第2弾である。
白河を舞台にしているが、
福島県の場所が点々とと登場する。
主人公や舞台、おなじみの登場人物が
登場していく、シリーズとなっている。
本格的なミステリーである。

2014年9月15日月曜日

109(1138) 海獣の子供: 2014.09.15

五十嵐大介著「海獣の子供」
(1:ISBN978-4-09-188368-1 C9979
2:ISBN978-4-09-188369-8 C9979
3:ISBN978-4-09-188422-0 C9979
4:ISBN978-4-09-188470-1 C9979
5:ISBN978-4-09-188590-6 C9979)
を読んだ。
不思議な物語である。
そして何か壮大な物語である。
不思議で繊細なタッチと大胆なタッチ。
つぎつぎとの不思議な画面が連続する。
マンガとしては非常に難しい連載であったろうが
最後までその姿勢を通し、
完結できたのがすごい。
単純で痛快なストーリーもいいが、
重奏的で、難解で、
でも、どこか心惹かれる物語も時には必要だろう。

2014年9月14日日曜日

108(1137) 四国西南地域の自然: 2014.09.14

山本恒男・澤良木庄一著「四国西南地域の自然
-地質・地形と植生-」
を読んだ。
調査中に読んだ本だ。
簡素な記述であるが、
手書きの図がなかなか味があっていい。
ただし、専門家が参考にするような内容ではなかった。

2014年9月11日木曜日

107(1136) 誘拐の果実 下: 2014.09.11

真保裕一著「誘拐の果実 下」
(ISBN4-08-747880-7 C0193)
を読んだ。
調査前に読み終えた本だ。
上巻に続いて読んだ。
なかなか面白かった。

106(1135) 世界でもっとも美しいい10の科学実験: 2014.09.11

ロバート・P・クリーマ著
「世界でもっとも美しいい10の科学実験」
(ISBN978-4-8222-8287-5 C0014)
を読んだ。
旅行中に読み終えた本だ。
以前買って読もうと思っていたが
なかなか読めずにいた本でもあった。
雑誌で読者投票による10個の実験を選び
それに独自の解説を加えたものである。
科学史に関するものもあるが、
なかなか面白い本であった。

2014年9月9日火曜日

105(1134) 化学探偵Mr.キュリー2: 2014.09.09

喜多喜久著「化学探偵Mr.キュリー2」
(ISBN978-4-12-205990-0 C1193)
を読んだ。
2作目で、関係者が同一で少しずつ話が展開するb。
化学の話題を用いたミステリーだ。
なかなかおもしろいが、
深みに欠ける。

2014年9月6日土曜日

104(1133) 「科学的思考」のレッスン: 2014.09.06

戸田山和久著「「科学的思考」のレッスン
学校では教えてくれないサイエンス」
(ISBN988-4-14-088365-5 C0240)
を読んだ。
面白い。
市民が身につけるべき科学リテラシーであるが、
科学をするものも読むべきである。
市民と大衆との違いも面白かった。
もう一度メモを取りながら
読もうかと思っている。

2014年9月3日水曜日

103(1132) 渇いた夏: 2014.09.03

柴田哲孝著「渇いた夏」
(ISBN978-4-396-33593-9 C0193)
を読んだ。
私立探偵神山健介のシリーズの第一弾である。
柴田哲孝は「山下事件 最後の証言」という
ノンフィクションの作家である。
小説もいろいろ書くので読んでいるが、
動物者が多い。
これは、純粋にミステリーであった。
探偵の生い立ちを絡めた作品である。
やはり面白い。
この作家の作品も間違いがないようだ。

2014年9月1日月曜日

102(1131) 釧路湿原: 2014.09.01

釧路市地域史資料室編「新版 釧路湿原」
を読んだ。
この本も釧路に校務でいった時
ホテルの売店にあった資料であった。
地形と地質、そして生い立ちを読んだ。
コメントはせず。

101(1130) 根釧台地と釧路湿原の地質: 2014.09.01

岡崎由夫著「根釧台地と釧路湿原の地質」
を読んだ。
釧路に校務でいった時
ホテルの売店にあった地質の資料であった。
2010年に発行されているが
内容的にあまり新しくない。
しかし、貴重な資料なので購入した。

100(1129) 宇宙になぜ我々は存在するのか: 2014.09.01

村山斉著「宇宙になぜ我々は存在するのか」
(ISBN978-4-06-257799-1 C0244)
を読んだ。
村山氏の本はわかりやすい。
そして謙虚に科学を語る。
こんな優れた研究者がいるのだ
関心をする。
この本は、必然性が
物理的法則にそなわっているかどうかということを
4つの力と素粒子の関係、
つまりは大統一理論(超ひも理論)へのルートが
わかりやすく語られている。
ヒッグス粒子などを含めて語られるので
興味深い。

2014年8月29日金曜日

99(1128) 誘拐の果実 上: 2014.08.29

真保裕一著「誘拐の果実 上」
(ISBN978-4-08-747879-2 C0193)
を読んだ。
上巻では、導入に幼児の誘拐未遂事件、
本編では2つの誘拐事件がおこる。
いずれも犯人の要求は叶えられず
人質も帰ってくる。
これらがどうなるが、非常に気になる。
これが真保氏の作品の見せ所だ。
つづけて後編を読み出す。

2014年8月27日水曜日

98(1127) こんな夜更けにバナナかよ: 2014.08.27

渡辺一史著「こんな夜更けにバナナかよ
筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」
(ISBN978-4-16-783870-6 C0195)
を読んだ。
渡辺氏のはじめての書籍である。
長い時間をかけて取材し、
そして自分自身も取材対象と友人関係を築き
ボランティアの一員となっていく。
取材でありながら、
渦中の一員となってる。
長い取材と執筆期間をかけてできた本である。
完成前に鹿野氏がなくなる。
渡辺氏も悔やんだであろう。
しかし、まだ鹿野氏との関係は終わっていない。
母親とボランティアの関係、
そして彼らと渡辺氏の関係も継続している。
文庫本のあとがきでも
10年後の関係者たちを再度取材をしている。
徹底した「取材」、あるいは人間関係を
維持しながら、このルポは今も進行中である。
このような本は、貴重で
なかなか書けないタイプのものだろう。

2014年8月26日火曜日

97(1126) 「自分」の壁: 2014.08.26

養老孟司著「「自分」の壁」
(ISBN978-4-10-610576-0 C0210)
を読んだ。
この著者にはよくある
口述筆記による著作である。
読んでいるとわかりにくい内容である。
以前ラジオで話を聞いた時は
納得できる内容であったが、
書籍になると主張がわかりにくい内容になる。
養老氏はしっかりと読みやすい文章をかけるのに
このようなわかにくい
口述筆記の本の書き方をするのは
自分の業績を低めるような気がする。
ベルトセラーを出しているが
それも読みにくい気がしたのだが。

