2022年12月31日土曜日

 075(2119) 大日本帝国の銀河1:2022.12.31

林譲治著「大日本帝国の銀河1」
を読んだ。
昭和15年が舞台となる。
第二次大戦の直前の時代で
宇宙から来たもの(オリオンから来たといっている)が
当時より数年ほど進んだ技術を
その技術力をみせつけていく。
日本軍は技術に魅力を感じるが
その主張をどこまで
取り入れるのかを迷っている。
そこで京都帝国大学の天文学の教授で
空想科学小説家でもある
秋津俊雄がその聴取役となる。
欧州各国でも似た事件が起こっている。
SF空想戦記のはじまりである。

2022年12月27日火曜日

074(2118) 県警出動 黒いオルフェの呪い:2022.12.27

麻野涼著「県警出動 黒いオルフェの呪い」
を読んだ。
元米兵の水死体が見つかった。
黒いオルフェとボタンがキーになる。
ブラジル移民と沖縄の問題、
混血の子の問題も絡んでいく。
そこで連続殺人が起こっていく。

2022年12月22日木曜日

 073(2117) 唐牛伝:2022.12.22

佐野眞一著「唐牛伝~敗者の戦後漂流~」
を読んだ。
唐牛(かろうじ)という珍しい姓をもった
人物のルポルタージュである。
北大の学生時代に乞われて
全学連(ブント)の委員長になり
60年の安保闘争の先頭に立って戦った。
当時の岸信介首相にも、
共産党にも、アメリカにも対峙して
ナショナリズムを体現した。
安保後は一介市民として生き続けた。
唐牛のその後の人生を詳細に調べられた。

2022年12月10日土曜日

 072(2116) 県警出動 時効未遂:2022.12.10

麻野涼著「県警出動 時効未遂」
を読んだ。
実際の事件をもとにしている。
県警の執念をもった刑事が、
時効を迎えた殺人事件を捜査している。
その解決がこの巻のテーマである。
時効を過ぎた事件がどのように展開するのか。
面白かった。

2022年12月5日月曜日

071(2115) 昆虫学者、奇跡の図鑑を作る:2022.12.05

丸山宗利著「昆虫学者、奇跡の図鑑を作る」
を読んだ。
多くの人をつかって、
たった1年で7000種の撮影をして
そのうち2800種が掲載された。
図鑑は見ていないが、
それを作るための苦労が語られている。
学研の図鑑だが見てみたい気がする。

2022年12月2日金曜日

070(2114) 石の血脈:2022.12.02

半村良著「石の血脈」
を読んだ。
建築家が師匠の仕事を引き継ごうとするが、
何かが変である。
調べていくうちに、
古代文明のアトランティス、巨石信仰だけでなく
暗殺教団、吸血鬼、バンパイアなど
の不思議な存在が現れてくる。
昔読んだ気がすのだが、
全く覚えていない伝奇小説である。

2022年11月20日日曜日

 069(2113) カラスをだます:2022.11.20

塚原直樹著「カラスをだます」
を読んだ。
研究者からカラス対策のための会社を
起業をしているひとである。
なかなか面白いアプローチである。
またカラスを食べるというこtもしているが、
くさみやクセがあり
なかなか普及しないようだ。
食べてみたい気もするが。

2022年11月16日水曜日

068(2112) キラーシード:2022.11.16

麻野涼著「キラーシード“魔の種”」
を読んだ。
遺伝子組換え大豆が試験的に栽培されたが、
住民の反対で破棄された。
しかし、どこかでその大豆が栽培され
食品の混入したらしい。
それにともなって殺人が起こったようだ。
県警出動の前作になるミステリーだ。

2022年11月11日金曜日

067(2111) 歴史学者という病:2022.11.11

本郷和人著「歴史学者という病」
を読んだ。
研究に従事する人の日常と苦労が感じる。
歴史学を科学にするためのもがきが感じる。
大論争をしているが、
その論点の違いが理解できない。
論争の決着をみたら、
結果としてどうなるのかが、
門外漢にはわかない。

2022年11月8日火曜日

066(2110) 産霊山秘録:2022.11.08

半村良著「産霊山秘録」
を読んだ。
以前読んだとおもったが、
まったく覚えていなかった。
ヒと呼ばれる不思議な一族の
いくつもの時代を越えた物語である。
面白い物語であった。
第1回泉鏡花賞を受賞した作品だ。

