2016年2月20日土曜日

016(1352) 6度目の大絶滅: 2016.02.20

エリザベス・コルバート著「6度目の大絶滅」
(ISBN978-4-14-081670-7 C0040)
を読んだ。
人類が出てきて、
生物の大量絶滅がはじまっているという。
これは、単に科学技術の発展のためだけでなく、
人類の出現以来、続いているという。
それを6度目の大絶滅と呼んでいるのだ。
世界中の現場や研究者のフィールドの同行しているので
なかなか充実したノンフィクションになっている。
地質学の表現や一部誤解のような部分が気になったが、
なかなかいいものであった。

【メモ】
背景絶滅:「絶滅はごまれにしか起きず、種分化よりまれなほどで、背景絶滅率として知られる確率で表される」
哺乳類:0.25 1種/700年
両生類:背景絶滅率の4500倍、

天変地異論者(カタストロフィスト):1832年、ウィリアム・ヒューウェルが提案。当時これに半数斉一論者はチャールズ・ライエルのみ

アリー効果:個体群密度の低下によって、生き残った個体も生存も難しくなった可能性のこと

ストレンジラブ・オーシャン:衝突後の荒涼とした海のこと。K-Pg境界で、「海洋生態系は崩壊したも同然で、少なくとも50万年はこの状態にとどまり、ことによる数百万年にわたってこの状態にととまっていたかもしれない」

地質年代の覚え方:Camels Often Sit Down Carefully, Perhaps Their Joins Creak. ただし中生代まで。

ダーウィンのパラドクス:熱帯の海は大半の生物にとって必須である窒素やリンなどの栄養に乏しく(これには「水中うの熱構造」と呼ばれるものがかかわっており、熱帯の海が透明で美しいのはこのためだ)。したがって、熱帯域の海は不毛、つまり水中版の砂漠であっても不思議でない。サンゴ礁はただ海中の熱帯雨林というだけでなく、海中のサハラ砂漠にある熱帯雨林なのだ。この謎にはじめて首をかしげたのはダーウィンであり、それ以降「ダーウィンのパラドクス」として知られるようになった。ダーウィンのパラドクスはいまだにとけたとは言えないものの、謎をとくカギはリサイクルあるようだ。」

多様性の緯度勾配(LDG):「一般に、生命の種類は両極で一番貧弱で、低緯度でもっとも豊かになる。」1804年、アレクサンダー・フォン・フンボルトが述べた。理由は未だに解明されていない。

リラクゼーション:陸橋島は、島内の動植物の多様性が、かつてその一部だった大陸より一貫してい少ないこと

過剰殺戮(overkill):人類はほぼその誕生時から過剰殺戮をしてきた