2018年6月29日金曜日

069(1655) 疑心―隠蔽捜査3―:2018.06.28

今野敏著「疑心―隠蔽捜査3―」
を読んだ。
警察署長の竜崎伸也の心の葛藤がテーマである。
合理主義、理性、論理を重んじる人間に
恋愛に囚われた時、その葛藤をどう乗り切るか。
これがテーマだ。
事件はアメリカ合衆国の大統領に来日する。
そこにアメリカからきたシークレットサービスから
テロの情報があり、その兆候を発見する。
日本の官僚制度とアメリカの合理主義との対決。
それを竜崎はどう乗り越えるのか。
なかなか面白い。

2018年6月27日水曜日

068(1654) 果断:2018.06.27

今野敏著「果断―隠蔽捜査2―」
を読んだ。
正義を実直に貫き通す警察官僚の竜崎伸也。
出生街道を進んでいたが、
長男の不祥事で左遷をされ、
警察署長となった。
そこで人質立てこもり事件が起こり、
SATが射殺した。
それがマスコミにもれ、
大きな問題になった。
しかし探ると思わぬ真相が明らかなってきた。
正義を貫く主人公がなかなかいい。
そして今野氏の作品も面白い。

2018年6月25日月曜日

067(1653) シュンスケ!:2018.06.25

門井慶喜著「シュンスケ!」
を読んだ。
伊藤博文の若い頃の立身物語である。
長州の田舎で出身者が、
幕末の頃、歴史の表にあまり出ていないが、
実は縁の下の力持ちとしての働きを書いた
歴史物語である。
門井氏の現代ミステリーは面白いのだが、
歴史物は少々面白みにかけるようだ。
まあ、あといくつか読んで判断しようか。

2018年6月19日火曜日

065(1651) パラドックス実践 雄弁学園の教師たち:2018.06.19

門井慶喜著「パラドックス実践 雄弁学園の教師たち」
を読んだ。
小・中・高・大学までをもった学園で
教えられる雄弁をめぐるものたがり。
主にはその学校に務める教師たちの群像である。
それぞれの短編にどこかに共通する人物がでてくる。
それが連作であることを示す。
ただしそこにはいろいろな伏線がある。

2018年6月18日月曜日

064(1650) ホテル・コンシェルジュ:2018.06.18

門井慶喜著「ホテル・コンシェルジュ」
を読んだ。
ホテルのコンセルジュを目指す女性が
旧財閥の御曹司とその親族の謎にふり回らせる物語である。
やはり面白い。

2018年6月16日土曜日

063(1649) 人形の部屋:2018.06.16

門井慶喜著「人形の部屋」
を読んだ。
日常の中に潜むミステリーを
多様な知識から問題を解いていく。
そんなミステリーも面白い。
やはり門井氏の物語は面白い。

2018年6月15日金曜日

062(1648) 若桜鉄道うぐいす駅:2018.06.15

門井慶喜著「若桜鉄道うぐいす駅」
を読んだ。
田舎の駅舎の取り壊しをめぐって、
祖父とその長馴染み(師匠筋にあたる)の板挟みで
大学院生の主人公が右往左往するはなしである。
そこには何度かのドンデン返しが組み込まれている。
やはり門井作品は、面白い。

2018年6月14日木曜日

060(1646) アリになった数学者:2018.06.14

森田真生著「アリになった数学者」
を読んだ。
子供向けの絵本である。
しかし、難解である。
1とは何かを考えて本である。
わかったようなわからないような
そんな難解さだ。

2018年6月13日水曜日

059(1645) この世にひとつの本:2018.06.13

門井慶喜著「この世にひとつの本」
を読んだ。
大印刷会社の社長のあまりパッとしない三男が
社史編纂室の窓際社員、
秘書室の社長の愛人が
出走した書家を探す物語である。
そこに工場での白血病での連続死亡事件も絡む。
この世にひとつの本は、書家が金泥で書いた渾身の源氏物語。
それら絡み合いなが物語は進む。
やはり面白い。

2018年6月10日日曜日

058(1644) おさがしの本は:2018.06.10

門井慶喜著「おさがしの本は」
を読んだ。
市立図書館のリファレンス担当の
館員の和久山隆彦が
いろいろな本を見つけていく物語からはじまる。
やがて、秘書室から来た副館長、そして館長へとなる人物からの
挑戦的なリファレンス。
図書館廃止論者の館長との論争。
やがては、市の文教委員会での存廃論争へとつながる。
実は館長は和久山の能力を買っていたのだ。

2018年6月8日金曜日

057(1643) 鬼神曲 考古探偵一法師全の不在:2018.06.08

化野燐著「鬼神曲 考古探偵一法師全の不在」
を読んだ。
この久しぶりにシリーズを読んだ。
前作は短編だったが、
今回は山陰地方の1つ目の鬼に関するテーマであった。
大学んおセミナーハウスが舞台の連続殺人事件である。
しかし、設定や動機に少々無理あるので
納得できない部分があった。

2018年6月5日火曜日

054(1640) 竹島:2018.06.02

門井慶喜著「竹島」
を読んだ。
これも一気に読ませる作品だ。
素材は竹島の帰属を示す古文書だが、
登場人物は、数名で小さな世界で繰り広げられる。
主人公は高校中退でセールスマン。
しかく口が立つ。
その他の登場人物が、外務省、外務大臣、
駐日韓国大使、中国の外務のトップなど。
若いセールスマンが口八町で翻弄していく。
やはり門井氏の作品は面白い。

2018年6月4日月曜日

056(1642) 隠蔽捜査:2018.06.04

今野敏著「隠蔽捜査」
を読んだ。
これは今野氏の今までの作品と比べて
深い内容になっており、
読み応えのある作品であった。
このシリーズが面白そうである。

2018年6月3日日曜日

055(1641) 万能鑑定士Qの事件簿 X:2018.06.03

松岡圭祐著「万能鑑定士Qの事件簿 X」
を読んだ。
凜田莉子が万能鑑定士として
仕事をはじめた頃の話である。
10巻を記念して、これまでの登場人物が何人か出てくる。
論理的思考の深め方がいろいろ書かれている。
面白い。

2018年6月1日金曜日

053(1639) キッドナッパーズ:2018.06.01

門井慶喜著「キッドナッパーズ」
を読んだ。
一気に読んでしまった。
短編であったが面白い。
何度もドンデン返しがある。
そしてハッピーエンドで終わる。
門井氏の作品には間違いないようだ。