2022年11月2日水曜日

065(2109) ダビデの星の暗号:2022.11.02

井沢元彦「ダビデの星の暗号」
を読んだ。
若き芥川龍之介が主人公のミステリーである。
江戸時代の謎を芥川が解明していく。
2重の時代を設定して、書かれるミステリーである。
以前に読んだことがあるミステリーであるが、
面白い内容であった。
今後も、このような昔読んだ面白いものを
再読していくことにする。

2022年11月1日火曜日

064(2108) 県警出動:2022.11.01

麻野涼著「県警出動」
を読んだ。
県会議員の水死体が発見された。
自殺か他殺か、どちらかが確定できない。
関係者を調べていくと
元教え子の3名が浮かび上がってくる。
だがなかなか真相にたどり着けない。
9年前の事件が粗動機になっていることが明らかにかる。
シリーズになっている。

2022年10月30日日曜日

063(2107) 六機の特殊 蒼白の仮面:2022.10.30

黒崎視音著「六機の特殊 蒼白の仮面」
を読んだ。
前作にの続編である。
今回は、蒼白の仮面と名乗り、
社会不満を抱えた人に犯罪を進めていく。
しかし、その犯人も別のものに操られていく。
六機は対決していく。

2022年10月25日火曜日

062(2106) 交戦規則 ROE:2022.10.25

黒崎視音著「交戦規則 ROE」
を読んだ。
北朝鮮の特殊部隊の精鋭が日本国内で
拉致事件が起こった。
その結果、自衛隊の実戦投入が行われる。
さらに北朝鮮の平壌にミサイル攻撃も行われる。
そこに必然性があり、
サスペンス小説として緊迫感がおもしろい。

2022年10月19日水曜日

061(21054) アークIX 1:2022.10.19

安井健太郎著「アークIX 1 死の天使」
を読んだ。
地球で事件が起こり、巨大な壁で仕切られた。
そこにはアーク(箱船)が9個あり、
そこで人々は暮らしている。
主人公は探偵で忍術をつかう。
依頼された仕事には2つの対向勢力がある。
また不思議な病も広がりはじめている。
いろいろな架空の設定で物語は進む。

2022年10月14日金曜日

060(2104) 葉桜の季節に君を想うということ:2022.10.14

歌野晶午著「葉桜の季節に君を想うということ」
を読んだ。
どんでん返しで有名なミステリーである。
若い頃の探偵事務所のでの修行、
ヤクザへの潜入、
後輩の憧れの女性からの捜査依頼、
悪徳商法と殺害疑惑、
自殺未遂の女性の救助、
いろいろな伏線が盛り込まれる。
どんでん返しで回収さていくる。
あまりにどんでん返しといわれているので
期待しすぎてしまう。

2022年10月12日水曜日

059(2103) 星系出雲の兵站-遠征-5:2022.10.12

林譲治著「星系出雲の兵站-遠征-5」
を読んだ。
シリーズの最後である。
兵站を描いているが、
内容は多岐にわたる。
そして最後にすべての謎が解き明かされる。
しかし、播種船の残された攻撃や
壱岐の文明の今後など、
まだ回収されていないものがある気がする。
シナリオが壮大すぎるのだろうか。

2022年10月7日金曜日

058(2102) カラスの補習授業:2022.10.07

松原始著「カラスの補習授業」
を読んだ。
前著と似た内容でもあるが、
前著よりもより科学的でもある。
口調はくだけたものであるが、
カラスについていろいろわかってきた。

2022年9月30日金曜日

057(2101) 星系出雲の兵站-遠征-4:2022.09.30

林譲治著「星系出雲の兵站-遠征-4」
を読んだ。
各地でさまざまな出来事がおこる。
敷島星系の衛星の美和では
海中都市の探索がはじまる。
惑星の周りでは
人類の壊れた播種船の可能性がでてきた。
壱岐星系では、ガイアスの5賢帝が滅ぼされ
第二の基地の探査で接触がはじまる。
いろいろなところで展開が進むが
残る最後の1巻で終結できるのだろうか。
気になりなが読み進めていく。

