富永裕久著「図解雑学 パラドクス」
(ISBN4-8163-3691-5 C0040)
を読んだ。
有名なパラドクスをいろいろ集めてあった。
なかなか入門としてはわかりやすかった。
パラドクスに関する多くの本は
論理学的に考えていくことをテーマにしている。
もちろんこの本もそうである。
そしてパラドクスには
単に言い回しの複雑さによる混乱などもあるが、
それは本当のパラドクスではない。
本当のパラドクスには、
まだ考え方が統一されてないもの
つまり論理学者の中でも意見が違うものもあるようだ。
2005年9月3日土曜日
2005年8月27日土曜日
33(217) ゲーデルの謎を解く: 2005.08.27
林晋著「ゲーデルの謎を解く」
(ISBN4-00-006506-9 C0341)
を読んだ。
以前にも一度読んだことがあるはずなのだが
まったく忘れている。
今回読んで、以前わからなかったことが少し判った気がする。
でもまだわからないところがある。
ゲーデルの不完全性定理を数式を使わないで説明しようとしている。
大変なことであるが挑戦している。
多分、読み込めばわかるのであろう。
再度、時期を改めで挑戦しよう。
P18
集合論は、新しい数学の足場となっただけではない。
集合論は、数学の基礎固めにも力を発揮した。
修吾論以前には、数は神から授かった天賦のものと考えられていたが、
集合さえあれば数も作りだせることがわかったのである。
これは、集合論さえあれば数学を完全に基礎から
再構築できることを意味する。
P43
「4以上の偶数は、必ず二つの素数の和になる」という
「ゴールドバッハ問題」は、
いまだに正しいかどうかわかっていない。
P47
「ゲーデルの第一不完全性定理」と呼ばれる、次の定理である。
《算術ゲームを含む数学ゲームは、
無矛盾である限り、完全ではない》
P50
ゲーデルは、第一不完全性定理を利用して、次の定理を証明した。
《算術ゲームを含む数学ゲームは、無矛盾である限り、
自分自身の無矛盾性を証明する能力を持たない》
(ISBN4-00-006506-9 C0341)
を読んだ。
以前にも一度読んだことがあるはずなのだが
まったく忘れている。
今回読んで、以前わからなかったことが少し判った気がする。
でもまだわからないところがある。
ゲーデルの不完全性定理を数式を使わないで説明しようとしている。
大変なことであるが挑戦している。
多分、読み込めばわかるのであろう。
再度、時期を改めで挑戦しよう。
P18
集合論は、新しい数学の足場となっただけではない。
集合論は、数学の基礎固めにも力を発揮した。
修吾論以前には、数は神から授かった天賦のものと考えられていたが、
集合さえあれば数も作りだせることがわかったのである。
これは、集合論さえあれば数学を完全に基礎から
再構築できることを意味する。
P43
「4以上の偶数は、必ず二つの素数の和になる」という
「ゴールドバッハ問題」は、
いまだに正しいかどうかわかっていない。
P47
「ゲーデルの第一不完全性定理」と呼ばれる、次の定理である。
《算術ゲームを含む数学ゲームは、
無矛盾である限り、完全ではない》
P50
ゲーデルは、第一不完全性定理を利用して、次の定理を証明した。
《算術ゲームを含む数学ゲームは、無矛盾である限り、
自分自身の無矛盾性を証明する能力を持たない》
32(216) 絶海への航海: 2005.08.27
ジェイムズ・P・ホーガン著「絶海への航海」
(ISBN4-15-011504-4 C0197)
を読んだ。
久しぶりのSF、久しぶりのホーガンである。
まだ読んでいない本がいくつかあったが、これもその一つである。
人類社会の一種の理想郷を書き出している。
合理性、論理性だけで生きる社会があったとしたら
どのようなものかを示してくれている。
やはり期待通り面白いものであった。
無尽蔵の資源と土地、エネルギーがあり、
ロボットが肉体労働をしているとする。
人間のすべきことは、ロボットが供給してくれないものである。
彼らはロボットに育てられて、
「自分の頭で考えること」の重要性を叩き込まれる。
そんな人間たちがつくる社会である。
今の人類にはできそうもないし、
もしかすると、この理想郷も虚像かもしれない。
最上のものなど、ありえないのかもしれない。
(ISBN4-15-011504-4 C0197)
を読んだ。
久しぶりのSF、久しぶりのホーガンである。
まだ読んでいない本がいくつかあったが、これもその一つである。
人類社会の一種の理想郷を書き出している。