96(1125) 養老孟司の大言論 I: 2014.08.26

養老孟司著「養老孟司の大言論 I
希望とは自分が変わること」
(ISBN978-4-10-130838-8 C0195)
を読んだ。
季刊誌連載のエッセイを
3冊に分けて本にしたものだが。
なかなか面白い論点がある。
それよりも養老氏の個性の強さが引き立っている。
しかし、この個性は組織の中では生きづらいだろう。
よく東大教授を長年勤められたと思える。
逆にかつての東大だったから勤められたのだろう。
今の大学では
なかなか受け入れらない個性かもしれない。
主張自体は面白い。

95(1124) かむろば村へ: 2014.08.26

いがらしみきお著「かむろば村へ」
(ISBN978-4-09-181810-2 C9979
ISBN978-4-09-182058-7 C9979
ISBN978-4-09-182306-9 C9979
ISBN978-4-09-182446-2 C9979)
を読んだ。
脱サラした若者が田舎に引っ越していきた。
お金を嫌う若者が
お金を使わない生活をはじめるが、
田舎の人たちがそれを支えていく。
中には不思議な人や不思議な人間関係がある。
少々ストーリに難のあるところもあったが
なかなか面白かった。

2014年8月20日水曜日

94(1123) 博物館のファントム: 2014.08.20

伊与原新著「博物館のファントム
箕作博士のミステリ標本室」
(ISBN978-4-08-771545-3 C0093)
を読んだ。
架空の国立自然史博物館を舞台にした物語である。
古い収蔵庫に住む学芸員と
新人のコンピュータを扱うDNA解析の学芸員
を中心にした物語である。
博物館ものでなかなか面白いものがないのだが、
これは面白い。
やはり科学を背景にした
伊与原氏の作品は面白い。

2014年8月19日火曜日

93(1122) 奇跡の人: 2014.08.19

真保裕一著「奇跡の人」
(ISBN4-10-127022-8 C0193)
を読んだ。
やはり真保氏の小説は面白い。
ただし、この話は重い。
植物状態になった青年が蘇る。
ただし過去の記憶はすべてなくなり、
親もその過去を消していた。
退院後、自分の過去を探し始める。
すると悪い時代の過去、
そして何度かのどんでん返しを繰り返しながら
大円団に向かう。

2014年8月16日土曜日

92(1121) 天上の弦: 2014.08.16

山本おさむ著「天上の弦」
(ISBN4-09-187111-9
ISBN4-09-187112-7
ISBN4-09-187113-5
ISBN4-09-187114-3
ISBN4-09-187115-1
ISBN4-09-187116-X
ISBN4-09-187117-8
ISBN4-09-180329-6
ISBN4-09-180698-8
ISBN4-09-180898-0 C9979)
を呼んだ。
在日韓国人の陳昌鉉氏が苦労の末
独学でバイオリンをつくり、
そして世界の最高峰にたどり着く話しである。
原作のドキュメンタリー本を題材に、
山本氏が独自に陳氏へのインタビューや取材をして、
フィクションを交えて書き上げたものだ。
きっちりとした取材と、作品への真摯な姿勢が
独特の世界を醸し出す。
そしていつものように、著者が作品の最後に顔を出し、
作品を経緯が紹介される。
なかなかいい作品であった。

2014年8月12日火曜日

91(1120) お台場アイランドベイビー: 2014.08.12

伊与原新著「お台場アイランドベイビー」
(ISBN978-4-04-101003-7 C0193)
を読んだ。
第二次世界恐慌があり、
東京湾を震源とする
大震災があったとする
近未来の物語だ。
震災後、東京に、無国政の子どもたちが
現れ消え、そして数年後また表れることでから
物語がはじまる。
著者は地質学の出身なのだが、
その色が出ていないので少々不満だ。
他の作品では地質学の色が
強く出ているので読んだ。
まだ若い作家なので
作品数が少ないので少々残念だが、
他の作品はなかなか面白い。
この作品が少々物足りなさを感じた。

2014年8月6日水曜日

90(1119) 生命のからくり: 2014.08.06

中屋敷均著「生命のからくり」
(ISBN978-4-06-288268-2 C0245)
を読んだ。
なかなかいい本である。
福岡伸一とは違った魅力のある文体である。
内容も深いのでいい。
暑いせいだろうか、
なかなか集中できなくて
深く理解できなかったところある。

気になった点
ウイルスの起源の説
1 細胞生物の生物が出来る前に存在した「自己複製子」
2 細胞生物のRNAなどの核酸分子が進化し細胞から独立
3 細胞生物の極端なゲノム縮退

セル・オートマトンでは4つの状態
Class I:変化のない秩序
Class II:周期的な変化の秩序
Class III:カオス
Class IV:規則性とカオスの共存の複雑系-カオスの縁
Class IVが生命現象につながる

RNAワールドの提唱者のOrgel, L.E.
第一法則:Evolution is cleverer than yuo are.
第二法則:Wherever a spontaneous process is too slow
or too inefficient a protein will evolve to speed it up
or make it more efficient.

2014年8月4日月曜日

89(1118) 遙かなる甲子園: 2014.08.04

山本おさむ著「遙かなる甲子園」
(ISBN4-575-93132-2 C0079
ISBN4-575-93153-5 C0079
ISBN4-575-93157-8 C0079
ISBN4-575-93167-5 C0079
ISBN4-575-93171-3 C0079
ISBN4-575-93180-2 C0079
ISBN4-575-93194-2 C0079
ISBN4-575-93205-1 C0079
ISBN4-575-93210-8 C0079
ISBN4-575-93205-1 C0079
ISBN4-575-93210-8 C0079
ISBN4-575-93232-9 C0079)
を読んだ。
全10巻の古い漫画本である。
以前買ったものであるが、
なかなか読む機械がなく
夏休みに読もうと置いておいたものだ。
沖縄で米軍が持ち込み流行った風疹が
沖縄で流行した。
その時感染した妊婦が出産した子どもに
聴覚を中心に障害がでた。
その数500名。
その子どもたちのために、
1学年だけのろう学校ができた。
その子どもたちが野球をはじめ、
甲子園を目指すが
特殊学校という条項に阻まれ
高野連に入れないため
甲子園を目指すことすらできない。
その障害をいろいろな人が努力に解消され、
やっと甲子園を目指せるようになるという話である。
古い本だが、なかなかいい話である。

2014年8月2日土曜日

88(1117)ぼくらの頭脳の鍛え方: 2014.08.02

立花隆・佐藤優著「ぼくらの頭脳の鍛え方
必読の教養書400冊」
(ISBN978-4-16-660719-8 C0295)
を読んだ。
読書案内を対談でしている。
100冊は、自分の本棚から
もうひとつの100冊は今手に入りやすい
文庫新書から選ばれた。
それが2人それぞれでおこなわれた。
対談は多岐にわたり、
教養とどういうものかが垣間見れる。

2014年7月30日水曜日

87(1116) ルカの方舟: 2014.07.30

伊与原新著「ルカの方舟」
(ISBN978-4-06-218375-8 C0093)
を読んだ。
火星起源隕石から生物の痕跡が見つかり、
その生物の痕跡に決定的な証拠が見つかった。
それがFFP疑惑がわく。
現実にいくつかのFFPが起こり、
その背後は偽りのFFPがあった。
そして、本物の生物の痕跡も
疑惑の中に紛れ込んでいった。
先端の地質学を背景にしたミステリーで
なかなか面白かった。