2022年9月24日土曜日

056(2100) カラスの教科書:2022.09.24

松原始著「カラスの教科書」
を読んだ。
教科書というよりカラス研究者の
カラスにまつわるエッセイである。
もちろんカラスの生態や対処なども書かている。
以前にも著者の別の新書
「カラス屋、カラスを食べる」を読んだことがある。
その内容と重複していることがあるので
既読感があったが、
別の本であった。
軽く読めるので楽しめた。

2022年9月19日月曜日

055(2099) 星系出雲の兵站-遠征-3:2022.09.19

林譲治著「星系出雲の兵站-遠征-3」
を読んだ。
敷島星系の惑星の氷原で
ガイナスの祖先らしいゴード人の存在が明らかになる。
集合知性との交渉、
また出雲星系では
昔、地球から来た人類の祖先の播種船が
用いていた減速装置が再発見された。
さまざまな場でいろいろな話が展開していく。
さてあと2巻で収拾するのであろうか。
心配になるほどの多岐に展開が及んでいる。

2022年9月14日水曜日

054(2098) 書くことについて:2022.09.14

野口悠紀雄著「書くことについて」
を読んだ。
著者が自身の本の執筆手法を示したものだ。
クラウドを活用し、
グーグルドキュメントのフォルダー階層化と
グーグルの検索能力を
利用しようとするものである。
スマホでの音声入力も活用する。
以前にも示されていた方法論を
現状に合わせて展開したものである。
私には自身の方法論があり、
取り入れることはなさそうだ。

2022年9月11日日曜日

053(2097) 星系出雲の兵站-遠征-2:2022.09.11

林譲治著「星系出雲の兵站-遠征-2」
を読んだ。
ガイアスの拠点から新型艦を含めで脱出した。
敷島では、人工物の発見、艦の3種の発見、
惑星や衛星の探査などから
ガイアスについて考察が進む。
多数による集合知性と少数での自由意志、
知性と意識と無意識など、
ガイアスの素性が、
戦闘やコミュニケーションで探られていく。

2022年9月5日月曜日

052(2096) 星系出雲の兵站-遠征-1:2022.09.05

林譲治著「星系出雲の兵站-遠征-1」
を読んだ。
探査に出ていた無人航路啓開船から
敷島星系にて文明発見の報告があった。
その情報はしばらく無視されていた。
敷島星系へ探査基地を構築することになった。
一方、ガイナスの封じ込めができ、
意思疎通の可能性を探っている。
新たな展開でのシリーズがはじまる。

2022年8月31日水曜日

052(2096) 愚者の檻:2022.08.31

 麻見和史著「愚者の檻 警視庁文書捜査官」
を読んだ。
それとも以前の内容を忘れているのだろうか
先の巻を読んだためだろうか
登場人物が変わっているように思えた。
連続性が気になった。
まあ、それはおいておいて、
ミステリー自体は面白かった。
飛ばした巻に遡って読んでいきたい。

2022年8月28日日曜日

051(2095) スクランブル イーグルは泣いている:2022.08.28

夏見正隆著「スクランブル イーグルは泣いている」
を読んだ。
全14巻の最初の話である。
何人かの若者たちがが、
航空自衛隊のイーグル(F15)を中心に進む。
主人公の他に、同しようもない周辺人物。
我慢を強いられる主人公たち。
また自衛隊と政府、
領空外での集団的自衛権、
領空侵犯されたときの威嚇射撃、
領空外で攻撃されたときの対処、
憲法と政治、政治家と文官、
シビリアンコントロールと緊急事態、
など、いろいろな課題が示されていく。
次巻へと読み進めたが、どうも進まないので少し休む。

2022年8月24日水曜日

050(2094) 最後の秘境 東京藝大:2022.08.24

二宮敦人著「最後の秘境 東京藝大
―天才たちのカオスな日常」
を読んだ。
著者の奥さんが藝大の学生である。
そこの言動が不思議なことから
藝大の学生の取材をはじめた。
ノンフィクションとして書かれている。
藝大の音校と美校の違いもわかった。
個々の学生の不思議な日常が面白い。

2022年8月19日金曜日

049(2093) 内なる宇宙 下:2022.08.19

ジェイムズ・P・ホーガン著「内なる宇宙 下
巨人たちの星シリーズ」
を読んだ。
コンピュータが高度に進めば
その内の世界に知性が発生するという考え。
また、価値観の違いにより
夢想する世界への没入感も異なる。
複雑な内容、先端の内容でハードSFである。
長かったが非常に面白かった。
晩年のホーガンはもう一つだが
初期から全盛期までのホーガンはすごい。

