2008年4月30日水曜日

32(399) 99.9%は仮説:2008.04.30

竹内薫著「99.9%は仮説」
(ISBN4-334-03341-5 C0204)
を読んだ。
軽く読み流せる本である。
いいたいことは、タイトルどおりである。
ただ、科学者に対して、
倫理や科学哲学、科学史などを
しっかりと教育すべきという主張があった。
同感である。
科学の成果を出すための教育は熱心だが、
科学者になるための基礎素養として
そのような教育が必要だと思う。

2008年4月29日火曜日

31(398) 99%は論理力1%は直観力:2008.04.29

竹内薫著「99%は論理力1%は直観力」
(ISBN978-48284-1390-7 C0030)
を読んだ。
ハウツーものであった。
十分論理について書かれていない。
いくつか面白い観点もあった。
しかし、読むならベストセラーになった本を
読んだ方がいいのかもしれない。

2008年4月27日日曜日

30(397) 背信の科学者たち:2008.04.27

ウイリアム・ブロード、ニコラス・ウェイド著
「背信の科学者たち」
(ISBN4-06-257535-3 C0240)
を読んだ。
科学者たちの不正行為の実例を、
古くはプトレマイオスから、
ガリレオ、ニュートン、メンデルなどの巨人、
そして最近までの実例を挙げている。
ただ、実例をあげるだけではなく、
なぜそのような行為が起こるのかを論じている。
なかなか面白い内容であった。
現在固有の理由、
科学が本来抱えている問題、
明らかに個人の個性の問題まで
多様な様相ががあることがわかる。
なかなか結論が出ないもんだいである。
現在の研究者養成過程では、
専門性、先端を追うこと、
業績を出すことなどは教育するが、
科学の方法論や考え方、論理性、そして倫理感など、
研究者とて必要な部分の教育が
もれている気がする。
そのような教育こと必要なのかもしれない。
あるいは、別の方策として、
本書でも示されているが、
研究者をもっと減らすべきなのかもしれない。
大学では、教育に専念、もしくは重点をおいた
教員が多数いていいのではないだろうか。
そのような場で、研究成果を問われることなく、
趣味とはいわないが、好きな研究を自由な気分で、
好きなだけ行えばいいのではないだろか。
そんなことを考えた。

2008年4月26日土曜日

29(396) 素数に憑かれた人たち:2008.04.26

ジョン・ダービーシャー著「素数に憑かれた人たち」
(ISBN4-8222-8204-X C3041)
を読んだ。
読むのに時間がかかったが、面白い本であった。
数学的な基礎からリーマン予想を説明してる。
かなりわかりやすく書かれている。
しかしとびとびに読んでいるので、
完全に理解していない。
熟読、精読すればわかりそうなレベルに書かれている。
また、リーマン予想に関連した研究者たちについても、
力を入れて書かれている。
だからタイトルに「憑かれた人たち」とあるのだろう。
ただし、これは日本語のタイトルであって、
英語は「ベルンハード・リーマンと偉大な未解決問題」
となっている。

2008年4月13日日曜日

28(395)時間はどこで生まれるのか:2008.04.13

橋元淳一郎著「時間はどこで生まれるのか」
(ISBN4-08-720373-5 C0242)
を読んだ。
なかなか面白かった。
物理学者の考えた時間論である。
哲学者の書く時間論よりわかりやすかった。
しかし、どうもわかりにくい部分もある。
それは時間そのものが
非常にわかりにくい概念だからであろう。
もう一つ重要な文献があるので、
それを読まなければならない。
それは地質学者のかい時間論である。
それを読んだら、私も時間論について
考えをまとめていこう。
この本は非常に刺激になった。
再読が必要かもしれない。