2014年7月26日土曜日

85(1114) 朽ちた樹々の枝の下で: 2014.07.26

真保裕一著「朽ちた樹々の枝の下で」
(ISBN4-06-264505-X C0193)
を読んだ。
北海道の富良野の演習林とその隣の
自衛隊の演習場が舞台となる。
森林組合にはいった新人の中年男が主人公である。
明け方の森であった女性を追うことで
秘密が明かされていく。
いつもの新保氏の細かい取材と
しっかりとした知識で物語は語られる。
なかなか面白い。

2014年7月20日日曜日

84(1113) 奪取 下: 2014.07.20

真保裕一著「奪取 下」
(ISBN4-06-264631-5 C0193)
を読んだ。
最後まで予想を裏切る面白い展開である。
分厚い本であったが、
かなりの時間がかかったが、
私にしては一気に読んだ。
彼の作品をさらに読んでみたい。

2014年7月17日木曜日

83(1112) 奪取 上: 2014.07.17

真保裕一著「奪取 上」
(ISBN4-06-264566-1 C0193)
を読んだ。
分厚い本であるが,
面白いので下巻に突入した。
贋金をつくる話だが,
主人公が場面を変えながら
ライバルのヤクザと騙し合いをしながら,
贋金を作り続ける。
サスペンスもある。

2014年7月14日月曜日

82(1111) リケジョ!: 2014.07.14

伊与原新著「リケジョ!」
(ISBN978-4-04-1012208 C0193)
を読んだ。
理論物理である量子力学専攻の
女子大学院生が、
時給の異常によいアルバイトとして、
小学生の女の子の家庭教師をする。
理系の研究者と理科オタク少女、
そして運転手の青年が
謎解きをしていく。
最後に家庭教師になった経緯も
謎解きされていく。
なかなか面白い話だ。
著者が地球科学の専攻で大学教員から
作家に転身したので
なんとなく身近に感じるものがあった。
取り扱うテーマも興味のあるものだった。

2014年7月11日金曜日

81(1110) 冬の記憶と時の地図: 2014.07.11

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている
冬の記憶と時の地図」
(ISBN978-4-06-101630-5 C0193)
を読んだ。
いつもは短編集であったが、
今回は、長編であった。
ただし、今回のシナリオの謎解きは雑だ。
今まではあっという推理があったが、
今回はなかったのが、残念だ。

2014年7月8日火曜日

80(1109) 珈琲店タレーランの事件簿 3: 2014.07.08

岡崎琢磨著「珈琲店タレーランの事件簿 3
心を乱すブレンドは」
(ISBN978-4-8002-2443-9 C0193)
を読んだ。
今までは短篇集だったのだが、
今回は長編になっている。
複雑な密室ミステリーになっている。
少々今までの傾向と変わってきた。
あまりおもしろくなかった。

79(1108) 蝶は十一月に消えた: 2014.07.08

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている
蝶は十一月に消えた」
(ISBN978-4-04-1012277 C0193)
を読んだ。
3つの短編からなっている。
最後の1編は重たい内容である。
実は、この話が次号に続くのだ。

2014年7月2日水曜日

78(1107) 雨と9月と君の嘘: 2014.07.02

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている
雨と9月と君の嘘」
(ISBN978-4-04-101010-5 C0193)
を読んだ。
旭川を舞台に繰り広げられるミステリーだ。
医学的、解剖学的な知識を
背景にした謎解きが心地よい。
作家が勉強していることがわかる。
次なるシリーズが期待される。

2014年7月1日火曜日

77(1106) 世界の砂図鑑: 2014.07.01

須藤定久著「写真でわかる特徴と分類
世界の砂図鑑」
(ISBN978-4-416-11436-0 C0044)
を読んだ。
私が出したいような本である。
私が博物館にいれば
すでに出していたような本であるが、
今ではそれができないのが残念だ。

2014年6月30日月曜日

76(1105) 希土類少女: 2014.06.30

青柳碧人著「希土類少女」
(ISBN978-4-06-217645-3 C0093)
を読んだ。
以前に購入していたものを休日に読んだ。
レアメタルを体から出す特異な若い女性たちが
日本だけに出現したという不思議な設定で
ストーリが進む。
その中の希土類を出す、少女を中心話がすすむ。
あまりおもしろくなかった。

2014年6月28日土曜日

75(1104) 月魚: 2014.06.28

三浦しをん著「月魚」
(ISBN978-4-04-373602-7 C0193)
を読んだ。
若い古本屋の二人が抱えた
わだかまりが
ささやかな出来事で変化する。
韜晦するのではなく。
変化である。
淡々としているが
心にしみる小説であった。

2014年6月26日木曜日

74(1103) 骨と石榴と夏休み: 2014.06.26

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている
骨と石榴と夏休み」
(ISBN978-4-04-100839-3 C0193)
を読んだ。
骨の大好きな櫻子が
いろいろなミステリーを解決していく。
個性的な主人公とワトソン役の高校生、
そして毎回よく練られた設定と知識。
なかなか面白い。
旭川が舞台なのもいい。

2014年6月23日月曜日

73(1102) 日本の聖なる石を訪ねて: 2014.06.23

須田郡司著「日本の聖なる石を訪ねて
知られざるパワー・ストーン300ヶ所」
(ISBN978-4-396-11252-3 C0228)
を読んだ。
写真家の須田氏が
日本の石の聖地を訪ねて写真をとった作品である。
最初にあった研究者との対話は
なかなか含蓄があって面白かった。
内容は石の聖地を巡った時の内容で
石の巡礼のための案内でもある。
私のいくつか行ったところもはっている。
そしてその場を訪れた時、
不思議な感動があったこと記憶している。

72(1101) 聖: 2014.06.23

山本おさむ著「聖(さとし)
天才・羽生が恐れた男」(全9巻)
を読んだ。
山本氏のマンガである。
棋士、村山聖をモデルにして
漫画化した作品である。
ネフローゼ症候群という難病を患いながら、
棋士として生きた
村山の激しい将棋への執念と
それが何故生まれたのかを
ストーリに軸にしている。
迫力ある作品であった。
山本氏の奥さんも同病であった。
この作品の終わりのころに
奥さんの死を迎えたようだ。
そんな悲しみ、苦しみが
作品にも 現れている気がする。

2014年6月21日土曜日

71(1100) シュナの旅: 2014.06.21

宮﨑駿著「シュナの旅」
(ISBN978-4-19-669510-3 C0174)
を読んだ。
1983年に書かれた作品で
ネパールの民話を元にしたものだ。
主人公もストーリも独自だが、
世界観が「風の谷のナウシカ」に非常に似ている。
「風の谷のナウシカ」の連載と
同時期に描かれていたようだ。
ここから生み出されたような気がする。

70(1099) はじまりのはる 2: 2014.06.21

端野洋子著「はじまりのはる 2」
(ISBN978-4-06-387947-6 C9979)
を読んだ。
先日読んだ、続編である。
被災者として高校生が
どう立ち向かうかの話である。
今後どうなるか気になるが、
本では2013年時点での話であった。
終わりのようになっていたので、
今後は続かないのだろうか。

