2003年1月11日土曜日

3(81) 脳の方程式 ぷらす・あるふぁ: 2003.01.11

中田力著「脳の方程式 ぷらす・あるふぁ」
(ISBN4-314-00923-3 C0040)
を読んだ。
感動した前著「脳の方程式 いち・たす・いち」
の続編である。
前著に比べて、専門的過ぎる部分が多く、
理解しづらいところがいくつかあった。
しかし、面白かった。

「意思を持つということは、
脳の規格が画一化されていないことを意味する。」

「自然界には「全能の神」は存在せず、
目的を持ったデザインは作れない。
(中略)
母なる自然はその偉業を、
二つの基本的技術を駆使することによって達成している。
(1)恒常状態、と
(2)形態
である。
つまり、母なる自然は、
特定環境を驚くべき正確さで保つことと、
機能のための特異的な形態を形成すること、
すべてを成し遂げているのである。」

「DNAには「何を作るか」は書かれておらず、
「どのようにして作るのかの法則」が
書かれているのである。」

「簡単に言ってしまえは、
脳とはどのようにでも使えるのである。」

「その人は、その機能を他の人よりも早く覚え、
かつ、早くこなす。
人はそれを才能と呼ぶ。
(中略)
しばらく同じようなことを繰り返しているうちに、
脳の情報処理の仕方に個体差が生まれる。
人はこれを個性と呼ぶ。」

「ヒトは二足歩行を始めたことで岩後を獲得し、
鳥類は飛行を始めたことで、音楽を獲得した。」

「情報である。
ヒトの運動能力の成熟には
情報の存在が必須なのである。」