2011年3月23日水曜日

042(732) ヒコベエ: 2011.03.24

藤原正彦著「ヒコベエ」
(ISBN978-4-06-216375-0 C0093)
を読んだ。
藤原氏の自伝的小説である。
「若き数学者のアメリカ」 以来、
時々出されるエッセイは読んできた。
少々過激なところがあるが、
共感できるところはある。
そして、今回彼の生い立ちが
詳細に小説として語られる。
本人がさいごに語っているが、
これはフィクションはないとしている。
では、自叙伝ではないか。
しかし、どこか少年小説的でもある。
時代背景、彼の経験、家庭環境などが
そう思わせるのかもしれない。
なかなか面白かった。