2018年2月14日水曜日

019(1605) 爆発的進化論:2018.02.14

更科功著「爆発的進化論―1%の奇跡がヒトを作った―」
を読んだ。
なかなか興味深かった。

以下引用

生物とウイルスのあいだには、道具、つまりリボソームの有無という一線が引かれている。ウイルスは、自分ではタンパク質を合成することができない。

生物とウイルスのあいだには、道具、つまりリボソームの有無という一線が引かれている。

もっとも単純な生物である細菌と、ウイルスのあいだはほとんど連続的だ。ただリボソームの有無が、つまりタンパク質を自分で合成できるかどうかが、生物と無生物の境界になっているのである。

この便利な細胞膜こそ、生物の三つの特徴の一つなのだ。

分岐する前の「祖先」となる生物を「共通祖先」という。
現在の地球上の生物は、大きく三つのグループに分けることができる。「真核生物」と「真正細菌」と「古細菌」だ。

古細菌は一九七七年に発見されたグループで、メタン生成細菌など特殊な環境にいる細菌が多い。

真正細菌と古細菌の共通祖先は、まさに現在地球上に生きているすべての生物の共通祖先ということになり、これは「ルカ」(LUCA:the Last Universal Common Ancestor)とよばれている。

鉱物でできた骨格である。これはとても便利なものだったらしく、たちまち多くの動物が鉱物の骨格を進化させはじめた。

骨格は、いったいなんの役に立っているのか。カルシウムの貯蔵といった生理的な役割もあるが、ここでは骨格の硬さに注目して三つ指摘しておこう。 それは「運動」と「保護」と「支持」だ。

ダーウィンが主張したことは、おもに次の三つである。
①生物は進化する。
②進化のおもなメカニズムは自然選択である。
③現在のすべての生物はただ一種の(あるいはごく少数の)共通祖先から枝分かれして進化してきた。
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