合理性、論理性だけで生きる社会があったとしたら
どのようなものかを示してくれている。
やはり期待通り面白いものであった。
無尽蔵の資源と土地、エネルギーがあり、
ロボットが肉体労働をしているとする。
人間のすべきことは、ロボットが供給してくれないものである。
彼らはロボットに育てられて、
「自分の頭で考えること」の重要性を叩き込まれる。
そんな人間たちがつくる社会である。
今の人類にはできそうもないし、
もしかすると、この理想郷も虚像かもしれない。
最上のものなど、ありえないのかもしれない。
2005年8月10日水曜日
31(215) 至福の超現実数: 2005.08.10
D.E.クヌース著「至福の超現実数」
(ISBN4-7601-2646-5 C0041)
数学であり、小説である。
内容は難解である。
しかし、まったく新しい方法で数を厳密に定義して、
その定義は拡張性があり、汎用性があるようになっている。
その証明方法も単純で強力なものとなっている。
しかし、この内容を理解するには、
自分ですべて同じことを計算しながら
理解していく必要があるのだろう。
そういう意味では非常に難しい
征服するには困難な数学の教科書である。
でもやらんとしていることは、
非常に重要で論理的な方法であると考えられる。
内容自体は難しいが、
この方法論はすばらしいと思う。
どのように展開していくかは難しい問題であるが。
(ISBN4-7601-2646-5 C0041)
数学であり、小説である。
内容は難解である。
しかし、まったく新しい方法で数を厳密に定義して、
その定義は拡張性があり、汎用性があるようになっている。
その証明方法も単純で強力なものとなっている。
しかし、この内容を理解するには、
自分ですべて同じことを計算しながら
理解していく必要があるのだろう。
そういう意味では非常に難しい
征服するには困難な数学の教科書である。
でもやらんとしていることは、
非常に重要で論理的な方法であると考えられる。
内容自体は難しいが、
この方法論はすばらしいと思う。
どのように展開していくかは難しい問題であるが。
30(214) プリンストン高等研究所物語: 2005.08.10
ジョン・F・カスティ著「プリンストン高等研究所物語」
(ISBN4-7917-6158-8 C0010)を読んだ。
なかなか面白かった。
そして深い議論がなされていて非常に興味深かった。
前書きで、これはフィクションであると書いてあった。
それもサイエンス・フィクションと謳ってあった。
時間順序や会話を脚色しているからであろう。
しかし、いかにも彼らが考えたような内容となっているのであろう。
アインシュタイン、ゲーデル、オッペンハイマーなど
そうそうたる科学者が出てくる。
そしてその中心となる人物はフォン・ノイマンである。
彼が非常に多彩な人であったことがわかる。
(ISBN4-7917-6158-8 C0010)を読んだ。
なかなか面白かった。
そして深い議論がなされていて非常に興味深かった。
前書きで、これはフィクションであると書いてあった。
それもサイエンス・フィクションと謳ってあった。
時間順序や会話を脚色しているからであろう。
しかし、いかにも彼らが考えたような内容となっているのであろう。
アインシュタイン、ゲーデル、オッペンハイマーなど
そうそうたる科学者が出てくる。
そしてその中心となる人物はフォン・ノイマンである。
彼が非常に多彩な人であったことがわかる。
29(213) 宇宙を支配する暗黒のエネルギー: 2005.08.10
千葉剛著「宇宙を支配する暗黒のエネルギー」
(ISBN4-00-006591-2 C0342)を読んだ。
内容的には既知のことばかりであるが、
新しい情報を源がいくつかあった。
でも、あまり興味を引く点がなかった。
(ISBN4-00-006591-2 C0342)を読んだ。
内容的には既知のことばかりであるが、
新しい情報を源がいくつかあった。
でも、あまり興味を引く点がなかった。
2005年7月24日日曜日
28(212) 図解雑学構造主義: 2005.07.24
小野功生著「図解雑学構造主義」
(ISBN4-8163-3737-7 C0010)
を読んだ。
歴史的内容ばかりが書かれている。
構造主義の本当の意味、内容が少ない。
この内容なら、構造主義の周辺を書いたものである。
ちょっと期待はずれである。
また、研究者が日ごろ使っている言葉で
そのまま書かれている。
それに図解が添えられている。
その図も抽象的でわかりにくい内容を
