2008年8月22日金曜日

54(451) 科学者の9割は・・・: 2008.08.22

丸山茂徳著「科学者の9割は
「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている」
(978-4-7966-9291-8 C0225)
を読んだ。
丸山氏は良く知っているし、敬愛している。
その前提で書く。
前半は、地球は寒冷化に向かっていること、
温暖化の要因は二酸化炭素でないことを
前著を要約したように書かれている。
この本の主眼は、寒冷化に対する
日本あるは世界のあり方を論じている。
その論理はあいからわず、丸山節で
乱暴なところがある。
論理的でないところも多々ある。
この説に私も賛成であるが、
その対策には賛同しかねる。
彼の説に従えば、10年以内に決着をみることになる。
彼が負ければ馬鹿な学者がいたことになるが、
彼が勝てば、世界中が悪者になる。
研究に加担した科学者の倫理、
その結果を鵜呑みにして宣伝したメディアの姿勢、
京都議定書や洞爺湖サミットも間違い、
IPCCもの悪者の一味だし、
それにノーベル賞を与えたノーベル委員会も
見識のなさが示される。
なにより大量の血税を投入にした無駄、
あるいは罪は大きい。
そのような事態を恐れる。
科学には、善悪はない。
科学を利用する人間には、間違い、思惑、
利害、営利、名誉、扇動、付和雷同などが起こる。
さて、どちらにころんでも、私には悩ましい。