2022年8月13日土曜日

048(2092) 内なる宇宙 上:2022.08.13

ジェイムズ・P・ホーガン著「内なる宇宙 上
巨人たちの星シリーズ」
を読んだ。
巨人たちの星シリーズの第4作である。
これがシリースの最後になる。
著者にれば、シリーズは3部作で終わっていた。
以来を受けたため、
新しい情報において2つの概念が
ふと結びついたことで本作ができた、
とホーガンは書いている。
今回は別の人類ジェヴレンが住む惑星が舞台である。
人類との戦いで機能停止されたジェヴェックスが
この惑星の人類に影響を
及ぼしていてたようだ。
下巻が楽しみだ。

2022年8月4日木曜日

047(2091) 男性自身 熟年篇:2022.08.04

山口瞳著「山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇」
を読んだ。
若い時に読んでていたエッセイがデジタル版がでていた。
選者編は嵐山光三郎である。
300編の中から50を選んでいる。
当時は面白く思っていたが、
時代が異なっているので
面白く思えないところもあったが、
読んでいるうちにじわじわと
面白さを感じるようになってくる。
昔読んだエッセイシストとして、
丸谷才一、坂口安吾、開高健、そして山口瞳
などだが、現在読み直しても、
面白いと思えるだろうか。

2022年7月31日日曜日

046(2090) 巨人たちの星:2022.07.31

 ジェイムズ・P・ホーガ著「巨人たちの星」
を読んだ。
やっと読み終えた。面白かった。
ハードSFの中でもホーガンが飛び抜けて面白い。
以前はホーガンの小説には入り込むのに時間がかかったが、
このシリーズに関しては、 一気に入り込めた。
再読だったが、これも内容は全く覚えていない。
先日、最終作を読み出して再読に戻った。
やっと最終作に入れるが、一休みする。
巨人と2つの人類の関係、
2つ目の人類が関わり、
多くの謎が解き明かされていく。
しかし、巨人、人類、コンピュータの共存を目指そう
ということで終わっている。
コンピュータの独自の進化、
巨人と人類、第2の人類のループのこと
など謎は残されている。
第4作ではどんな展開になるのか期待できる。

2022年7月20日水曜日

045(2089) ガニメデの優しい巨人:2022.07.20

 ジェイムズ・P・ホーガ著「ガニメデの優しい巨人」
を読んだ。
「星を継ぐもの」の2作目である。
2500万年前に発達した謎の文明を担ったガニメアン。
その生き残りが突然現れた。
その根拠もSF的に示される。
人類との交流を通じでお互いの謎解きがなされる。
そして前作の謎が解明されていく。
壮大なる物語でやはり面白い。
そして自作への伏線が残された。

2022年7月14日木曜日

044(2088) 星を継ぐもの:2022.07.14

 ジェイムズ・P・ホーガ著「星を継ぐもの」
を読んだ。
若い頃に読んで感動したホーガンのSFを読み返した。
その前に読もうとしていた本が
この巨人たちの星シリーズの4作目であった。
しかし、その本の最初のシリーズの
あらすじが書かれていたが
全く思い出せなかった。
そこで再度読み返すことにした。
するとまったく覚えていない。
あらすじすら覚えていなかった。
印象だけでしかない。
ほとんど初読のようである。
40年以上前に書かれたものだが
それでも面白い。
シリーズを読んでいこう。

2022年7月6日水曜日

043(2087) 雨色の仔羊:2022.07.06

麻見和史著「雨色の仔羊 警視庁殺人分析班」
を読んだ。
誘拐された少年が重要な情報を話さない。
なにかを隠しているのだが、
なぜだかわからない。
鷹野と如月が別行動をしたとき、
如月が少年を見つけるが
犯人に襲われる。
いつもの殺人分析が新たな展開へと進む。

2022年7月4日月曜日

042(2086) 火星の遺跡:2022.07.01

ジェイムズ・P・ホーガ著「火星の遺跡」
を読んだ。
久しぶりにホーガンの本格的SFを読んだ。
しかし、連続しているが
2つの話を無理くりくっつけているものである。
ひとつひとつは面白い物語なのだが
どうもこれはいただけないな。
期待値が高すぎたまめであろうか。
別の未読のものを読んでみたくなった。

