2014年6月20日金曜日

68(1097) はじまりのはる1: 2014.06.20

端野洋子著「はじまるのはる1」
(ISBN978-4-06-387897-4 C9979)
を読んだ。
農村地帯の高校生の群像であったのが
震災を期に、震災を高校生たちは
どう立ち向かっていくのかを
テーマにした作品群になっている。
2巻もあるので読む予定だ。

67(1096) 富士山噴火: 2014.06.20

鎌田浩毅著「富士山噴火
ハザードマップで読み解く「Xデー」」
(ISBN978-4-06-257576-8 C0244)
を読んだ。
作成された富士山のハザードマップを
市民たちにわかりやすく解説するために書かれたそうだ。
富士山固有の事例だけでなく
広く火山噴火に伴う災害の解説にもなっている。
カラー版の新書で関係者に重宝しそうだ。

2014年6月16日月曜日

66(1095) 医学は科学でない: 2014.06.16

米山公啓著「医学は科学でない」
(ISBN4-480-06278-5 C0236)
を読んだ。
現役の医者が、医学の経験的なところ
科学的でないところ、
日本の特殊性などをまとめている。
そして人間の心の問題として
医療のあり方に疑問を呈した書である。
なかなかおもしろい。

65(1094) いちえふ: 2014.06.16

竜田一人著「いちえふ」
(ISBN978-4-06-388318-3 C9979)
を読んだ。
売れない漫画家が
紆余曲折の後
福島第一原発で作業員として働く。
その体験をマンガにした作品である。
現場の声として、
どのような悲惨さ、苛酷さがあるのか。
外からは決して伺いしれない、
作業員の気持ちがわかる。

2014年6月13日金曜日

64(1093) 知的余生の方法: 2014.06.13

渡部昇一著「知的余生の方法」
(ISBN978-4-10-610393-3 C0210)
を読んだ。
1976年に発行された
「知的生活の方法」から
40年近い年月が流れ、
著者も傘寿になった。
かつて私も読んで影響を受けた記憶がある。
渡部氏は減税でも精力的に知的活動をしている。
その方法や達観を
多彩な知識をもとに書かれたものである。
ただし、その域に達していない者にとっては、
ピンと来ない内容かもしれない。

63(1092) 玄い女神: 2014.06.13

篠田真由美著「玄い女神」
(ISBN4-06-264940-3 C0193)
を読んだ。
建築探偵の桜井京介のシリーズの第二弾である。
今回は洋館は出てくるが
舞台であって、主役ではない。
密室が出てくるが
その謎解きが主となっている。
トリック、書くに部屋、隠し階段などが出てくるが
それも主ではない。
なぜ10年前の殺人があったのが、
その時の関係者が今回も死んだ。
それは何故か。
非常に複雑な構成だが、
人間模様のミステリーとして読むと
興味深い内容となる。

2014年6月6日金曜日

61(1090) 完全なる首長竜の日: 2014.06.06

乾緑郎著「完全なる首長竜の日」
(ISBN978-4-7966-8787-4 C0193)
を読んだ。
植物状態の人間とコンタクトできる装置があり、
そこで繰り広げられる
虚実の入り混じった不思議な物語である。
評価が高い作品だが、
私には少々ややこしすぎて
楽しめないことがあった。

2014年6月4日水曜日

60(1089) 幻影館へようこそ: 2014.06.04

珈古屋圭市著「幻影館へようこそ
推理バトル・ロワイアル」
(ISBN978-4-8002-1905-3 C0193)
を読んだ。
ARを現実に重ねる仕組みを用いて
民家をミステリーの体感ゲームの会場になっている。
そのモニターに選ばれた人が、
謎を解いていく。
しかし、最後にどんでん返しがまっていた。

2014年6月1日日曜日

59(1088) コロボックル絵物語: 2014.06.01

有川浩著、村上勉絵「コロボックル絵物語」
(ISBN978-4-06-218906-4 C0093)
を読んだ。
昔読んだコロボックル物語が
有川浩の手によって再スタートする。
もともとの著者の佐藤さとるも進めた続編のスタートである。
この物語は始まりを告げつ本である。
挿絵家も存命で絵を書いているのがいい。
今後の展開に期待したい。

58(1087) 震源: 2014.06.01

真保裕一著「震源」
(ISBN4-06-263358-2 C0193)
を読んだ。
地震と火山を扱う気象庁の公務員が主人公のサスペンスである。
ストーリが壮大で気象庁や地質の火山についても
詳しく取材していることがわかる。
その上での国際的な諜報戦が見え隠れする複雑な内容だが、
わかりやすく構成されている。
なかなか大部の本であるが
読み応えがあった。

2014年5月25日日曜日

57(1086) 珈琲店タレーランの事件簿 2: 2014.05.25

岡崎琢磨著「珈琲店タレーランの事件簿 2
彼女はカフェオレの夢を見る」
(ISBN978-4-8002-0989-4 C0193)
を読んだ。
いくつかの事件が起きて、
その幾つかが関連性を持つ。
主人公の妹が登場し、
家族関係が明らかにされていく。
しかし、各短編の終わりにその物語が
差し込まれるので、
読んでいて混乱を起こす。
単純に話を進めた方がわかりやすい。

