2019年9月13日金曜日

108(1811) 無頼漢・真道明彦(4):2019.09.13

広山義慶著「無頼漢・真道明彦(4) 闇の慟哭」
を読んだ。
亡き妻の墓前で、女性に会う。
妻に世話になったという。
一方、もとの職場の社長令嬢が誘拐され、
会長の指示で秘密にその捜索にはいる。
誘拐の事件を追っているうちに、
米中首脳会談の一枚の写真に映る男が浮上する。
女性と誘拐、出版社の大型企画などが
輻輳しながらストーリーが展開する。

2019年9月12日木曜日

107(1810) #電書ハック:2019.09.12

柳井政和著「#電書ハック」
を読んだ。
出版社の新入社員は紙の本を出版したかった。
しかし、配属は電子書籍の編集部であった。
紙の本の出版部から切られた作家、
紙の本のデジタル版の権利、
絶版本のデジタルの出版権など業務とする。
しかし、一部の作家やIT系の配給会社は
デジタルの重要性を別の捉えからをしていた。
電子書籍の意義が問われる作品であった。
なかなか面白いものであった。

2019年9月11日水曜日

106(1809) フルカミの里:2019.09.11

水谷悠歩著「フルカミの里」
を読んだ。
春日の知り合いの研究者が水死した。
その死体から狂犬病に似たウイルスが検出された。
その感染源を探すために、衛生省の萱野は春日に接触する。
そして二人は警察などの協力を得て
友人の自宅やPCを調べると、散逸していた「風土記」の
存在が明らかになってきた。
二人は足跡をたどっていくと、狂犬病の原因が近づいていく。
そこには大きな陰謀があった。
なかなか面白い小説であった。

2019年9月9日月曜日

105(1808) ヴィーヴルの眼:2019.09.09

水谷悠歩著「ヴィーヴルの眼」
を読んだ。
事件にあった同級生の見舞いを担任から頼まれる。
しかし、面会を断られる。
友人から生徒会長との面談をお願いされる。
そして事件は複雑な様相になっていく。
犯人逮捕されるが、事件はまだまだ複雑なもので、
そして背景の謎ももっと複雑なものであった。
なかなか面白かった。

2019年9月7日土曜日

104(1807) 無頼漢・真道明彦(3):2019.09.07

広山義慶著「無頼漢・真道明彦(3)
闇の回廊」
を読んだ。
母子が放火されて焼死する。
ホームレスが放火したとされたが、
もとエリートに頼まれたという。
証拠が消えて捕まっている。
人権団体からホームレスの弁護を頼まれ、
その調査に真道が駆り出されて、いろいろな疑問にぶつかる。
そこから国ぐるみの巨悪が存在が明らかになってくる。

2019年9月5日木曜日

103(1806) すばる望遠鏡ソフトウェアとの熱き闘い:2019.09.05

水本好彦、佐々木敏由紀、小杉城治著
「いま明かされる!すばる望遠鏡ソフトウェアとの熱き闘い
開発に秘められた情熱と現実」
を読んだ。
最高峰の地上望遠鏡を操作するためのソフトァェアの開発の話である。
現在の先端装置は、すべてコンピュータ制御され、
データもコンピュータが解析し、管理している。
その結果、熟練者ではなくでもはじめての装置でも
一定の精度のデータが得られる。
その背景には複雑な装置のコントールし、
だれもが使いやすく、そしてデータを世界に公開するために
共通の規格するような工夫されている。
研究者の苦労、工夫が面白かった。

2019年9月3日火曜日

102(1805) 聞かせてくれ、命の調べを:2019.09.03

如月恭介著「聞かせてくれ、命の調べを」
を読んだ。
世をはかなんだ青年が道路に飛び込んだ。
しかし目が覚めるの神の遺伝子を持って蘇った。
神と呼ばれる限られた存在と、そこから反逆を起こした存在。
人類の誕生を促し、神との混血が誕生した。
増えすぎた人類を調整するために、
吸血族を人類の中に送り込んだ。
そんな複雑だが、面白い。

2019年8月30日金曜日

101(1804) 無頼漢・真道明彦(2):2019.08.30

広山義慶著「無頼漢・真道明彦(2)
闇の挽歌」
を読んだ。
前作の続きだが、いろいろ設定が異なっているところがある。
著者の思い違いか、それとも何らかの意図か、不明である。
続けて読んでいくと少々違和感がある。
今回は偽ブランドに関する事件である。
今回も大きな闇は残るが、解決はされない。
前巻の謎はそのままである。
シリーズとしたら謎を追いかける設定にしほしいものだ。
少々疑問を感じる。
しかし、面白い。

100(1803) 無頼漢・真道明彦(1):2019.08.30

広山義慶著「無頼漢・真道明彦(1)
闇の連環(リング)」
を読んだ。
「闇の血」から読み始めた作家であったが、
これは全く違った雰囲気の作品であった。
もとは大手出版社の雑誌の編集部にいたが、
無能のため窓際社員となった。
しかし、妻の事故死で多額の保険金がはいり、
ギャンブルに溺れている。
そんな真道明彦に、保険金の対応に世話になった
女弁護士・粟津景子の依頼を受けて、
事件の捜査を依頼される。
その過程でヤクザ上がりの雑誌の調査員と意気投合する。
調査を進めると、政財界、警察も巻き込んだ大きな陰謀が伺える。
そして一見、落着したようにみえる欲求不満な終わり方をする。
次巻が楽しみなものあった。