2022年6月22日水曜日

041(2085) 妖怪アパートの幽雅な日常5:2022.06.22

香月日輪著「妖怪アパートの幽雅な日常5」
を読んだ。
高校2年の二学期がはじまった。
欠員を補充するために新しい先生が2名きた。
一方は超個性的で変だが実はまともで
もうひとりはまじめだが実は優柔が効かない堅物。
二人をまじめえていろいろトラブルが起こる。

2022年6月19日日曜日

040(2084) 賢者の棘:2022.06.19

麻見和史著「賢者の棘 警視庁捜査一課十一係」
を読んだ。
如月塔子の死んだ父に対して
何度も脅迫状が送られてきている。
その調査をシているうちに、
ワイズマンという犯人が
ゲームで処刑を仕掛けてきた。
警視庁捜査一課十一係のシリーズである。

2022年6月15日水曜日

039(2083) 東京藝大物語:2022.06.15

茂木健一郎著「東京藝大物語」
を読んだ。
自身が主人公になった小説である。
実際に5年間非常勤講師をした
東京藝大を舞台にして、
教え子たちの物語である。
異様な行動を芸術としいるもの
しかし、そこには若者の苦悩もある。
一気に読めた。

2022年6月13日月曜日

038(2082) 生還せよ:2022.06.13

福田和代著「生還せよ」
を読んだ。
安濃将文が今度はスパイとなるサスペンスである。
シンガポールで災難に巻き込まれる。
舞台はパキスタンや中国など各地に展開していく。
また、戦後70年に連載された小説でもあるので、
戦争中と戦後の話題もからんでくる。
面白い。

2022年6月5日日曜日

037(2081) 妖怪アパートの幽雅な日常4:2022.06.05

香月日輪著「妖怪アパートの幽雅な日常4」
を読んだ。
高2の夏休みの物語である。
有士のアルバイトと
新たな修行がはじまった話である。
自殺未遂の小学生のエピソードがある。
時間経過に伴う
相変わらず雑多な話が続く。
しかし、なんとなく読んでしまう。

2022年6月4日土曜日

036(2080) 三叉路ゲーム:2022.06.04

麻野涼著「三叉路ゲーム」
を読んだ。
小学生の誘拐事件がある。
犯人からのメッセージが見つかる殻が、
被害者や事件の関係者に
なぜか昔の事故が浮き上がってくる。
やがて真相が明らかになってくる。
なかなかおもしろいストーリーであった。

2022年5月30日月曜日

035(2080) 妖怪アパートの幽雅な日常3:2022.05.30

香月日輪著「妖怪アパートの幽雅な日常3」
を読んだ。
高校二年生になった夕士が
高校で起こった事件を
頼りない妖魔を用いて対処していく。
少しずつ馴染んでいくところもある。

2022年5月29日日曜日

034(2079) 移民の譜:2022.05.29

麻野涼著「移民の譜 東京・サンパウロ殺人交」
を読んだ。
日系移民にかかわる物語である。
ブラジルとドミニカ移民、
戦前と戦後すぐの移民、
そして1980年代(現在として)の両国の記者たちが
殺人事件を追いかけていく。
そこから戦後の大きな詐欺事件が明らかになっていく。

2022年5月22日日曜日

033(2078) 妖怪アパートの幽雅な日常2:2022.05.22

香月日輪著「妖怪アパートの幽雅な日常2」
を読んだ。
高校の寮に半年間いたが、
そもなじめず、2年生になる時
妖怪アパートにもどってきた。
「魔導書」で妖魔たちと契約してしまった。
しかし、その妖魔がひ弱であった。
霊力アップの訓練をしていく。

2022年5月20日金曜日

032(2077) 叫ぶ臓器:2022.05.20

麻野涼著「叫ぶ臓器」
を読んだ。
上海の日系の会社の食品管理部門の責任者が
帰国直後に不審な死を遂げた。
雑誌の記者が政治家を密着していた。
その取材直後に事故に遭う。
重症であったが、無事であった。
以前から取材していた臓器移植を紹介するNPOの取材をしていた。
すると事故の関係者とNPO、
暴力団、移植医、上海の病院、政治家などの関係が
だんだん明らかになってきた。
移植に関する医療サスペンスである。

