2002年8月15日木曜日

41 古風堂々数学者: 2002.08.15

藤原正彦著「古風堂々数学者」
(ISBN4-06-210186-6 C0095)
を読んだ。
彼の最近の文章を集めたものだ。
彼が、重んじる武士道の精神、
国語の重要性、合理的でないが守るべきこと、
などなど、日本人が、日本が
失いつつあるものを、彼は孤軍奮闘をして
取り戻せと叫んでいる。
私も、大いに共感するところがある。

「千年後の 中学生用世界史年表の二十世紀欄にかかれるのは、
「二度の世界大戦が起こり核爆弾が投下された」
くらいのもので、 
ひどい時代との印象 は免れ得ないであろう」

「少子化自体は、急激でない限り祝うべきことと思う。
問題は少子化をもたらしている原因のほうであろう」

「大学は産業界のためにあるのではない。
学問を守り抜くには
産業界などむしろ眼中にあってはならないとさえ言える。
そんな気概がないと産業に役に立たない多くの分野は
早晩切り捨てられてしまう」