地質学と科学教育、そして哲学に興味を持った私がつれづれなるままに読んだ本を記録しています。
重松清著「青い鳥」を読んだ。吃音なのに国語の非常勤教師をしている竹内先生の連作集である。問題のある生徒がいる中学校にある期間だけ赴任する非常勤の先生。苦しむ生徒に寄り添っていく。吃音だから大切なことしかいわない先生。場面緘黙、いじめの加害者、家庭を知らない生徒、父親の自殺に苦しむ生徒。もと教え子で、荒れていたが更生して結婚した若者。連作で先生の必要性が少しずつ分かってくる。