2014年6月20日金曜日

69(1098) 暗号と情報社会: 2014.06.20

辻井重男著「暗号と情報社会」
(ISBN4-16-660078-8 C0295)
を読んだ。
初版が1999年の本であるので、
情報関係の本としては
内容が大分古くなっている部分もあるが、
公開鍵の数学的説明が
文系にもわかりするくなるようになれている。
数学の原理をつかって
公開鍵で暗号化したものを
ある人だけ持つ鍵で復号化する数学原理である。
素数の掛け算が公開鍵で
その素数を使った割り算と余りの関係を
復号方法として利用しているということだ。
少々わかりにくいところがあるが、
概要は押さえられた。

68(1097) はじまりのはる1: 2014.06.20

端野洋子著「はじまるのはる1」
(ISBN978-4-06-387897-4 C9979)
を読んだ。
農村地帯の高校生の群像であったのが
震災を期に、震災を高校生たちは
どう立ち向かっていくのかを
テーマにした作品群になっている。
2巻もあるので読む予定だ。

67(1096) 富士山噴火: 2014.06.20

鎌田浩毅著「富士山噴火
ハザードマップで読み解く「Xデー」」
(ISBN978-4-06-257576-8 C0244)
を読んだ。
作成された富士山のハザードマップを
市民たちにわかりやすく解説するために書かれたそうだ。
富士山固有の事例だけでなく
広く火山噴火に伴う災害の解説にもなっている。
カラー版の新書で関係者に重宝しそうだ。

2014年6月16日月曜日

66(1095) 医学は科学でない: 2014.06.16

米山公啓著「医学は科学でない」
(ISBN4-480-06278-5 C0236)
を読んだ。
現役の医者が、医学の経験的なところ
科学的でないところ、
日本の特殊性などをまとめている。
そして人間の心の問題として
医療のあり方に疑問を呈した書である。
なかなかおもしろい。

65(1094) いちえふ: 2014.06.16

竜田一人著「いちえふ」
(ISBN978-4-06-388318-3 C9979)
を読んだ。
売れない漫画家が
紆余曲折の後
福島第一原発で作業員として働く。
その体験をマンガにした作品である。
現場の声として、
どのような悲惨さ、苛酷さがあるのか。
外からは決して伺いしれない、
作業員の気持ちがわかる。

2014年6月13日金曜日

64(1093) 知的余生の方法: 2014.06.13

渡部昇一著「知的余生の方法」
(ISBN978-4-10-610393-3 C0210)
を読んだ。
1976年に発行された
「知的生活の方法」から
40年近い年月が流れ、
著者も傘寿になった。
かつて私も読んで影響を受けた記憶がある。
渡部氏は減税でも精力的に知的活動をしている。
その方法や達観を
多彩な知識をもとに書かれたものである。
ただし、その域に達していない者にとっては、
ピンと来ない内容かもしれない。

63(1092) 玄い女神: 2014.06.13

篠田真由美著「玄い女神」
(ISBN4-06-264940-3 C0193)
を読んだ。
建築探偵の桜井京介のシリーズの第二弾である。
今回は洋館は出てくるが
舞台であって、主役ではない。
密室が出てくるが
その謎解きが主となっている。
トリック、書くに部屋、隠し階段などが出てくるが
それも主ではない。
なぜ10年前の殺人があったのが、
その時の関係者が今回も死んだ。
それは何故か。
非常に複雑な構成だが、
人間模様のミステリーとして読むと
興味深い内容となる。

2014年6月6日金曜日

61(1090) 完全なる首長竜の日: 2014.06.06

乾緑郎著「完全なる首長竜の日」
(ISBN978-4-7966-8787-4 C0193)
を読んだ。
植物状態の人間とコンタクトできる装置があり、
そこで繰り広げられる
虚実の入り混じった不思議な物語である。
評価が高い作品だが、
私には少々ややこしすぎて
楽しめないことがあった。

2014年6月4日水曜日

60(1089) 幻影館へようこそ: 2014.06.04

珈古屋圭市著「幻影館へようこそ
推理バトル・ロワイアル」
(ISBN978-4-8002-1905-3 C0193)
を読んだ。
ARを現実に重ねる仕組みを用いて
民家をミステリーの体感ゲームの会場になっている。
そのモニターに選ばれた人が、
謎を解いていく。
しかし、最後にどんでん返しがまっていた。

2014年6月1日日曜日

59(1088) コロボックル絵物語: 2014.06.01

有川浩著、村上勉絵「コロボックル絵物語」
(ISBN978-4-06-218906-4 C0093)
を読んだ。
昔読んだコロボックル物語が
有川浩の手によって再スタートする。
もともとの著者の佐藤さとるも進めた続編のスタートである。
この物語は始まりを告げつ本である。
挿絵家も存命で絵を書いているのがいい。
今後の展開に期待したい。

58(1087) 震源: 2014.06.01

真保裕一著「震源」
(ISBN4-06-263358-2 C0193)
を読んだ。
地震と火山を扱う気象庁の公務員が主人公のサスペンスである。
ストーリが壮大で気象庁や地質の火山についても
詳しく取材していることがわかる。
その上での国際的な諜報戦が見え隠れする複雑な内容だが、
わかりやすく構成されている。
なかなか大部の本であるが
読み応えがあった。

2014年5月25日日曜日

57(1086) 珈琲店タレーランの事件簿 2: 2014.05.25

岡崎琢磨著「珈琲店タレーランの事件簿 2
彼女はカフェオレの夢を見る」
(ISBN978-4-8002-0989-4 C0193)
を読んだ。
いくつかの事件が起きて、
その幾つかが関連性を持つ。
主人公の妹が登場し、
家族関係が明らかにされていく。
しかし、各短編の終わりにその物語が
差し込まれるので、
読んでいて混乱を起こす。
単純に話を進めた方がわかりやすい。

2014年5月23日金曜日

56(1085) 晴れた日は図書館にいこう: 2014.05.23

緑川聖司著「晴れた日は図書館にいこう」
(ISBN978-4-591-13530-3 C0193)
を読んだ。
子供向けの小説である。
小学生が主人公の「日常の謎」をあつかった、
軽いミステリーである。
読みやすいが、謎が軽すぎて
あまり深みがなかった。

2014年5月22日木曜日

55(1084) 櫻子さんの足下には死体が埋まっている: 2014.05.22

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」
(ISBN978-4-04-100695-3 C0193)
を読んだ。
旭川が舞台のミステリーだ。
櫻子は骨が大好きで、
死体を見つけると
自宅に持ち帰り、
骨格標本を作成している。
彼女は変わったキャラクターであるが、
憎めないところもある。
櫻子が謎を解いていく設定である。

2014年5月18日日曜日

54(1083) 連鎖: 2014.05.18

真保裕一著「連鎖」
(ISBN4-06-185719-3 C0193)
を読んだ。
チェルノブイリ原発事故による放射能汚染された食品が
不法な方法で日本の食品に混入しているという設定だ。
それを食品Gメンが追っていくという展開だ。
江戸川乱歩賞受賞の作品で、
最後に何度もどんでん返しがある。
少々複雑すぎるストーリともなりかねない。
なかなか面白い作品でもあった。