2022年5月17日火曜日

031(2076) 妖怪アパートの幽雅な日常1:2022.05.17

香月日輪著「妖怪アパートの幽雅な日常1」
を読んだ。
両親をなくし、親戚のうちで中学校生活を送っていた。
高校に入る時、寮のある学校を選んで独立を目指した。
ところが、入学前に寮が火事になる。
しかたな寮が建て替えられる半年のくアパートに入る。
格安のアパートは妖怪アパートだった。
半年の妖怪アパートの生活とその後の寮生活は
大きく異なってきた。
寮や高校の学生たちとの対話に物足りなさを感じた。
アパートには濃厚な、親身のコミュニケーションがあった。

2022年5月15日日曜日

030(2075) マネロン:2022.05.15

神戸宅著「マネロン 二億円の行方」
を読んだ。
山登りの下山中、不審な車と男をみたフリータ。
何を埋めているようだ。
後日、掘り起こしたら2億円近い金であった。
銀行強盗にあった金らしい。
危ない金である。
どうマネーロンダリングをするのか。
いろいろな展開が連続するサスペンスである。
面白いものであった。
一気に読んでしまった。
こんなのは久しぶりだった。

2022年5月14日土曜日

029(2074) 死の刻:2022.05.14

麻野涼著「死の刻」
を読んだ。
有名進学校の私立高校に
爆破の脅迫電話があった。
実際に爆破が起こり、
1、2年生と教職員が人質になる。
要求は20年ほど前に起こった、
中国での修学旅行の列車事故の
真相の告白である。
その事故については、
被害者との裁判で
最高裁で決着を見て
無罪となっている事件であった。
犯人が絞られ、
事故の真相を明らかになっていく。

2022年5月11日水曜日

028(2073) 少女ノイズ.:2022.05.11

三雲岳斗著「少女ノイズ」
を読んだ。
優等生の女子高生を
個別指導での予備校での
対応をまかされた。
予備校では授業を受けることなく
姿をくらましている問題児であった。
しかし、その少女はいろいろな事件を
すぐに解いてしまう。
そんな事件の短編集である。

2022年5月6日金曜日

027(2072) 海底密室.:2022.05.06

三雲岳斗著「海底密室」
を読んだ。
海底実験施設という特殊な環境での
さらに密室で殺人が起こる。
SFというよりは
特殊な環境、設定での
ミステリーになるようだ。
複雑なトリックになるが
科学的な説明があり
どんでん返しもあるので面白い。
登場人物や設定にが前作の前日譚ともなっている。

2022年4月28日木曜日

026(2071) M.G.H.:2022.04.28

三雲岳斗著「M.G.H. 楽園の鏡像」
を読んだ。
ハードSFでのミステリーである。
未来の宇宙ステーションで起こる殺人事件。
設定でAIのレプリカントや素材などから
事件に関係する宇宙ステーションの
機材や装置、無重力、真空などがいい。
タイトルのMGHは位置エネルギーのことで
これが運動エネルギーに変換可能であることが
事件のトリックにもなる。
理系の人間にたまらないハードSFだ。

2022年4月19日火曜日

024(2069) スタート!:2022.04.19

中山七里著「スタート!」
を読んだ。
映画の巨匠監督が新作をとりはじめた。
その助監督が事件にまきこまれていく。
もっとも資金を提供しているテレビ会社が
プロデューサが口をはさむ。
俳優や助監督をゴリ押しをする。
そのような不穏な状態で撮影がスタートする。
事故が相次ぎやがて殺人事件が起こる。
なかなかおもしろい作品だ。

2022年4月15日金曜日

023(2068) 死の臓器:2022.04.15

麻野涼著「死の臓器」
を読んだ。
透析、移植、レッストア・キッドニなど
腎臓に関する課題にしたサスペンスである。
少々手続きに不備があったが
患者優先に移植をした医師が
メディアや厚労省、政治家から叩かれる。
その背景には、臓器売買や贈収賄などが秘められていた。
なかなかおもしろかった。

2022年4月11日月曜日

022(2067) 論理ガール:2022.04.11

深沢真太郎著「論理ガール
~Lonely Girl~
人生がときめく数学的思考のモノガタ」
を読んだ。
数学的思考で人生を考えていくことを
小説仕立てにしたものである。
なかなかおもしろいアイディアである。
ホテルマンの社会人と
数学大好きの帰国子女の高校生との物語で、
社会人の主張を数学的に論破するが、
その議論を通じてお互いに変化していく。

