2002年11月22日金曜日

72 恐竜の足あとを追え: 2002.11.22

松川正樹・小畠郁生著
「大地の研究 恐竜の足あとを追え」
(ISBN4-251-06402-X C8345)
を読んだ。

この本は、写真も多いが、文字が多かった。
しかし、面白かった。
中里村から見つかった漣(さざまに)の地層と
その上のくぼみ。
それが何かを探る物語である。
舞台は、韓国、アメリカまで広がっていく。
面白い。
これぞ、研究する面白みである。
答えからいえば、日本で最初に見つかった
恐竜の足跡化石あったのである。
それを探る研究者の試行錯誤のあとが
よく伝えれられている。 

たぶん研究者には、
このような経験をした人がたくさんいると思う。
それを、市民にわかりやすく伝えれば、
こんな面白い、ストーリーはないと思う。
読みようによれば、
それは、ミステリーにもなるし、
サスペンスにもなるし、
ロマンスにも、大河小説、
SFにもなるかもしれない。 
こんな経験をもっと公開すべきである。 
そうすれば、科学の面白さを
より多くの人に伝えることができるはずである。
いい本であった。

ちなみに松川氏は、
私の科学教育の博士論文の主査に
なっていただく予定の人である。