そのまま図解されているので、
理解を助ける役に立っているようにみえない。
一般市民を対象に書いたものなのかという疑問もある。
(ISBN4-8163-3737-7 C0010)
を読んだ。
歴史的内容ばかりが書かれている。
構造主義の本当の意味、内容が少ない。
この内容なら、構造主義の周辺を書いたものである。
ちょっと期待はずれである。
また、研究者が日ごろ使っている言葉で
そのまま書かれている。
それに図解が添えられている。
その図も抽象的でわかりにくい内容を
そのまま図解されているので、
理解を助ける役に立っているようにみえない。
一般市民を対象に書いたものなのかという疑問もある。
2005年7月19日火曜日
27(211) ふしぎな無限: 2005.07.19
e-教室編 新井紀子監修「ふしぎな無限」
(ISBN4-06-257468-3 C0241)
を読んだ。
インターネットを通じて行われた
自主的な授業から生まれた本である。
いい進行がされている。
しかし、ただなる講師の努力が背後にあることを感じる。
そして気長に待ちながら、講義が進むことがわかる。
背景には学校授業とは違った時間の流れ
学習のスピードが感じられる。
なかなかいいものである。
私がこのようなものを生み出したいが、
大人数でおこなうだけがやり方ではない。
個人で複数人を相手にした
もっと違うe-learningがあっていいはずである。
そんなものを目指していこう。
(ISBN4-06-257468-3 C0241)
を読んだ。
インターネットを通じて行われた
自主的な授業から生まれた本である。
いい進行がされている。
しかし、ただなる講師の努力が背後にあることを感じる。
そして気長に待ちながら、講義が進むことがわかる。
背景には学校授業とは違った時間の流れ
学習のスピードが感じられる。
なかなかいいものである。
私がこのようなものを生み出したいが、
大人数でおこなうだけがやり方ではない。
個人で複数人を相手にした
もっと違うe-learningがあっていいはずである。
そんなものを目指していこう。
26(210) 海辺の石ころ図鑑: 2005.07.19
渡辺一夫著「海辺の石ころ図鑑」
(ISBN4-591-08695-X C0644)
を読んだ。
著者の一連の石ころの子供向けの著作はいい。
私がやろうとしていることと
明らかに重複している。
ただし、私は別の目的があり、
その一環として石ころや砂がある。
それを何とか日の目を見るようにしていきたいものである。
しかし、この著者の活動には共感できる。
コンタクトを取りたいものだ。
(ISBN4-591-08695-X C0644)
を読んだ。
著者の一連の石ころの子供向けの著作はいい。
私がやろうとしていることと
明らかに重複している。
ただし、私は別の目的があり、
その一環として石ころや砂がある。
それを何とか日の目を見るようにしていきたいものである。
しかし、この著者の活動には共感できる。
コンタクトを取りたいものだ。
2005年7月8日金曜日
25(209) 超ひも理論とはなにか: 2005.07.08
竹内薫著「超ひも理論とはなにか」
(ISBN4-04-257444-6 C0242)
を読んだ。
超ひも理論の概要が紹介されている。
詳細は多分私には理解できないだろうが、
しかしこの本のおかげで、概略がわかった。
そして万物の理論への道は
まだまだ遠いということが良くわかった。
(ISBN4-04-257444-6 C0242)
を読んだ。
超ひも理論の概要が紹介されている。
詳細は多分私には理解できないだろうが、
しかしこの本のおかげで、概略がわかった。
そして万物の理論への道は
まだまだ遠いということが良くわかった。
24(208) がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!: 2005.07.08
島田洋七著「がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!」
(ISBN4-19-892184-9 C0195)
を読んだ。
前作に続けて一気に読んだ。
なかなか面白い。
人間に必要なもの。
生きていくのに必要なもの。
そして生きていくのに不要なもの。
人間としてこだわらなくていいもの。
食べることができなくても、食べてける方法があること。
昔の人が当たり前にできたことで、
今の人ができないこと。
今の人が忘れてしまったこと。
そんなことをいろいろ思い出させてくれた。