2014年5月13日火曜日

53(1082) ウナギ大回遊の謎: 2014.05.13

塚本勝巳著「ウナギ大回遊の謎」
(ISBN978-4-569-79670-3 C0240)
を読んだ。
日本のウナギ研究の第一人者の
一般向けの本である。
塚本氏は論理的で慎重でありながら
その中で確実な成果を挙げている。
しかし、その背景には膨大な努力、
そして失敗の積み重ねの上に成立っている。
そんな努力の結果が、重要な科学的成果となる。
なかなかおもしろい本であった。

2014年5月11日日曜日

52(1081) にょろり旅・ザ・ファイナル: 2014.05.11

青山潤著「にょろり旅・ザ・ファイナル」
(ISNB978-4-06-218711-4 C0095)
を読んだ。
青山氏がウナギのフィリピンでの
新種を探す旅である。
海で見つけたレプトセファルスの遺伝子解析で
2つの個体で新種をみつけている。
その成体を探す旅だ。
3年、3回に渡るたびの記録である。
アフリカで行動を共にした渡邊俊氏と
さらにウナギに異常に興味をもった
小説家の阿井渉介氏も行動する。
いつの間にか阿井氏も青山氏の相棒となっている。
研究者でもない阿井氏が
過酷な未開への探検調査には
不可欠なメンバーになっている。
英語が殆どできないのに、
心強いサポートとなっている。
それは過酷な探検を心から楽しんでいること、
どんなことにも好奇心をもって望むことで、
研究者にはない明るさが
厳しい探検をくぐり抜け、
心に余裕を与えてくれるからである。
こんな相棒を見つけ受け入れている
青山氏に野外調査に基づく研究の面白さをみた。

2014年5月8日木曜日

51(1080) うなぎ丸の航海: 2014.05.08

阿井渉介著「うなぎ丸の航海」
(ISBN978-4-06-275690-7 C0195)
を読んだ。
小説家がウナギ調査航海に参加してから、
ウナギにのめり込んでいく。
研究者にくっついて
いろいろな地域の野外調査にも
参加して、ますます深入りしていく。
その好奇心の旺盛さは
天性のものなのだろう。
そして白鴎丸のウナギ産卵地の発見の
航海にも参加している。
なかなかおもしろい人だ。
そして何よりそのような参加者を許していた。
研究者の度量もいい。
最近、ウナギ研究者にハマっている。

2014年5月3日土曜日

50(1079) うなドン:2014.05.03

青山潤著「うなドン
南国の楽園にょろり旅」
(ISBN978-4-06-277591-5 C0195)
を読んだ。
青山氏は根っからのフィールドワーカーだ。
こんな研究者は今の大学や研究職には、
生き残るのが大変なんだろう。

2014年5月1日木曜日

49(1078) 入門統計学はこんなに役立つ: 2014.05.01

野口哲典著「入門統計学はこんなに役立つ」
(ISBN978-4-8002-1922-0 C0233)
を読んだ。
入門書である。
例は新しいものが
いろいろ取り入れられている。
しかし、私には、浅い内容だった。
ほとんど既知である。
まあ、あっさりと読めたのでよしとしよう。

48(1077) マンガ種の起源: 2014.05.01

田中一規著「マンガ種の起源
ダーウィンの進化論」
(ISBN4-06-154901-4 C0330)
を読んだ。
進化につてい理解するため、マンガから、
子どもの読ませようとして購入した。
その前に自分でも読んでみたが、
なかなか盛りだくさんで、
奥深い内容であった。
ダーウィンの生涯、進化論の内容、
進化論の現状、問題点など
それぞれがマンガでありながら、
しっかりと書いてある。
著者の経歴を見ると、
日本人でありながら、
小さい頃にアメリカにいき
ハーバード大学の物理の博士を持っている。
日本でマンガを書くことして、
副業をしながら、マンガを書いている。
科学の手順を理解しているの、
理路整然としているのだろう。

2014年4月26日土曜日

47(1076) 人体 失敗の進化史: 2014.04.26

遠藤秀紀著「人体 失敗の進化史」
(ISBN4-334-03358-X C0245)
を読んだ。
ヒトに至る解剖学的な視点で進化をとらえたものだ。
生物は設計変更を繰り返すことで、
さまざまに変化を遂げてきた。
その事例を多数の解剖経験から示されている。
そして、ヒト。
ヒトは短い時間で、設計変更をむりくりしてきた。
それは、進化の隘路に入り込んでいる。
解剖学的には、
ヒトは長く続かない種と判断すべきである
という非常に面白い仮説を提示している。
また、解剖学を好事例として、
業績、成果を短期間に求める
現在の日本の科学行政のあり方に、
大いなる疑問を提示している。
同感である。
ただし、論説として、
この本に一緒に盛り込むのは
得策であったろうか、
疑問が残る。

2014年4月23日水曜日

46(1075) 十字屋敷のピエロ: 2014.04.23

東野圭吾著「十字屋敷のピエロ」
(ISBN4-06-185045-8 C0193)
を読んだ。
正統派のミステリーだ。
何度もどんでん返しが仕組まれている。
そのヒントをピエロの目で示している。
何度も読み直すと面白いのかもしれない。
久しぶりに東野の作品を読んだ。
比較的初期の作品のようだが
なかなかおもしろい。

2014年4月18日金曜日

45(1074) 未明の家: 2014.04.18

篠田真由美著「未明の家」
(ISBN4-06-263827-4 C0193)
を読んだ。
建物をモチーフとしたミステリーである。
名探偵や脇役数名登場するが、
人物が未完なキャラクターの面があり、
作品の中で成長していくようだ。
教養小説的な香りがする。
もう少し読んでみたいシリーズだ。

2014年4月11日金曜日

44(1073) 葬式は、要らない: 2014.04.11

島田裕巳著「葬式は、要らない」
(ISBN978-4-344-98158-4 C0295)
を読んだ。
葬式の現状をわかりやすく示されている。
葬式の費用、戒名の費用、
それらがどのような経緯で
異常に高くなっているのかがわかってきた。
父の葬式のこと思い出され、
母のこれからの葬式のことが
頭に浮かぶ。
檀家制度に入っている母は
しきたりに則っておこなうんだろうな。

2014年4月8日火曜日

43(1072) だれが「本」を殺したのか(下): 2014.04.08

佐野眞一著「だれが「本」を殺したのか(下)」
(ISBN4-10-131636-8 C0100)
を読んだ。
本をめぐる事情を
まとめたルポルタージュの下巻だ。
下巻の半分は数年後の再度取材を進めて、
新しい変化を追いかけている。
ルポルタージュというのは、
事実をもとにしているが、
取材者の佐野氏の
個性や意見が出ている所がいい。

2014年4月1日火曜日

42(1071) サイン会はいかが?: 2014.04.01

大崎梢著「サイン会はいかが?」
(ISBN978-4-488-48703-4 C0193)
を読んだ。
シーズ第3弾、短篇集の2弾である。
小さな謎が解かれていく。
なかなか面白かった。

