2012年6月30日土曜日

41(858)旅する巨人: 2012.06.30

佐野眞一著「旅する巨人」
(ISBN4-16-352310-3 C0023)
を読んだ。
「宮本常一と渋沢敬三」という副題がある。
渋沢栄一の孫で銀行家から
仕方なく戦時と戦後の政策側にかかわった敬三。
彼は学問を目指したが十分にできなかったが、
パトロンとして柳田とは違った民俗学を起こす。
その一番の弟子が宮本常一であった。
彼はあることに一生を捧げ、
脅威の野外調査と膨大な原稿を残した。
宮本が渋沢から守った教えは
「財界でも学界でも中心に居てはいけない。
いつも少し離れたところに居るべきだ。
そうしないと渦の中に巻き込まれてしまう。
そして自分を見失う。」
何時の時代もこの言葉は重要だ。
もちろん私にも。