そしてそれをノスタルジーではなく、
実現しなければならないときに来ているのではないか。
そんな思いが、この本が売れ、
映画になり、漫画になっていく理由ではないだろうか。
(ISBN4-19-892184-9 C0195)
を読んだ。
前作に続けて一気に読んだ。
なかなか面白い。
人間に必要なもの。
生きていくのに必要なもの。
そして生きていくのに不要なもの。
人間としてこだわらなくていいもの。
食べることができなくても、食べてける方法があること。
昔の人が当たり前にできたことで、
今の人ができないこと。
今の人が忘れてしまったこと。
そんなことをいろいろ思い出させてくれた。
そしてそれをノスタルジーではなく、
実現しなければならないときに来ているのではないか。
そんな思いが、この本が売れ、
映画になり、漫画になっていく理由ではないだろうか。
23(207) 佐賀のがばいばあちゃん: 2005.07.08
島田洋七著「佐賀のがばいばあちゃん」
(ISBN4-19-892000-1 C0195)
を読んだ。
テレビで、彼の佐賀での生き方や話を聞いていると
すばらしいものを感じた。
そしてこの本を読んだ。
なかなか面白い内容であった。
ただし、文章を書く専門家でないので、
もっとうまく書いたら面白いな思うところが各所にあった。
しかし、この文章も彼の個性なのである。
だからこれでいいのかもしれない。
そしてもっと続きを読みたくなるなる内容であった。
(ISBN4-19-892000-1 C0195)
を読んだ。
テレビで、彼の佐賀での生き方や話を聞いていると
すばらしいものを感じた。
そしてこの本を読んだ。
なかなか面白い内容であった。
ただし、文章を書く専門家でないので、
もっとうまく書いたら面白いな思うところが各所にあった。
しかし、この文章も彼の個性なのである。
だからこれでいいのかもしれない。
そしてもっと続きを読みたくなるなる内容であった。
2005年7月3日日曜日
22(206) 奇妙な論理 2005.07.03
マーティン・ガードナー著「奇妙な論理I、II」
(ISBN4-15-050272-2 C0140、ISBN4-15-050273-0 C0140)
を読んだ。
I巻を読んでいくうちに、
似非科学の紹介の批判の羅列だったのあきてきた。
大切なことであるが、個別攻撃ばかりで
面白みが薄れてきた。
地質学対創世記を過ぎたあたりでやめた。
しかし、この本はカールセーガンが似非科学の批判に
目を向けるようになった本だそうだ。
いろいろな科学分野における
似非科学の歴史を見るときに使えそうな本である。
どうすれば批判できるかがわかる本である。
ただし、論理的に、理性的にどう批判するかは
体系的に詳しく書かれていないので、
応用が難しそうであるが。
(ISBN4-15-050272-2 C0140、ISBN4-15-050273-0 C0140)
を読んだ。
I巻を読んでいくうちに、
似非科学の紹介の批判の羅列だったのあきてきた。
大切なことであるが、個別攻撃ばかりで
面白みが薄れてきた。
地質学対創世記を過ぎたあたりでやめた。
しかし、この本はカールセーガンが似非科学の批判に
目を向けるようになった本だそうだ。
いろいろな科学分野における
似非科学の歴史を見るときに使えそうな本である。
どうすれば批判できるかがわかる本である。
ただし、論理的に、理性的にどう批判するかは
体系的に詳しく書かれていないので、
応用が難しそうであるが。
2005年6月30日木曜日
21(205) よくわかる最新宇宙論の基本と仕組み: 2005.06.30
竹内薫著「よくわかる最新宇宙論の基本と仕組み」
(ISBN4-7980-1035-9 C0044)
を読んだ。
この本には、宇宙論に関する最新情報が
盛り込まれているので参考になる。
竹内氏の本や訳書はよく目にする。
そして、わかりやすく書かれている。
ただくだけた書かれ方が気になるところだが、
これも個性であろう。
当面の最新情報の参考書および
重要サイトへの入り口として
重宝しそうである。
(ISBN4-7980-1035-9 C0044)
を読んだ。
この本には、宇宙論に関する最新情報が
盛り込まれているので参考になる。
竹内氏の本や訳書はよく目にする。
そして、わかりやすく書かれている。
ただくだけた書かれ方が気になるところだが、
これも個性であろう。
当面の最新情報の参考書および
重要サイトへの入り口として
重宝しそうである。
2005年6月5日日曜日
20(204) アフォーダンス: 2005.06.05