2014年3月29日土曜日

41(1070) だれが「本」を殺すのか(上): 2014.03.29

佐野眞一著「だれが「本」を殺すのか(上)」
(ISBN4-10-131635-X C0100)
を読んだ。
本に関わるさまざまな問題点が
浮き彫りにされてきた。
佐野氏のルポルタージュはあいかわらず
なかなか面白い。
下巻をすぐにも読みたかったが、
荷物で送っているので
今は読むことができない。

2014年3月26日水曜日

40(1069) マグネシウム文明論: 2014.03.26

矢部孝・山路達也著「マグネシウム文明論
石油に代わる新エネルギー資源」
(ISBN978-4-569-77561-6 C0230)
を読んだ。
ジャーナリストの山路氏が矢部氏の研究成果をまとめた
聞き書きだ。
以前ならゴーストライターとして山路氏は表に出てこなかったろうが
今回はきっちと記されている。
矢部氏が大学で取り組んでいる
マグネシウムの有効性とその道へのドーロマップなどがまとめられている。
彼らの研究成果に裏打ちされたものが、示されてる。
企業が本気になって取り組むかどうかが大きな分かれ目かもしれない。
もし、日本のいくつもの企業が取り組めば、
現実できそうな気がする。
クリアすべきハードルは色いろあるだろう。
行政も味方しなければならないこともいつもあるだろう。
しかし、そんな可能性をみせてくるマグネシウム文明論である。

2014年3月23日日曜日

39(1068) 傷はぜったい消毒するな: 2014.03.23

夏井睦著「傷はぜったい消毒するな
生態系としての皮膚の科学」
(ISBN978-4-4-03513-6 C0247)
を読んだ。
いっていることは、もっとで、論理的である。
経験的ではあるが、検証もなされている。
いくつかを実践してみたくなった。

2014年3月21日金曜日

38(1067) 「食い逃げされたもバイトは雇うな」 なんて大間違い: 2014.03.21

山田真哉著「「食い逃げされたもバイトは雇うな」
なんて大間違い
禁じられた数字<下>」
(ISBN978-4-334-03437-5 C0263)
を読んだ。
1時間半で読めるとうたっているが、
本当にその程度で読めた。
会計における数字の見方の入門だ。
例はそれなりに面白かった。
ただし、少々内容が薄い。

2014年3月19日水曜日

37(1066) 食い逃げされてもバイトは雇うな: 2014.03.19

山田真哉著「食い逃げされてもバイトは雇うな
禁じられた数字<上>」
(ISBN978-4-334-03400-9 C0263)
を読んだ。
数字と会計の基礎を紹介する内容である。
あまり中身が無いがないので
さっと読める本だ。
まあ読み流す本だ。
下巻も同時に古本屋で購入した。
現在、下巻を読みだした。

2014年3月18日火曜日

36(1065) おやじダイエット部の奇跡: 2014.03.18

桐山秀樹著「おやじダイエット部の奇跡」
(ISBN978-4-8387-2420-8 C0095)
を読んだ。
糖質制限の実践者たちの話である。
私と同年代の人たちが
糖質制限をおこなっているので、
力強い。
彼らは一人ではやりにくいことも
グループになるとできることもある。
そんなことで部(クラブ)として
進めているようだ。

2014年3月17日月曜日

35(1064) いっぱい食べて楽々痩せる 「満腹ダイエット」: 2014.03.17

江部康二著「腹いっぱい食べて楽々痩せる
「満腹ダイエット」
肉を食べても酒を飲んでも
運動しなくても確実に痩せる!」
(ISBN978-4-7973-6380-7 C0277)
を読んだ。
最近、糖質制限の本をいくつか読んでいる。
この著者が提唱者で
この本が、以前読んだ
夏井睦著「炭水化物が人類を滅ぼす
糖質制限からみた生命の科学」
のネタ本となっている。
この本いいところは、
食材ごとの糖質量の一覧が示されている。

2014年3月14日金曜日

34(1063) 糖質オフ!健康法: 2014.03.14

江部康二著「糖質オフ!健康法」
(ISBN978-4-569-67926-6 C0195)
を読んだ。
糖質を制限する方法は論理的であり。
それを最初に提唱した人の本である。
これはあっさりと読めるもので、
論理を深く書いていない。
しかし、説や方法はわかりやすい。

2014年3月10日月曜日

33(1062) キャパの十字架: 2014.03.10

沢木耕太郎著「キャパの十字架」
(ISBN978-4-16-376070-4 C0095)
を読んだ。
戦場写真家のキャパの有名な
写真「崩れ落ちる兵士」が
本当にスペインの戦場で
撃たれている光景なのについて
キャパの同じ場所での写真を詳細に見て、
いろいろな人物にあたり、
現場にあたり、
その謎を解明していく。
なかなか面白い本出会った。

2014年3月8日土曜日

32(1061) 異常気象と人類の選択: 2014.03.08

江守正多著「異常気象と人類の選択」
(ISBN978-4-04-731622-5)
を読んだ。
理路整然としているし、
熱意も感じられる。
研究者として信頼できそうな気がした。
ただし、温暖化の結果、
どのようなことが起こるかわからないので
詳細を調べることにする。
いいきっかけを与えられた本である。

2014年3月6日木曜日

31(1060) 若き友人たちへ: 2014.03.06

筑紫哲也著「若き友人たちへ
筑紫哲也ラスト・メッセージ」
(ISBN978-4-08-720515-2 C0236)
を読んだ。
連載二回にして中断したものが
本書のタイトルである。
その他も文章は、大学の講義テープを
起こして修正したものである。
そう思って読むの
内容や言葉も重さが増す。

2014年3月5日水曜日

30(1059) 炭水化物が人類を滅ぼす: 2014.03.05

夏井睦著「炭水化物が人類を滅ぼす
糖質制限からみた生命の科学」
(ISBN978-4-334-03766-6 C0247)
を読んだ。
糖質は、もともと人類には
不可欠な栄養素ではないということを
さまざまな視点で論じている。
従来の説こそ
問題があることを指摘している。
盲点のような仮説であるが、
実績があるし、仮説も筋が通っている。
糖から生命の起源や進化まで
論じているのもユニークである。
糖質制限をしなくなる本である。

2014年3月3日月曜日

29(1058) ヒラノ教授の論文必勝法: 2014.03.03

今野浩著「ヒラノ教授の論文必勝法
教科書が教えてくれない裏事情」
(ISBN978-4-12-150480-7 C1237)
を読んだ。
今野氏のいつもの面白い科学者に視点での
論文や研究費申請の極意を書いたものだ。
いつもながらすごい工学部教授の視点で書かれている。
なかなかおもしろい。

2014年3月2日日曜日

28(1057) 乙武レポート'03版: 2014.03.02

乙武洋匡著「乙武レポート'03版」
(ISBN978-4062737395)
を読んだ。
大学4年生の乙武氏が夕方のニュース番組の
サブキャスター1年間行った時の
体験的エッセイである。
彼なりの視点がある。
そして有名な障害者だから、
「障害者だからの視点を嫌う」 という姿勢に共感できる。
そしてこれは一人の若者がチャンスをえて
それを活かしてきたドキュメントとして読むべきだ。
面白かった。