2022年4月9日土曜日

021(2066) iPS:2022.04.09

日和真之著「iPS」
を読んだ。
日本でも最先端のiPSの研究所に
集められた優秀な研究者が
恵まれた条件で研究を進めている。
その研究がある個人の
若返りを目指すものであった。
その人物が目指すのは
核を使って日本を牛耳ろうとするものであた。
その背景を探る人たちの物語である。

2022年4月3日日曜日

020(2065) 世にも美しき数学者たちの日常:2022.04.03

二宮敦人著「世にも美しき数学者たちの日常」
を読んだ。
著名な数学者のインタヴューである。
数学者が変人でありながら、
純粋でもあり、 探求者である。
いろいろな側面が示されている。
彼らの一般向けの数学書を読んでみたくなった。

2022年3月30日水曜日

019(2064) ブレイン・シンフォニー「HOKUSAI」:2022.03.30

日和真之著「ブレイン・シンフォニー「HOKUSAI」」
を読んだ。
サヴァンの少年が、
日本の音楽を目指す大学生の家に来る。
音楽の才能を持っていることが
友人が見出し、一緒に作曲をはじめる。
だが少年は、数式で示される重要機密をもっていた。
それを狙う組織に拉致監禁されていく。
SFとサスペンスが混じったストーリである。

2022年3月27日日曜日

018(2063) アインシュタインの神:2022.03.27

日和真之著「アインシュタインの神」
を読んだ。
人工知能が意識を持ち出した。
その時どんなことが起こるのか。
それを作った人に何が起こるのか。
SFとサスペンスを交えたストーリになっている。
なかなか面白かった。

2022年3月22日火曜日

017(2062) 神狩り2リッパー:2022.03.22

山田正紀著「神狩り2リッパー」
を読んだ。
いくつかの時代をまたいだ物語である。
神とはどんな存在で、そこに宿るのか。
キリスト教や教典の解体、
キリストや神、天使、悪魔の解釈、
脳科学の成果など、
2005年頃の先端科学や研究を
取り入れて書かれている。
大作であり、読むのに時間がかったが
なかなかおもしろかった。

2022年3月7日月曜日

016(2061) 神狩り:2022.03.07

山田正紀著「神狩り」
を読んだ。
神戸の遺跡で発見された「古代文字」らしきもの。
それを調べる情報工学者の島津が
「連想コンピュータ」(いまでいうAIとビックデータ)
を用いて解読していく。
ヴィトゲンシュタインや言語学理論などから検討していく。
人間の言語は5つの論理記号が必要とするが、
この言語は論理記号が2つしかない。
人間は7重以上の関係代名詞は理解できないのに
13重の関係代名詞の構造がある。
島津は周りでいろいろな事件が起こる。
話は「神」の存在へと進む。
続編があるので、楽しみだ。

2022年3月3日木曜日

015(2060) 僕とおじいちゃんと魔法の塔6:2022.03.03

香月日輪著「僕とおじいちゃんと魔法の塔6」
を読んだ。
いくつかのエピソードがあり、
そこから登場人物たちが
紆余曲折をへて
成長していく物語が集まっている。
本書の最後に第7巻に続くとある。
しかし7巻の発行はされていない。
この発行年の年末に著者が亡くなっている。
本当はもっと書きたかったのだろうが。

2022年3月2日水曜日

014(2059) 僕とおじいちゃんと魔法の塔5:2022.03.02

香月日輪著「僕とおじいちゃんと魔法の塔5」
を読んだ。
龍神や登場人物ごとのエピソードが
次々とそして淡々と、散発的に語られる。
それがエッセイのようで面白い。

2022年2月28日月曜日

013(2058) 僕とおじいちゃんと魔法の塔4:2022.02.28

香月日輪著「僕とおじいちゃんと魔法の塔4」
を読んだ。
本来なら助ける必要がないのに
猫に祟られた学生を救うことにした。
これも自分の気持の赴くままに。
弟と妹の成長と
それぞれの親と関係を考えていく。
龍神の心の成長が描かれている。