佐々木正人著「アフォーダンス」
(ISBN4-00-006512-2 C0311)
を読んだ。
同じ著者の別のアフォーダンスに関する本を読んで、
続きで読み出しが、
抽象的過ぎて理解できずに、一時読むのをやめていた。
しかし、取り出して再び読み出したものである。
やはりいってることが良く理解できない。
何か新しいことを言わんとしているのだが、
それが伝わらない。
それはもしかすると、たいしたことがないのか、
それとも伝えるすべが悪いのか、
それとも読む私が馬鹿なのかわからない。
いずれてにしても、もう少しわかりやすく
伝えられないものだろうか。
「アフォーダンスは物事の物理的な性質ではない。
それは「動物にとっての環境の性質」である。
アフォーダンスは知覚者の主観が構成するものではない。
それは環境の中に存在する、
知覚者にとって価値のある情報である。」
少なくとも私には、何か面白そうなこと、
新しそうなことがありそうに思えるのだが、
それがわからない。
残念である。
(ISBN4-00-006512-2 C0311)
を読んだ。
同じ著者の別のアフォーダンスに関する本を読んで、
続きで読み出しが、
抽象的過ぎて理解できずに、一時読むのをやめていた。
しかし、取り出して再び読み出したものである。
やはりいってることが良く理解できない。
何か新しいことを言わんとしているのだが、
それが伝わらない。
それはもしかすると、たいしたことがないのか、
それとも伝えるすべが悪いのか、
それとも読む私が馬鹿なのかわからない。
いずれてにしても、もう少しわかりやすく
伝えられないものだろうか。
「アフォーダンスは物事の物理的な性質ではない。
それは「動物にとっての環境の性質」である。
アフォーダンスは知覚者の主観が構成するものではない。
それは環境の中に存在する、
知覚者にとって価値のある情報である。」
少なくとも私には、何か面白そうなこと、
新しそうなことがありそうに思えるのだが、
それがわからない。
残念である。
19(203) キューブサット物語: 2005.06.05
川島レイ著「キューブサット物語」
(ISBN4-7678-0399-3 C0095)
を読んだ。
大学生が小さいけれども本物の人工衛星を手作りして
実際に打ち上げ運用していったものを
取材したドキュメントである。
4年ほどに及ぶ製作から打ち上げまで、
学生たちが行った苦労や経験を取材したものである。
打ち上げのキャンセルや延期など、
苦労の大半は、しなくてもいいものである。
それがいい経験であったと美談とされて語られている。
考えてみると、それは大人の現実社会が生み出した、
暗い面を学生たちが経験していくものである。
苦労は、大人の側の都合によって生じたものである。
それが現実社会で、社会勉強と割りきるべきものだろう。
しかし、私は、大学というというところは、
実社会でない環境で、
実社会を意識しながら学ぶ場だと思う。
だから思い切ったことも、突拍子もないこと、
現実離れしたことも、さらには失敗も許されるのである。
学びを実社会のしきたりで行うのは、私は好きではない。
インターンシップなどで、
学生がボランティアやアルバイトのように、
会社に一時的に出向して、
社会経験をつむことを盛んに行われている。
そんな経験は4年後には誰もが嫌というほど、
そして一生経験しなければならない。
そんなのは社会に出てからすればいい。
それよりももっと純粋な部分を、大学という場では
学び経験しなければならないのではないだろうか。
(ISBN4-7678-0399-3 C0095)
を読んだ。
大学生が小さいけれども本物の人工衛星を手作りして
実際に打ち上げ運用していったものを
取材したドキュメントである。
4年ほどに及ぶ製作から打ち上げまで、
学生たちが行った苦労や経験を取材したものである。
打ち上げのキャンセルや延期など、
苦労の大半は、しなくてもいいものである。
それがいい経験であったと美談とされて語られている。
考えてみると、それは大人の現実社会が生み出した、
暗い面を学生たちが経験していくものである。
苦労は、大人の側の都合によって生じたものである。
それが現実社会で、社会勉強と割りきるべきものだろう。
しかし、私は、大学というというところは、
実社会でない環境で、
実社会を意識しながら学ぶ場だと思う。
だから思い切ったことも、突拍子もないこと、
現実離れしたことも、さらには失敗も許されるのである。
学びを実社会のしきたりで行うのは、私は好きではない。
インターンシップなどで、
