2006年4月17日月曜日

13(254) 恐怖の存在: 2006.04.17

マイクル・クライトン著「恐怖の存在」上・下
(ISBN4-15-208668-8 C0097)
(ISBN4-15-208669-6 C0097)
を読んだ。
地球温暖化に関する問題を
正面から指摘したものだ。
地球温暖化では、私も常々同じことを考えていた。
しかし、この本はそれを有名作家が
小説という書き方で示したのである。
面白かった。
少し前、日本の捕鯨が世界から批判を浴びた。
その批判には科学的根拠がないことを
日本人は指摘してきたはずだ。
長年の国際世論と捕鯨の禁止で
今や日本の鯨文化は廃れた。
そして人手の加わらないクジラによる
生態系の改変が起こっている。
そしてまたもや京都議定書である。
メディアや行政、国際政治に
大衆は踊らされているような気がする。
それを冷静に考えるのが科学であるはずだ。
しかし、研究費という研究者の動機を
支配する存在の意図を、研究者が感じ、
それに迎合する研究テーマがまかり通る。
そんな悪循環をまたもや
繰り返しているような気がする。
考えさせられた本であった。