2009年2月28日土曜日

21(467) ビールボーイズ: 2009.02.28

竹内真著「ビールボーイズ」
(ISBN978-4-488-02399-7 C0093)
を読んだ。
北海道出身の4名(実際には5名)の主人公が
12歳から30歳までに10回に及ぶ 
ビール祭りを開催しているとして話が展開される。
5名が登場するのは最後の1回だけである。
主人公の4名がそろうのは、
第1回と第10回のときだけであるが、
それぞれの近況は語り合いながら紹介されていく。
それぞれの希望、社会での生き方、
どこで暮らすかなどが変化しながら、
ビール祭りは繰り広げられる。
これを読んでいると、
冷えたうまいビールが飲みたくなる。

2009年2月27日金曜日

20(466) 日本の自然3 日本の川: 2009.02.27

坂口豊、高橋裕、大森博雄著「日本の自然3 日本の川」
(ISBN4-00-007673-6 C0344)
を読んだ。
日本の川を概観したものである。
各地の川の代表てきなものの記載がされている。
私は、日本の川の概論と
石狩川について拾い読みをした。
マインドマップを書いてみた。

2009年2月26日木曜日

19(465) スピード読書術: 2009.02.26

宇都出雅辰巳著「スピード読書術」
(978-4-492-04313-4 C0034)
を読んだ。
1時間少々で読める程度の本であった。
速読の話より、
なぜ本を読むかということであった。
あまり参考にならないものであった。

2009年2月25日水曜日

18(464) 粗忽拳銃: 2009.02.25

竹内真著「粗忽拳銃」
(ISBN4-08-774449-3 C0093)
を読んだ。
落語家とその仲間の物語である。
映画監督を目指す若者、
俳優を目指す若者、
ノンフィクションライターを目指す女性
彼ら4人が、拳銃を拾ったことから物語がはじまる。
なかなか設定が変わっているが
リアリティがある物語だ。
落語の話の展開に関わっているところが面白い。

2009年2月23日月曜日

17(463) 速読の科学: 2009.02.23

佐々木豊文著「速読の科学」
(ISBN4-334-06094-3 C0247)
を読んだ。
速読というのは
どうも胡散臭い気がしていた。
しかし、この本を読んで、
なんとなく納得することができた。
しかし、実際できるかどうか別問題である。

2009年2月21日土曜日

16(462) ここにないもの 新哲学対話: 2009.02.21

野矢茂樹著「ここにないもの 新哲学対話」
(ISBN4-479-39111-8 C0010)
を読んだ。
帯には哲学絵本と書かれている。
しかし、子供向けの本ではない。
大人にも難しい話題だ。
答えが出ないが、なにかがそこにあるテーマだ。
まさに、「ここにないもの」がテーマだ。

15(461) 風に桜の舞う道で: 2009.02.21

竹内真著「風に桜の舞う道で」
(ISBN978-4-10-129852-8 C0193)
を読んだ。
浪人時代の予備校の寮の仲間と、
その10年後の仲間の行方を巡って、
1年間の両者の話が平行して進む。
不思議な話の進行方法だが、
違和感なく読み進められた。
男たちの友情の青春物語だ。 

2009年2月19日木曜日

14(460) 効率が10倍アップする 新・知的生産術: 2009.02.19

勝間和代著「効率が10倍アップする 新・知的生産術
-自分をグーグル化する方法-
(ISBN978-4-478-00203-2 C2034)
を読んだ。
勝間氏は勉強家であり、才女である。
そしてキャリアーを十分つけている人である。
バリバリのビジネスパーソンが
その生産術を紹介したものだ。
非常にアクティブに生きている人である。
しかしワークライフバランスをもって
楽しく生きていることが伝わる。