学生がボランティアやアルバイトのように、
会社に一時的に出向して、
社会経験をつむことを盛んに行われている。
そんな経験は4年後には誰もが嫌というほど、
そして一生経験しなければならない。
そんなのは社会に出てからすればいい。
それよりももっと純粋な部分を、大学という場では
学び経験しなければならないのではないだろうか。
2005年5月21日土曜日
2005年5月20日金曜日
17(201) 超常現象をなぜ信じるのか: 2005.05.20
菊池聡著「超常現象をなぜ信じるのか」
(ISBN4-06-257229-X C0211)
を読んだ。
非常に面白い本であった。
認知心理学の内容であったが、
私が科学するとき必要な視点を
学生たちに伝えるときに示すものと似ている。
(ISBN4-06-257229-X C0211)
を読んだ。
非常に面白い本であった。
認知心理学の内容であったが、
私が科学するとき必要な視点を
学生たちに伝えるときに示すものと似ている。
2005年5月14日土曜日
16(200) Sue: 2005.05.14
ピーター・ラーソン クリスティン・ドナン著「Sue」
(ISBN4-02-250010-7 C0045)
を読んだ。
3月の恐竜展2005を見に行く前に買って、
4月の頭から読み始めたので、
1ヶ月半かけて読んだことになる。
このようなしっかりと書かれた本は読み応えがあるが、
本を読む時間の少ない人間には、
なかなか大変である。
この本はもっとも保存状態のよい
「Sue」と呼ばれるティラノサウル・レックスの騒動と
ティラノサウルスに関わる科学的検討に関する本である。
面白かった。
Sueに関する、事件の被告の側の文章だから
それなりに差し引いて読むべきだが、
それにしても原告側の政府や裁判官の
不公正さにはあまりある。
政府や古生物学会の申し立ては、
古生物学的資料の公正な取り扱いや
悪徳業者に高価格化の防止であったはずだ。
しかし、最終的にはSueの競売という処分、
博物館には入ったが、マクドナルド、ディズニーという、
もっとも商売毛のあるスポンサーが
836万ドルというとんでもない金額まで吊り上げた。
これは化石を商売とする
業者への見せしめであったのだろうか。
先進国アメリカ合衆国でこのようなことが
公然と起こっていることが信じがたいが、
いずれも人間のなすことである。
仕方がないのだろう。
しかし、こんな騒動によって
Sueはますます歴史に残るのであろう。
(ISBN4-02-250010-7 C0045)
を読んだ。
3月の恐竜展2005を見に行く前に買って、
4月の頭から読み始めたので、
1ヶ月半かけて読んだことになる。
このようなしっかりと書かれた本は読み応えがあるが、
本を読む時間の少ない人間には、
なかなか大変である。
この本はもっとも保存状態のよい
「Sue」と呼ばれるティラノサウル・レックスの騒動と
ティラノサウルスに関わる科学的検討に関する本である。
面白かった。
Sueに関する、事件の被告の側の文章だから
それなりに差し引いて読むべきだが、
それにしても原告側の政府や裁判官の
不公正さにはあまりある。
政府や古生物学会の申し立ては、
古生物学的資料の公正な取り扱いや
悪徳業者に高価格化の防止であったはずだ。
しかし、最終的にはSueの競売という処分、
博物館には入ったが、マクドナルド、ディズニーという、
もっとも商売毛のあるスポンサーが
836万ドルというとんでもない金額まで吊り上げた。
これは化石を商売とする
業者への見せしめであったのだろうか。
先進国アメリカ合衆国でこのようなことが
公然と起こっていることが信じがたいが、
いずれも人間のなすことである。
仕方がないのだろう。
しかし、こんな騒動によって
Sueはますます歴史に残るのであろう。
2005年5月12日木曜日
15(199) 巨大隕石が降る 2005.05.12
金子史郎著「巨大隕石が降る」
(ISBN4-12-0032698-8 C0044)
を読んだ。
シベリアのツングースカの謎の大爆発から
テクタイトの謎などから、
大きな隕石がけっこう落ちていることを示してきた。
なかなか面白い本であった。
(ISBN4-12-0032698-8 C0044)
を読んだ。
シベリアのツングースカの謎の大爆発から
テクタイトの謎などから、
大きな隕石がけっこう落ちていることを示してきた。
なかなか面白い本であった。
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