2003年12月25日木曜日

71(150) 死都日本: 2003.12.26

石黒耀著「死都日本」
(ISBN4-06-211366-X C0093)
を読んだ。

以前に知り合いの地質学者から
面白い本であるという紹介をされたものだ。
最近入手して呼んだ。
考えたら、久しぶりに仕事の関係のない
小説を読んだ気がする。
火山の描写が面白く、
私の日本再生と似たいような方向性を持っているので
非常に面白く読んだ。
私は、火山は専門としていなかったので、
いろいろ知らないことも書かれていて勉強になった。
やはり自然現象でもここまで破局的なものであると、
学術的に細かく書き込んであっても面白く読める。
しかし、破局的噴火のあとの
各種の震災や富士の噴火など、
「火山の冬」の話の前でこの本は終わっている。
そこが知りたいところでもあるが、
そこの話はまだ、研究者間でも
結論が出ていないところでもある。
だから、書きにくく、ますますSFっぽくなるのかもしれない。
でも、ぎゃくにいうとSFだから書けるところでもある。
もし、可能なら続編を読んでみたいものだ。
しかし、これ以降は火山の知識だけでなく、
防災、災害だけでなく、
広く地質学の素養が必要となるであろう。