2004年5月7日金曜日

13(164) スノーボールアース: 2004.05.07

ガブリエル・ウォーカー著「スノーボールアース」
(ISBN4-15-208550-9 C0044)
を読んだ。
この本はカンブリア紀の前に起こった
全地球凍結の理論が認知されるまでの
過程を描いたノンフィクションである。
全地球凍結の理論は、
一人の個性的な人間によって作られていく。
そんな理論を著者自身が
世界各地に地質学者たちと赴きながら
体験して書いたものである。
もちろん反対論者の取材もしている。
非常に面白い本であった。
主人公ともいうべきポール・ホフマンとは、
カナダで一度案内をしてもらった。
また、カナダの地質調査所いた時代だ。
彼に対して、巨漢でマラソンランナーで、
タフであるという印象をもった。
しかし、それは断片に過ぎない。
この本から得たポール・ホフマンは
違った印象であった。
この理論がなかなか面白いものである。
斉一説を否定しているような面もある。
この件については、私も今後
充分考えていきたいテーマでもある。