2022年2月26日土曜日

012(2057) 僕とおじいちゃんと魔法の塔3:2022.02.26

香月日輪著「僕とおじいちゃんと魔法の塔3」
を読んだ。
今回は上級生の一色雅弥は
金持で、美形で、天才でなんでもできてしまう。
そんな雅也が仲間になっていく。
それまで感情のない雅弥が
龍神らとの交流でだんだん感情も持つようになっていく。

2022年2月23日水曜日

011(2056) 僕とおじいちゃんと魔法の塔2:2022.02.23

 香月日輪著「僕とおじいちゃんと魔法の塔2」
を読んだ。
話は高校入学時に移行する。
主人公の龍神(たつみ)が自立した生活をしながら、
絵画への道を志して進む。
強力な魔道士が一緒に生活をしはじめる。
軽く読めるので一気に読める。

2022年2月21日月曜日

010(2055) 僕とおじいちゃんと魔法の塔1:2022.02.21

香月日輪著「僕とおじいちゃんと魔法の塔1」
を読んだ。
祖父のおばけとの会話から、
小学生が自分の考えを持ち、
自立へと進んでいく。
なかなか面白い少年小説である。

2022年2月19日土曜日

009(2054) 星系出雲の兵站 4:2022.02.19

林譲治著「星系出雲の兵站 4」
を読んだ。
第一部の完結編である。
ガイアスからの信号おを受信する。
その信号は5年前に遭難した艦船の識別コードであった。
地下都市へ進撃していく。
進行を受けたガイアスの異常な行動をっている。
一定人口を超えると、集団知性が生まれるようだ。
そして壱岐を舞台に決戦が起こる。

2022年2月12日土曜日

008(2053) 東京地検特捜部:2022.02.12

姉小路祐著「東京地検特捜部」
を読んだ。
ここしばら、姉小路の作品を続けて読んでいる。
大学助教授を3年以上務めると
検事になれるという法律があるそうだ。
それを利用して大学の助教授が
特捜検事になれば
しがらみにとらわれることなく
捜査をしていくというストーリである。
なかなか面白い。

2022年2月5日土曜日

007(2052) 首相官邸占拠399分:2022.02.05

姉小路祐著「首相官邸占拠399分」
を読んだ。
公安警察として日本のために働いていたが、
国家では、一部の官僚のエゴのために
人生を台無しにされた5人が
巨大な国家権力に立ち向かう。
古い時代を背景にした物語だが、

2022年1月31日月曜日

006(2051) 潜入捜査官:2022.01.31

姉小路祐著「潜入捜査官 警視庁都民相談室 七曲風馬」
を読んだ。
警視庁都民相談室に七曲風馬が配属された。
そこに大学生が怪しい就活セミナーの相談に来た。
調べていくと両親に対して
裏口就職を斡旋し多額の費用を取っている。
潜入捜査で調べているうちに、
組織の実態がわかってきた。
そして最後にはどんでん返しがあった。

2022年1月21日金曜日

004(2049) 天化JK:2022.01.21

ヤマダマコト著「天化JK」
を読んだ。
天化シリーズのスピンオフ作である
卜部綾乃が高校時代の事件を扱っている。
時系列では天化シリーズの
10数年前の物語である。

2022年1月16日日曜日

003(2048) 星系出雲の兵站 2:2022.01.16

林譲治著「星系出雲の兵站 2」
を読んだ。
星系内の政治や軍事などのトラブルを内蔵しながら、
再度、ガイナスとの戦いがはじまる。
しかし、大大敗を喫して終わる。
政治的、戦略的敗退か
それとも、人類の思考方法によるものだろうか。

2022年1月11日火曜日

002(2047) オチケン探偵の事件簿:2022.01.11

大倉崇裕著「オチケン探偵の事件簿」
を読んだ。
第3作目である。
今回も大学で2つの事件が起こる。
それと関連する落語も登場する。
なかなか面白いが
次作はあるだろうか。

2022年1月7日金曜日

001(2046) 星系出雲の兵站 1:2022.01.07

林譲治著「星系出雲の兵站 1」
を読んだ。
伝説では人類が播種船により植民され
5つも星系で文明が育ってきた。
もっとも中心の出雲星系があり
辺境だが工業が発達してきた
辺境の壱岐星系で人類外の無人探査機が発見された。
その文明は、人類の情報を得ようとしている。
そして壱岐星系の外縁惑星帯で戦いが始まる。
ハードSF、ミリタリーSFのシリーズがはじまる。