2019年8月29日木曜日

099(1802) 明日に乾杯!:2019.08.29

如月恭介著「明日に乾杯!: 路傍に咲く一輪の野花」
を読んだ。
便利屋の矢吹健一は、ミスがあると
そして常に貧乏である。
探偵とはいっても、ペットを預かることで生計を立てている。
そこにある会社の横領事件の真相を解明する仕事が舞い込む。
それはもっと大きな横領事件へとつながらる。
矢吹の周りには彼を思う多くの女性が現れる。
ほのぼのとした語り口である。

2019年8月28日水曜日

098(1801) 闇の血脈:2019.08.28

広山義慶著「闇の血脈」
を読んだ。
源氏物語の研究者であった西島は、
師や学会の常識に反する論文を発表したため、
学会を追いやられる。
それから10年、短大の非常勤講師として研究から遠ざかっている。
しかし、雑誌の「源氏物語」特集に参加することから
事件がはじまる。

2019年8月26日月曜日

097(1800) 活断層地震はどこまで予測できるか:2019.08.26

遠田晋次著「活断層地震はどこまで予測できる
日本列島で今起きていること」
を読んだ。
活断層はどこまでわかっているのか。
その評価はどのようにしているか。
その研究者の話をまとめたものである。
研究と評価の必要性はわかる。
予測の不確かさもわかる。
それをどのように市民に知らせていくことが重要である。
研究者は数々のただし書きをつけて数値を公開する。
しかし、市民はそのそのただし書き理解せず
数値だけが独り歩きする。
そのギャップを埋める必要がある。
情報の公開の方法、サイエンス・コミュニケーション
サイエンス・エデュケーションが必要で、
科学をわかりやすく伝える努力も必要だ。
科学者にも行政側にも必要だ。

096(1799) ジミー・ザ・アンドロイド:2019.08.26

如月恭介著「ジミー・ザ・アンドロイド」
を読んだ。
コンピュータのプログラム自体が、
周りの状況に応じて変化していく
ような仕組みを組み込んだ。
また膨大な記憶量をもったチップもそこに加わった。
そのプログラムはネットにつながっているため、
ネットの知識を吸収し変化していく。
最初は研究対象であった。
しかし、研究者と対話をしながら、
そのプログラムは個性を持ち、
自身の考えをもつようになった。
それは意思であり魂とよべるものであった。
一方、他の場所でそのプログラムを製品化するために、
多数の試行なさなれ、捨てられたプログラムから
同様の能力を持つようになった。
しかし、虐げられた条件で育ったプロムラムは
邪悪は魂をもつようになった。
そんな未来の話である。

2019年8月24日土曜日

095(1798) 老探偵の事件簿 其の一:2019.08.24

如月恭介著「老探偵の事件簿 其の一」
を読んだ。
「名探偵の事件簿」の探偵、小田切慎二の20年後。
当時の登場人物も出てくる。
よぼよぼの老人になっているが、
やはり探偵である。
そしてささやかな事件を解決していく。

094(1797) 名探偵の事件簿:2019.08.24

如月恭介著「名探偵の事件簿」
を読んだ。
会社をクビになって探偵をほそぼそとはじめた。
小さな依頼、金にならない依頼。
そんな依頼を少しずつ解決していく。
ささやかな事件と人間ドラマの短編であった。

2019年8月23日金曜日

093(1796) 優しい悪魔:2019.08.23

如月恭介著「優しい悪魔」
を読んだ。
大学のたった一人の友人が悪魔であった。
その悪魔は、古い神話で語られていた神であった。
神の世界で悪行を働き、人間世界に隠れすんでいた。
悪魔にはもうひとりの女の仲間もいた。
神が人間を滅ぼうとしはじめた。
神話にでてくる大きな災害の再現である。
その神々の目論見を、悪魔と人間が阻止しようとする。

2019年8月20日火曜日

092(1795) ミッドナイト・ブルー 後編:2019.08.20

如月恭介著「ミッドナイト・ブルー 後編: Independent」
を読んだ。
未来のブルーの過去の記憶が徐々に蘇る。
過去の主人公たちが現状の問題に気づく。
現状の矛盾した国、社会、政治の実態も暴かれ、
未来と過去の関係も明らかになる。
過去と未来が同時進行し、変化が関連していく。
なかなか面白かった。

2019年8月17日土曜日

091(1794) ミッドナイト・ブルー 前編:2019.08.17

如月恭介著「ミッドナイト・ブルー 前編: Cross talk」
を読んだ。
過去と未来を繰り返される形式で話が進む。
過去では、変哲もない日々を過ごしている
サラリーマンが不思議な未来の夢をみる。
そこから退屈な日常が少しずつ変化する。
未来では、1年以上前の記憶をなくした
ヒーロー、ブルーが活躍する。
ブルーは、現在の政府に反旗を翻している。
反逆のグループはいるが、
ブルーはひとりのハッカーだけ組んでいる。
ブルーも不思議な過去の夢をみていく。
そして日常に変化が起こる。
やがて過去と未来の夢が混じり合いはじめる。

2019年8月16日金曜日

090(1793) ハンター:2019.08.16

如月恭介著「ハンター」
を読んだ。
ナチスが不老不死の方法を発見した。
それを用いて7名だけが極秘で利用し、
世界を牛耳っていた。
現在、不老不死関する不思議な記事が週刊誌に掲載される。
金のためにだれでも殺しを請け負う男。
そんな不思議な関係の人が
現在の資本主義の影の存在との
サスペンスである。
面白かった。

2019年8月13日火曜日

089(1792) 南方熊楠:2019.08.13

飯倉照平著「南方熊楠 森羅万象を見つめた少年」
を読んだ。
熊楠の生涯を描いたものである。
今まで読んできた内容であった。
岩波ジュニア新書なので、
熊楠の個性はあまり強くでていないが、
それでも特異性は感じられる。