2009年2月15日日曜日

13(459) クーデター: 2009.02.15

楡周平著「クーデター」
(ISBN4-7966-1188-6 C0093)
を読んだ。
ある宗教団体がクーデターを起こす話である。
オーム真理教がモデルにあるような気がして読んだ。
クーデターは、ある程度の組織力、
財力、企画力があれば
案外簡単に起こせるような気がする。
しかし、たぶん政権が覆り、
クーデター政権が樹立されるには、
なかなか困難なことが予想できる。
そんないろいろなことを考えさせる小説であった。

2009年2月12日木曜日

12(458) クレイジー・ボーイス: 2009.02.12

楡周平著「クレイジー・ボーイス」
(ISBN978-4-04-873787-6 C0093)
を読んだ。
父が研究者で燃料電池に関する大発明をしたのだが、
その発明の特許を争う裁判をはじめた。
その父が殺害され、その犯人や陰謀がわかり、
子供がその組織に抵抗するという話である。
なかなか面白いストーリであった。
明らかに、中村修二をモデルにしている。
研究者の努力に対する企業のとるべき態度の
日米の違いを背景に示している。

2009年2月10日火曜日

11(457) プラチナタウン: 2009.02.10

楡周平著「プラチナタウン」
(ISBN978-4-396-63298-4 C0093)
を読んだ。
助成金でつくった
維持不可能なような箱物。
多額の赤字にあえぐ、
財政再建団体直前の地方都市。
そこがある奇抜なアイディアで
地方を復興させるというストーリである。
なかなか面白かった。
だたし、現実にこのようなアイディアを
実現できるかどうかは別問題だ。

2009年2月8日日曜日

10(456) スピカ:No. 2735 2009.02.08

高嶋哲夫著「スピカ」
(ISBN4-7966-1665-9 C0093)
を読んだ。
最新の原子力発電所が占拠され、
日本が脅迫されるというストーリである。
なかなか面白いが、
ストーリの必然性が感じられないところがあった、
そういう点は気になりだすと、
頭のどこかに、話しに没入できない部分ができる。

2009年2月4日水曜日

9(455) イントルーダー: 2009.02.04

高嶋哲夫著「イントルーダー」
(ISBN4-16-318510-0 C0093)
を読んだ。
コンピューター技術者が
自分の息子の死をめぐって
謎を解明していくストーリーである。
サントリーミステリー大賞および読者賞を
ダブル受賞した作品である。
面白いストーリーだが、
どこかに欲求不満が残る。

2009年2月1日日曜日

8(454) ファイアー・フライ: 2009.02.01

高嶋哲夫著「ファイアー・フライ」
(ISBN978-4-16-326904-3 C0093)
を読んだ。
面白い話で一気に読んでしまった。
誘拐事件が、予想を裏切るような展開を見せる。
面白いストーリーである。 
天道真の大誘拐を思わせる面白さがある。
高嶋氏の最近の著作は
その内容の幅を広げている気がする。
ファイアー・フライとは蛍のことである。
しかし、あまりその情景の必然性を
感じないのが残念であった。

2009年1月31日土曜日

7(453) 虚構金融: 2009.01.31

高嶋哲夫著「虚構金融」
(ISBN4-408-53448-X C0093)
を読んだ。
米国債に関わるサスペンス小説である。 
なかなか面白かったが、
ストーリーが単調に感じた。
高嶋氏の今まで読んだ小説からすれば、
少々変わったストーリーに感じた。
今まで読んだのは、
科学を背景にしたものが多かったが、
今回は、検察庁を舞台にしていて、
政治家を巻き込む日米の
米国債の背景を探るような内容だ。
ただし、その疑獄事件自体は
起こったことを証明して解決はしない。
そこにいたるまででストーリーが展開される。

2009年1月26日月曜日

6(452) ミッドナイトイーグル: 2009.01.26

高嶋哲夫著「ミッドナイトイーグル」
(ISBN4-16-765660-4 C0193)
を呼んだ。
なかなか面白かった。
高嶋氏の作品は面白くて時々読む。
この作品も期待を裏切ることはなかった。
しかし、エンディングがなんとなく
しっくりこなかった点が残念である。
映画にもなったようだ。
家内が見たといっていた。
面白かったかどうかは聞いていない。
もし聞いたとしても、
映像と本は違っているのだから
どうしようもないものだ。
連続して彼の著書を読んでいる。