2014年3月1日土曜日

27(1056) 浜村渚の計算ノート 4さつめ: 2014.03.01

青柳碧人著「浜村渚の計算ノート 4さつめ
方程式は歌声に乗って」
(ISBN978-4062774918)
を読んだ。
中学2年生の主人公が、
悪の組織、黒い三角定規に対抗してく話だ。
なんとなく最近マンネリ化してきたので
興味が薄れてきた。
それは、読む側の心持ちのせいかもしれないが。

2014年2月27日木曜日

26(1055) ビブリア古書堂の事件手帖 5: 2014.02.27

三上延著「 ビブリア古書堂の事件手帖 5
栞子さんと繋がりの時」
(ISBN978-4048662260 C0193)
を読んだ。
今回は、いくつかの話が母親の存在、
以前の事件、恋愛の行方などの
伏線によって連続性が持たれている。
いつものように書誌的情報がつまった
ミステリーでなかなか面白い。
舞台は2011.3.11から数ヶ月くらいの時だ。

2014年2月26日水曜日

25(1054) スノーフレーク: 2014.02.26

大崎梢著「スノーフレーク」
(ISBN978-4-04-394430-9 C0193)
を読んだ。
函館を舞台にした、
高校生の青春ミステリー。
一見に不可能な現象を
ミステリーとして解決していく。
なかなか面白い構成であった。
先日函館に行ったばかりなので
なかなか親近感があり
思い入れができていた。

2014年2月23日日曜日

24(1053) メインディッシュ: 2014.02.23

北森鴻著「メインディッシュ」
(ISBN978-4087474244 C0193)
を読んだ。
連絡短編である。
まった関係のないような短編が、
他の短編で、つながりを持ってくる。
最後の大きなトリック、小さなトリックもかけてある。
本当に面白い作品だ。
これが北森作品で最後となる。
あとは、未完の作品だけだ。
読むかどうか迷うところだ。

2014年2月19日水曜日

23(1052) 屋上物語: 2014.02.19

北森鴻著「屋上物語」
(ISBN4-396-33106-11 C0193)
を読んだ。
屋上のうどん屋が主人公で
短編連作が進む。
北森氏の短編連作ははずれがない。
なかなか面白い。
あと手元にある本は、
一冊だけになった。
名残惜しい気がする。

2014年2月17日月曜日

22(1051) 死んだ金魚をトイレに流すな: 2014.02.17

近藤卓著「死んだ金魚をトイレに流すな
-「いのちの体験」の共有-」
(ISBN978-4-08-720480-3 C0237)
を読んだ。
子どもの死の認知過程や、
対処の方法を考え、
「いのち」の教育を述べている。
説としては、難得できる部分ががあるが、
すべて著者の想像、思い込みである。
根拠や証拠、論理がない。
アンケートをしてるところもが、
その処理は問題だ。
人文科学の計量化できない、
論理的に進められない部分の
不思議さが漂う。

2014年2月15日土曜日

21(1050) 微生物ハンター深海を行く:No. 4717 2014.02.15

高井研著「微生物ハンター深海を行く」
(ISBN978-4-7816-1006-1 C0095)
を読んだ。
NatinalGeogarpgyのWebに連載されたものを
単行本化したものだ。
著者の高井氏の関西風のノリが
少々うざく感じるが、
やっていることは、非常にアグレッシブで
刺激的なものである。
研究者の生活と、
研究に取り組み気持ちのようなものも伝わる。
ウザさをのぞけば、
面白い本であった。

2014年2月13日木曜日

20(1049) リョウ&ナオ: 2014.02.13

川端裕人著「リョウ&ナオ」
(ISBN978-4-89528-689-3 C0093)
を読んだ。
選ばれた中学生が、世界各地に赴き
現地でいろいろな体験をする。
世界のリーダ養成団体が
中学生を数年間かけて
いろいろな体験をさせ、
そこで考えたことを糧に
リーダへとなってもらう。
そんな枠組みでの物語である。
設定は面白い。
しかし展開が、月刊誌の連載なので
少々もの足りない。
もう少し、大きな展開を期待していたのだが。

2014年2月10日月曜日

18(1047) 夏のくじら: 2014.02.10

大崎梢著「夏のくじら」
(ISBN978-4-16-780137-3 C0193)
を読んだ。
なかなかおもしろかった。
高知のよさこい祭りに参加する
大学一年生を主人公とする物語だ。
土佐弁がそのままでてきて
懐かしい。
高知はなかなかいいところなので、
これからも通いたいところだ。
そんな思いが反映されて
物語に入り込んだ。

2014年2月6日木曜日

17(1046) ニッポンの恐竜: 2014.02.06

笹沢教一著「ニッポンの恐竜」
(ISBN978-408-720483-4 C0245)
を読んだ。
なかなかおもしろかった。
地質学者なので、恐竜に関する
いくつかのうわさ話は聞いてきたが、
詳細にその経緯、現状を知ってはいなかった。
それをまとめて紹介しているので
わかりやすかった。
ただし、もう少し詳しい説明をして欲しい。
新聞記者のなので、簡潔にまとめる癖があるのだろうか、
背景やそのデータを手に入れる経過などを
詳しく紹介するといいルポルタージュになるのだが。
その点が残念であった。

2014年2月5日水曜日

16(1045) 統計学が最強の学問である: 2014.02.05

西内啓著「統計学が最強の学問である」
(ISBN978-4-478-02221-4 C0033)
を読んだ。
統計学の概要を数式を、あまり使うことなく、
紹介しているハウツー本である。
なぜ、売れているか分からないが、
内容的にはどこにでもあるもので、
多分タイトルがインパクトがあったのだろう。
まあ、いろいろな話題があるが、
統計学ではよく使われるものが
再録されている一般書だろう。

15(1044) とある弁当屋の統計技師:No. 4707 2014.02.05

 磯田基広著「とある弁当屋の統計技師 データ分析のはじめかた」
(ISBN978-4-320-11048-9 C3041)
を読んだ。
統計の入門を弁当屋に当てはめ、
統計技師(データサイエンティスト)が解説していく。
それを小説風にしていく。
まあ、入門としてはいいか。

2014年2月2日日曜日

14(1043) 日本人は知らない「地震予知」の正体: 2014.02.02

ロバート・ゲラー著「日本人は知らない「地震予知」の正体」
(ISBN978-4-75-30343-8 C0095)
を読んだ。
日本の地震予知や研究者コミュニティの問題点を
科学的に示したものである。
地震予知は現状では不可能である。
1000億円に及ぶ予算をかけて
大きな地震であった
1993年の奥尻沖、
1994年の北海道東方沖、
1995年の阪神淡路、
2004年の新潟中越、
2007年の中越沖、
そして2011年の東日本大震災
が予知できていない。
つまり現状では地震予知ができないことが
証明されたのである。
なのに未だに予算は付けられ、
御用学者が存在しているのは、
いかなるものであろうか。
しごく最もな主張である。
しかし、彼の主張はなかなか取り上げられない。
なぜなのか。
異端者が阻害される日本にはあるようだ。
残念だ。

