2002年11月15日金曜日

67 地球ってほんとうにまあるいの?: 2002.11.15

板倉聖宣著
「地球ってほんとうにまあるいの?」
という本を読んだ。

この本は、あえてカラー図版を使わずに、
白黒の絵を使っている。
だったら、文字だけで書いてもいいのに、
挿絵を使っている。
文字主体の本として、
磁石の本を著者は書いているのだから、
それにならって良かったのに。

でも、この本は面白かった。
地球が丸いのを、さまざまな視点で
捉え、説明を試みている。 
手っ取り早く、
宇宙から見た地球の写真を使えば、
それで、一目瞭然だが、
そこには、驚きも、好奇心も湧かない
ことを指摘している。
最もな指摘である。 
まず、常識を疑って、
その常識を修正して
イメージできるようなさまざまな試みをし、
そこには、昔の人の工夫も加えて、
知のプロセスをつくっている。

このような知のプロセスは、
たとえば、
小さくて見えない原子、
遅くて見えない進化、 
目では見えない電波や音
などを調べるのに役立つことである。
そしてイメージすることの
大切さを教えている。 
いい本であった。