2009年1月24日土曜日

4(450) 科学の扉をノックする: 2009.01.24

小川洋子著「科学の扉をノックする」
(ISBN978-4-08-781339-5 C0095)
を読んだ。
「博士の愛した数式」の著者小川洋子が
科学の先端にいる科学者を訪ね、
科学に関してインタビューしたものである。
科学インタビューとしてみると
それぞれのインタビューの内容に
物足りなさを感じてしまう。
しかし、サイエンスライターが書くものとは
どこか違う感性があるのは確かだ。
私からすると、
Spring8や粘菌などは
もっと内容を知りたいものもあった。
そのような立場で読むと
確かに物足りなさを感じる。
しかし、彼女は科学的視点でない見方で感じ、
楽しんでいるのは確かだ。
このようないわゆる文系の科学ファンを
科学の側にいる者は無視してはいけないし
満足させ続けなければならないのだろう。
彼女らこそ、科学の扉を覗こうとしている
大衆の代表だからである。

5(451) ペトロバグ: 2009.01.24

高嶋哲夫著「ペトロバグ」
(ISBN978-4-16-771751-3 C0193)
を読んだ。
サスペンスものである。
石油合成能力を持つバクテリアを
ある科学者が発見した。
遺伝子操作でその石油合成能力をもっとました。
それがペテロバグである。
石油の合成プロセスは、地質学では、
有機物が熱分解して形成されたと考えている。 
しかし、そのプロセスは解明されているとはいえない。
だからこの本に登場したような
ペトロバグがいてもいいし、
だれかが遺伝子操作によって
つくってもいいかもしれない。
現実にそのような研究をしている人もいるであろう。
また、石油は単にエネルギー資源としての役割だけでなく、
いまや世界を動かしている
重要な政治的、戦略的資源ともいえる。 
そのような現実の背景があれば、
本書のストーリーはリアリティをもってくる。
なかなか面白い話であった。

2009年1月16日金曜日

3(449) クマムシを飼うには: 2009.01.16

鈴木忠・森山和道著「クマムシを飼うには」
(ISBN978-4-8052-0803-8 C3045)
を読んだ。
「クマムシ?!」 の著者の鈴木氏が
サイエンスライターの森山氏に
インタヴューを受けたものである。
森山氏はそれをメールマガジン「サイエンス・メール」で
発信されていた。
それをまとめて本にしたものである。
4時間ほどに及ぶインタビューで本ができるのだ。
なかなか面白かった。
特に鈴木氏が、
自然史的発想でクマムシを捉えていること、
そして中年になってからテーマを変更したこと、
単独で研究を続けていること
が私のとっている行動と似ている。
その点が非常に共感を覚えた。
しかし、鈴木氏がわからないことを連発するので
読んでいる方は、少々欲求不満になる。
わかっていること、何をして、何を目指しているかなど
前向きな話を中心に進めて欲しかった。

2009年1月12日月曜日

2(448) 16歳の教科書: 2009.01.12

7人の特別講義プロジェクト&モーニング編集部編著
「16歳の教科書」 
(ISBN978-4-06-214095-9 C0037)
を読んだ。
なぜ学び、なにを学ぶのかということを、
7名の有名講師が教科ごとにおこなうものである。
しかし、内容が私にとっては
まったく感動的でなかった。 
私が大人だろうか。
私が若い頃は加藤泰三などの本を読んで感動したものだ。
それを年をとってから読んでも
程度は弱くなったが、やはり感動した。
だから、この本が売れているというのは、
少々不思議な気がする。
帯の感想も、若者だけでなく、中年の人も
感動したという文章があるが、
私とは違った感動を得られた人もいるようだ。