2014年1月30日木曜日

13(1042) アフリカにょろり旅: 2014.01.30

青山潤著「アフリカにょろり旅」
(ISBN978-4-06-276239-7 C0195)
を読んだ。
東大海洋研のナマズ研究チームが
アフリカでナマズを探す話である。
世界に18種のナマズいることが知られているが、
アフリカのナマズは100年前に調べられて以来
まったく研究がなされていない。
現代に通じる研究をするために、
標本が必要となるので、
それを手に入れるために、
最初は教授とともに、
あとは大学院生二人が
ウナギを求めて、
あてどなくアフリカの奥地の放浪を繰り返す。
そんな苦労話である。
研究者の苦労話はなかなか面白い。

2014年1月28日火曜日

12(1041) 政と源: 2014.01.28

三浦しをん著「政と源」
(ISBN978-4-08-780685-4 C0093)
を読んだ。
東京の下町の73歳の
幼なじみの二人にまつわる
身近な話が続く。
政は銀行を定年退職して、
源はつまみ簪をつくる職人だ。
好対照の二人にかかわる
ありふれた物語が進行する。
ほのぼのとしていい話だ。

2014年1月26日日曜日

11(1040) ねずみ石: 2014.01.26

大崎梢著「ねずみ石」
(ISBN978-4-334-76361-9 C0193)
を読んだ。
町外れの山間の小さな集落での
子供たちの某麺ミステリーだ・
子供たちが村祭りの儀式のひとつ
ねずみ石探し今もやっている。
ねずみ石をめぐり、
過去の殺人事件に関わっていく。
やがて昔の事件の犯人が
以外な人物であることがわかってくる。
村の祭りのなかで行われた
昔の殺人事件というと
横溝正史のおどろおどろした感じが漂う。
子供が主人公であることが斬新であり、
ストーリもそれなりに面白かった。

2014年1月22日水曜日

10(1039) 化石の分子生物学: 2014.01.22

更科巧著「化石の分子生物学
生命進化の謎を解く」
(ISBN978-4-06-288166-1 C0245)
を読んだ。
分子生物学の動向、原理、歴史から
化石への適用の物語である。
論文を丹念に調べ、
どのような議論をへて、
どのような結論に至ったのか
その成功も失敗も交えて示されている、
非常に面白い本であった。

2014年1月19日日曜日

9(1038) 片耳のうさぎ: 2014.01.19

大崎梢著「片耳のうさぎ」
(ISBN978-4-334-74677-3 C0193)
を読んだ。
ジュビナイルのホラー・サスペンスだろうか。
子供が主人公なので
その点、恐怖も和らぐ。
なかなか面白いが、
少々こじつけの部分もある。

2014年1月15日水曜日

8(1037) かがみのもり: 2014.01.15

大崎梢著「かがみのもり」
(ISBN978-4-334-76621-4 C0193)
を読んだ。
中学校と神社、新興宗教などを題材にした
ジュビナイル小説である。
冒険物語とも読み取れる。
少々スリラーめいているが
なかなか面白い。

2014年1月14日火曜日

7(1036) 「流域地図」の作り方: 2014.01.14

岸由ニ著「「流域地図」の作り方
川から地球を考える」
(ISBN978-4-480-68907-8 C0225)
を読んだ。
基本的考えはRiver Nameと同じ発想である。
著者は、活動をすることが
重要であると考えているようだ。
流域という考えは重要で
行政区での防災などでは
対処できない領域となる。
そのような考えが
自然を守ることにもつながる。
三浦半島の小網代の谷でも実践している。
そんなナチュラリストの必要なのだ。

2014年1月12日日曜日

6(1035) 顔のない男: 2014.01.12

北森鴻著「顔のない男」
(ISBN4-16-765681-7 C0193)
を読んだ。
非常に複雑な伏線がはられている。
多くの殺人が起きる。
キーになる人物や証拠品が出てきて
それが謎の中心になっている。
この一見、編にみる小説が、
半年に一回の月刊誌連載であったと知ると、
作者の手腕のすごさがわかる。
これは、単独の作品だ。
他のシリーズ連作の作品の味わいには達していない。
もちろん長編とし読んでも面白く、
最後のどんでん返しも用意されている。
さすがに北森作品であるといえるものである。
彼の作品はあと少ししか残っていない。
味わいながら読んでいこう。

2014年1月9日木曜日

5(1034) 理科系冷遇社会: 2014.01.09

林幸秀著「理科系冷遇社会
沈没する日本の科学技術」
(ISBN978-4-12-150366-4 C1237)
を読んだ。
文部官僚として日本の科学行政に
携わった人が書いた
日本の科学への警鐘を示している。
データに基づいた、
重要な現状分析である。
最後に対応策を示してる。
しかし、高級文部官僚であった著者が
それを実現できなかったのは問題だ、
行政の中枢にたい人ができない対策が
本当に実施可能なのかという
根本的な疑問がある。

2014年1月7日火曜日

4(1033) お任せ!数学屋さん: 2014.01.07

向井湘吾著「お任せ!数学屋さん」
(ISBN978-4-591-13494-8 C0093)
を読んだ。
中学生で数学に秀でた転校生が、
数学屋をはじめる。
数学屋は、学校で起こる
いろいろな問題を数学で解決していく。
彼のモットーは、
数学で世界を救うことである。
数学の話題が
いろいろでてくるが
基本は学園モノである。
なかなかおもしろい設定であった。

2014年1月4日土曜日

3(1032) ガラパゴスがこわれる: 2014.01.04

藤原幸一著「ガラパゴスがこわれる」
(ISBN978-4-591-10036-3 C0095)
を読んだ。
写真集で、ガラパゴスの危機的状況を伝えている。
きれいな写真とショッキングな写真がある。
しかし、これが現状だ。

2(1031) 生命の逆襲: 2014.01.04

福岡伸一著「生命の逆襲」
(ISBN978-4-02-331195-4 C0095)
を読んだ。
週刊誌に連載された短いエッセイを集めたものだ。
短いから、小さな話題をさらりと述べる構成だ。
少々もの足りなさ、もう少し詳しく知りたいと
思える話題も多々あった。
一応、いくつかに区分けはされているが、
その括りは緩い。
グールドのエッセイ集のような構成だ。
ただしグールドのエッセイは内容が濃いので、
括りを忘れるほどだ。
しかし、こんな軽さのエッセイもあっていいのだろう。

2014年1月1日水曜日

1(1030) 波紋と螺旋とフィボナッチ: 2014.01.01

近藤滋著「波紋と螺旋とフィボナッチ」
(ISBN978-4-7809-0869-5 C3045)
を読んだ。
実に、面白い。
科学にこのようなテーマを調べている
このような調べ方をしている
分野や研究者があることに驚いた。
一種の実験進化学ともいえるだろう。
テーマが面白く、
その証明法も面白い。
研究対象も多様で面白い。
実験して検証できること、
数値モデルで仮説を立てられることも面白い。
基本理論の一つがチューリングまで遡ることも面白い。
研究者の少ない分野であることも面白い。
発想のアプローチも面白い。
本の面白さもさることながら、
研究分野の面白さに感動した。