2007年1月6日土曜日

3(289) 天の瞳 あすなろ編I: 2007.01.06

灰谷健次郎著「天の瞳 あすなろ編I」
(ISBN4-04-873379-6 C0093)
を読んだ。
ストーリ自体はなかなか進まないが、
いろいろ重要で面白い話題が書かれている。
後一冊で手元の本は終了するが、
今後どのような成長をするかは楽しみであるが、
著者が昨年く暮れに亡くなったので
これ以上の続きは期待できない。
ライフワークと銘を打っているが、
ライフワークともいうべき内容の本が、
途中で終わってしまうのは、
興味を持って読んで読者には欲求不満になる。
それが一番の問題だ。
この本で教師と生徒の正常な関係を
テーマとしているのだが、
著者と読者の関係に読みかえると、
著者が死んでしまうことは、
著者にとって読者への一番の裏切りかもしれない。
いいたいのは、私は、この物語を
それほど読みたいということである。