2014年5月23日金曜日

56(1085) 晴れた日は図書館にいこう: 2014.05.23

緑川聖司著「晴れた日は図書館にいこう」
(ISBN978-4-591-13530-3 C0193)
を読んだ。
子供向けの小説である。
小学生が主人公の「日常の謎」をあつかった、
軽いミステリーである。
読みやすいが、謎が軽すぎて
あまり深みがなかった。

2014年5月22日木曜日

55(1084) 櫻子さんの足下には死体が埋まっている: 2014.05.22

太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」
(ISBN978-4-04-100695-3 C0193)
を読んだ。
旭川が舞台のミステリーだ。
櫻子は骨が大好きで、
死体を見つけると
自宅に持ち帰り、
骨格標本を作成している。
彼女は変わったキャラクターであるが、
憎めないところもある。
櫻子が謎を解いていく設定である。

2014年5月18日日曜日

54(1083) 連鎖: 2014.05.18

真保裕一著「連鎖」
(ISBN4-06-185719-3 C0193)
を読んだ。
チェルノブイリ原発事故による放射能汚染された食品が
不法な方法で日本の食品に混入しているという設定だ。
それを食品Gメンが追っていくという展開だ。
江戸川乱歩賞受賞の作品で、
最後に何度もどんでん返しがある。
少々複雑すぎるストーリともなりかねない。
なかなか面白い作品でもあった。

2014年5月13日火曜日

53(1082) ウナギ大回遊の謎: 2014.05.13

塚本勝巳著「ウナギ大回遊の謎」
(ISBN978-4-569-79670-3 C0240)
を読んだ。
日本のウナギ研究の第一人者の
一般向けの本である。
塚本氏は論理的で慎重でありながら
その中で確実な成果を挙げている。
しかし、その背景には膨大な努力、
そして失敗の積み重ねの上に成立っている。
そんな努力の結果が、重要な科学的成果となる。
なかなかおもしろい本であった。

2014年5月11日日曜日

52(1081) にょろり旅・ザ・ファイナル: 2014.05.11

青山潤著「にょろり旅・ザ・ファイナル」
(ISNB978-4-06-218711-4 C0095)
を読んだ。
青山氏がウナギのフィリピンでの
新種を探す旅である。
海で見つけたレプトセファルスの遺伝子解析で
2つの個体で新種をみつけている。
その成体を探す旅だ。
3年、3回に渡るたびの記録である。
アフリカで行動を共にした渡邊俊氏と
さらにウナギに異常に興味をもった
小説家の阿井渉介氏も行動する。
いつの間にか阿井氏も青山氏の相棒となっている。
研究者でもない阿井氏が
過酷な未開への探検調査には
不可欠なメンバーになっている。
英語が殆どできないのに、
心強いサポートとなっている。
それは過酷な探検を心から楽しんでいること、
どんなことにも好奇心をもって望むことで、
研究者にはない明るさが
厳しい探検をくぐり抜け、
心に余裕を与えてくれるからである。
こんな相棒を見つけ受け入れている
青山氏に野外調査に基づく研究の面白さをみた。

2014年5月8日木曜日

51(1080) うなぎ丸の航海: 2014.05.08

阿井渉介著「うなぎ丸の航海」
(ISBN978-4-06-275690-7 C0195)
を読んだ。
小説家がウナギ調査航海に参加してから、
ウナギにのめり込んでいく。
研究者にくっついて
いろいろな地域の野外調査にも
参加して、ますます深入りしていく。
その好奇心の旺盛さは
天性のものなのだろう。
そして白鴎丸のウナギ産卵地の発見の
航海にも参加している。
なかなかおもしろい人だ。
そして何よりそのような参加者を許していた。
研究者の度量もいい。
最近、ウナギ研究者にハマっている。

2014年5月3日土曜日

50(1079) うなドン:2014.05.03

青山潤著「うなドン
南国の楽園にょろり旅」
(ISBN978-4-06-277591-5 C0195)
を読んだ。
青山氏は根っからのフィールドワーカーだ。
こんな研究者は今の大学や研究職には、
生き残るのが大変なんだろう。

2014年5月1日木曜日

49(1078) 入門統計学はこんなに役立つ: 2014.05.01

野口哲典著「入門統計学はこんなに役立つ」
(ISBN978-4-8002-1922-0 C0233)
を読んだ。
入門書である。
例は新しいものが
いろいろ取り入れられている。
しかし、私には、浅い内容だった。
ほとんど既知である。
まあ、あっさりと読めたのでよしとしよう。

48(1077) マンガ種の起源: 2014.05.01

田中一規著「マンガ種の起源
ダーウィンの進化論」
(ISBN4-06-154901-4 C0330)
を読んだ。
進化につてい理解するため、マンガから、
子どもの読ませようとして購入した。
その前に自分でも読んでみたが、
なかなか盛りだくさんで、
奥深い内容であった。
ダーウィンの生涯、進化論の内容、
進化論の現状、問題点など
それぞれがマンガでありながら、
しっかりと書いてある。
著者の経歴を見ると、
日本人でありながら、
小さい頃にアメリカにいき
ハーバード大学の物理の博士を持っている。
日本でマンガを書くことして、
副業をしながら、マンガを書いている。
科学の手順を理解しているの、
理路整然としているのだろう。